東京湾から引き上げられたクルマの中に、東武大学の小田幸次郎教授の溺死体があった。彼は軽油の増力剤の発明で、業界の利権争いの渦中にいた。晴海署の交通係、塩路勝子、大浜政子の二人は、女性特有のカンで犯罪の匂いをかぎ、小田の華やかな女性関係から捜査を開始した。大好評の捜査官シリーズ!
“我が名は伊耶邦美!我につき、我とともに魔と戦わん、いでよ、高天原八百万の神々!”天鳥船に火野天津彦と乗船した朱紗和子の全身から強烈なテレパシーが迸った。2人は、凄ノ王パニックで破壊された紀伊半島の古墳群上空で、神々の武器庫を求めて飛行していた。獣王宮殿の淑景北舎では、瓜生と雪代が呪われたように果てしなく、互いの肉体をむさぼり合っている。同じ頃、再会した真吾と玲奈も狂おしい性の饗宴にひたっていた…。壮大に凄艶に物語がスパークする書下し伝奇SF。
江戸中期、松本藩を根底から揺り動かした「加助騒動」は、重税にあえぐ領内農民のほとんどを巻き込んだ大減税運動であった。運動は成功したかに見えたが一転し、敗北。加助らは刑場の露と消えた。この騒動について、郷土史家、横山篤美が未公開の資料をもとに、新しい光をあてた。
本書は農薬を学ぼうとする学生諸君を対象にして農薬ならびにその使用法のあらましを述べた。前半の総論では、殺菌剤、殺虫剤、除草剤の区別をせず、同じ生理活性物質であるとの観点から一括して論じた。後半の各論では個々の農薬について詳述することを避け、農薬の化学構造や生理作用によって類別し理解しやすいように努力した。
莫大な資産をもつ会社社長未亡人の水尾マユには3人の養女・夏子、雪子、桜がいた。キャサリンと浜口が招かれた晩餐会の日、夏子が殺された。そして雪子にも犯人の魔手が…。マユの息子と称する男の出現。お手伝いの不審な行動。水尾家の莫大な資産をめぐる思惑は、人々を疑心暗鬼へー。京都の宏壮な屋敷を舞台に起こる謎の連続殺人。浜口とキャサリンの名コンビがこの怪事件にたちむかうが…。複雑な伏線と思わぬドンデン返し。推理界の女王が描く、華麗な本格ミステリー。
夏も近づく八十八夜。野にも山にも若葉がしげる。古い歌を口ずさむたびに、亡き母の言葉がよみがえる。「一年のうちで、いちばん美しい季節が八十八夜の頃。あなたの人生の八十八夜を大切に…」加納妙子、23歳。この美しい季節を無駄にすごせない。殺風景なオフィス、平凡な男たち、ありふれたOL生活に別れを告げようと思った。
「地域バイオシステム」こそが21世紀の日本農業を革新する。世界と日本のバイオ開発最前線をさぐり、バイオ農業の実際を検証。巻末に豊富な研究情報資料を付す。
植物の生長発育を化学的に調節するには、まず植物生長調節物質の探索・分離・同定およびその作用特性の解明が先決であり、次にそれらの物質の作用特性をふまえて、いろいろな作物に対する適用条件を明確にして実用化をはかる必要がある。近年、分析機器の著しい発達によって、ごく微量の物質の分離・同定が可能になり、植物に対して生理活性を有する新規物質が次々に発見されつつある。
改革が実践され、緊張緩和外交を推進するソ連だが、日ソ関係には“北方領土”という厚い壁が立ちふさがる。斯界の権威が、その歴史的経緯を明らかにし、新たな展開への道筋を探る。
本書は、生物化学の多岐にわたる分野の中から、植物ホルモン関係の分野を中心に、果樹への適応場面を実際の生育反応に基づいて論じ、さらにその将来性についても考察しようとしたものである。
収量は一般の栽培並に近づき、除草労力など大幅な省力化が進む自然農法。それは今や一部の特殊な栽培法ではなく、これからのイネつくりに限りないヒントを与えてくれる。全国の自然農法実施者の豊富な経験とデータをもとに示す、生育の実像と栽培の実際。
“我が名は伊耶那美!我につき、我とともに魔と戦わん、いでよ、高天原八百万の神々!”天鳥船に火野天津彦と乗船した朱紗和子の全身から強烈なテレパシーが迸った。二人は、凄ノ王パニックで破壊された紀伊半島の古噴群上空で、神々の武器庫を求めて飛行していたー獣王宮殿の淑景北舎では、瓜生と雪代が呪われたように果てしなく、互いの肉体をむさぼり合っている。同じ頃、再会した真悟と玲奈も狂おしい性の饗宴にひたっていた…。壮大に凄艶に物語がスパークする伝奇SF。
今、北海道更別村で、減農薬への取り組みが広がっている。減農薬に取り組む中で、作物の見方が深まり、土つくりや施肥の改善もすすんでいる。減農薬は誰でも、どこからでも始めることができる。そして奥が深い。そうした減農薬の実利と魅力とを多くの農家に知ってもらいたい、そんな願いをもって更別村でのとり組み、農家の工夫をもとに、減農薬のすすめ方、手順をとりまとめた。
「特別な10年」のいま、新しい世紀の足音が確かに聞こえる。送られてくるサインを見落とさず、「今日」をどう読んで、「明日」を描くか-。現代日本の最高の知性が、行動と思索の現場から両世紀人に送るメッセージ。