ジェンダーの概念は我々の社会の見方を大きく変えてきた。今後、この概念は社会学をどのように変え、社会的・経済的な不平等の是正に対してどのような力を持ちうるのか。本書では最前線で活躍する社会学者たちが、社会問題や社会運動等の現実社会の動きや、他の学術領域の研究にも言及しつつ、社会理論や労働、移民やセクシュアリティの各分野でその変革の経路を辿りなおすとともに、今後の展望を描き出していく。
はしがき
第1章 「フェミニズムにおけるリベラリズム批判」の社会学的意義──「公私二元論批判」から「ケアの倫理」へ( 江原由美子)
1 「フェミニズムにおけるリベラリズム批判」という主題
2 現代的リベラリズムとは?
3 フェミニズムのリベラリズム批判の主要な論点
4 公私二元論批判
5 「女性に対する暴力」をめぐる問題
6 「ケアの倫理」
7 近代における国家・市場・家族──公私二元論批判からみえてくる近代社会
第2章 労働とジェンダー平等──女性労働研究の到達点を踏まえて(木本喜美子)
1 労働における男女間格差を問う
2 女性労働研究の課題と方法
3 性別職務分離の研究へ
4 日本における性別職務分離研究の模索
5 二一世紀日本における到達点と課題
第3章 移民研究とジェンダー研究の統合──ケアワークとしてのセックスワーク考 (青山 薫)
1 移民研究・ジェンダー研究・移民性労働
2 「移民の女性化」とその後
3 「性の商品化」から「連続体論」へ──二項対立を越える構造化論の応用
4 実証にみる「移民の女性化」から「セックスワーク研究」まで
5 クィア移民研究への道
6 性労働をケアワークに位置付ける
第4章 規範/達成としてのジェンダー──フェミニズムとエスノメソドロジー(須永将史)
1 ジェンダーをめぐる三つの問い
2 ジェンダー概念組織化の黎明期
3 フェミニズムによるジェンダー概念の組織化
4 エスノメソドロジーと性別の研究──ストーラーとガーフィンケルの性別地位
5 フェミニズムとエスノメソドロジー
第5章 セクシュアリティ研究のゆくえ──差異と平等のはざまで(河口和也)
1 輻奏するセクシュアリティ
2 セクシュアリティという固有の領域
3 セクシュアル・マイノリティ──アイデンティティとコミュニティ
4 カミングアウトのポリティクス
5 HIV/エイズをめぐる社会学
6 クィア・スタディーズ
あとがき
人名・事項索引
女の子にもなりたくないし、男の子にもなりたくない。
私はただ、自分自身でいたい。
クィア、ノンバイナリーのコミック作家マイア・コベイブの自叙伝。
自身の生い立ち。幼少期から思春期で過ごした環境、そして、青年期にかけてクィアをテーマにした音楽や漫画、ファンタジー作品と出会い、自身の性のあり方に向き合い出すことで、生まれた、気づき、葛藤、戸惑いを丁寧に描く。
ひとりの人間の、ありのままの記録。
2020年 アメリカ図書館協会 アレックス賞受賞
2020年 ストーンウォール図書賞名誉賞(ノンフィクション部門)受賞
女性の政治参加から、ジェンダー不平等の克服を! 当たり前のこととして男女共同参画を実践するジェンダー研究者が日仏の女性議員との交流を重ねて提言する、政治分野におけるジェンダー平等の推進。
はじめに[冨士谷あつ子]
序論 ジェンダー不平等 日本事情の克服[冨士谷あつ子]
第1部:日本の女性国会議員の実情と意識
第1章 日本の全女性国会議員の属性[新川達郎]
第2章 日本の女性国会議員の実情と意識[新川達郎/塚本利幸]
第2部:日本の政党別女性議員とジェンダー政策
第1章 自由民主党[新川達郎]
第2章 公明党[香川孝三]
第3章 立憲民主党[新川達郎]
第4章 国民民主党[大束貢生]
第5章 日本維新の会[小縣早知子]
第6章 日本共産党[冨士谷あつ子/西野悠紀子]
第7章 社会民主党[進藤久美子]
第3部:フランスの女性国会議員の実情と意識
第1章 フランスの全女性国会議員ーーその全体像[新川達郎]
第2章 フランスの女性国会議員の実情と意識ーーインタビュー内容とインタビュアーによる分析[シモン・サルブラン]
第3章 フランスの政治分野における女性の進出ーーパリテ法の成果と課題[小縣早知子]
第4部:世界のなかの日本のジェンダー政策の今後
第1章 EUにおけるジェンダー政策の推進[伊藤公雄]
第2章 スウェーデンのジェンダー平等/SOGI平等政策[大山治彦]
第3章 日本における女性の政治進出と停滞ーーアメリカの事例から学ぶ[進藤久美子]
第4章 政治分野での日本女性のアジアの中での位置づけ[香川孝三]
第5章 女性進出阻害要因の克服ーー供託金の負担とジェンダー問題[香川孝三]
第6章 女性の政治分野進出を促す生涯教育[上杉孝實]
第7章 日本文化のジェンダー観再考ーー「家」から考える[西野悠紀子]
コラム:女性の政治参画ーー2024年10月国連女性差別撤廃委員会日本報告審議と選択議定書批准への動き[リボアル・堀井・なみの]
おわりに[新川達郎]
資料
1 日本の女性国会議員プロフィール(2023年1月1日現在)
2 日本の女性国会議員インタビュー調査項目
3 フランス国民議会女性議員プロフィール(2022年改選)
4 フランス元老院(上院)女性議員プロフィール(2023年改選)
5 国会議員、直近の国政/統一地方選挙の候補者・当選者に占める女性割合
6 政治分野の女性の参画に関するアンケート
悪気はなかったでは済まされない時代です
現役新聞記者たちが自省の念を込めて贈る「気づきの書」。
「美しすぎる○○」がダメな理由がわからない。女医、女子アナと無意識に言ってしまう。「女性ならではの気配り」はほめ言葉のつもりだった?「薄着の季節だから痴漢に注意」のどこが問題!?女児の出産祝いになんとなくピンクを選んでしまう・・・。ひとつでも当てはまる人、アウトです。ぜひ本書を一読することをおすすめします。
ジェンダー平等を日本で早く実現したい。それにはまず、メディアが発信する記事から見直さなければならないーーー。この本は、現役の新聞記者たちの強い危機感から生まれたものです。今やSNSや広告、宣伝で誰もが発信者になる時代、ジェンダー表現のリテラシーを高めることは必須。その手引き書的な一冊です。
無意識の偏見と男尊女卑、性別役割分業のすりこみなどジェンダーの視点で改めて見直すとたくさんの問題点がみえてくる。ウエブ記事もしかり。スマホアドバイザー・モバイルプリンスさん、ジャーナリスト浜田敬子さん、弁護士の太田啓子さん、武井由起子さんに聞くインターネットとジェンダー論。性暴力の報道や表現の問題、メディアの現状と取組まで徹底的に追求。
【編集担当からのおすすめ情報】
ジェンダー表現?知ってるし出来てるし。そう思っていました。ちなみに女性です。原稿を読んで、自分がいかに無知だったか、リテラシーが低かったか、思い知らされ、猛省しました。そして今まで無意識に書いてきた、発信してきたことの多さ、罪深さに愕然としました。でもその気づきと反省を経て、”新しいメガネ”を手に入れたような、そんな心持ちになりました。
この新しいメガネをかけて世界を見ると、今まで気がつかなかったいろんなことが見えてきます。当たり前のように繰り返されている小さな表現が、やがて大きな偏見や差別を育てていってしまう悪循環。でも一度それに気づくと、もう平気ではいられない。気づくことで次の世代、新しい世界をつくっていけるなら一刻も早く気づいたほうがいい。そう思います。
全国の新聞記者の皆さんが有志で集まり、自発的に制作したこの本。皆さんの勇気と行動力に敬意を表します。メディア側の人間に限らず、ほぼ全員が何らかの発信者である現代を生きるすべての方に読んでいただきたい一冊です。
伝えたいのは「違いがあってもいいんだよ」--
トランスジェンダー研究者による10年以上続く明治大学での講義、待望の書籍化!
本書は、2012年の開始以来、毎年300人以上の学生が受講する明治大学文学部の『ジェンダー論』の講義録を基に執筆されたジェンダー&セクシュアリティ論の入門書です。
自らの「性」と社会的な「性」のしくみについて真剣に考え、多様な「性の有り様」を知ることは、もはや、すべての人々にとって避けて通ることのできない今日的な課題と思われます。
LGBTQ+、同性婚、トランスジェンダー、ジェンダー・アイデンティティ…といった最近よく耳にする言葉についても分かりやすく解説していき、さらに性的マイノリティとして社会を生き抜いてきた著者が、実際に体験してきたこと、考えてきたことも多く反映された一冊となっています。
【主な内容】
◎性別二元社会の仕組みを知る
◎明治〜昭和戦前期の政治家や軍人が髭を蓄えていたわけ
◎「ジェンダーをする」という考え方
◎身体構造の性差にジェンダーが付与される
◎なぜ日本は「女子差別撤廃条約」を批准できなかったのか
◎いまだに存在する「見えない壁」や「ガラスの天井」
◎「ホモソーシャル」な関係を志向する男性たち
◎歴史的に見て特異な存在、専業主婦
◎「女性の乳房は大きいほどエロい」という認識はいつ生まれたのか
◎江戸時代の男は、うなじに興奮していた?
◎性規範の「サムライ(侍)ゼーション」
◎本当の足フェチは「足だけ」を求める
◎欧米には存在しない「痴漢」という概念
◎人の身体は女性が基本「イブ原理」
◎インターセックス(性分化疾患)とはなんなのか
◎ジェンダー・アイデンティティの正しい訳語は、性同一性
◎人間の「性」は三層構造をなしている
◎死語に近い「性同一性障害」という言葉を使い続ける日本
◎「LGBT」という言葉はいつ頃から使われるようになったのか
◎新しく生まれた言葉「SOGI」「SOGIE」
◎「LGBTは13人に1人」というのは本当か?
◎同性パートナーシップ制度の現状
◎トランスジェンダーとは何か
◎性別移行と生殖権
◎「Xジェンダー」とは何か
ほか
第1講 「性」を考えることの意味
第2講 ジェンダーを考える
第3講 セクシュアリティを考える
第4講 「性」の4要素論
第5講 「性」の多層構造論
第6講 「性」の多様性論
第7講 日本初のトランスジェンダーの大学教員として
今の日本であなたの娘は輝けますか?
2019年12月、世界のリーダーに影響力を持つ「世界経済フォーラム」が発表した「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は前年度より順位を落とし153か国中121位だった。
政府が女性活躍政策を推進しても、諸外国の改善と比較する相対評価では、まったく追いついていけない。
長年ジェンダー問題について取材・執筆・実践に取り組んできた著者は「多くの人が、『日本は男女格差が大きい』と実感せずに暮らしていることが、日本が変わっていかない一番大きな原因」と指摘する。
本書では、2015年から2017年までの3年間で、女性活躍を最優先課題として本気で取り組んだ各国の女性リーダーの割合の変化を紹介、例えばカナダの閣僚の女性割合は30%から50%に、インドネシアの最高経営責任者は5%から30%に拡大している。
政府や経済界が本気で取り組めば、わずか3年間で女性リーダーをここまで増やすことが可能なのだ。
本書では、諸外国の取り組みを紹介しつつ「日本で男女格差が縮まらない理由」を考察、国内の成功例を挙げながら、次世代のためにできることを提案する。
【編集担当からのおすすめ情報】
長年ジェンダー問題に取り組んできた著者は、映像やCMのジェンダー分析も発信しています。日本でも大ヒットした韓国ドラマ『愛の不時着』やカナダで大ヒットしたドラマ『アウトブレイク』について、コンテンツの魅力とともに、主人公達の描かれ方の新しさについて鋭い分析をしています。ジェンダー炎上の最近例についても紹介しています。ビジネスピープルが知っておくべき新しい視点としてご注目ください。
第1章 日本のジェンダー・ギャップ指数は先進国で最下位
第2章 G20で世界のリーダーが重視する「ジェンダー平等」
第3章 「ジェンダー」を知っていますか
第4章 ジェンダー・ギャップと地域
第5章 無意識のジェンダー・バイアスを克服する
第6章 ジェンダーと経営
第7章 ジェンダー平等と家庭
第8章 ジェンダー平等を作るのはあなた
「体育嫌い」はあなたのせいじゃない!誰ひとり置き去りにしない体育の姿とは?「ジェンダー・セクシュアリティの視点」から「体育の当たり前」を問い直す!
世界経済フォーラムが公表する男女平等度の指標で、日本はG7最下位、世界でも最低レベルが続く。根本原因を地域から探り、底上げできないかーー。フォーラムに準じた手法で、47都道府県ごとに分析し、政治、行政、教育、経済の4分野で強みや課題を可視化した。データや現場取材から誰もが生きやすい社会へのヒントを示す。
はじめにーー都道府県版ジェンダー・ギャップ指数が目指すこと……………三浦まり
第1章 ジェンダー・ギャップを可視化するーー世界の中の日本、そして地域へ
第2章 都道府県ごとの特徴を知ろうーー2024年版指数が映す「強みと課題」
第3章 日本国内の変化の兆しーー自治体、企業、若者、新聞社の挑戦
コラム 誰もが自分らしく歩める地域に……………赤間早也香
第4章 海外の現状ーー北欧と東アジアは今
おわりにーー地域から、この国のジェンダー平等実現を……………山脇絵里子
関連サイト紹介
社会の姿を反映する社会科教育に女性の姿が見えない。この現状を変えるには何が必要か。社会科とジェンダーに関わる道徳、性教育について中・高・大学で行なった授業実践の成果と課題、教材を示し、その有効性を検証し、ジェンダーに関する授業普及を目指す。
集団に起因する不平等や差別。それが個人同士の間で現れる諸相を捉える視点としてのポジショナリティ。沖縄と日本との関係、性差・ジェンダー、多文化社会化など、定量的調査を含む現代日本の具体的な事例から動態を読み解き、状況変革への共通了解と協働条件を提示する一冊。
序章 日本社会におけるポジショナリティの諸問題[池田緑]
第1部 ポジショナリティという“問題”
第1章 ポジショナリティの構造と現れ[池田緑]
第2部 沖縄と日本をめぐるポジショナリティ
第2章 「日本人」と「沖縄人」--ポジショナリティ・アイデンティティ・政治的主体をめぐる一考察[高橋哲哉]
第3章 ポジショナリティ分析で何が分かるのかーー「沖縄の基地問題」をめぐる「受益圏/受苦圏」概念を手がかりとして[桃原一彦]
第4章 「県外移設」の「留保なき拒否」で浮かび上がるものーー鹿野政直さんへ、カマドゥーからの手紙[知念ウシ]
第5章 当事者性の薄い問題に対するマジョリティとマイノリティの意識ーー在沖米軍基地問題とジェンダー問題を中心に[玉城福子]
付論 「沖縄の米軍基地問題」をめぐる沖縄社会と日本社会との齟齬ーー2019年定量調査の結果と分析から[桃原一彦]
第3部 日本社会の複数性とポジショナリティ
第6章 ポジショナリティを認識することーー多文化共生教育の観点から[山根俊彦]
付論 交流経験と外国人への差別意識[定松文]
第4部 性差の諸問題をめぐるポジショナリティ
第7章 ジェンダー・イシューをめぐる相互行為をポジショナリティ論から読み解く[江原由美子]
第8章 DVとポジショナリティーー支援者と被支援者の関係性に着目して[小川真理子]
第9章 育児をめぐる世代間の対立はなぜ起こるのかーーポジショナリティの視点からの考察[仁科薫]
付論 ジェンダー・バイアスの源泉を探る[定松文]
第5部 ポジショナリティの可能性
第10章 権力関係を露現させる用語とポジショナリティーー「人材」の使用をめぐって[定松文]
第11章 ポジショナリティ研究の視点と方法ーー経験的概念という枠組みから[池田緑]
あとがき
翻訳された言葉には必ずわたし達の社会があらわれ、
そして翻訳されたものは社会に影響を与える。
翻訳小説の女性達は原文以上に「女らしい」言葉で訳されていることがあります。翻訳と社会とわたし達の密接な関係を読みとき、性差別をなくすための翻訳、社会に抗する翻訳の可能性を探る一冊。
「はじめに」より一部抜粋
翻訳には、それまでにあった古い考えにとらわれない、新しい言葉を生み出す可能性があります。そして、社会の中に存在しなかったり、埋もれたりしている概念を言葉によって「見える化」したり、それまでの偏った見方を変えたりする力があります。
【目次(一部)】
はじめに
『プラダを着た悪魔』の主人公はどんな話し方をする?
「ハリー・ポッター」のハーマイオニーには友だちがいない?
小説はフィクション、わたしたちはリアルな存在
[……]
第一章 小説の女たちはどう翻訳されてきたのか
日本語への翻訳とジェンダー
日本語の女ことばと男ことば
翻訳の中の女性はもっとも典型的な女ことばを話す?
翻訳小説の女性の話し方vs現実の女性の話し方
児童文学ではどうなる?
児童文学は保守的。児童文学の翻訳はもっと保守的。
翻訳者が再現しようとすること
汚いとされる表現にも意味がある
[……]
第二章 女たちのために自分たちで翻訳する
一九七〇・八〇年代に、自分でいる力をくれた翻訳があった
女性の健康のバイブル『Our Bodies, Ourselves』
わたしのからだは自分のもの。自分のからだをよく知ろう。
自分を大切に生きる権利は、みんなにある
『Our Bodies, Ourselves』の時代ー個人的なことは政治的なこと
『女のからだ』の時代ーウーマン・リブ
『からだ・私たち自身』の時代ーウーマン・リブからフェミニズムへ
フェミニスト翻訳の三つの具体的な方法
『女のからだ』のフェミニスト翻訳の方法
『からだ・私たち自身』のフェミニスト翻訳の方法
[……]
第三章 これからのために翻訳ができること
これから考えられる三つの変化
1一律の女らしさから、それぞれの個性へ
2ネガティブなイメージのない性器の名称へ
3「彼」と「彼女」だけでなく、インクルーシブな代名詞を
ウィスコンシン大学マディソン校の科学・工学分野女性リーダーシップ研究所(WISELI)が、ジェンダーに関する偏見を中心とした「無意識のバイアス」を克服するべく、スタッフ採用ワークショップのため開発したテキストの翻訳書。
ご挨拶
WISELIから日本の仲間たちへのご挨拶
このワークショップについて
背景
ワークショップデザインの要素
ワークショップの成果
ワークショップの前提条件
トレーナーのスキル
参加者の募集
ジェンダーとリーダーシップについての潜在連合テスト(IAT)
ワークショップの準備と運営
女性の退職状況を示す組織のデータ
ワークショップの構成要素
受講前の基準値を測る潜在連合テスト(IAT)
イントロダクション
モジュール1:習慣としての潜在的バイアス
モジュール2:職場における潜在的バイアスの特定
モジュール3:潜在的バイアスの影響を減らす戦略
行動へのコミットメントに向けた活動
スライドと発表者用講演ノート
イントロダクション
モジュール1:習慣としての潜在的バイアス 無意図的なバイアスの根源を理解する
モジュール2:職場における潜在的バイアスの特定
モジュール3:潜在的バイアスによる影響を減らす戦略
よくある質問と難しい議論の例
参考文献一覧
付録A:参加者用資料
付録B:プレゼンター用資料
訳者あとがき
2020年に始まるCOVID-19感染拡大は,わたしたちの日々の生活から,家族関係,親密な関係,社会動態,政治に至るまで,激動の連続をもたらしつづけている。地域に生きる人々の数だけ存在する「生きづらさ」は,だが「居場所を失う」という共通の苦しみを明らかにし,「?き出しのジェンダー不平等」を浮き彫りにしてきた。阪神淡路大震災の1995年,東日本大震災の2011年にも比肩すべきこの「転換期」をいかに読み解くことができるかーーーー
居場所を失った人たち,その点と点を結んで短い線を描き,線を撚り合わせ,糸を紡いで布を織るように「新たな場所」がつくられるとき,共に支え合うために共有される知としてのジェンダーが浮上する。このリアルな世界において露出した加害・被害と権力性に向き合うことを求められるとき,ジェンダーという言葉は,援助職に進むべき指し示すだろう。
そのための壮大な見取図を示す「[討議]抵抗の言葉ーージェンダースタディーズ2022-2023」に次いで,ジェンダースタディーズという知の遺産(フェミニズム,フェミニストカウンセリング,男性学・男性性研究,障害学),ジェンダースタディーズの「ホットゾーン」,知を再編成するための当事者によるジェンダー言説,ジェンダーセンシティブな実践(トラウマケア,性被害,アウティング,マイクロアグレッション,反抑圧的ソーシャルワーク),そして「専門家のポジショナリティ」の問いへ。
新しい現実には新しい言葉がなくてはならないーーーー「いまこの時代を生きるためのジェンダースタディーズ」。
あのとき悩んだあのことは、全部ジェンダーの問題だったのかも・・?!
非モテ男性たちのぼやき、仮性包茎に『うっせぇわ』、『おかあさんといっしょ』や母親からの過干渉、ぼる塾、阿佐ヶ谷姉妹のお笑い、ZARDに朝ドラの男性たち、パワハラ、新興宗教、ルッキズム……
ジェンダーを自分事として考えるために。
共同通信配信の好評エッセイ「清田隆之の恋バナ生活時評」を大幅加筆。より正直に、言葉の密度高く書籍化。
日々を暮らす中で感じたモヤモヤを、誰かと話しながら言語化していく営みこそ、ジェンダーという巨大にしてつかみどころがなく、それでいて根源的で影響力も計り知れない問題に向き合うためのきっかけになるのではないか。私というミクロの世界と、社会というマクロの世界は、どこかで確実につながっている。--「まえがき」
目次
第1章 〈男〉について考え続けた2年間のこと
恋バナは楽しい。でも、どんどんしづらいものになっていった/痴漢被害に憤る女、痴漢冤罪に怯える男/男たちは自分のことをわからないままでいいのか…
第2章 コロナと育児と生活の限界
子どもの成長はあっという間。でも、大人の1年だってそれなりに長い/自分を許してくれない“リトル清田〞の厳しさ/子どもが風邪をひくと一瞬で詰む日々…
第3章 #stayhomeと令和のエンタメ
朝ドラの弱くて優しい男たち/阿佐ケ谷姉妹に感じた“男性的〞ではない笑いの感覚/「ガッキーロス」に独禁法まで持ち出す“ノリ〞の気持ち悪さ…
第4章 心を開いて、清田くん!
恋愛のモヤモヤに潜む政治意識のズレ/「暴力とコミュニケーションが紙一重」の領域で傷つく男性たち/「お茶する」ことの醍醐味、ガールズトークの文化に学んだこと…
そもそもジェンダーとは何なのか。性別との違いは何なのか。話題のノンバイナリーやトランスジェンダーという言葉の意味は? この両者にはどんな違いがあるのか。わかっているようで意外に難しいジェンダーの基礎知識について、イラストマンガの形でわかりやすく伝えます。本来は多様であるジェンダーが「男」「女」という二元論に括られるようになった歴史的背景から解き明かし、「男らしさ」「女らしさ」に束縛されている現状の問題点を批判します。スティーブン・キングの小説『IT』やマーガレット・アトウッドの『侍女の物語』、映画の「007」「ロード・オブ・ザ・リング」「ゴーストバスターズ」、テレビドラマの「セックス・アンド・ザ・シティ」など身近なエンタメを引用しながらジェンダーについて説明する、最適の入門書。
「ジェンダー」を歴史学の批判的分析概念として初めて提起し、周辺化されていた女性の歴史に光をあて、歴史記述に革命的転回を起こした記念碑的名著。30周年改訂新版。
社会学・心理学・政治学など多分野で展開する「ジェンダー」研究。空間や場所、地域社会の研究を深めてきた日本の地理学からも、多数の研究実績が積み上がっている。「都市空間」をテーマに、労働、地域社会、ケア・サービス、視覚表現などの論点を考察した全12章構成。各章末尾に文献案内と学習課題を付けて議論を深められるようにした。日本のジェンダー地理学の全体像を俯瞰できる1冊。
第1章 なぜ地理学にジェンダーの視点が必要なのか[吉田容子・影山穂波]
第2章 労働とジェンダー[影山穂波]
第3章 地域社会とジェンダーー都市郊外の形成をめぐる視点からー[関村オリエ]
第4章 ケア・サービスとジェンダー[久木元美琴]
第5章 ジェンダーと視覚表現ーホームをめぐる表現を読み解くー[福田珠己]
第6章 ジェンダー化された空間の生産ー寄せ場・釜ヶ崎はどのようにして形成されたのかー[原口 剛]
第7章 政治権力とセクシュアリティー都市空間における売春街の形成ー[吉田容子]
第8章 都市空間とセクシュアリティ[須崎成二]
第9章 移民女性の組織化と「場所」の創造[阿部亮吾]
第10章 グローバル・サウスの女性労働とジェンダー[太田麻希子]
第11章 異なる場所の異なる声をきくー開発とジェンダーー[倉光ミナ子]
補 章 フィールドワークにおいて注意すべきことー質的調査を中心にー[杉江あい]
東京都国立市は、人口7万6000人弱の小さな自治体である。市が設置する「くにたち男女平等参画ステーション・パラソル」の活動は、全国の自治体に配置されているジェンダー関連施策の担当職員のなかではわりと知られた存在で、これまでに何度もメディアで紹介されてきた。
注目を集める理由の一つは、2018年に国立市が施行した「国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例」にある。性的指向および性自認などの公表(カミングアウト)をするかしないかの選択は個人の権利であることを明記し、それを第三者に暴露する「アウティング」を日本で初めて明確に禁止したもので、「パラソル」はこの条例にもとづく取り組みを推進するための拠点として開設された。
加えて、この条例にはもう一つの特徴がある。DV(ドメスティック・バイオレンス、家庭内暴力)の被害者支援を重視していることだ。国立市を拠点に活動する「NPO法人 くにたち夢ファームJikka(ジッカ)」は、DVなどの困難な問題を抱える女性たちに制度の壁を越える支援を届けることを目指し、2015年に設立された。行政との密な連携による先駆的な取り組みが徐々に知られるようになり、今では全国各地から支援を求める女性がやってくる。Jikkaとパラソルの活動は、現在の国立市のジェンダー平等施策を支える柱となっている。
こうした国立市の取り組みは、市民たちから寄せられる声によって形づくられたものだ。その背景には、「市民参加のまちづくり」の長い歴史がある。市民の声は、どのように行政を動かし、まちを変えていくのか。そこに反映される市民と行政の関係とは、どのようなものなのか。ジェンダー平等に向けた国立市の挑戦は、まさにこうした問いに対する一つの答えを示している。
市民の声がジェンダー平等のまちをつくる。本書が描くのは、現在もなお進行中の、その実例である。
困難な状況に置かれた人々を生み出す社会の矛盾に目を向け、当事者主体の支援を展開しながら、人々を抑圧する構造の変革をもめざすソーシャルワーク。だが、その本質を失いかけているといわれて久しい。ソーシャルワークはなぜ視野を狭め、非政治化したのか。フェミニズムとジェンダーを通して、ソーシャルワークを批判的に検証し、その変革への糸口を示す意欲的論考集。