人口増加とともに急激な成長を遂げるインド。労働力確保という面からも多くの日系企業がインド進出を試みる。しかし、一部の雇用者は“雇用”という行為を理解していない。日本で成立していた働き方が現地で通用するとは限らない。遵法国家に生まれた人々を雇うには、正当な対価を払い、数々の規定を彼らとともに定める必要がある。インドで数社の財務取締役を務めた著者が、多くの成功例、トラブルから学んだ企業運営の知恵とコツを徹底解説。
インドの多様な民族はどこからきて、どのように暮らしているのか。カーストや食生活、文学、音楽などは、時代の変化を受けて、どのようなかたちになっているのか。本書では、その成り立ちを古代インドの遺跡の遺物、民族の移動、DNAと言語などから解説。さらに植民地支配からの歴史を振り返りながら現代における、教育、宗教、医療、美容、動画配信、刑法などの事情についても紹介。執筆者たちの現地での実生活に基づいた「インドの今」を読み解く。
世界有数の大国として驀進するインド。その一三億人のなかにひそむ、声なき声。残酷なカースト制度や理不尽な変化にひるまず生きる民の強さに、現地で長年研究を続けた気鋭の社会人類学者が迫る。市井の人々の知られざる営みを綴るとともに学術的な解説を付した本書は、インドの真の姿を伝える貴重な記録である。昨今、過酷な状況におけるたくましさ=レジリエンスの重要性が見直されている。超格差社会を生き抜く彼ら、彼女らのありようこそが、新しい強さを持たなければならない現代へのヒントともなるだろう。
日本にとって「重要だが理解できない国」インド。中国が存在感を増すなかで、アジアの新たなる大国の、外交の見えざる行動様式をあぶりだす。
インドの成長力が脚光を浴びているが、人口の約7割、9億人以上は未だ農村に暮らしており、行政サービスや民間企業の活動から取り残されている。この取り残された農村にこそビジネスチャンスが眠っている。大手民間企業に加え、農村が抱える社会課題に焦点を当てた社会的企業やNPOが、創意工夫を凝らして持続的なビジネスの実現に挑んでいる。本書は、これまで日本では伝えられてこなかった農村ビジネスの実態やラストワンマイルの克服方法、また、困難を乗り越えた起業家らの活動をインタビューや写真で活写。インド進出を目指す中小も含めた日本企業にとって、SDGs達成にも貢献する新たなビジネス構築に大きなヒントを与える。
10年後には中国を上回る世界最大の人口となり、日本、ドイツを抜き世界3位の経済大国になると予測されるインド。モディ首相の強いリーダーシップのもと、AI戦略と巨大市場が世界を変える。NHK元ニューデリー支局長によるインド最新情勢。
3000年の栄華を誇る文明。ヒンドゥー・ナショナリズムに対峙するインドの安定した民主主義。新興国の大きな経済的切り札。富裕層と貧困層とが緊張関係にある、きわめて不平等な社会。隣国パキスタンや中国との地政学的対立、アメリカへの戦略的な接近。今日の世界でインドが占めている新たな地位を理解するための100以上の地図とグラフ。
インドはトイレなき経済大国だった!?携帯電話の契約件数は11億以上。トイレのない生活を送っている人は、約6億人。マニュアル・スカベンジャーだった女性がカーストを否定しない理由とは?差別される清掃労働者を救うためにベンチャーがつくったあるモノとは?経済データという「上から」ではなく、トイレ事情という「下から」海外特派員が迫る。ありそうでなかった、トイレから国家を斬るルポルタージュ!
牛肉輸出世界1位!?誘拐件数8万3000件!?ベジタリアン3億7200万人!?数字から浮かび上がる異形の大国。
なにも知らないまま降り立ったインドー。タピオカもプリクラもない国で、JKが見たものは?「カレーの国」だけじゃない豊かな文化。目を輝かせて未来を語るスラムの少年少女たち。現役女子高生が綴ったインドの光と影。第16回出版甲子園グランプリ受賞作品!
広大な国、インド。その食文化はとても多彩で、まるでいくつもの国の集合体のようです。でも、大きな共通点があります。それはどの地方でも、スパイスを使って料理をするということ。本書では東西南北の地域ごとの特色を感じていただけるような料理を選び、レシピと共にご紹介します。それぞれの地方の奥深い味をぜひ、楽しんでください。