ちっとも言うことを聞かない子どもに親はイライラ!でもそれは順調に成長している証拠。カリスマ講師の子育て講演録を新装版化。
「そう言えば、自分も当時はそうだったなぁ…」教師と保護者がみずからの思春期をふりかえり、教え子、我が子と出会いなおすー。友人、家族、性、自尊感情と思春期妄想症など、揺れうごく心と体をささえ、明日の指導方法をリアルタイムで修正する、思春期教育の羅針盤!
本書は、全体を思春期、青年期の2部構成とし、それぞれの段階における心理的・社会的な発達課題やそれに対応した問題、さらには心理臨床的支援について、現代的な幅広い視点から解説した教科書である。心身ともに成長著しいこの時期に出会う社会との関わりの重要性を、時代と社会の変遷を踏まえて紹介し、各段階に特徴的な問題や病理について事例を交えて詳しく解説する。また、心理療法における問題点や留意点にも言及している。
親になるのはむつかしい。マタニティのあなたが、幼児と暮らすあなたが、身につけたら、一生もの。診療歴40年からみえてきた親子関係をつなぐ「3つの要素」。
大学生の光上は、家庭教師先の教え子・朗人の兄、亨一朗のことが気になっていた。
彼はとても無愛想で、長い会話もしてくれない。
ある日、亨一朗から人とのつきあい方も恋愛もよくわからないと聞き、コミュ力を
上げるための練習相手になることを提案するが、なぜか彼に突然キスされてしまい……!?
「急に勉強する気になったみたい!」「素直に話しをする子になった」「子どもにイライラしなくなった」-1000組の親子を導いたコーチング・メソッド。
コラージュ療法は、雑誌やパンフレットから気に入った写真、絵、文字などを切り抜き、台紙に貼っていくコラージュを用いた心理療法。本書は著者の十数年間に亘る研究と臨床体験をまとめたものであり、コラージュ療法の起源や理論的背景と、幼児期から学童期、青年期まで広い年齢層をカバーした基礎研究のデータを網羅している。コラージュ療法実践の事例も収録。医療、教育、福祉領域で幅広く心理臨床の仕事に携わる方に。
序文
はじめに
第I部コラージュ療法の概説
第1章 コラージュ表現の発展と特徴
第1節 コラージュとは
第2節 美術史におけるコラージュの変遷
第3節 諸外国におけるコラージュ療法の歴史
第4節 日本におけるコラージュ療法の成立と発展
第5節 コラージュ療法の実際
第2章 コラージュ療法と箱庭療法
第1節 箱庭療法との関係
第2節 コラージュ療法と箱庭療法の類似点と相違点
第3節 コラージュ療法の特徴
第4節 コラージュ療法の治療的意味
第3章 日本におけるコラージュ療法の研究
第1節 コラージュ療法の基礎的研究
第2節 コラージュ療法の事例研究
第II部 基礎編 コラージュ療法の発達的研究
基礎的研究の意義と背景
第4章 乳幼児のコラージュ表現の特徴
第1節 基礎編I(形式分析)
第2節 基礎編II(内容分析)
第3節 基礎編III(印象評定分析)
第5章 児童期のコラージュ表現の特徴
第1節 基礎編I(形式分析)
第2節 基礎編II(内容分析)
第3節 基礎編III(自己像の内容分析)
第4節 基礎編IV(印象評定分析)
第6章 思春期のコラージュ表現の特徴
第1節 基礎編I(形式分析)
第2節 基礎編II(内容分析)
第3節 基礎編III(印象評定分析)
全体要約
まとめと課題
第III部 コラージュ表現の臨床的研究
第7章 非行傾向生徒に対するグループ・コラージュの試み
第1節 はじめに
第2節 事例の背景
第3節 事例の概要
第4節 治療過程
第5節 考察
第6節 おわりに
第8章 重度心身障害者へのコラージュ療法の試み
第1節 はじめに
第2節 方法
第3節 事例の概要
第4節 心理療法過程
第5節 考察
第6節 おわりに
あとがき
文献
資料
子供好きになることから躾やほめ方
まで、父親ならではの子供との接し方
を37話のなかで具体的に紹介。
子供と関わることが苦手なお父さんに
お勧めのわかりやすい子育てガイド。
第一章 たまり場
一 喫茶店で
二 たまり場をつくった
三 たまり場で起こったこと
四 子どもの発達とたまり場
五 居場所とは
六 私にとってのたまり場
第二章 治療としての旅
一 断酒会巡り
二 ドクター・ショッピング
三 ひとり旅
四 パソコン通信
五 サバイバル・キャンプ
六 こころの中での旅
七 巡礼
八 出会いと別れ
第三章 引き継ぐということ
一 入院の理由
二 怒りの理由
三 緊張の理由
四 いかに引き継ぐか
五 ミルトン・エリクソンの心理療法
六 ものごとのプラスに光を当てる
第四章 ベテランという「落とし穴」
一 私の経験
二 自分の身の丈
三 山の上の火
四 ルーキーの力
五 「理想」「完全」という落とし穴
六 眼差しがつくるもの
七 すりきれないために
第五章 支える人たちの疲労
一 ある教師の悩み
二 登校刺激
三 専門家の役割
四 よもやま話
五 風邪はどのようにして治るのか
六 こころの風邪
七 見守る
第六章 生かされて生きる
一 言葉にすることーー言語化
二 内観療法
三 森田療法
四 祈?、お払い
五 気持ちがわかる
六 生かされる自分と生きる自分
七 再び、言語化について
第七章 柔らかな枠
一 ベスレム王立病院青年期ユニット
二 ヒルエンド青年期ユニット
三 硬い枠
四 イギリスの地域での実践
五 NAYPCASの役割について
六 知る・決める
七 柔らかな枠
第八章 おわりに
一 イギリス再訪
二 悩む
参考文献
あとがき
青木省三・人と作品(編集部)
子どもの勉強ぎらいは、実は周りの大人が原因だった!子どもに「勉強っておもしろい」という気づきを贈るために、親がしてあげられる具体的なアプローチ。
「子育てが嫌」「子どもを叱ってばかりいる」「いじめにあったら」「子どもが学校に行かない」「親の思いが通じない」…誕生から思春期までの子育ての悩みや不安に、臨床心理学の第一人者・河合隼雄がやさしく答える。もう細かいことで悩まなくてもいいと、こころがホッと楽になる一冊。
現在の児童精神科医療の現場では,これまで“発達障害”と呼ばれてきた神経発達症群の特性を持つ子ども,養育環境での児童虐待をはじめとする逆境体験に傷つき複雑性PTSDに苦しむ子ども,小中学生の年代で神経性やせ症となり生命の危険に直面している子どもが増えている。家族や施設職員は対応に行き詰まり,しばしば児童精神科入院治療に希望を託すしかない状況となり,それらに対応する児童精神科診療,およびその一環としての入院治療への期待が高まっている。
このように入院治療への需要が膨らむ状況に応じ,児童精神科専用病床数は増えてきてはいるものの,それに応えるだけの数には至っておらず,常に入院待機者が存在している現実がある。
そこには児童精神科病棟とはどのような環境で,その中で子どもはどのような入院生活を送り,治療がどのように行われ,また教育はどう保障されているのかなど,児童精神科入院治療の実際が外部から見えにくいことが理由としてあるだろう。
本書は,こうした児童精神科における入院治療の現状と課題を,症例も含め複数の観点から論じることを通し,今後の児童精神科入院治療の進むべき道を探り浮かび上がらせる。
●本書は,発達障害児,被虐待児,摂食障害児,乳幼児,思春期の家族,自殺に対するアセスメントが主なテーマとなっている。操作的な診断基準に従う診断のみではなく,個々のこどもの心的世界や家族との関係などの力動学的観点等,トータルな視点をもつことで,臨床の展望が開けるだろう。
* * * * * 本書の解説 * * * * *
本書は4部構成になっており,発達障害児,被虐待児,摂食障害児,乳幼児,それを取り巻く家族,思春期の家族,その精神分析的心理療法,自殺が主なテーマとなっている。生き生きとした臨床の息吹きを感じさせる諸論文で構成され,読者の関心に従ってどこの章から読んで頂いてもかまわない。各章の内容はこども・思春期の現代のトピック的なテーマであり,これらは精神分析の適応の拡大を意味し,ここには精神分析の挑戦的な試みが詳細に論じられている。タビストックでは自閉スペクトラム等の発達障害,虐待,摂食障害といった障害,疾患への精神分析的アプローチが伝統的に行われ,本書を読めば明らかなようにその成果を上げている。アセスメントは個々のこども,家族といった個別性や特異性についての理解を深めることであり,その延長線上,あるいはその結果の一部に診断がある。しかし,昨今,DSM,ICDなどの操作的な診断基準が汎化し,この診断基準に当て嵌めることがアセスメントであり,その診断がすべてであると誤解している専門家も時にいるようである。アスペルガー障害,ADHDという医学的用語が世間に周知されるにつれて,経験の浅い専門家からそうした診断名を宣告されている親子も時に見かける。DSM,ICDが初心者にとって有益であることは疑いないが,個々のこどもの心的世界や家族との関係などの力動学的視点を欠いたアセスメントは意味がないだけでなく,極めて危険な臨床行為である。(「監訳者まえがき」より)
●目次
監訳者まえがき
序 (ニコラス・テンプル,マーゴ・ワデル)
謝辞 (マーガレット・ラスティン,エマニュエラ・カグリアータ)
序章 (マーガレット・ラスティン)
◇重度の障害を持つこどものアセスメント
第1章 コミュニケーション障害のこどものアセスメント (マリア・ロード)
第2章 境界例児のアセスメント──混乱と欠損の鑑別 (アン・アルヴァレズ)
第3章 重度の摂食障害──生命への攻撃 (ジーン・マガーニャ)
◇心的外傷を負ったこどもとその家族
第4章 家庭崩壊の後には何が起きるのか──環境剥奪,トラウマそして複合的喪失を経験したこどもたちのアセスメント (マーガレット・ラスティン)
第5章 性的虐待児のアセスメント (ジュディス・トゥローウェル)
◇家族へのアプローチ
第6章 5歳児以下のこどもと親のカウンセリングとそのアセスメントの問題との関連 (リサ・ミラー)
第7章 家族の探索的アセスメント (ベータ・コプリー)
◇思春期
第8章 思春期のアセスメント──考える空間を探して (マーゴ・ワデル)
第9章 思春期における自傷リスクのアセスメント──精神分析学的見解 (ロビン・アンダーソン)
解説:タビストック・クリニック
─紹介から心理療法のためのアセスメントまでの流れ─ (脇谷順子)
あとがきにかえて─本書の視点─ (木部則雄)
天涯孤独の16歳・樋口飛鳥(ひぐちあすか)が上京したのは、まだ見ぬ父に娘と名乗りをあげるためだった。亡き母に導かれるように出会った真斗(マナト)と和沙(かずさ)は、なんと飛鳥の異母弟妹。むりやり2人の家に居候を決めた飛鳥だったが、肝心の父は真斗と和沙にもいまだ姿を見せない謎のロクデナシであることが明らかに。
ひとつ屋根の下で暮らす3姉弟妹の前途に、思春期男女のあぶない予感が!?
飛鳥(あすか)、真斗(マナト)、和沙(かずさ)が通う清領学園。ケンカ上等の総番・速水(はやみ)やピーキーなお嬢様・神谷(かみや)、体操部に入った飛鳥の才能に惚れ込んだ能天気な体育教師・矢城(やしろ)らが入り乱れる学園生活はなかなかシビアだ。そんなハチャメチャな日々のなか、飛鳥と真斗の間に恋心が! 異母姉弟の禁断の愛に、超ブラコンの和沙が立ちはだかる。そしてついに姿を現した3人の父は、思いもよらない男だった!!