「女は成仏できない」(五障)、「女は男に変身することによって成仏できる」(変成男子)--仏教は、女性を蔑視しているのか? 古くて新しいこの疑問を、サンスクリット、漢訳からの豊富な引用と緻密な論で質してゆく。インド思想研究の第一人者が正面から挑んだ、21世紀の「ジェンダー仏教論」。※原本『仏教のなかの男女観ーー原始仏教から法華経に至るジェンダー平等の思想』(2004年、岩波書店刊)を改題・改稿
「21世紀の最重要課題」である女性が活躍する社会、性別にかかわりなく個性と能力を発揮できる社会の実現のために、「人権とジェンダー」を学ぶ、わかりやすい基本書。夫婦別姓訴訟、性的指向・性的マイノリティー(LGBT)・同性婚、性暴力、ストーカー、マタハラ、デートDV、JKビジネス等々、最新の問題にも言及した、最新の内容を盛り込んだ概説版テキスト第2版。
はじめに
1 序論 「ジェンダー」と「ジェンダー法学」
2 女性の権利の展開と女性差別撤廃条約
3 世界各国の男女共同参画政策とポジティヴ・アクション
4 日本の男女共同参画社会基本法と諸政策
5 日本国憲法の平等原理と性差別の違憲審査基準
6 政治参画とジェンダー
7 雇用とジェンダー
8 社会保障とジェンダー
9 家族とジェンダー
10 リプロダクティヴ・ライツ
11 ドメスティック・ヴァイオレンス
12 性暴力,ストーカー,セクシュアル・ハラスメント
13 セクシュアリティとポルノ・買売春
14 学術・教育分野の男女共同参画
15 司法におけるジェンダー・バイアスと理論的課題
資料編
1 女性差別撤廃条約
2 男女共同参画社会基本法
略年表(『ジェンダーと法』関連年表)
事項索引
判例索引
女の子/男の子/母親/父親…『らしさ』の枠をあらためて問う。
アニメ、映画、ウェブサイトーー活字で書かれた小説でなくても、現代文化では様々なメディアを通じて物語が発信され、受容されている。小説が現代の多様な文化のなかで受容者を獲得し拡張する可能性、サバイブする戦略を、多角的な視点から解き明かす。
この本では、男/女ということにこだわりながら、友だちづきあい、容姿とモテ、セックス、恋愛、家族、仕事と将来、などの問題をとりあげ、大人になるための作法と予備知識を提示する。
もはやジェンダーの視点なしに宗教を語ることはできない。これまでの宗教学が掲げる客観性や中立性を問題視し、わたしと世界との望ましい関係をつくりだすためのスリリングなテクスト。
儒教文化に基づく女性規範と見なされてきた「良妻賢母」は、近代が生み出した伝統であることを緻密に解明。近代中国女性史に新しい視座をひらく。
新型コロナ・パンデミックの彼方に
文化芸術・世界遺産の国・オランダの素顔 2018年夏・オランダ紀行
新型コロナ・パンデミック(世界大流行)が地球を覆い、人類の生存そのものが脅かされている。武器を捨てて緑の種を育てよう。地球(自然)共に生きる「ワンヘルス」アプローチ、性の多様性を認めあえるジェンダー平等の社会がいい。オランダも日本も虹色の未来を見つめて人類の旅は続く。
「男らしさ」「女らしさ」をめぐる労務の課題と実務の最適解がよくわかる。人事労務担当者はもちろん、部下を持つ管理職のテキストとしても使える!
第二次大戦やヴェトナム戦争、9・11期にいたる映画のなかの“性”は何を語るのか?『レベッカ』から『真夜中のカーボーイ』、『羊たちの沈黙』まで。
フセイン政権から女性を「解放」し民主化の実現を掲げたアメリカ主導のイラク戦争から十数年、戦争によってイラク女性は「解放」されたのだろうか。占領統治の女性政策、「民主的」選挙の実情、イスラーム主義勢力の宗派対立と女性の処遇など、様々な側面から女性を通して戦後イラクの実態を分析する。
「女/母」の身体性から、いまフェミニンの臨床哲学を拓く。マイノリティ諸当事者の問題に対峙し、フェミニズムのポスト構造主義ジェンダー論からクィア理論の問題意識へと踏み込み、新たな倫理的価値軸と主体像を模索する。
トランスジェンダーの著者が、昭和末から平成の時代に新宿の女装バーへ通った日々の日記小説。性的マイノリティーへの理解が乏しかった時代に、苦しみ、悩みながらも仲間と出会い、自らの心のままに生きてきた体験をもとに書き上げた作品。偏見に満ちた世間の目をかいくぐりながらも、性をトランスすることでバイタリティーをもって、したたかに生きてきた人々がかつて存在したことを知ってほしい。
文学はどのようにして「男の仕事」となったのか。日本近代文学の自立過程は、そのジェンダー化のプロセスでもあった。ホモソーシャルな読者共同体の成立にいたる転換を鮮やかに描き出すとともに、そこにおける漱石テクストの振る舞いを精緻に分析。
芸術とは何か?天才がイメージさせるのはいかなる人物か?芸術と工芸との境界とは?プラトンにまで遡る理論言説の小史をジェンダーという視点から振り返り、美をめぐるその思考のうちに暗黙裡に潜む、男性的/女性的という、二項対立的な概念体系の伝統を批判的に解明。そして今、もはやそれら過去の規範では解釈しきれない現代アートについてどんな言葉で語りえるのか、フェミニスト・アートを具体例にみながら、美学の新たな可能性を探っていく。
自分を恥じたり嫌悪することなく生きたい
韓国発、トランスジェンダー当事者が語るコミックエッセイ
2人のトランスジェンダーが
セクシュアリティについての悩みや解決策をオープンに綴る
トランスジェンダーの男性マラン、トランスジェンダーの女性シャイエン。2人の当事者がオープンに語る、韓国生まれのコミック・エッセイ。
多くの人と同じように、この2 人もそれぞれの幸せのために一生懸命生きていて、ときには失敗することも間違うこともある平凡な人たちです。ただ違うのは、セクシュアリティに対する悩み が続いているということ。
自分のセクシュアリティに悩む人、セクシュアル・マイノリティの声を聞いて応援したい人に、新たな学びと勇気を与えてくれる、等身大の温かな物語。
本書は2020年12月に韓国の同一の出版社から同時に発行された2冊の本を1冊にしたものです。著者の二人、マランとシャイエンはそれぞれトランスジェンダーかつ性別違和(以前は性同一性障害という診断名)を抱えたことで、性別移行しました。その移行過程をメモワール/回想録として描いていますが、それだけでなく、移行する前後や途中で感じたり考えた「様々な思い」をも描いています。
多くが平坦な人生ではない性別違和を抱える当事者にとって暗闇の中の小さな「明かり」になるように、また性別違和が何なのかよくわかっていない人々へ当事者の実態を示すために、この本は出版されました。
なぜ車輪の発明からスーツケースにキャスターがつくまで5000年も要したのかーこれは名だたる経済学者・思想家も思案してきた謎だ。「男性はかばんを自力で持つべき」「女性の長距離移動は制限されるべき」こうした社会のジェンダー感に変化が起きた時、スーツケースは転がり始めた。男らしさ・女らしさに関する支配的な通説がどうして、今からすれば「単純な」発明を妨害できるほど強固だったのだろう。いったいどうして、お金を稼ごうとする市場の欲望より頑固だったのだろう。そしてこんな乱暴な考えが、業界を世界規模で変えるであろう製品の可能性を見失わせるのはなぜなのか?このような疑問が、本書の核である。私たちは、ジェンダーの観点からイノベーションについて考えることに慣れていないのだ。
「従軍慰安婦」の存在は周知のものだったにもかかわらず、一九九〇年代の当事者による告発まで、なぜ彼女らの存在は「見えて」いなかったのか。「慰安婦」問題がつきつけるすぐれて現代的な課題を、フェミニストとして真正面から論じ話題となった著書に、戦争・国家・女性・歴史にかかわるその後の論考を加えた新編集版。
誰もが容疑者。誰もが当事者。
性にまつわる犯罪……ジェンダー・クライムは連鎖する。
土手下に転がされていた男性の遺体。
暴行の痕が残る体には、メッセージが残されていた。
「目には目を」
なんと男の息子は、3年前に起きた集団レイプ事件の加害者だったーー。
次々現れる容疑者、そして新たな殺人。
罪を償うべきは、あなたかもしれない。
天童荒太の原点回帰にして、記念碑的作品!
ピエール・ブルデューの『ディスタンクシオン』の問題意識を共有しながら、社会調査や計量分析を基に、日本における文化的オムニボア(文化的雑食性)という特性を浮き彫りにする。そして、日本で文化の再生産が隠蔽されてきたメカニズムを解き明かす。