花見小路を右に左にと折れた先にある甘味処「もも吉庵」。
人生の酸いも甘いも嚙み分けてきた元芸妓の店主・もも吉に助言を求めて訪れるのは、息子との関係に悩む父親、勝算のあるビジネスを提案先の社長から即座に否定され混乱する銀行員、夫の最期の願いをかなえられず悲嘆にくれる妻……。
彼らに対し、もも吉がかける厳しくも温かい言葉とは。
一方、もも吉がどうしても娘に言えなかった花街の秘密が明かされーー。
人気「祇園人情物語」シリーズの第9巻。
文庫オリジナル。
父を亡くした十九歳の青年、勇助は、母と妹を養うため、蔦屋重三郎が営む書店・耕書堂で奉公することに。厭世的でどこか投げやりな勇助を何故か蔦屋は気に入り、「いずれ自分の養子(二代目蔦屋)にする」と言い出す。豪快な蔦屋のもとで働きながら、勇助は江戸の一癖も二癖もあるクリエイターたちと渡り合い、物語を書いてもらえるよう奔走しーー。江戸のカリスマ出版人・蔦屋重三郎と青年による、熱いお仕事小説!
自己肯定感が低いと、自分で決めることができない、人からの提案を命令と感じてしまう、自分より劣った人を探してマウンティングしてしまう……など、いいことなし。反対に、自己肯定感が上がれば、人に振りまわされず、何もなくてもゴキゲンでいられるから人に愛され、仕事も人生もうまくいく。
ところが日本人の自己肯定感は、世界に比べて低いと言われて久しく、著者はその原因を、他人の目を気にしたり、誰からも嫌われないように努力したりして「心が疲労しているから」だと言います。
本書は、自己啓発書のカリスマが、「普通に、こだわらない」「『隣の人』より『なりたい人』を見よう」「言いわけを、短くしよう」「メールを立て続けに送らない」「ライバルをリスペクトしよう」…など、「心の疲労」を軽くする、すぐに使える自己肯定感をアップする方法を一挙公開!
他者承認願望から抜け出したい人、他者否定にくじけない自分になりたい人も必読。文庫書下ろし。
幸福度調査でトップ3常連国である「北欧の幸せな国」デンマークは、2022年・2023年と2年連続で「国際競争力1位」に選ばれた。千葉県よりも人口の少ない北欧の国が、なぜ世界と肩を並べるビジネス国に成長できたのか。デンマーク在住の著者がビジネスパーソンを取材してわかったのが、その生産性の高さ。DXを活用し、圧倒的スピードでプロジェクトをこなす一方で、午後4時に退社して家族との時間を過ごす。高い生産性とワークライフバランスを実現させる要因は、「ムリしない、させない」時間の使い方と職場の人間関係にあった。デンマーク人は職場や家庭で生じる人間関係のイライラ・モヤモヤを自然なかたちで排除している。
本書は、国際競争力が2年連続1位でありながら、仕事への満足度も幸福度も高いデンマーク人の働き方・コミュニケーション方法・仕事やキャリアに対する考え方を明らかにし、日本人も使える楽しい「働き方」を提案する。現地のビジネスパーソンへの取材から働き方78のポイントを抽出、巻末には「デンマーク人から学ぶ『働き方のコツ』」リスト収録。
神田、日本橋、両国……物語が息づく江戸の町にいらっしゃい。
人気時代作家による傑作短編で巡る八百八町の“観光”アンソロジー
●「後の祭」(朝井まかて)神田祭の「お祭掛」に選ばれてしまった家主の徳兵衛。望まぬ大役に困惑するが、普段は役に立たない店子の平吉が思わぬ活躍を見せ、事態は思いがけない方向に進みだす。
●「名水と葛」(篠 綾子)日本橋室町にある草履問屋の娘・お鶴は、幼い頃から病弱で、そんな自分に鬱屈を抱いていた。しかし、本草学者の弟子、森野仁助から「正しく養生する」ことを教えられ、己の本当の望みに気付く。書き下ろし作品。
●「鐘ヶ淵ーー往還」(田牧大和)男装して船頭をしながら、密かに事情がある人を逃がす“とんずら屋”を裏の仕事としている弥生は、絵師の客から変わった依頼を受ける。商家で働く若い女中を鐘ヶ淵まで連れていき、また店に戻すというもので、反対する仲間の反対を押し切り、弥生はその仕事を請け負うが……。
●「両国橋物語」(宮本紀子)両国橋近くの蕎麦屋で働くお初の人生は、毎日かけ蕎麦を頼む橋番の男に「あの客には気をつけろ」と声を掛けられたときから、変わり始める。親子ほどに歳の離れた男に惹かれ、両国橋の橋番所に通うお初であったが……。
●「凍る月」(宮部みゆき)本所一帯を預かる岡っ引き、茂七のもとに、酒問屋の主人から女中が逐電したという相談が持ち込まれる。以前、その店で紛失していた到来物の新巻鮭は自分が盗んだと告白して、女中は店を去ったというが、茂七は腑に落ちないものを感じる。
人口減少、経済の低迷、貧困の増大……日本経済の未来は暗いことばかりのように思える。
しかし、本書で描く未来は、これとは真逆だ。
●人口は減少するどころか1億4000万まで増える
●リニア新幹線が全国津々浦々を走っている
●電力不足は過去のもの。グリーンエネルギーを無尽蔵に使える
●国民全員に毎月10万円が振り込まれ、貧困が解消される
●リアル経済が活性化し、毎日深夜まで人が行き交う「終わらないバブル」が訪れる
●一人当たりGDPは世界トップレベルにまで回復する
では、こうした未来をどのように実現するのか。本書は未来予測の専門家が、これから日本経済を襲う様々な危機を明らかにするとともに、外国人労働者、個人情報保護、原子力発電所などの論点に大胆に踏み込み、その前提を根本から覆す「魔改造」を説く。
目からウロコが落ち、日本の未来に勇気が湧いてくる一冊。
「交渉」というと難しく感じるかもしれないが、要は「話をまとめる力」だ。(中略)何か達成したい目標がある時、相手を説得し、対立する意見をまとめていく交渉力の有無が、結果を左右する。どんな職種・役職であれ、何かを成し遂げるために必須となるのが交渉力だ。
ーー「はじめに」より
38歳で大阪府知事、42歳で大阪市長となり、百戦錬磨の年上の部下たちをまとめ上げ、大阪の改革を断行した著者。
その「実行力」の裏側にあったのは、弁護士時代から培われた、たぐいまれなる「交渉力」だった。
同じ話し合いでも、伝え方や考え方を変えれば、結果はがらりと変わる。
本書では、人を動かし、人に強くなるための「交渉思考」の極意を全公開。
数々の修羅場をくぐりぬけてきた著者が「僕の30年の集大成」と言う本書。
橋下徹が初めて明かす、超・実践的交渉術。
<目次より抜粋>●第1章 「最強の交渉術」とは?--交渉に勝つための原則を知る●第2章 交渉は始まる前に9割決まるーー修羅場から体得した「橋下流交渉術」の極意●第3章 要素に分解すれば、交渉は成功するーー交渉の成否を決める分岐点●第4章 前代未聞の交渉を成立させた秘訣ーー目標を成し遂げるために、いつ何をすべきか●第5章 「力」を使い「利益」を与えるーー公明党、国とのガチンコ交渉の舞台裏●第6章 トップの「実践的ケンカ交渉術」に学べーー日本の交渉力を高めるために
大学新入生の蒼太郎は、同級生の麻莉奈に惹かれ、興味がないのに非公認サークル「オカルト研究会」に入会。しぶしぶ活動をはじめるが、メンバーは変人ばかりで定例会は怖い話のオンパレード。退屈な講義に眠気をこらえ、居酒屋のバイトで四苦八苦。メンバーの影響でオカルトへの興味が湧く一方、最恐の事故物件を訪れてから怪異が頻発、麻莉奈が謎の失踪を遂げーー。
息苦しい日常を解き放つ青春ホラーミステリー。
文庫オリジナル。
佐倉藩士として生まれた津田仙は、幕府通詞として福沢諭吉らとともにアメリカへ派遣されるなど将来を目されたものの、幕府瓦解後は農村改革を夢見るにとどまっていた。黒田清隆のもとで働く中、女子留学生を渡米させる計画を聞いた仙は、わずか6歳の娘・梅子を推薦する。日本初の女子留学生として、最年少で渡米した梅子だったが、17歳で帰国した時、彼女は日本語さえ忘れていたーー。
日米の文化の違いや周囲との軋轢、父との葛藤に悩みながら、女子教育のために直向きに歩みを進めた津田梅子の生涯を描いた感動作。
疲労は万病を知らせるサイン。体を動かした後の良い疲れならいいのですが、悪い疲れは要注意なのです。
血流が悪くなると肩こりや腰痛、だるさを引き起こします。さらに深刻な病気の初期症状という場合もあり、長く続くようならおざなりにできません。
とくに働きざかりの50代は、人間関係の悩みやストレスが疲労を倍化させることが多いのです。自律神経研究の第一人者である著者は、40歳から「10年後の私なら自分にどうアドバイスをするか」を考えて、行動してきたといいます。辿り着いた結論は、「自律神経を整えるのが最善の道」。
人生の後半と前向きに向き合えば、おのずと呼吸が変わり、血流も腸内環境も改善していくのです。つまり、自律神経をコントロールできれば、人生もコントロールできるということ。そうすれば、悪い疲れは起こりません。本書では、その方法を明解に詳しく解説します。
すぐかんしゃくを起こす、言うことを聞かない…少しの工夫で、子育てはもっと楽になります。
●noteやブログで、何をどう書いたらいいかわからない…
●企画書やレポートなど、書かなきゃいけないけど、うまく書けない…
そんな人でも大丈夫。実は、書けないと思っているのは、ぜんぶ錯覚なんです!
本書は、元・作文ギライの人気Web書評家が教える、「書き方」の超入門書。10年間にわたって毎日書評を(仕事として)書き続けているプロライター歴約40年の著者が、「誰でもストレスなくサクッと文章が書けるようになる秘訣」から「相手の心に刺さる書き方のコツ」まで、そのノウハウを一挙公開します。今日から「書くことが楽しくなる」1冊!
●最初から「すばらしい文章」など書けるはずがない
●「いい文章」をインストールして、執筆脳をつくる
●すぐわかる! 「いい文章」と「よくない文章」の見分け方
●「つまらない文章」を「伝わる文章」に変える13のメソッド
●気をつけたい! 読者を疲れさせる7つのNG集 etc.
心がラクになる 力の抜き方(仮)
人生においての真の成功とは何か。お金や地位や名声ではなく、生き甲斐ある人生を送るための成功観を語った、著者渾身のメッセージ。
ゴミ箱の横にわごむが落ちていた。お母さんに「ちょうだい」って聞いたら「いいよ」だって。やった! このわごむは、わたしのだ!!
わたしはずっとほしかったの。お兄ちゃんのおさがりでもない、みんなで仲良く使うものでもない、ちょっとだけかしてもらうものでもない、わたしだけのものが。
今日はわごむといっしょにお風呂に入るし、夜はもちろんいっしょに寝るわ。そして、大人になったら、このわごむでおしゃれを楽しむつもり。この先わたしがもらうたくさんのラブレターも、このわごむで束ねるの。世界中の悪い人をこのわごむで捕まえてもいいわ。それに、宇宙人がきたらこのわごむでやっつけて地球を救うわ。
この本を読んだら、きっとあなたもわごむがほしくなる!? ヨシタケシンスケのユーモア絵本。
詳しいコード注釈と図解。PHP 8の新機能もすばやくキャッチ
本書は、プログラマとしての道をPHPでスタートしようという人、他のプログラム言語の経験はあるがPHPはきちんと学んだことがないという人を対象にしています。PHP 8の基本と新機能を手軽に確認したい人にも勧められる1冊です。
Part 1 PHPをはじめよう
PHPを学習するにはPHPを試せる環境が必要です。WindowsとmacOSに対応した無料のXAMPP、MAMPをインストールして、PHP 8とMySQLデータベースが動作するサーバ環境を作りましょう。
Part 2 PHPのシンタックス
変数とは?制御構造とは?からスタートし、関数、文字列や配列の操作、正規表現、さらに無名関数、オブジェクト指向プログラミングにも踏み込みます。初心者には続ける努力が求められますが、注釈とマーキングを助けに豊富なサンプルコードを繰り返し読み込めば必ず結果が付いてきます。PHP 8の新機能はバッジが目印です。
Part 3 Webページを作る
フォーム入力、セッション、クッキーというもっとも重要な技術を取り上げます。ファイルの読み書きを題材に例外処理と呼ばれるエラー処理も学習します。コラム「セキュリティ対策」でPHPプログラマに欠かせないセキュリティについての意識も高めていきましょう。
Part 4 PHPとMySQL
MySQLデータベースを使うにはSQL文という課題が待ち受けています。最初にphpMyAdminを使ってMySQLデータベースの構造を学習し、続いてPHPでSQL文を実行してデータの取り出しと書き込みを行います。プリペアドステートメントやトランザクション処理などを使う総合的なスキル獲得のはじまりです。まさにPHPプログラマとしての実感がわく瞬間と言えるでしょう。
●新しいWebを作る人になる
簡単な日記や掲示板だったWebが、世界経済や政治、ニュース、医療、流通、教育、娯楽、アート、地球環境に至るまで、人々の日常に深く浸透しています。過去と未来、約束と行動、優しさと悲しみ、興奮と静寂、Webはこれからも人の想いを試すかのように進化します。Web作りは無限を操る終わらない仕事です。新しいWebを作る人を世の中は常に待っています。
(まえがきより)
「物が多すぎて、どうしていいか分からない」
「面倒な人間関係をどうにかしたい」
「お金のやりくりで困っている」
「健康と体調を整えたい」
「親子のしがらみをスッキリさせたい」
老後のこうした悩みを解決し、少しでも「心が軽くなる」にはどうしたらいいのか?
それについての「整理の方法」を紹介するのが本書です。
<本書の内容の一部を紹介>
●「衝動買い」は控えて、本当に欲しいものだけを時間をかけて、じっくり選ぶ
●子どもが独立したら、子ども部屋の有効利用を考えよう
●節約は「ただの貧乏生活」にならぬよう、「一点贅沢主義」で!
●定年後の朝食は「モーニング」を活用しよう
●物を借りっぱなしにしない! 早急にお返しして、身辺をスッキリさせる
●カラオケはリラックス効果が高く、イライラの整理に役立つ!
日常の「イライラ」や「クヨクヨ」といったストレスを解消し、身も心も軽くなるちょっとした工夫を紹介します。
「古代ローマ史」第一人者が、世界史の読み方をわかりやすく解説。
東京大学教養学部で28年間、早稲田大学国際教養学部で4年間、教壇に立って語ってきた著者のエッセンスを凝縮。
人間社会の普遍的な真理を教えてくれる「古典」と、人類の経験の集大成である「世界史」、この二つをきちんと学び、身につけることで「教養」の基礎が築かれる。
現代を読み解くヒントは、世界史の中にある。過去を知ることで今がわかる。
【目次】
●序章:「歴史に学ぶ」とは何か?
●第1章:文明はなぜ大河の畔から発祥したのか
●第2章:ローマとの比較で見えてくる世界
●第3章:世界では同じことが「同時」に起こる
●第4章:なぜ人は大移動するのか
●第5章:宗教を抜きに歴史は語れない
●第6章:共和政から日本と西洋の違いがわかる
●第7章:すべての歴史は「現代史」である
※本書は、2017年1月にPHPエディターズ・グループから刊行された『教養としての「世界史」の読み方』を加筆・修正したものです。