午後六時十分、横浜にある無認可保育室に二人組の男が押し入り、園長の早紀とともに五人の子どもが人質に取られてしまう。身代金は一人五百万円、期限は夜中の十二時。早紀は共謀者の存在に疑心暗鬼になり、人質家族はそれぞれの手段で我が子救出を試みるが、事態は思わぬ方向に展開していく。家族の絆を問う緊迫の六時間。
その名前はろむる、水晶の髪、昆虫の翼、種族名、ヒトトンボ、天人星、夏王子、とも書く。性質は非情、楽器を鳴らす。その卵はフェリーにより、千葉に運ばれた、人の記憶に入り込み、「ともに暮らす」。彼との別れに関する警告と注意。世界と対峙する内面の静かな朝…悲しみを超克する水晶の覚醒。
秋の演奏会を控え、第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。しかし完全密室で保管されていた、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれる。脅迫状も届き、晶は心身ともに追い詰められていく。さらに彼らの身に不可解な事件が次々と起こり…。メンバーたちは、果たして無事に演奏会を迎えることができるのか。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」がコンサート・ホールに響くとき、驚愕の真実が明かされる。
眺めていると眠たくなる、とびっきり癒される動物たちの寝顔だけの写真集。
江戸末期。甲州の裏街道を行く小悪党と鈍感男をトコトコトコと追いかける、あやしい概念がおりました。大頭に襤褸笠を被り、意外や洒落た単衣を纏い、豆腐を載せた円いお盆を頑なに持つ、なんとも間抜けな面構えのこの小僧。人呼んでー。豆腐小僧と申します。立派なお化けになるために、武者修行に旅立ちますが、次々起こる大騒動にいつのまにやら巻き込まれ、なんと小僧はー。果たして小僧の運命や如何に。
いたずらっ子“せいちゃん”と、謎の鳥“ドードー”のわんぱく不思議な物語。おやすみまえの、ひとときに…。
思わずわらってしまうゆかいなおはなし、よむとやさしいきもちになれるおはなし、ハラハラドキドキするぼうけんのおはなし、読むとちょっぴりためになるおはなしなど、いろいろなおはなしがのっています。
こどもはみんな小さな天使のよう。こどもたちにすばらしい一日のおわりをむかえさせ、たのしいゆめを見させてくれる、ちゃめっけのあるゆかいな十のお話。
1990年から93年まで旅行鞄とギター・ケースにありったけの夢と哀しみをつめてロンドン、アムステルダム、バリ、イタリア、エジプト、香港、ニューヨーク、内モンゴル、日本をまわった旅とロックンロールの日々を記録。
動物たちとの交感をとおして自然へ目を向ける。さまざまな動物たちがくりひろげる物語が、身近に接することの少なくなった自然のいぶきを伝える。いのちあるものへの優しい気持ちをはぐくむ。
ブリンキーは、もっとあそんでいたいけど、「そろそろおやすみ」とお母さん。でもベッドに入るまえに、やることがいっぱい。おふろに入って、はみがきして、それから…?幼児の一日の終わりを、ユーモアをこめておおらかに描きます。
「おふろのじかんよ」とおきさきさまにいわれた、ちいさなおひめさま。まだ、よごれてないのできているものをよごしてから、おふろにはいることに。それから手をあらって、はをみがいて…でも。おやすみ前の幼児の心理がユニークに描かれていて、豊かな感性、情操が育まれる。1才からの幼児の身近なものへの認識力を高める楽しいシリーズ。
はじめてのKDDオペレーターズストーリー。