ふるさとの自然を守るためには何をすればいいのか。これまで見過ごされがちであった、日本産魚類が日本国内で外来魚として引き起こしている問題点をまとめ、真の生物多様性保全への道を拓く。
もう一つ仕事を持つ意味を探求する
単なる「サイドビジネス」的位置づけではなく、ワーキングプアの副業という課題、本業へのスキルアップ効果、非金銭的動機による副業の性格、幸福度や健康との関係まで、経済学的視点から多面的にアプローチした「新しい働き方」理解のための本格的な決定版!
▼働き方の多様化と、コロナ禍に端を発した在宅時間の増加などで、いま再び注目を集める副業。
▼定義から副業を始める動機の解明、本業のパフォーマンスとの関係など、その全体像を、労働経済学のアプローチを用いて考察した画期的な一冊!
・「副業のやり方」「もっと稼げるサイドビジネス」といった指南書ではなく、統計データやエビデンス(実態調査)などから、今日の「副業」を幅広く観察。
・収入目的以外の「生き甲斐」や本業との抵触の有無、法的課題など、主要トピックを網羅した、コンパクトながら読み応え十分の決定版。
・フィールドワークによる聞き取り調査などから実証的なトピックをコラムにまとめており、理論とのバランスが絶妙!
・新しい副業観を通じて、現代日本の働き方の実像を読み解く。
序 章 なぜ、いま副業について考えるのか
第1章 働き方のなかの「副業」
第2章 労働経済学で副業を捉える
第3章 現代日本の副業ーー政府統計で副業を捉える
第4章 収入を得るための副業
第5章 様々な動機による副業
第6章 副業は本業のパフォーマンスを高めるのか
第7章 法的課題と企業の対応
第8章 副業は人を幸せにするのかーー主観的幸福度の分析
終 章 副業のこれからについて考えるーーまとめに代えて
あとがき
参考文献
昆虫類のすさまじいまでの減少の理由とは。田舎の里山を保全するための現実的な方策はどこに。メディアと政治のコトバと化した「生物多様性」擁護・懐疑両派の怪しげな言説を問いただし、イキモノと日本各地の自然環境の実像について興味深い事実を数多く紹介しながら、自然を守る本当の手だてを視野広く述べた注目作。
すべてのビジネスパーソンに役立つ最新人材活用の決定版。この1冊でダイバーシティを完全網羅。多様性を武器に企業の潜在能力が飛躍的アップ。
本当に役に立つ「環境会計」がわかる!地方自治体等の研修講師やアドバイザーとして高く評価されている著者が生物多様性を表象する「kikyo」という単位で自然環境を「継承財」として位置づけたこれまでにない革新的な理論書。
はじめに
序章 環境ガバナンスはいかに論じられてきたか:行政とNGO のパートナーシップの理念と実態
1 パートナーシップをめぐる動向
2 環境ガバナンス,パートナーシップの理念と実態
3 本書の問いと構成
4 NGO・NPO の捉え方とセクターの区分
第1部 環境政策史・分析視角/方法:分析のために
第1章 パートナーシップの環境政策史
1 市民セクターに向けた環境行政のまなざし
2 資料と時期区分
3 協働・市民参加の萌芽期
4 施策形成期とパートナーシップ
5 選択的確立期と政策決定への参加
6 協働・市民参加の意義とは?
第2章 連携形成条件の分析視角
1 パートナーシップの分析に向けて
2 環境政策過程論の諸アプローチ
3 戦略的連携論の分析視角
4 事例研究の方法
第2部 外来種オオクチバス等の規制・駆除:ローカルな政策提言活動
第3章 NGO-漁業者団体ー行政間の連携が形成されるまで
1 オオクチバス等をめぐる社会的論争
2 組織フレームの分析枠組
3 論争過程の概要
4 第1 期におけるフレームのすれ違い
5 第2 期におけるフレームの一致
6 連携はいかにして可能になったか?
第4章 ローカルなNGOの展開と政策実施体制
1 規制・駆除の政策的成果
2 ローカルな環境NGOの展開
3 外来生物法の政策実施体制
4 不十分な体制の解消に向けて
第3部 生物多様性条約第10 回締約国会議:グローバルな政策提言活動
第5章 NGOのネットワーク組織における連携戦略と運動内的な帰結
1 締約国会議という政治的機会
2 運動組織間の連携
3 NGOネットワーク組織の分析
4 包摂戦略の帰結
第6章 行政ーNGO 間の連携形成をめぐる比較分析
1 日本政府に向けた政策提言
2 比較分析のための分析枠組
3 政策分野ごとの政策提言過程
4 政策分野間の比較分析
5 連携形成条件の選択性
第7章 連携の持続と政策実施体制
1 締約国会議以降の状況
2 質的比較分析によるNGOグループの特徴
3 NGOによる事業展開
4 国連生物多様性の10年の政策実施体制
5 NGO の事業に依存した体制
終章 本書の知見と環境ガバナンスに向けた問題提起
1 事例研究のまとめ
2 他者変革性の発揮を阻む選択性
3 政策実施体制の丸投げ
4 政策的成果の乏しさと循環構造
5 今後の課題
文 献
資 料
おわりに
事項索引
人名索引
福祉の論理が、福祉政策と援助技術を中心に展開され、ノウハウの学問へと矮小化されつつある。しかし、自殺、うつ病、貧困、犯罪、虐待等の問題は、明らかに社会構造に起因する問題であり、サービス供給の調整で完結するものではない。今日、福祉の論理に求められているのは、独自の深い人間観(優生思想を根源的に批判できる人間観)に立脚し、広く文化・文明を問い、疎外された人と同じ目線に立って生きようとする“主権と人権をまもり高める福祉”の原理論の提起である。
グローバル時代における地域の可能性を「コンテンツからコンテクストへ」という視点から学際的に研究する地域デザイン学会の研究論集。今号の特集は「地域価値発現方法の多様性」。原田保ら研究者の論文と研究ノートを収録。
遺伝学は、祖先から子孫へ様々な特徴がどのように受け継がれるのかをひもとき、これほど多種多様な生命が地球上になぜ存在するのかを解き明かす学問です。遺伝学の知見は生命科学の分野だけではなく、物理学や化学、工学、さらには遺伝子組換え、ヒトゲノムの解読、ゲノム編集といった技術の発展に伴い、人文・社会科学にも影響を与えています。つまり、遺伝学とは現代の根幹を担う学問といえます。
本書には遺伝学の基礎知識から先端的な研究まで、豊富な知見が幅広くまとめられています。今の遺伝学の重要テーマを知り、遺伝学の歴史も俯瞰できるように工夫しました。広範囲にわたる内容は、各テーマをリードする研究者による書き下ろしです。
日本の遺伝学を牽引した木原均は「地球の歴史は地層に、生物の歴史は染色体に記されている」と述べました。本書には遺伝学の歴史が記されています。科学に挑む方にとって、未来への道標となる必携の書となっています。
地域の和、科学の眼、自然の力、元気な生態系を取り戻そう。
共感覚の基本的特徴や神経機構を解説、また色字共感覚者へのインタビューを収録。「共感覚とは何か」を理解する上で必読の書。
本書は、代表的な現象である色字共感覚を中心に、共感覚とはどのような現象であって、また何ではないのかを示す心理学研究および脳科学研究の成果を詳解する。特に、多種多様な文字を使用するという点で特徴的な日本人の色字共感覚者は国際的にも注目されている。各共感覚者の日常生活とのかかわりなどの調査結果も合わせて掲載した。
はじめに
第1章 共感覚とは何か
1.1 共感覚の基本的特徴
1.2 共感覚の時間的安定性の測定
1.3 共感覚とは何ではないか
1.4 共感覚を持つのはどのような人か
1.5 共感覚を持つことの損得
1.6 共感覚を科学的に研究することの意義
第2章 色字共感覚
2.1 色字共感覚をめぐる研究領域
2.2 色字共感覚を持つようになる原因
2.3 文字の共感覚色を経験する際に生じる処理
2.4 誘因刺激と励起感覚の対応関係
2.5 色字共感覚と他の認知処理との関係
2.6 共感覚者と非共感覚者の関係
第3章 日本人の色字共感覚
3.1 日本人色字共感覚者に対する実験方法
3.2 日本人色字共感覚者18名の個別結果
3.3 日本人色字共感覚者の個別結果のまとめ
第4章 色字共感覚以外の共感覚
4.1 共感覚の種類と出現確率
4.2 空間系列共感覚
4.3 ミラータッチ共感覚
4.4 色聴共感覚
4.5 序数擬人化
4.6 多重共感覚
第5章 共感覚の神経機構
5.1 共感覚の神経機構に関する仮説
5.2 共感覚の神経機構:機能的側面
5.3 共感覚の神経機構:構造的側面
5.4 共感覚とは直接関係しない処理における共感覚者の神経科学的特性
5.5 共感覚者を「作る」試み
5.6 共感覚の「素質(disposition)」
第6章 感覚間協応と共感覚
6.1 感覚間協応とは
6.2 感覚間協応の研究例と研究手法
6.3 感覚間協応の分類
6.4 感覚間協応のメカニズムをめぐる議論
6.5 感覚間協応がもたらす効果
6.6 感覚間協応と共感覚の関係
おわりに
引用文献
索引