本書は、変形生成文法の源流を、17世紀の合理主義思想に求め、デカルトからポール=ロワヤル文法へ、さらにフンボルト、ロマン主義へと連なる言語学の流れを明らかにする。その試みは、言語行動における自由と創造性に光をあて、自らの言語観、人間観を示す「方法序説」となっている。
現代言語学の雄、エミール・バンヴェニストの代表的論文21篇を収めたものである。最近の言語理論に関する簡潔な展望からソシュールの歴史的意味、コミュニケーションの問題、構造と分析、さらに統辞機能、語彙と文化まで、現代の言語学をめぐる“諸問題”をあつかっている。
本巻では、ことばの感性的・身体的側面にかかわる能力、さらにはこの種の能力を含むより包括的な認知能力を基盤とする言語現象を、認知意味論の観点から解説する。メタファー、メトニミー、イメージスキーマ変換、参照点構造、主体化、意味拡張、スキャニングなど、これまでの形式・構造を中心とする言語研究では扱われていない言語現象を広範に取り上げ、体系的に解説する。
G.レイコフの認知意味論と、R.W.ラネカーの認知文法論を中心に、認知言語学の基本概念と最新理論を分り易く解説。認知言語学の基本的な考え方から最新の理論までカバーしているので、入門書としても、また、最新の理論の解説書としても最適である。
現代中国語文法学界の「謎」を認知意味論の観点から解明しようとしたフロンティア的な研究。
言語学の要点を、身近な日本語を題材に解説。構造主義言語学から最新の認知言語学まで、言語学の基礎知識をカバー。問題を解きながら理解を深める、わかりやすい構成。
本書は、これまでの一連の言語教員や言語学習にまつわる応用言語学の理論が、どのようにして展開されてきたのか、また、応用言語学の分野で展開され構築されてきた理論が、さらに日本の英語(外国語)教育にどう応用できるのかを考え、編纂されています。
沈黙するか、そっと伝えるか、ずばり言うか、それとも意図を明示し、かつ聞き手に配慮して話すのか。言語の対人関係的機能をBrown and Levinsonのポライトネス理論から考察。ポライトネスは、敬語や「丁寧さ」とどう違うのか。理論言語学的議論に加えて、著者の私的視点も思い切って導入。楽しく読める語用論の入門書。
階層性と意図共有を言語進化の2つの柱として、言語学および脳科学・生物学など各関連分野から未来の言語進化学への提言を行う。本書は、文科省新学術領域研究『共創言語進化』を進める中で組織された「若手の会」メンバーにより企画され、若手による意欲的な論考12編と、領域計画班代表5名によるコメント論文、そして自由闊達な座談会からなる。2022年9月に金沢で開催の国際学会『言語進化合同会議』(JCoLE)開催記念出版。