D.W.WinnicottのCollected Papersを訳出したものである。二重の資格に二股をかけ、その間を生きた彼の人生と思考の過程がうまく表現された臨床論文集である。そして、ここに収録される諸論文が彼を紹介する論考でよく引用されるので、結果的に彼の「作品集」のようなものとなっている。
四季折々、季節ごとの風を受けつつ食べたいおいしい立ちそばの数々をお届けします。庶民の味方“立ちそば”食べ歩きガイドエッセイ。
水電解質代謝や酸塩基平衡,輸液の基本的考え方から最先端のトピックスまでを解説するとともに,小児から高齢者,外来から救急の50症例を通じ,水電解質・酸塩基平衡異常の病態とその治療が学べる1冊.1つの病態に対し数例の症例を提示するなど,各症例に対しどのようなアプローチをしたか,するべきかが具体的に解説されるほか,理解度を測る演習問題もあり,腕試しができる.
わが国初のNICEガイドラインを活用した摂食障害治療の実践書。エビデンス豊富なNICEガイドラインを、わが国の摂食障害治療に活かすべく、症例とともに詳細、かつ平易に解説。プライマリケア医から専門医まで、摂食障害に関わる人、必読の1冊。
砂浜の消失問題が指摘されて久しい。専門家の分析によれば、最悪の場合、今世紀末までに日本の6割の沿岸で砂浜が完全に消えるおそれがあるという。
本書は、米国のジャーナリスト、コーネリア・ディーンが、丁寧な取材のもとに、砂浜の消失や海岸侵食は護岸壁や突堤等の人工構造物に起因することを明らかにしていく。原書の初刊は約20年前。しかし、「砂浜=インフラ」として保全の必要性を説く本書は、古びていないどころか先を行き、海と人間社会の望ましい関係について根源的で新鮮な内容で、今の日本の状況を予言したかのような記述がいくつも出てくる。
護岸工事をして海岸近くに建てられた建築物を守ろうすると、その人工構造物は自然な砂の動きを止めてしまうため、海岸侵食が進む。侵食が進んだ砂浜に、巨額の費用をかけて大量の砂を投入する「養浜」を行ったり、さらなる構造物をつくって制御しようとするも、長くは続かない。私たちは砂浜に対する姿勢を考え直さねばならない時期に来ているのだ。
巻末には、高知工科大学教授で、国土交通省の有識者会合「津波防災地域づくりと砂浜保全に関する懇談会」座長の佐藤愼司先生による「日本語版への解説」を収録。2019年6月5日(水)に開催された第9回懇談会で、砂浜を法律で「海岸保全施設」に指定して、すなわち砂浜を「インフラ」と位置づけて保全していくという国のガイドラインを来年度をめどに決める方針がまとまった。「日本語版への解説」の中でも、今後の砂浜の保全管理の在り方が解説され、大変有意義かつ時宜にかなった内容となっている。
漢方の構成生薬は、非常に緻密で、驚くほどよく計算されている。本書は、その緻密さを、ポイントを絞り、手軽に、そして直感的に学べるように構成したものである。漢方の多様性、その背後にある生薬の中心的な役割に触れながら、読者が実際に漢方を使えるようにまとめた一冊。
人間は“教育されうる動物”といわれるが、それは人間の赤ん坊の脳が、将来、育て方、教育のし方でどんなにでもなりうる未熟な状態で生まれてくるからで、この教育の可能性があるからこそ人間は“教育されねばならない動物”なのだと著者はいう。脳の仕組み、働きと子どもの育て方・家庭のあり方・脳の鍛え方を説く。
現役教師を中心に、どうすれば生徒たちが理科や科学の面白さを伝えることができるのかなどのアイデアを結集。
第1章 身の回りの不思議をサイエンスで解こう!
・光と色の不思議な世界[炎色反応を楽しもう]
・ドライアイスから炭をとりだそう[ドライアイスをマグネシウムで還元]
・状態変化を粒子モデルで考えよう[臭しゅう素そ 管かんを使った実験]
・光の不思議な性質[最短より最速]
・動物の体のしくみを知ろう[イカの体を大解剖!]
・身近な花を観察しよう[花と昆虫の関係に着目!]
・炭を科学的に説明しよう[君ならどう答える?]
・放射能って何だろう?[身近にある放射線]
・手を触れずにものを動かそう[静電気のしくみ]
第2章 サイエンスホビーを楽しもう
・なんでも標本にしてみよう![集めることに意味がある]
・ビーチコーミングをしよう![海岸漂着物の観察]
・地域の自然を次世代に受け継ごう[「横浜メダカ」へのこだわり]
・メダカを観察しよう[絶滅危惧種を身近で飼育]
第3章 学校では習わない、こんな実験もある
・-196℃の世界を体験しよう[液体窒素でガチガチ]
・食材でつくろう理科教材モデル[おいしく楽しむ食欲魔人の実験]
・すごいやつ! 菌類・細菌類[台所は実験材料の宝庫]
・ムラサキキャベツでつくろう虹にじ色いろ[酸・アルカリによるグラデーション]
・これは氷山の一角?[氷はいかにしてとけるのか]
第4章 グレードアップ、サイエンス実験と学習
・はじめの一歩は「なぜ」から?[モーターを作ろう]
・実験装置を自作しよう[電気泳動の実験]
・楽器の原理を探求実験[ストローパーンパイプの謎]
・自己評価で勉強を好きになろう[学習意欲向上作戦]
映画音楽の大御所ルグランがサティの作品を演奏した興味津々のアルバム。ルグラン自身この録音は最高に楽しんだというが、各曲を手の内に収め、すっかり自分のものにした自由自在な演奏だ。音も軽く、ノリも良く、素敵なサティのアルバムが1つ増えた感じ。
内科専門医試験・総合内科専門医試験いずれの受験者にも役立つ問題集が生まれ変わりました.初版に比べボリューム1.5倍の大改訂.実際の症例をベースにした臨床に直結するコンセプトはそのままに,出題頻度を「総」「専」「認」A〜Cで表現し,試験対策にもより使いやすくなりました.「試験の傾向」「おさえておきたい関連事項」「実際の症例では」「サブスぺからの一言」などもより充実し,問題の解答・解説だけにとどまらず,まさに “試験のあと”にも読み返したい内容となっています.
●はり師きゅう師国家試験対策に最適な参考書.◯×式の正誤問題を解いていくことで効率的に知識の整理ができる.要点チェックには2色刷りで明示した暗記のポイントを集約してある.
●短期間の学習で「東洋医学臨床論」を得点源にできる.国試対策はもとより,毎日の授業のまとめにも活用できる大好評の重宝な1冊.
●1 本書は○×解答式の問題集です.2 左側に問題,右側に解答と解説が示されています.3 問題ごとに文章の正誤を○×で判断します.解答が×である場合は,解説の下に赤字で正しい記述を示しています.4 解説文中の重要な語句は赤字で示しました.添付の赤シートを用いると,穴埋め問題としても利用できます.5 問題の先頭に□を付してあります.結果チェックに活用してください.6 誤った場合には,解説文を熟読し,正しい知識を習得できるように徹底的に暗記してください.7 重要な項目については,参考事項として表にまとめました.
第1章 治療総論
第2章 全身の症候
第3章 頭部・顔面部症候
第4章 胸部・心臓器系・呼吸器系症候
第5章 腹部・消化器系症候
「傷ついた野鳥育ててー里親ボランティア募集ー」、そんな新聞記事がきっかけで、動物好きの主婦が、「傷病鳥獣」の保護ボランティアを始める。「傷病鳥獣」とは、巣から落ちた野鳥のヒナ、病気やケガや迷子などで保護された野生動物たちのこと。自然保護センターで研修を受け、獣医の先生や先輩ボランティアの力を借りながら、ムクドリやムササビの里親として大活躍。保護ボランティアとして日々学んでいく著者が、「野生動物とのつきあい方」について考えていく様子を含めて、楽しく綴る。
わが国では,近年高齢者が急増し,厚生労働省や日本医師会が在宅医療を推進している反面,緩和医療技術が追いついていないという実状が指摘されている.本書では,がんおよび非がん疾患に対して「治す医療から支える医療」の実践のために必要な知識と技術について,地域で実際に在宅の緩和医療や終末期ケアに携わる医師を中心とした執筆陣が,わかりやすく解説している.
サメや猛獣ばかりじゃない!ブタ、ロバ、チンパンジー、ネズミ、パンダ…etc.日常にひそむ凶悪動物から動物園の人気者まで。
冴えわたる“勘”と“ひらめき”そして明晰な分析力、臨床のアートとサイエンスの神髄がここに結集。クリニカルパールあふれる沖縄ケースカンファレンス。
体感上、人生の折り返し地点は××歳。1982年生まれには××が多い。アメリカでは、トマト缶に×匹までの虫ならOK。人間の将来は子どもの頃の××で決まる!…絶対ドン引きされる!それでも言いたくなるネタ200。
平成24年の診療報酬改定において「児童・思春期精神科入院医療管理料」が新設された。そのことによって、その後少しずつ児童精神科病棟が新設されるようになり、児童精神科医療を取り巻く状況も刻々と変化しつつある。本書初版の刊行(2010年)から8年、新章として「子どもの神経性無食欲症の入院治療と看護」を加え新訂増補版とした。