お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「ジェンダー研究のフロンティア」の研究プロジェクトの一環として、2005年度(平成17年度)から2007年度(平成19年度)に得られた成果をまとめたもの。
実践者を応援する新たな性教育ガイド
境界線や性的同意ってなんだろう?
性教育って,いつから,どこからはじめればいいの?
「はどめ規定」って本当にあるの?
おとなの価値観や態度を見直すプログラムからはじめる、安全・安心な関係性づくりに向けた対話のすすめ
小西聖子・藤岡淳子による〈性暴力〉対談も掲載!
ここからはじめる包括的セクシュアリティ教育
ーー性の価値観・態度を見直す対話型アプローチ
【内容紹介】
実践者を応援する新たな性教育ガイド
境界線や性的同意ってなんだろう? 境界線や性的同意をどう教えればいいの? 「はどめ規定」って本当にあるの?
おとなの価値観や態度を見直すプログラムからはじめる、安全・安心な関係性づくりに向けた対話のすすめ
小西聖子・藤岡淳子による〈性暴力〉対談も掲載!
【目次】
[第1部 性について語る・学ぶ・教える]
第1章 日本の性教育のいま
学校の性教育,役に立った?
日本の性教育小史
国連勧告と日本政府の対応
第2章 国際基準で考える性教育
性教育とセクシュアリティ教育
包括的セクシュアリティ教育(CSE)
性教育をめぐる5W1H
第3章 性に対する価値観・態度を見直そうーーSAR(性に対する態度の再評価)プログラム
性に関する「正しい知識・正しい理解」とは
セックス・ヒエラルキーが生む排除
SARから学ぶ実践者のためのスタートアップ
第4章 ポジティブアプローチで行こう
変化する性教育のアプローチ
フィンランドにおけるセクシュアリティ教育
CupOfTherapyからのメッセージ
対話を通したセクシュアリティ教育のために
[第2部 安全・安心な関係性ってなんだろう]
第5章 子どものそだちと境界線の発達
関わりのなかでそだつーーアタッチメント
境界線はどうやってつくられるの?
境界線と自己決定
第6章 同意と安全な関係性
同意と関係性
性的同意と性暴力
YES is YES アプローチ
第7章 性暴力の話題を安全に扱うためにーートラウマインフォームドな性教育
性教育における性暴力の学習
子どもへの性暴力
性暴力に対する誤解
性問題行動のある子どもの理解
トラウマインフォームドケア
トラウマインフォームドな性教育
[第3部 性の価値観と態度を見直す実践ワーク]
第8章 自分の「ものさし」を横に置いて性の話を聴くために
“ 性の三ざる”の影響をほどく
対話をはじめるまえに -- 性について安全に話す
第9章 「教える」から「つながる」へーー対話型アプローチのすすめ
性の対話をポジティブアプローチではじめよう
心理的安全性を高めるアクションプランを立てて,実践しよう
第10章 気づきをかたちにーーわたしの実践をここから変える
性の話を安全にポジティブアプローチで聴こう
ポルノやセクスティングについて,ポジティブアプローチで対話する
慌てず,騒がず,否定せず -- 問題の改善と予防
[対 談]
性暴力の被害と加害ーー断絶か,つながりか? 支援の現場からみえること:小西聖子・藤岡淳子
オックスフォード大学出版〈Very Short Introductions〉シリーズは1995年に刊行が始まり、現在も続々と新たなトピックを世に送り出している知的教養シリーズ。そのなかでも近年とくに注目されているホットイシューや近現代史のトピックを取り上げる。(1)「レイシズム」(2)「優生学」(3)「貧困」(4)「アメリカの奴隷制度」につづく第5弾は「セクシュアリティ」。ジェンダーや「LGBT-Q」ということばが急速に浸透し、また性的マイノリティへの理解が少しずつ深まるなか、その世界的な流れが不可逆的で、けっして一過性のものでないことを、長い歴史のなかで俯瞰できる一冊。
徹底して子どもの現実に迫り、子どもへの関わり方・援助方法、性教育のポイントを明解に語る。年齢別・テーマ別性教育と科学的な基礎知識、具体的な場面を想定したQ&A、コラムなど、いま必要な内容を網羅。
すぐに解決できる「手立て」だけではなく、当事者の視点に立った「見立て」と「共感的理解」を学び合いたい。保護者・教員・施設職員からの相談支援事例28。
現代社会では、人はつねに自己変革を遂げざるをえない。それゆえに、現在進行中の性革命──女性たちが引き起こしてきた感情革命が、既成の男性中心社会に、いかなる変容をどのような意味でもたらし始めたかを問いかける。
1、日々の実験、関係性、セクシュアリティ
2、フーコーのセクシュアリティ論
3、ロマンティック・ラブ等の愛着
4、愛情、自己投入、純粋な関係性
5、愛情やセックス等にたいする嗜癖
6、共依存の社会学的意味
7、心の迷い、性の悩み
8、純粋な関係性のかかえる諸矛盾
9、セクシュアリティ、抑圧、文明
10、民主制としての親密な関係性
包摂しつつ排除するーー台湾・韓国の徴兵制、中国性産業の政治化、アジアの生殖補助医療……同姓不婚、妻と妾の身分差など、規範の淵源たる中国古来の「家族」の変化を捉えつつ、多様な主体がせめぎ合う東アジアジェンダー秩序の未来を考える。
明治以降近代日本のセクシュアリティはいかに形成され、どのように変容したか。膨大な資料を渉猟・分析、言説形成過程を検証する。
近代日本のセクシュアリティ言説形成過程に見出された一定のパターンをオナニーに関する言説に焦点に検証するとともに、「性=本能論」「性=人格論」が拮抗し交錯して慣習や制度を形成してきた様を素描。哲学、理論社会学、フェミニズムなどセクシュアリティ研究の成果に理論的検討を尽くし、資料を検証する方法論の確立を目指す。
「性」の世界を生物学や医学の分野ではなく、歴史・人類学・社会学など多分野の刺激的な見地から解説。著者たちに共通する精神分析は、一般的に大人のためとされているセクシュアリティを子供、むしろ幼児にまで広げている。淡い面からきわどいものまで変化に富んだ様相となっている。
ジョージ・エリットからアンジェラ・カーターまで。身体/感情の二項対立を超え、両者の錯雑な関係の在り様を文学作品のなかに読む。
序章 身体と感情の二分法を越えて
1 ヒステリー症
第1章 『ダニエル・デロンダ』のねじれー「顔」が暴く豊穣なる亀裂
第2章 ギッシング小説におけるジェンダー化する身体への抵抗ー反流行文士とヒステリー症
2 荒野と都市
第3章 耳と目から読む『帰郷』-歌劇の舞台としての荒野
第4章 『ジキル博士とハイド氏』の優生学的身体ー人格と都市
3 モダニズム小説
第5章 『ダロウェイ夫人』の「ひきつり」-優生学言説と小説技法
第6章 越境する身体ー『ユリシーズ』の民族、女性、書物
4 欲動
第7章 『モーリス』の内なるホモフォビアー精神と身体の均衡に向けて
第8章 「赤ずきん」物語と身体性ー「狼たちの仲間」と内なる「狼」
性教育発展の国際的スタンダードである『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』の翻訳書を、日本の教育・福祉・医療・保健等の現場で活動する執筆者たちが読解・論議を重ねて解説。子ども・若者と語りあう包括的性教育を実践するためのヒントいっぱいの案内書。
今、教育の現場で問題となっている、教科書で教えない性教育、セクシュアリティ教育、ジェンダー教育、LGBT問題に一石を投じた書。本書は、学校での性教育の役割が子どもの安全基地の確保となるために必要なものは何かを、さまざまな意見聴取や対話から明らかにしたもの。いま全国の高校では、文科省通達に従って保健や家庭科の科目の中で「性教育」を行っている。しかし教科書に沿って行われる「性教育」は、単なる避妊教育だったり、禁欲教育だったりして、「性」の最も重要な部分である人間の尊厳や、日々の暮らしでの自由と自立と「性」との関係について踏み込めていない。それは「性教育」に携わる現場の教員が痛切に感じていることである。試行錯誤を続けている教員から出てきた問いは五つ。1なぜ「性教育」が必要なのか、2セクシュアリティ教育が目指すもの、3生徒に何を伝えたいか、4生徒は何を知りたいか、5生徒の個人差についてーーこれらの問いに答えるために、本書では、「学歴」とともに分断二大要素の一つである「性」にフォーカスし、それを三つの視点から、「性の教育で必要なこと」(一つ目は学校で行われている文科省通達の「性教育」とそれに携わる現場教師の奮闘を座談会形式で、二つ目は助産師の語る性「出産と赤ちゃん」について、三つ目はLGBTQに関わる「性スペクトラム」について)を論じて見えてきた、子どもの成長に重大な影響を及ぼす「性教育」の在り方を浮き彫りにし、教科書では教えない、性教育の正しい知識とは何かを明らかにした書。今、教育の現場で問題となっている、セクシュアリティ教育、ジェンダー教育、LGBT問題に一石を投じた意欲作。
東アジアの性、家族、社会。何が変わり何が変わらなかったのか? 2000年代以降の状況を気鋭の研究者が新たな視角から切り込む。
東アジアの急激な少子化は20世紀には想像もつかないものであった。日本・韓国・台湾・中国・北朝鮮、これらの社会では、何が共通で、何が異なるのか、そして何が変わったのか。ジェンダーとセクシュアリティの側面から比較し、日本の「特殊性」をあぶり出す。最先端の研究が切り拓く日本の、そして東アジアの「性」をめぐる課題とは?
歴史,哲学,文学,心理学等の分野の語彙を400近く収録。それがどのような背景をもっているか,それについてどういった議論がなされているのかを示した事典。
人の移動とセクシュアリティには強い関わりがある。人の国際移動、とりわけ強制移動と呼ばれる現象のなかにセクシュアリティの問題が規定されていることを、性的マイノリティの人々が難民として移動する経験に関するアメリカでの調査を通して明らかにする。
まえがき
序章 「性的マイノリティの難民」を問う
1.「性的マイノリティの難民」を問う
2.研究の方法
3.本書の構成
第1章 難民・強制移動とジェンダー/セクシュアリティ
1.難民・強制移動とジェンダー
2.性的マイノリティの難民へのアプローチ
3.クィア移住研究として
第2章 国境におけるセクシュアリティの歴史と政治
1.セクシュアリティの規範と入国管理
2.難民政策のターニングポイントーー1980年マリエル・ボートリフト
3.「ホモセクシュアル・マリエルズ」から「特定の社会的集団の構成員」へ
第3章 性的マイノリティの難民の保護
1.セクシュアリティと保護/排除の言説
2.外交政策としての「LGBT難民と庇護希望者」
3.「LGBT難民」≠「LGBT庇護希望者」
4.新聞報道のなかの性的マイノリティの難民
5.国境の厳格化と入国管理政策
第4章 難民の移動と語りの構築
1.調査のフィールドと支援のアクター
2.移動と難民認定申請
3.難民の語りの構築
4.権利とアイデンティティを「学び」、語るーニューヨーク市の事例から
5.非正規移民から難民申請者へーサンフランシスコ・ベイエリアの事例から
第5章 難民の語りのクィアな可能性
1.「寛容なアメリカ」対「ホモフォビックな出身国」
2.帰属意識の複層性
3.庇護国アメリカとLGBTコミュニティの包摂の幻想
終章 性的マイノリティの難民の包摂と排除
1.「LGBT難民」の包摂と移民・庇護希望者の排除
2.クィアな実践としての移動と語り
3.今後の研究課題
あとがき
参考文献一覧
「政治と性/ジェンダー/セクシュアリティ」を統一テーマに開催された政治思想学会第31回研究大会の発表報告論文4本を中心に、公募論文10本と書評8本を収録。
LGBTとSOGI(性的指向と性自認)に関する個票データによる初の本格的な実証分析のほか、日本人の初交経験の変遷、不倫行動の要因分析、セックスレスと若者の草食化まで、セクシュアリティを人口学的側面から検証。
アジアのセクシュアリティとジェンダーのあり方を鍵として,東アジアと南アジアを中心とする父系的社会と,東南アジアから日本・韓国までの双系的社会という2つの社会を区別し,それに文明化と近代化が重なって生み出された,アジアの重層的多様性を描き出す。
序論 アジアの重層的多様性(落合恵美子)
【第1部 セクシュアリティ──2つのアジアと1つの近代】
◇1-1 2つのアジア 1. カーマスートラを解読する/2. 朝鮮後期における妾と家族秩序/3. タイの性愛文化におけるヨバイの伝統/4. 百歳女性のライフヒストリー ◇1-2 性と愛の近代 5. 性と愛をめぐる論争/6.植民地朝鮮における新女性,セクシュアリティ,恋愛/7. 「爆弾」としての婚外性交渉 ◇1-3 セクシュアリティの現在 8. レイプ,懲罰,国家/9. 男性ピンナップ,GRO,マッチョ・ダンサー/10. 北京におけるゲイ・コミュニティの実態調査
【第2部 ジェンダー──葛藤と実践】
◇2-1 伝統の重層性 11. 仮面と素顔/12. 「男性の概念」とは何か/13. 女性・神学・暴力/14. 江戸時代は女性にとって暗黒の時代か ◇2-2 近代的性役割の成立と変容 15. 良妻賢母思想の成立/16. アメリカ植民地教育はフィリピン女性の地位をどう変えたか/17. 男性性を作り直す/18. 最後の伝統的な姑 ◇2-3 アジアのフェミニズム 19. 女にとって産むこと産まぬこと/20. 韓国家族法における男女平等 対「伝統」/21. 語られない秘密/22. 「被害者化」を超えて