なぜ太ってしまうのか。なぜ日本食は食べ過ぎを防ぐのか。適切な体重管理をするには、脳と身体の仕組みの本質的な理解が必要です。脂質と糖質が「やみつき」になる理由、食に満足感をもたらす「うま味」のはたらき…。健康に暮らすために必須の知識が満載の一冊。
外来でよく出会う「あるある」な症状……。「またこれか。とりあえずいつも通りに薬を出しておけばいいか」……ちょっと待って下さい!そんな型にはまったおざなり対応でいいんですか!?
本書は外来でよく診る症状に対して、その症状が出るメカニズムまで考えた病歴聴取、それを踏まえて鑑別診断するための身体所見のとりかた、検査を解説しております。さらに著者が経験した「あるある症例」「あるある……と思いきや実はやばやば!?なピットフォール症例」も掲載。
「こういう病気のこういう症状は、こういうメカニズムで起こる」と医師が理解していれば、診断に近づくことができます。一歩進んだ日常診療に、本書をぜひご活用ください!
1 腹痛
(1)心窩部痛
(2)右上腹部痛
(3)左上腹部痛
(4)右下腹部痛
(5)左下腹部痛
2 悪心・嘔吐
3 胸やけ・胸部不快感
4 下痢
5 便秘
6 食欲不振
7 吐下血・黒色便
8 腹部膨満
9 黄疸
10 体重減少
はじめに
私は弘前大学医学部を卒業した後,同大学神経精神医学講座に入局し精神科医になりました.手っ取り早く一人前の医師になるためには,精神科の薬物治療のスキルを向上させることを第一に考えました.大学院に入り,臨床薬理学で学位を取得し,スウェーデンのカロリンスカ研究所臨床薬理学教室にも留学をしました.帰国後も弘前大学医学部附属病院で臨床精神薬理学に従事してきました.臨床精神薬理学とは精神疾患のどのような患者さんにどの薬がどのように効くのかを検討する学問です.臨床精神薬理学の研鑽とともに臨床経験を手に入れるため,年間のべ7,000人という数多く患者さんを診察してきました.そこで研究活動と臨床経験でわかったことは,西洋薬はある特定の患者に一定の効果しかもたないこと.さらに,多くの患者に不快な副作用が出ることです.そこから外れた人に対する治療法を持っていないことです.この問題を解決するために,精神療法や電気けいれん療法,光治療などにも手を出し,治療の選択肢を増やしましたが,いずれも一般診療への普及という点では問題がありました.
私は学生時代に弘前大学医学部東洋医学研究会に所属していました.この会は相当マニアックで1年間で傷寒論を通読することを目標にしていましたが,毎年少陽病のあたりで挫折することを繰り返していました.この苦い経験からすっかり漢方嫌いになってしまい,最近まで漢方薬は臨床でほとんど使用しませんでした.それでもいくらか「証」の考え方は自然と身に付いていたようで,精神科臨床ではリスペリドン証,オランザピン証という考え方を無意識に行い,それを薬理学的機序で説明しようしていたのかもしれません.
私と漢方との再会は,新見先生の「フローチャート漢方薬治療」との出会いです.後輩がいつも持ち歩き,たまたま診察室に置き忘れていたのをチラ見しました.学生時代にすっかり嫌気がさしていた難しい漢方理論を無視する画期的な書物でした.西洋薬で効果が出ず困っていた何名かの患者に「フローチャート漢方薬治療」を見ながら試しに漢方薬を出しました.劇的に効いたのは「半夏厚朴湯【はんげこうぼくとう】【●16】」と「酸棗仁湯【さんそうにんとう】【●103】」と「抑肝散【よくかんさん】【●54】」でした.そこから徐々にいろいろな症例に漢方薬を試すようになっています.西洋薬では対処しきれない症状に対して簡単に解決してくれることが多くなり臨床家としての治療の幅が広がったと実感しています.今回は私の臨床経験の紹介に過ぎませんが,今後は漢方における西洋医学的エビデンスを構築し,一般臨床医に受け入れやすい科学的根拠に基づくガイドラインを作成したいと考えております.
2019年2月
古郡規雄
記憶力の低下、不眠、うつ、発達障害、肥満、高血圧、糖尿病、感染症の重症化……
すべての不調は腸から始まる!
腸と脳が情報のやり取りをしていて、
お互いの機能を調整している「脳腸相関」と呼ばれるメカニズムが、いま注目を集めています。
〈乳酸菌飲料を飲んで睡眠の質が上がる〉
〈ヨーグルトを食べて認知機能改善〉
……という謳い文句の商品もよく見かけるようになりました。
腸内環境の乱れは、腸疾患だけでなく、
不眠、うつ、発達障害、認知症、糖尿病、肥満、高血圧、免疫疾患や感染症の重症化……と、
全身のあらゆる不調に関わることがわかってきているのです。
腸が、どのように脳や全身に作用するのか。
最新研究で分子および細胞レベルで見えてきた驚きのしくみを解説します。
■おもな内容
・記憶力に関わる脳部位と腸内細菌の関係
・腸内環境が変化したら肥満になった
・「ある種の乳酸菌」が自閉症の症状を改善させる可能性
・「長生きできるかどうか」に関わる腸内代謝物
・ビフィズス菌で脳の萎縮が抑えられ、認知機能アップ?
・腸内環境が変わると不安行動が増える
・「腸の状態」が感染症の重症化を左右するわけ
・睡眠障害が肥満や大腸がんを引き起こすからくり
・うつ病患者の腸で減少している2つの細菌種
・腸内環境を悪化させる「意外な食べ物」 ……ほか
【なぜ腸が全身の不調を左右するのか?「脳腸相関」の最新研究で見えてきた!】
言わずとしれたベストセラー書籍臨床が8年ぶりに症状のメカニズムや検査・診断・治療やケア内容など最新知見から見直しを行い大改訂.臨床現場で頻繁に遭遇する症状50項目を取り上げ,より見やすく・使いやすくなった.
西洋医学では対応できない困った訴えや、疾患コントロールの難しい糖尿病患者さんに漢方薬が役に立つ! 専門医の実臨床の知恵が詰まったフローチャートで、誰でも気軽に漢方薬が処方できます。大人気シリーズの糖尿病版。
本文はQ&A形式で、まず主訴、臨床検査のデータ、病理所見などを提示し、その上で病理医が診断に行き着くまでの思考過程について順を追って理解できるよう、丁寧かつ適切に解説している。
症状から疑われる病気が予測できる!受診に適切な診療科がひとめでわかる!早期発見、早期治療に役立つ!
患者さんを理解するうえで欠かせない病態生理の基本を、イラストを交えて楽しく解説。その症状はなぜ起こるのか、どうとらえて、どう看護につなげればよいのか、根拠に基づいて理解できる。(ISBN9784796522038「改訂版 症状からみる病態生理の基本」の改訂・改題)
漢方を好きになるオリジナル・ストーリー。ドクター向け超人気セミナーをベースに書き下ろした、全く新しい入門書!症例とカラー図解で実践応用へ。漢方の不思議・深さ・楽しさ満載!現代医療のなかで漢方理論を活用する!!
●帰してはいけない危険な異変をどう見破るか?
●総合内科専門医が後輩に伝えたい選りすぐりの60疾患
●多彩な疾患ひしめく外来・救急当直でも自信がもてる!
専門外でも、経験が浅くとも! 医師としてやはりちゃんと診断したいという人に届けたい1冊です。本書は、著者がこれまでに出遭った症例のなかから、診断に苦労したもの、よくみる重要な疾患、他診療科とのはざまの疾患などを厳選した全60ケースを掲載。診断や治療に至るまでのプロセスを自分で考え、たった1冊で幅広い内科症例を「擬似体験」することができる問題集です。患者情報や臨床所見(問診・検査・画像)から最初に気付きたい異変、そこから実際に確診に至るまでの具体的なプロセス、治療中の経過や転帰までもがわかるので、まるで指導医が隣にいるかのようなリアルな臨床体験を味わえます。主治医になったつもりで、いざ、ご挑戦あれ!
肥満の運命から逃れられる?長続きするカップルの遺伝的特性とは?子どもの知性は遺伝で決まる?ゲノムで解読できる病気の発症リスク。予定された未来は再設計できる!?遺伝的に運命づけられた「行動」と自分でコントロールする「決断」の境界線を最新脳科学で探る!
77歳で著者は夫婦そろって医者いらずなほど健康で元気な暮らしを満喫しています。その秘密は、ハーブの魔法。食事はもちろん、暮らしまわりにもハーブを積極的に取り入れ、心身ともに健康な生活を手に入れました。本書では、ハーブのパワーを最大限に活かすメソッドを124個も紹介しています。ハーブティーを筆頭に、さまざまなハーブの活用法をわかりやすく解説しました。
あなたも、ハーブのある心豊かな暮らしを楽しんでください。
ハーブ魔女の白魔術テク
スマッジング/ウィッチボトル/愛を呼ぶサシェ/魔除けのサシェ/アロマストーン/魔女ブローチ
ハーブ魔女のアンチエイジング
デトックスソープ/シミ対策ロールオン/シミ・シワ用クレイパック/口臭予防のハーブ歯磨き/記憶力維持のためのハーブティー/疲れた目にごほうびのアイパック
ちょっとした不調に
風邪/花粉症/夏バテ/冷え性/胃のトラブル/肩こり・腰痛/女性ホルモンの乱れ/気鬱
毎日の清潔習慣
ハーブの手指消毒液/マウスウォッシュ/マスクスプレー
家でも外でもハーブの香り
掲載用サシェ/クローゼット用サシェ/モイストポプリ/シトラスポプリ/ハーブピロー
サニタリー&バスの常備品
ハーブブーケ/ハーブソープ/ハーブソルト/バスボム/トイレの消臭・消毒・殺菌スプレー
ハーブティー
ハーブ&ヘルシー素材のスイーツ
ハーブクッキング
春夏秋冬イベントを盛り上げるハーブ
おすすめのハーブ
観察、繁殖、看病、アラフォー、おひとりさまの著者が本気で金魚を飼ってみた!
【脳を味方につければ、人生は変えられる!】
「良くないことだとわかっているのに、
人の悪口やグチばかり言ってしまう」
「ダイエットしたいのに、つい食べすぎてしまう」
「節約するはずが、衝動買いがやめられない」
…などなど、
脳は「わかっちゃいるけど、やめられない」行動を
私たちに命令します。
しかし、脳のクセを理解すれば
「なぜ、そんな行動をしてしまうのか?」が明らかになり、
困った行動を抑える方法が見えてきます。
本書では、脳科学者・中野信子氏が、
人間関係、恋愛、ダイエット、仕事のパフォーマンス向上など、
身近なテーマについて、
脳のしくみから悩みを解消するヒントをお伝えします。
わかりやすい漫画形式なので、
ストーリーに沿って楽しく読み進めることができます。
脳の使い方を変え、
脳を味方につけることで、
もっとラクに、うまく生きる方法が見つけられる1冊です。
※本書は、2014年4月に弊社より刊行された『コミックエッセイ 脳はなんで気持ちいいことをやめられないの?』を改題し、加筆・修正したものです。
〇第1章 脳を制する者は恋愛を制す
…浮気は脳のせい!?
…恋愛のすれ違いは脳の違いが原因
…「イケメンなのにモテない」の謎を解く など
〇第2章 欲求は脳に支配されている
…脳をだませば食欲は止まる
…人に聞けない「性欲」のこと
…「依存症」はどこまでも大きくなる など
〇第3章 その「悩み」、「脳」で解決!
…他人への悪口=自分への悪口!?
…挫折しない!脳で賢くダイエット
…一石二鳥!片付けは脳トレにも効果あり など
〇第4章 脳を使って成果を上げる
…嫌な上司・部下とうまくやる方法
…短所を長所に変換するコツ
…脳は死ぬまで成長する など
〇第5章 脳から美しく、脳から幸せに
…脳を使えば心も体も若返る
…エイジングストレス度チェック
…スキンシップはいいことだらけ! など