社会言語学は日本語を暮らしや社会との関係で考えることばの総合科学である。人と社会を見つめ直し日本語にふさわしい研究のあり方を解説するわかりやすい入門書。
現代言語学の雄、エミール・バンヴェニストの代表的論文21篇を収めたものである。最近の言語理論に関する簡潔な展望からソシュールの歴史的意味、コミュニケーションの問題、構造と分析、さらに統辞機能、語彙と文化まで、現代の言語学をめぐる“諸問題”をあつかっている。
G.レイコフの認知意味論と、R.W.ラネカーの認知文法論を中心に、認知言語学の基本概念と最新理論を分り易く解説。認知言語学の基本的な考え方から最新の理論までカバーしているので、入門書としても、また、最新の理論の解説書としても最適である。
本書はシンガポールを事例として、多民族社会の中での言語と文化的アイデンティティの問題を、華人系シンガポール人の事例を中心に論じる。
「そうっすね」「マジっすか」など、ヤンキー、ガテン系、体育会系の若者ことばと言われる「っす」言葉。日常会話からメディアまで、この言葉の使われ方を分析し、その形成過程と変化していく社会的意味づけを探る。
音韻単位の小さなものからより大きなものへと、順を追いながら関連する音韻現象や諸課題を紹介し、その底流にある抽象的な原理や制約を考察。より大きな視点で音韻文法のあり方を捉えるため、1980年代後半から台頭してきた最適性理論をわかりやすく紹介した。
私たちに身近な「ことば」は、どのように使われ、いかなる変化をたどっているのか?色々なフィールドとツールを使って達人たちがご案内。多様性あふれることばの世界をさまざまな角度から学べるテキスト。
言語研究は日常の素朴な疑問から始まる。ことばのおもしろさ・奥深さの発見と研究テーマの発掘をこの一冊で。
本書は人名(キャラクター名、芸名、愛称)や会社名などのネーミングに言語構造・規則がどのように関わっているかを考察した本である。ハリー・ポッターやドラゴンボールといった人気の小説・漫画や、日常的な言い間違い、赤ちゃん言葉などから具体的な例を引いて、日英語のリズムや音節構造を解説した。
認知的なものの見方がどのような意義を持つのか?認知言語学の核心とも呼ぶべき認知意味論を従来とは異なる視点で紐解く。「命名」「色彩語」「意味変化」「意味拡張」「否定」など、カテゴリー論に関わる様々な諸問題について発展性のある追究を行う。
本巻では、認知言語学の研究パラダイムを背景にした言語習得の研究を、用法基盤モデルの観点から解説する。特に、構文の習得過程に焦点をおき、一語発話、二語発話、ゲシュタルト構文、動詞島現象、スキーマ化のプロセス、構文交替現象、構文の拡張と創造的言語使用など、言語習得にかかわる主要テーマを取り上げ、これらの言語習得の問題を体系的に解説する。これまでの生成文法中心の言語習得観とは異なった、新たな方向を探求していく。