四半世紀を経た地域芸術祭の集大成
新潟県の南端、越後妻有地域(十日町市・津南町)で開催される「大地の芸術祭」。2024年夏で9回目の会期を迎えます。
越後妻有では、2000年の第1回展から四半世紀の蓄積を経て、会期中には300点を超える作品群が760㎢という広大な里山地域に点在します。川、森、道、棚田、ダム、空き家、廃校……作品や施設の多くは、里山の自然と地域の建造物など、地域にあるものを活かして新たな価値を生み出しています。また今回は、越後妻有の最深部ともいえる秋山郷にて新たなプロジェクトが始動。そのほか、イリヤ&エミリア・カバコフによる「カバコフの夢」やウクライナのトップアーティストであるニキータ・カダンの作品など、ユニークな新展開もお見逃しなく!
本ガイドブックは、2024年の「大地の芸術祭」の見どころから全作品やイベントの紹介、宿や飲食店情報など、芸術祭巡りをより深く楽しめる情報が満載です。
大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2024開催概要
会期 2024年7月13日(土)〜11月10日(日)※火水定休
会場 越後妻有地域760㎢(十日町市、津南町)
作品 311点(うち新作・新展開85点)
作家 41の国と地域 275組
※2024年4月16日時点
サイバーパンクなファッションに身を包む女の子をスタイリッシュに描く人気イラストレーター・ざしきわらしの初作品集です!
あの震災後、多くの読者に希望を与えた「つくることば いきることば」(六耀社刊)がカバーを一新してよみがえります。永井一正氏の絵とことばを散りばめた、後世に読み継がれて欲しい1冊です。
今回は第二弾「いきることば つむぐいのち」も同時に発売します。
デザインに精通した方のみならず、生きることに少し苦痛を感じている方に是非読んでいただきたい、珠玉の2冊です。
戦争は最大の環境破壊をもたらし、地球環境の悪化は紛争やテロを生み出す。戦争や暴力を克服して平和に至るために、環境問題がいかに政治や社会の安定に密接に深く関連するかを、現在の紛争地の例などを踏まえて明らかにする。また、アフガニスタンで用水路の建設などの支援活動を行なっていた中村哲医師をはじめとして、日本の先人には環境問題に取り組んできた人々が数多くいる。彼らの先駆的な活動を紹介しながら、困難に直面しながらも地球規模の問題に取り組んだ気概やバイタリティー、そして彼らの目指したところに迫る。
第1章 中村哲医師がアフガニスタンで気づいた気候変動
水と食料の提供で暴力の抑制を目指した中村哲医師/気候変動を克服する道は用水路にあり/一本の井戸が数千人を救う/教わることの多いアフガニスタンの考え方/現地との共生がムスリムに響いた/多くの人に惜しまれた中村医師の死/平和の実現は何によってなされるか
第2章 対テロ戦争の失敗をもたらした環境問題
米国が撤退したアフガニスタンの混迷/諸外国の思惑に翻弄され続けたアフガニスタンの近現代史/タリバンとは何者か/欧米の価値観がすべてではない/タリバン再支配の背景となった「腐敗」/武器では守られない子どもたちの未来/アフガニスタン難民と教皇の祈り/高く評価された日本の「平和力」
第3章 世界の環境を破壊する戦争
なぜ、人間社会は戦争をしてはいけないのか/戦争は未来に大きな爪痕を残す/ウクライナがロシア支配を嫌う背景/ウクライナ侵攻で再認識された環境危機/パン価格の上昇と中東の社会不安/忘れられた紛争地、イエメン/世界の矛盾を表すシリア人傭兵/ウクライナ侵攻で利潤を得る軍産複合体/ガザの不屈とパレスチナの正義
/平和の象徴、オリーブに託される歌/イスラエルの人権侵害に抗議する映画人たち/学生新聞と環境アパルトヘイト
第4章 砂漠の緑化に取り組み平和を構想した日本人たち
狭量なナショナリズムを克服する環境問題への取り組み/フィリピンの環境改善に努めた元日本兵ーー土居潤一郎/中国の緑化に取り組んだ日本の植樹部隊ーー吉松隊/砂漠に三〇〇万本のポプラをーー遠山正瑛/伝統的井戸掘り技術で世界を救えーー中田正一/古代の知恵で「沙漠」化を防止せよーー小堀巌/「みどり一本」運動ーー犬養道子/タイに梅の木二万二〇〇〇本ーー梅林正直/西アフリカ・マリで井戸を掘る歯科医師ーー村上一枝/干上がったアラル海の旧湖底に植林をーー石田紀郎/「ゴミ」でニジェールの平和を考える地理学者ーー大山修一
第5章 芸術は気候変動への警鐘を鳴らし戦争反対の声を上げる
芸術が訴える世界の矛盾と平和への祈り/中村哲医師を称えるルーミーの詩/社会正義がにじむボブ・ディランの詞/ボブ・ディランが心酔した四行詩/ビートルズに平和を説いた哲学者/「プラハの春」のロシアへの教訓/トルコの詩人が感じた地球の環境危機/持続可能な社会とは逆行する戦争
涙雨、利休鼠の雨、雨燕、雪消しの雨、万糸雨、降りくらむ、鬼雨、月時雨、空知らぬ雨、梅雨葵…雨にまつわる美しい言葉たち。
東洋の魂を求めて放浪400日!チベットでは山寺にこもり、チェンマイでは売春宿に泊まる…。全アジア都市の聖・食・性を写し出す、毎日芸術賞受賞のオールカラー・人間ドキュメント。
(1)頻出語彙習得でリーディングに自信がつく。(2)豊富な音声でリスニングを強化する。(3)スピーキングとライティングの対策も万全。全分野に対応できる最強の語彙力が完成。
水(源流)木(森林)土(地殻)空(天候)
アートと風土が交感する国際芸術祭
3000メートル級の山々が連なり、清冽な源流がほとばしる長野県大町市を舞台に、3 回目とな る「北アルプス国際芸術祭」が開幕します。11 の国と地域から参加する 36 組 のアーティストによって、土地の成立のダイナミズムに触発された作品群が制作されます。
全作品・イベントの紹介を網羅する作品ページでは、アーティストからの手紙のように、作品への思いや土地の背景などを丁寧に紹介。作品鑑賞をより深めるガイドとなります。そのほか大町市の見どころや芸術祭の巡り方情報などをコンパクトにまとめた、北アルプスへのアート旅必携のガイドブックです。
[参加アーティスト]
アオイツキ、淺井裕介、ダナ・アワルタニ、磯辺行久、小内光、蠣崎誓、KASA(アレクサンドラ・コヴァレ ヴァ&佐藤 敬)、マリア・フェルナンダ・カルドーゾ、川俣正、北アルプス林研グループ、木村崇人、ポウラ・ニチョ・クメズ、イアン・ケア、小鷹拓郎、コタケマン、佐々木類、スクリプカリウ落合安奈、鈴木理策、ソ・ミンジョン、千田泰広、Torus Vil.、平田五郎、布施知子、船川翔司、ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット、マームとジプシー、松本秋則、宮山香里、村上慧、ムルヤナ、エカテリーナ・ムロムツェワ、目[me]、ルデル・モー、山本 基、ヨウ・ウェンフー〈游文富〉、ジミー・リャオ〈幾米〉
かの作家たちは「食」をいかに描いたか?36品の佳味あふれる饗宴。
ジョン・エリオット・ガーディナー、サイモン・ラトル、パーヴォ・ヤルヴィ、小林研一郎、飯守泰次郎といったベートーヴェンの交響曲演奏に定評のある現役の名指揮者から、朝比奈隆、フランス・ブリュッヘンなど往年の“ベートーヴェン指揮者”たちがその交響曲の魅力とその演奏法などについて語る。併せて、さまざまな指揮者のタクトでベートーヴェンの交響曲を演奏してきた日本のオーケストラ・プレイヤーが演奏の難しさ、その魅力を紹介。また、音楽評論家の皆さんがベートーヴェンの交響曲、協奏曲の魅力、そのスペシャリストと言うべき“ベートーヴェン振り”もご紹介、作品のオーケストレーションなど、細部についても詳細に考察する。
「芸術家の夢は、美術館にたどり着くこと。デザイナーの夢は、市内のスーパーにたどり着くこと」。二つの創造活動を比較して明らかになる、モノづくりの精神。
江戸〜明治・大正時代における美術界を、“番付”をはじめとする様々な資料から見なおし、当時、人気を誇った作家や人々の美術観に迫る。
沖縄から芸術文化学の新しい可能性を鋭く探る。
アートの「いま」を伝える、美術総合データブック。
本書は、スペイン建築を理解するための最良の理論書であり、古典とも言える著作である。特にイスラムという東洋建築との比較において、西洋建築一般をも理解させてくれる。スペイン建築の他、中南米建築とアルハンブラ宮殿の緒論も収める。
音楽芸術の振興及び保護に係るマネジメントや政策に関する研究、
音楽芸術に係るアートマネジメント教育に関する研究、
その他広く音楽芸術に関する研究を推進し、
もって音楽文化の発展と普及に寄与することを目的として設立されました。
「芸術マネジメント」第11号の発刊にあたって 中村孝義
【記録】第10回夏の研究会・第11 回冬の研究大会・特別研究会
日本音楽芸術マネジメント学会第10回夏の研究会・第11回冬の研究大会・
特別研究会の概要
【研究論文】
近代における東京音楽学校と能楽
─能楽科目設置に対する能楽界の反応と意図を中心に─
細谷由希
【研究ノート】
地域と連携した音楽アウトリーチの可能性─のざわこども園における参加型オペラの取り組みから─
市川恵・石川眞佐江・加藤富美子・小佐川心子・伊原小百合・今川恭子
地域における児童合唱団の役割─行政支援に着目して─
船越理恵・市川恵・萩原史織
日本におけるガムランの楽器を所蔵する施設とその活動の現状
増田久未
「バーンスタインの遺志」を探る─北独シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭─
谷本裕
【現場レポート】
公開録音コンサートの成果と課題
實方康介
音楽学者とコンサートホール─27年間の協働─
森岡めぐみ
クラシック・コンサートにおける民間主催者の活動 ─葉山室内楽鑑賞会の歩みと現状を中心に─
平井滿
【紹介】
『音楽芸術マネジメント』投稿規程