霊感などあるなしに関わらず、見る時は見てしまうものである。それは“彼らのほう”が強くそう望んでいるからだ。自分たちの存在に気づいてほしい、理解ってほしい、彼らは切にそう願っている。それは無念のうちに亡くなった魂のささやかな主張とも言えるし、時にはより具体的な復讐の手段ー祟りーへと発展する場合もある。いずれにせよ、見てしまった者たちは一生その感覚を忘れられないという。記憶が霊にとり憑かれてしまうのだ。そんなとり憑かれた記憶を持つ人々の話を著者が取材、女性ならではの嗅覚で聞き集めた戦慄の体験談の中からとくに鳥肌モノの14話を一挙収録。
灼熱のアフリカのドラムが甦らせた江戸木遣り、姉に長唄をさらう母の声、寡黙な父の後ろ姿…。江戸東京の地下水脈のうちにたどる文化人類学者の自分史。
中国の管弦楽作品を収めたアルバム。中国で最も有名なクラシック音楽だったピアノ協奏曲「黄河」も聴くことができる。《ユニバーサル・クラシック名盤1200》の1枚。
火山の噴火によってできた噴火口や溶岩流、活断層の活動によってできた大地形…。しかしときが経つにつれ、植物が生い茂り、人工物で覆い隠されます。本書の赤色立体地図は、植物や人工物がない本来の地形をみごとに見せます。かつての噴火や地震の生々しい爪跡を見ることができるのです。
1 九十歳の断想
心とは
二つの心ーー人間と動物の間
心と身体ーー心は社会の代表である
脳と心ーー身体と社会への責任者
「私」はどこに在るのか
広がる私
「分かれる」と「別れる」
言葉について
人間の言語
嘘
にわとりと卵
経験をめぐって
感覚の輸出入
可能的経験とは何か
私は何故に哲学を学んだのか
「老い」とは何か
自然と人間
生命について
進歩と進化ーー日本語の誤り
自然と人間
「共に」について
愛のいろいろ
戦争と平和
「家の思想」と「会社の思想」
歴史とは何か
哲学は終わるのか
自由の欠陥ーープラトンと現代
偶然と運命ーー最後の宗教か
習慣について
主観的と客観的
「知識を持つ」とはどういうことか
哲学は終わるのか
科学技術は人類を幸福にするのか
ロボットとライフ・サイエンスーー生活(生命)の科学化
環境について
科学技術は人類を幸福にするのか
2 世紀転換期の風景
忘れられぬ言葉,忘れてしまった言葉
「正しい」とはどういうことか
「私」(Self)について
職業の貴賤について
プライヴァシーはどこまで必要か
病と健康の形而上学
生活習慣と生活革新
官僚主義と人情
宗教と戦争
国家と民族の神話
政治と国際倫理
世紀末と近代の終末
3 風景という思想
私の歩んだ哲学の道
年譜ーーーー沢田桂子
解題ーーーー西脇与作
行きたくてもなかなか行けない地方都市の名建築、イラストとウンチクをたっぷり添えてリポート。坂出人工土地、小原流家元会館ほか計29施設。1945〜75年に建てられたモダニズム建築を西から東へと巡礼。
中部の活断層を個別に細かく紹介。地域で起きた地震の概況、地震発生確率、地震動予測地図などのデータを分析。「海溝型地震とは何か?」「過去の海溝型地震の調査法」「海溝型地震が起きたときの揺れ・被害」など、内陸型地震とともに重要な海溝型地震についての知見と、「『その時』のための最新研究」。「避難の心構え」「心理パニックの対処法」「安否確認の方法」「水と食料」「避難生活はどこで過ごすか」「どんな支援があるのか」など、地震が起きてしまった後にどうしたらいいのか、役立つ情報満載。
この世に人が生き、死ぬかぎり、怪なること奇なることは無論、江戸の昔にも存在した。現代のホラーより遥かに恐ろしく、そしてほんのりと切なくも風流な怪談話が、江戸の庶民たちの間では実しやかに語られていたのである。自ら入れた刺青の祟りで惨殺された彫師の話、大横綱の体内から仁王像を掴み出した按摩の話、そして遊女たちの間で流行した呪いと、その恐るべき報い…。いま話題のミステリーホラー作家・平山夢明が、当時の文献を元に、旅人、丁稚、遊女など、市井の人々が遭遇した怪奇譚を軽妙な語り口で紡いでいく、大江戸版「超」怖い話。うなじを舐める川風のような恐怖と、しんみりとした人情が味わい深い、珠玉の時代怪談。
本論では、“男装の少女”というヒロイン像を切り口に、日本の少女マンガにおけるジェンダー表象がどのような形で構築され、どのような形に変容していったのかを探ることを主要な目的としている。“男装の少女”というヒロインの容姿造形を構成する絵画表現、すなわちジエンダー・コードとなる表象記号に着目し、どのような表象記号の組み合わせによってヒロイン像が描き出されていったのかに重点を置いた論考を試みている。