インドに発する仏・菩薩が人々を救うために、さまざまな日本の神の姿となって現れたとする“本地垂迹説”。庶民仏教史の立場から、仏教と在来の神の思想が融合する、日本人の伝統的信仰の特色と変遷を解明した待望の論集。
三国志の英傑・曹操の公子曹植が十三歳で出会った人は、兄の妻となる人だった。義姉への叶わぬ恋を詠んだ詩篇は都の文壇で噂となる。その妃の死後、兄である皇帝の非情な仕打ちに不遇の時を過ごしながらも詩作に打ちこみ変わらぬ想いを抱いた。秘めねばならぬ愛を貫いた詩人の生涯を清新に描く中国純愛ロマン。
絶世の悪女のしたたかな輝きと、絶世の美女のかくも凡庸ではかなき運命と。虞美人と呂后の違い、王昭君と西太后の違い。
本書は、包丁の持ち方、皮のむき方から始まって、調理の初歩の初歩からわかりやすく解説します。基本になるごはんの炊き方、包丁を使わずにできるメニュー、市販品を活用して簡単に作れるメニューなどの入門編から、少し上達してきたらチャレンジしたい人気メニューやパーティー・メニューまで、すべてイラスト付きでわかりやすく紹介しました。
歴史・風俗が分かる。著者が自らカメラを携え「1日1祭り」のペースで滋賀県内の祭りをくまなく撮影取材した「お祭り百科」の第2弾。
神毒山へ向かう旅は、『西涼』の都を出発して、一月が経とうとしていた。四人姉妹のうち、黄陽峰とともに何処とも知れずに立ち去った次姉・絮星を欠く妹紅、琲梨、瑛蓮の三姉妹と、馮昂、張圭白、李国栄の一行は、砂漠の中で百人近い野盗の群れに突然襲いかかられてしまう。何故に襲いかかられたかも分からないまま、かろうじて犠牲者を一人も出さない必死の応戦も力尽きかけた頃、その野盗たちの戦いを制止する一人の美女。その美女が『おのれ、怨敵っ!』と襲いかかる相手とは…。
童顔だからといってなめたらまずい。なりは小さいが腕は立つ、人呼んで大天鬧の武季。かたや唐の都、長安で大人気の女軽業師・紅燕。旅の途上、易水のほとりで思いがけない再会を果たしたこのふたり。紅燕の旅の一座が運ぶ財宝とやらを目当てに群がる野盗どもを向こうにまわし、派手な立ち回りを演じることにー。ベビーフェイスのヒーローとおきゃんなヒロインの、恋と冒険の痛快タグマッチ。
曹操とその女たち、息子たちの風狂・風韻を鮮やかに描く「青青子衿」「曹操の死」等傑作六篇。
浅草で路上生活者の小屋が放火され、刺殺体が発見された。小屋の主は皇帝(ルドルフ)という渾名の男だったが、被害者は別人と判明。警視庁刑事相羽は消えたルドルフの行方を追うが、さらに、ほおずき市の雑踏で新たな殺人が発生した。やがて事件の背後に十五年前の迷宮入り強盗殺人が浮上した時、相羽はルドルフとの繋がりを確信した。刻々と迫る〈時効〉成立を目前に、なぜか姿を現わした凶悪犯たち。地を這う捜査の果てに、相羽が仕掛けた最後の奇策とは…。異才が放つ新刑事サスペンス、白熱の傑作。
最高の音で楽しむために!
西域の女人国『西涼』の末姫・瑛蓮は、国の危機を救うため神毒山への旅を続けている。旅の道連れは、母である女帝・昭琴の怒りをかった三人の姉たちに加え、白皙の美剣士・馮〓@50FC@、吟遊詩人の張圭白、伝説の盗賊団「砂漠の鷹」の首領・李国栄とひとくせもふたくせもある連中ばかり。平穏無事に旅が続くはずもなく、案の定、長姉・妹紅がおこしたトラブルから、次姉の絮星は単独行動に出てしまう。そのうえ、一同が立ち寄ることになった邑・燕村は、魔将・羅刹鬼人に支配されていて…。