クィア・スタディーズの現在地を知るためのシリーズ 創刊
「クィア」という視点で世界を眺めたときに、私たちは何に気がつき、誰と出会うのか。
「LGBT」「セクシュアル・マイノリティ」という言葉が
日本の文脈で広まっていった過程でとりこぼされてきた問題を掘り起こす試み。
序章 クィア・スタディーズとは何か
第1章 一九七〇年代以降の首都圏におけるレズビアン・コミュニティの形成と変容 [杉浦郁子]
集合的アイデンティティの意味づけ実践に着目して
第2章 クローゼットと寛容 [風間 孝]
府中青年の家裁判はなぜゲイ男性によって批判されたか
第3章 女性同性愛と男性同性愛、非対称の百年間 [前川直哉]
Column イスラエルの戦争犯罪に共犯する東京レインボープライドとわたしたち
[小野直子(フツーのLGBTをクィアする)]
第4章 コミュニティを再考する [菅野優香]
クィア・LGBT映画祭と情動の社会空間
第5章 教育実践学としてのクィア・ペダゴジーの意義 [渡辺大輔]
Column 学校でLGBTをどう扱うかー10年間の経緯と、これから [遠藤まめた]
第6章 クィアとキリスト教 [朝香知己]
パトリック・S・チェンによるクィア神学の試み
Column 同性愛の発見と発明ー米軍におけるセクシュアリティの歴史 [高内悠貴]
第7章 怒りの炎を噴く [エイミー・スエヨシ(佐々木 裕子訳)]
クィア史におけるアジア太平洋系アメリカ人のアクティビズムを記念して
Column 厳しい政治的条件下で手段を尽くして運動をすすめる中国のLGBT [遠山日出也]
大きな影響力を持つ三人の女性神学者の思想を精査し、フェミニズム(神学)とクィア(神学)に共通する課題と断絶の双方を明らかにする。「クィア神学」の多様な内実、その課題と可能性を展望する。類書に乏しいクィア神学に関する本格的な研究書。
第一章 クィア神学の歴史と課題
第一節 「クィア」をめぐって
第二節 クィア神学の歴史
第三節 クィア神学とフェミニスト神学
第二章 力としてのエロティックーーカーター・ヘイワード
第一節 思想的背景
第二節 「力」の転換を目指して
第三節 力としてのエロティック
第四節 神ーー内在する超越
第五節 キリストーー現在進行形のプロセス
第六節 批判的考察
第三章 キリスト教とはクィアなものーーエリザベス・スチュアート
第一節 思想的背景
第二節 「ゲイ神学・レズビアン神学」への批判
第三節 「クィア神学」の定義
第四節 アイデンティティをめぐって
第五節 神、キリスト、サクラメント
第六節 批判的考察
第四章 下品な神学ーーマルセラ・アルトハウス=リード
第一節 思想的背景
第二節 「下品な神学」とは何か
第三節 バイ/キリスト
第四節 クィアな神
第五節 神学ーー地図を持たない旅
第六節 批判的考察
第五章 クィア神学者たちの挑戦ーー比較考察
第一節 神とキリスト
第二節 フェミニズムとクィア
第三節 神学とその主体
第四節 クィア神学の課題と可能性
英文学の古典とセジウィック、バトラー、ベルサーニらの理論を介し、読む快楽と性的快楽を混淆させ、クィア批評のはらむ緊張を見据える。解説 田崎英明===性差や異性愛といった規範が作用する場から見えない欲望を引き出し、新たな解釈を生産すること。本書は、そうしたクィア批評の声に耳を傾けながら、「自分ではない」ものへの同一化による読むことの快楽と、性的な快楽を混線させる試みである。セジウィックの理論や英文学の古典から、ホモソーシャルな欲望、共同体の規範に従う快楽、プライヴァシーという概念装置等を縦横に論じるとともに、クィア批評と精神分析の思想的往還を、ジジェク、バトラー、コプチェク、ベルサーニらを読むことで辿った。クィアなるものが含む解放性と固有性のパラドックス、批評的・思想的探究と政治的意味の緊張をも見据えた名著。 解説 田崎英明===クィアな読解とは何かディケンズ、セジウィックからベルサーニまで===【目次】1 見えない欲望を読む第一章 セジウィックとホモソーシャル/ホモセクシュアル連続体第二章 男と男のあいだー『デイヴィッド・コパフィールド』のセクシュアリティ第三章 ジェイン・オースティンを読む兵士たち2 プライヴァシーの亀裂と侵犯第四章 わたしは作文を引き裂いたー『ヴィレット』と語る女性の私的領域第五章 登場人物には秘密がないーE・M・フォースターのクローゼット3 精神分析とクィア批評の往還第六章 欲望はそこにあるージジェク、コプチェク、固い現実界第七章 主体化されない残余≠去勢ージュディス・バトラーと誤読のポリティクス第八章 孤独なマゾヒズムーレオ・ベルサーニへの斜線あとがき解説 秘密の在り処(田崎英明)
1 見えない欲望を読む第一章 セジウィックとホモソーシャル/ホモセクシュアル連続体第二章 男と男のあいだー『デイヴィッド・コパフィールド』のセクシュアリティ第三章 ジェイン・オースティンを読む兵士たち2 プライヴァシーの亀裂と侵犯第四章 わたしは作文を引き裂いたー『ヴィレット』と語る女性の私的領域第五章 登場人物には秘密がないーE・M・フォースターのクローゼット3 精神分析とクィア批評の往還第六章 欲望はそこにあるージジェク、コプチェク、固い現実界第七章 主体化されない残余≠去勢ージュディス・バトラーと誤読のポリティクス第八章 孤独なマゾヒズムーレオ・ベルサーニへの斜線あとがき解説 秘密の在り処(田崎英明)
「クィアの時代」に香港から届いたアジアンLGBTQ+作家による「クィア小説」17編を収録!
物語の力を信じる画期的文学論。
製作60周年ーー
スリルと興奮の脱走劇を完全映画化した不朽の名作が
4Kニューマスター+吹替“完全”初収録でよみがえる!
大戦中にドイツ軍の捕虜になったポール・ブリックヒルの実録小説を、『OK牧場の決斗』『荒野の七人』の名匠ジョン・スタージェス監督が映画化。
●オリジナルネガより4Kレストアされたニューマスター版
●一部セリフが欠落していた日本語吹替音声(フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」版)を完全復元し初収録
●別バージョンの日本語吹替音声(テレビ東京「木曜洋画劇場」版)を初収録
●2 種類の音声解説(1キャスト&スタッフ/22007 年版キャスト)を収録予定
●オリジナル劇場予告編収録(2 分 40 秒)
※収録内容は変更となる場合がございます。
製作60周年ーー
スリルと興奮の脱走劇を完全映画化した不朽の名作が
4Kニューマスター+吹替“完全”初収録でよみがえる!
コレクターズ仕様の本編ディスク+特典映像満載のSPECIALディスクの 2 枚組愛蔵BOX
大戦中にドイツ軍の捕虜になったポール・ブリックヒルの実録小説を、『OK牧場の決斗』『荒野の七人』の名匠ジョン・スタージェス監督が映画化。
●オリジナルネガより4Kレストアされたニューマスター版
●一部セリフが欠落していた日本語吹替音声(フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」版)を完全復元し初収録
●別バージョンの日本語吹替音声(テレビ東京「木曜洋画劇場」版)を初収録
●2 種類の音声解説(1キャスト&スタッフ/22007年版キャスト)を収録
●オリジナル劇場予告編収録(2分40秒)
●特製アウターケース仕様
●初公開も含む特典映像(190 分)を収録した SPECIAL ディスクとのセット仕様
※収録内容は変更となる場合がございます。
夜な夜な多様な人々が集まるバーが新宿二丁目に。やってくるのはLGBTQの人、アーティスト、作家……。バーのオーナーは木更津出身で元芸能人。普通の人の三倍くらいに濃い経験をした、その数奇な運命が、いま語られる。帯文は、氣志團の綾小路翔さん!
第1部 ひとりの宇宙ー【二倍ダーシ】新宿二丁目のバー「星男」とクィアな私の物語/第2部 新宿二丁目で働く先輩に話を聴く/I 二丁目のママにはそれぞれの役割があり、それぞれのお客様がいる agitの菅原有紀子(YUKKO)さん/II ノンバイナリーかもしれない自分 Tacʼs Knotの大塚隆史(Taq)さん/「星男」という現在進行形のストーリー -- あとがきに代えて
台湾は本当に「LGBTユートピア」なのか?22人のマイノリティの語りに向き合い読み解かれる、揺れ動く台湾の実相と、いくつもの“性/生”の「現在地」
失敗や敗北のほうが、成功や勝利よりもはるかに創造的で驚異的だ! 『ファインディング・ニモ』『シュレック』といった傑作アニメから前衛アートまでを縦横に読み解き、資本主義と異性愛規範に支配された現代における「成功」の神話を解体する。バトラー以降のクイア理論を代表する批評家ハルバースタム、待望の初邦訳。
導 入 低俗理論
第一章 反乱のアニメ化と反乱するアニメーション
第二章 「この野郎、俺のファルスはどこだ?」--忘却、敗北、堂々巡り
第三章 失敗のクィアアート
第四章 シャドウ・フェミニズムーークィアな否定性とラディカルな受動性
第五章 「私のなかの殺人者は、あなたのなかの殺人者」--同性愛とファシズム
第六章 失敗を活性化するーーエンディング、逃れること、生き延びること
謝 辞
原 注
訳 注
訳者解題
参考文献
索 引
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー等々、ジェンダーやセクシュアリティの点で非規範的であることを意味する「クィア」。キリスト教会の圧倒的大勢は、従来それらを悪とみなして断罪するか、治療すべき病として異常視するかのいずれかだった。だが今や、教会と神学の中から別の、多様な声が聞こえるようになってきた。本書は、クィアとキリスト教に関する基本的な概念を平易に解説すると同時に、これら複数の神学的な冒険の歴史と最前線の議論を紹介する。キリスト教は「クィア」をどう理解しようとしているのか。多くの人の疑問に答え、更なる学びへ促す画期的入門書。
クィアとは何か?/神学とは何か?/なぜクィア神学は重要なのか?/クィアな宗教リテラシー
第1章 様々なクィア神学の発展
解放の神学/フェミニスト神学/レズビアンとゲイの生/ゲイとレズビアンの神学/クィア理論の台頭/フェミニスト、ウーマニスト、そして「クィア」な理論家たち/クィア理論の応用
第2章 「伝統的神学」のクィアリング
下品な神学/神/キリストのクィアリング/クィアな伝統/弁証の戦略を超えて/クィアな礼拝/クィアなサクラメント/洗礼/ユーカリスト(聖餐)/結婚/サクラメントとしてのカミングアウト
第3章 グローバルな社会的文脈におけるクィア神学
ポストコロニアル批評とクィア批評/アジア系アメリカ人のクィア神学/アジアのクィア神学/アフリカのクィア神学/ラテンアメリカのクィア神学/黒人とウーマニストのクィア神学/北大西洋のクィア神学(カナダ、英国、米国)/オーストラリアのクィア神学
第4章 クィアな聖書
権威のクィアリング/レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル神学と聖書/インターセックス及びトランスジェンダーによる聖書の読み/聖書研究におけるクィア・アプローチ/グローバルな社会的文脈におけるクィアな読み/アジア系アメリカ人のクィアな聖書の読み/アジアのクィアな聖書の読み/アフリカのクィアな聖書の読み/ラテンアメリカのクィアな聖書の読み/黒人/ウーマニストのクィアな聖書の読み
第5章 クィアな生からのクィア神学
諸教会の立場/クィア神学としてのライフストーリー/クィアな生と宗教社会/トランスジェンダーの生の神学/インターセックスの生の神学/アセクシュアリティ/禁欲主義/ストレートにとってのクィア神学/型破りな性行為を実践するクリスチャン/クィアな「修道女」たち(SPI)
あとがきーー本書を超えて
用語集
ハムレットの世紀、イタリアでは稀代のパフォーマー・ハーレクィン(アルレッキーノ)が跳びはねていた!多彩なキャラクターのしなやかな身体と想像力を売り物にパリやモスクワまで名を轟かせ、現代演劇への影響も多大なコンメディア・デッラルテの芝居。感傷とリアリズムの時代に消えていった彼らの躍動する精神と技を、数々の図版や筋書集をもとに甦らせる魅力的な研究。