ジェンダー、DV、いじめ、共同親権、過労死、冤罪……
わたしたちが直面する人権問題に、どう向き合っていけばよいのか?
ジェンダーギャップをはじめ、国際的にも指摘される日本の遅れた人権環境。
多様性の時代を迎え、ますます複雑化する人権問題を前に、私たちは何を、どう変えていくべきなのか。
具体的な事例をもとに、一人ひとりの意識をアップデートするための手がかりを探る。
職場で、教育現場で、家庭で、いま求められる「人権」のあるべきかたち
第1章 「人権」受難時代の問題例を解く
第2章 DVと人権問題
第3章 増え続ける虐待から児童を守る
第4章 同性婚とパートナーシップ制度
第5章 生存権を保障する生活保護
第6章 婚姻における夫婦の「氏」の選択
第7章 違法捜査の実態と被疑者の人権侵害
第8章 離婚をめぐる妻の人権問題
第9章 止まらぬ過労死事件ーー問われる経営者の人権感覚
第10章 いじめ事件と人権侵害
第11章 こどものための共同親権
第12章 トランスジェンダーの性転換をめぐる法律と人権問題
第13章 袴田事件から考える再審制度
第14章 6つの冤罪事件を読み解く
女性、子ども、性的少数者、疾病・障害、外国人、民族、出自、犯罪被害者…。メディアはどう、「人権の尊重」の役割を果たしてきたのか。一方で、組織の中に多様性はあったのか。SNS時代に、メディアと私とあなたの新しい関係を探る「次世代のジャーナリズム考」。
『多様性トレーニング・ガイド』を増補・改訂。参加型学習理論の解説をはじめ、外国人労働者など、近年の社会の変化にもとづく資料、実践のためのアクティビティなどを収録。多様性にかかわるファシリーター必携の書。
いま、気候変動、生物多様性の喪失、そして生態系の崩壊という課題に直面するなかで、さまざまな産業分野で〈ネイチャーポジティブ〉への意識が高まっている。
本書は〈ネイチャーポジティブ〉とは何を意味するのかを多様な視点から解説するとともに、それを実現するために必要な取り組み、その実現可能性、そして何よりも、それがなぜ「今」不可欠な行動なのかを明らかにする。
自然を守り、人類の安全な未来を築きたいと願うすべての人にとって、必読の一冊。
自律的に生きる「個」を育てるデンマークの多様性教育の実態に迫る!昨今の日本に漂う成長無き閉塞感を打開すべく、教育現場では「主体性」・「協働性」と並び第3の学力要素として「ダイバーシティ(多様性)」が叫ばれるようになった。しかし子供らが持つ個性・多様性を学校教育で均質化し、学力テストの結果が学校での序列化を招く我が国の教育でそれを浸透させることは難しい。本書では、日本と同様に国際学力調査PISAショックを受けた北欧・デンマークの「多様性を認め育てる教育」、他者とのコミュニケーションを通じて自らの考えを深め、単一解答にとどまらない複合的な課題に取り組む能力に着目。北欧デンマークが子どもたちの多様な生き方を可能にする学力とその評価方法を緻密な現地調査から明らかにした新進気鋭の良作。
人間は物事を理解するために、まず分類をする。だから自然界に境い目などないのに、人間は世界を理解しようとしてさまざまな境界線を引いて分類をしてきた。厳密に見える分類の仕方は実は人類の都合でしかなく、知見を重ねながら分類のものさしは変わってきた。そうまでしても枠に収まらないのが自然界であり、多様性なのだ。多様性を理解するのは大変だ。だが、多様性は美しい。
【登場する生物・植物(一部)】イヌ、ネコ、クジラ、イルカ、パンダ、ミドリムシ、イチゴ、オオバコ、ワスレグサ、ツメクサ。精緻で親しみのある挿画を豊富に掲載(イラスト点数:約30点/イラストレーター:金子貴富)
世界で存在感を示せなくなった日本にとって
再び国際社会で活躍するために必要な「真の多様性」とは?
日本で行われている建前ばかりの男女雇用機会均等やダイバーシティ経営は、
むしろ「やったつもり」になることで現実を見る目を曇らせてしまいます。
文化や歴史、習慣など世界との違いを学び、
受け入れるところから本当の多様性が身につきます。
そうすることで、「失われた30年」を脱し、
日本人がグローバル社会で活躍できるようになるのです。
かつて世界第1位の国際競争力を誇っていた日本は、バブル経済崩壊後、
低下の一途をたどり、革新的なものを生み出すこともほとんどできていません。
この30年で、パソコンとインターネットが結びつき、
巨大なコミュニケーション環境下で新たな価値観、文化が醸成されました。
しかし、日本は多様性や型破りを認めようとしない社会です。
「男女平等」「女性活躍推進」「ダイバーシティ経営」などが盛んに口にされていますが、
日本のジェンダー・ギャップ指数はランクを下げ、最新の調査で156カ国中120位でした。
この調子では、イノベーションは生まれません。
本書では、ブラジルで生まれ、アメリカの大学で数学を学び、
アフロアメリカンの女性と国際結婚、また重量物ダンボールの会社を世界各国で
大きく発展させてきた著者が、
教育、ビジネスにおいて現在の日本の問題点をあぶり出し、
今後、日本人が国際社会でどう活躍していくべきかを提案します。
環境白書、循環型社会白書及び生物多様性白書の三つの白書は、法律に基づきそれぞれ国会へ提出する年次報告書です。
環境問題の全体像を分かりやすく示すために、三つの白書を合わせて編集し、一つの白書としてまとめています。
■ 令和8年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書のポイント
【循環経済(サーキュラーエコノミー)で日本列島を強く豊かに】
環境政策の目的は、環境負荷を低減すること自体にとどまりません。人々の安全・安心を守り、将来世代を含む全ての世代にとって豊かな暮らしとウェルビーイングを実現していくことにあります。気候変動や資源制約、生態系の劣化といった環境課題が、私たちの社会や経済、日々の暮らしに影響を及ぼす中で、環境政策は、社会全体の持続可能性を支える基盤として重要性を高めています。循環経済(サーキュラーエコノミー)への移行は新たな成長につながるものです。世界的に資源の獲得競争が激しさを増す中、天然資源への依存を低減し、再生資源を質・量・コストの面で安定的に確保していくことは、環境保全にとどまらず、経済安全保障や産業競争力、地域の持続性を確保する上でも不可欠です。循環経済は、脱炭素や自然環境の保全・再生といった他の環境施策を支える土台であり、経済社会の構造そのものを変革する鍵となります。循環経済、炭素中立、自然再興を連携しながら統合的に進めることで、持続可能な社会の実現を目指してまいります。
本白書では、こうした視点から、「循環経済(サーキュラーエコノミー)で日本列島を強く豊かに」をテーマに、昨今の環境の状況、施策等を交えて概説しています。(省庁HPニュースリリースより抜粋)
いかにして一人一人の尊厳を守る「多様性を包括する学校教育」を実現し、現場のリアルに寄り添いながら「実践研究の新たなかたち」を描き出すか。その切実な問いに教育方法学の視座から応える。
第1部:教育方法学が問う学校教育
1 学校教育の展望と教員養成の刷新
--「セルフデザイン型学修」による学びの再構築
梅津正美/藤原伸彦
2 経験の省察による教師アイデンティティの形成
--多様性を志向する教員養成カリキュラム改革の方途
八田幸恵
3 まなざしの再定義
--学校現場の危機と授業づくりの課題
竹内 元
4 子どもたちと問い合う学校のジェンダー
--「ウェルビーイング」とインターセクショナリティの観点から
山田 綾
第2部:実践研究から教育方法学を問い直す
1 「実践研究」の「問い方」を問う
鹿毛雅治
2 教育実践研究とは何か
--全国社会科教育学会の歩みから考える
溝口和宏
3 福祉資源としての学校をつくる
--「『生きる』教育」と学力保障
小野太恵子
4 学びの履歴としての教育実践記録
--大村はま教室の「学習記録」を手がかりとして
幾田伸司
第3部:教育方法学の研究動向
1 多様な背景のある学習者に対する教育方法の研究動向
吉田茂孝
2 アメリカ合衆国における書くことを通した人間形成論
--表現・自伝・アイデンティティをめぐる研究動向の整理
森本和寿
4巻は、性や障がい、民族など、わたしたちの社会にある多様性についてわかりやすく解説。社会のなかで多数を占めるマジョリティと少数のマイノリティの間にある差別や不平等をなくすにはどうすればいいのか? だれもが生きやすい社会に変えていくためのヒントがつまったシリーズ最終巻。
「一番重要なのは、自分の頭の中の多様性」
無駄に増える不要なルールやコンプライアンス至上主義、カタチだけの女性優遇、SNSで暴走する正義幻想、「変わり者」の徹底排除ーー。
「多様性の尊重」が叫ばれて久しいが、今の日本社会は上っ面の「多様性」が自由を奪い、差別と分断を生む本末転倒な状況に陥っている。その原因は一体どこにあるのか?
『ホンマでっか!? TV』でもおなじみの“生物学の専門家"池田清彦が、「多様性」とは何かを解き明かし、世の中にはびこる “なんかいやな感じ”を喝破する!
「多様性社会」を正しく生きる知恵と教養が身につく一冊。
●尊重されるのは「都合のいい枠の中の多様性」
●誰にでも「能動的な欲望」を解放する自由がある
●道徳的に生きること=正しい生き方だとは限らない
●必要なのは「多様性の尊重」というフィクションに近づく努力
●感性や嗜好を他人に「理解してもらう」権利は誰にもない
●配慮するのは自由だが、強制されるものではない
●コミュニケーションとは、自分や相手が「変わること」
●イノベーションを起こすのに必要なのは異質な頭脳
猫たちの世話をし、買い物帰りにビールを飲んで、
タヌキと闘い、たまにお客に料理を振る舞う。
そんな女将の胸の内。
独特な味覚の父や女王様のような母を懐かしみ、おかしなルールやお上に怒り、美味しいものを作り続ける……。“人外魔境”より再び届いた、「真っ当な食、真っ当な命」をめぐるエッセイ。
『猫屋台』は赤字上等の道楽仕事。
料理に“愛”があり過ぎたのかもしれない。
50年以上通い続ける実家のような民宿の“メシマズ問題”の解決。安いお店のおひとり様でも、守らなければならない“お行儀”。38年前の阪神優勝祝勝会でのほぼ“遺影”となった記念写真。ネパールの空港で思い知った「食うことは、信教にも勝る」ということ。猫のために開け放した家に上がり込む、タヌキとの合戦。
美味しさとユーモアと、憤りと懐かしさに満ちた、食エッセイ。
異なる文化的背景、ジェンダーやセクシュアリティ、障害など、学校で学ぶ子どもたちの多様性は高まっている。多様性を対処すべき問題ではなく、強みとして捉え、これからの教育をどう構築するのか。本書は世界の教育政策・実践とともにその手がかりを提供する。
★自分の性に関することを自分で決めるために!
授業で使える新しい性教育ワークブック!
心も体も成長する中高生は、自分のからだに悩んだり、異性との付き合い方に悩んだりする時期です。一方インターネットには性の情報が氾濫しており、そのなかには誤った知識も多くあります。簡単に人とつながることができるSNSによって、子どもが大人による性被害を受ける事件もあとをたちません。そのような現代の中高生に対し、自身が性教育をほとんど受けていない教員や保護者も、どう教えていいかとまどうことも多いと思います。
本書は、性のことについて悩む中高生自身が、正しい知識を身につけ、性の多様性を理解し、自分のからだのことを大切にすることができるようになることを目指した、新しい性教育のためのワークブックです。
■この本の特長
・項目ごとに教員向け・保護者向けの「伝え方のポイント」を掲載
・学年や年齢に応じてそれぞれに必要な項目を選んで使うことができる
・生徒自身が調べ、話し合いながら学べる書き込み式
・先生、生徒が具体的に話し合う場面をイラスト付きで紹介
・「Q&A」「コラム」を豊富に掲載
はじめに
本書の使い方(教員と保護者向け)
本書の使い方(生徒向け)
第1 章 性の多様性とジェンダー
1 「性」をどうとらえるか:「セクシュアリティ」って何だろう?
2 「人間の性」を照らす5本のスポットライト:性の多様性を考える
3 「人間は多様」「性も多様」これは当たり前:LGBTQ、SOGIE とは?
4 日本語ではどちらも「性」だけど……:ジェンダーとセックス
5 「男女平等」のさらに先がある?:ジェンダー平等とは?
6 「男らしさ」「女らしさ」って誰が決めるの?:ジェンダーステレオタイプとは?
7 「からだ」をめぐる情報を見つめ直す:メディアやネット情報とコンプレックス、ルッキズム
第2 章 人間関係と性
1 人間関係を振り返ってみよう:どんな人間関係から何を得てきただろうか
2 人間関係が生み出すプラスとマイナス:それを分ける要因を考える
3 「よりよい人間関係」をつくるために:大切にすべきことって何だろう?
4 友だち関係と性:ピアプレッシャーって?
5 家族も多様:世界にはどんな家族の姿があるんだろう
6 「付き合い」をめぐって:恋愛に正解や定義はあるか?
7 恋愛だとおちいってしまう「カン違い」とは?:デートDV を考える
第3 章 からだの権利と安全の確保
1 性的な関係もいろいろ:人間はどういう理由で性的な関係をもつのか?
2 「からだの権利」って?:どんなことが守られるのかを知ろう
3 暴力ってなんだろう?:暴力は人から何を奪うのか
4 性暴力と性的行為:その違いはどんなことか考えてみよう
5 法律と性:未成年者の性的行為、性交同意年齢、性犯罪
6 SNS と性:実際のケースから気をつけるべきことを考えよう
7 友だちに性のことで相談されたら?: 相談することの大切さ
困ったときの相談窓口
料理を通じSDGsを実践するレシピ本。3巻目は多様性がテーマ。イスラム教徒の食事を知る「ハラルレシピ」、アレルギー体質の人の食事を知る「アレルゲンフリーレシピ」、だれもが作りやすい「バリアフリーレシピ」を紹介。
1.料理を通して多様性を学ぼう! 2.イスラム教徒の食べものを知ろう!ハラルレシピ 2-1.大豆のお肉のオムライス 2-2.とりそぼろサラダどん 2-3.パッタイ風焼きうどん 2-4.大豆とツナのナゲット風 2-5.バナナパンプディング 3.どんなものを選べばいいの?貼れるレシピに使える食材 4.特定原材料7品目を使わない!アレルゲンフリーレシピ 4-1.炊飯器でカオマンガイ 4-2.雑穀米の豚しゅうまい 4-3.豆乳のコーンポタージュ 4-4.鮭とじゃがいもの青のり焼き 4-5.ミニスイートポテト 5.加工食品も食べられるものが増えてきた!アレルギー対応食品 6.作る人の多様性にも注目!バリアフリーレシピ 6-1.かんたんチーズパン 6-2.ツナの冷製スープ 6-3.ちぎりキャベツの無限サラダ 6-4.もやしのごまだれ豚しゃぶ 6-5.ツナコーンバターしょうゆパスタ 7.どうすればつくりやすい?バリアフリー調理を考えよう 8.料理のきほん
★作品社公式noteで「序論」公開中→「内在的多様性批判 試し読み」で検索!
「みんなちがって、みんないい」とは、いかなることでありうるのか?
最注目の俊英による人類学的考察。
■國分功一郎(哲学者)
「かつて、多くの者たちがその問いについて悩んでいた。だが、あきらめずに最後まで考えようとする者は少なかった。いま、あきらめずに考え続けた者たちからの贈りものがここに一冊の書物として現れる。現代の隘路から決して目をそらさなかった著者による渾身の一冊。」
■松村圭一郎(人類学者)
「文化相対主義は、なぜ人類学のテーゼではなくなったのか? 人類の多様性という視点に潜む矛盾はどう克服できるのか? 本書は、ポストモダン人類学から存在論的転回までの歩みを独自に転回しなおすことで、人類学者自身も言語化してこなかった難問に挑む。現代人類学がたどりついた理論的地平の最前線がここにある。」
SNSを中心に多様性の尊重が規範化された現代社会で、私たちは「多様性による統治」という新たな不自由を獲得しつつあるーーバラバラな世界をバラバラなまま繋げるための思考はどのように可能なのだろうか?
多様性批判の学として人類学を捉え直し、二〇世紀末からポストモダン人類学にいたる軌跡をたどり、二一世紀に提唱された存在論的転回までの学問的潮流を再考したうえで、「転回」のやりなおしとして「内在的多様性批判」を提示し、私たちにとって多様性というものがいかなるものであり、いかなるものでありうるかを思考する。
「本書の目的は、二〇世紀後半から現在までの文化・社会人類学の軌跡、とりわけポストモダン人類学から存在論的転回にいたる主な人類学者の議論を、多様性についての内在的な批判として提示することである。ここで言う「批判」とは、多様性を否定して同質性に回帰することを意味するものではなく、カントが「理性」に対して、あるいはむしろニーチェが「道徳」に対して行ったように、私たちにとって「多様性」というものがいかなるものであり、いかなるものでありうるかについて思考し記述することを意味する。」--本書「序論」より
********
【目次】
序論 このバラバラな世界をバラバラなままつなぐために
第1章 「彼ら」の誕生
第2章 「私たち」の危機
第3章 ポストモダンを超えてーーラトゥール×ストラザーン
第4章 創作としての文化ーーギアツ×ワグナー
第5章 関係としての社会ーージェル×ストラザーン
第6章 多なる自然ーーデスコラ×ヴィヴェイロス・デ・カストロ
第7章 「転回」をやりなおす
あとがき
注/参照文献/索引
序論 このバラバラな世界をバラバラなままつなぐために
第1章 「彼ら」の誕生
第2章 「私たち」の危機
第3章 ポストモダンを超えてーーラトゥール×ストラザーン
第4章 創作としての文化ーーギアツ×ワグナー
第5章 関係としての社会ーージェル×ストラザーン
第6章 多なる自然ーーデスコラ×ヴィヴェイロス・デ・カストロ
第7章 「転回」をやりなおす
あとがき
注
参照文献
索引
特集:ウミウシの多様性と進化 -貝殻の退化がもたらした多様な形態と生態
本特集では,巻貝の革命児,ウミウシの多様性と,したたかな生きざまの一端を紹介する。
巻貝の仲間でありながら殻がない,あっても小さかったり体内に埋もれていたりと,身を守る“鎧”を持たないウミウシたち。
かつてウミウシたちは,後鰓類とよばれる,巻貝類(腹足類)の一大グループを成すと考えられていた。
しかし,分子系統学的研究の進展により,ウミウシにはいくつかの異なる系統のものがいることが明らかになった。
貝殻に頼らない生き方を選んだウミウシたちはどんな進化を遂げてきたか?その過程でどんなことができるようになったか?
ウミウシの進化と系統分類から,各環境での多様性と出現傾向,様々な生存戦略(摂餌生態(専食性),化学防御,盗葉緑体現象,種分化と共生),さらに“泳ぐウミウシ”クリオネに迫る温暖化と海洋酸性化の脅威まで,各研究者たちが巻頭グラビア付きで紹介・解説する。
ほか各連載も必見(「高校生物・ワクワク宣言!!」「実験観察の勘どころ」「植物を集める!! 」「日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全」「フォトコンテスト 生物科学学会連合」)。
◎巻頭グラビア
1.沖縄のウミウシ
II.ウミウシクイズ -私はどこ?
3.ただいまお食事中
◎特集:ウミウシの多様性と進化 -貝殻の退化がもたらした多様な形態と生態
総論.ウミウシの進化と系統分類
福田 宏(岡山大学)/平野 弥生(千葉県立中央博物館分館 海の博物館)
1.さまざまなウミウシ,さまざまな暮らし -生息環境から読み解く多様性と出現傾向
柏尾 翔(きしわだ自然資料館)
2.ウミウシの摂餌生態 -専食性に見る生存戦略
西田 和記(鹿児島大学)
3.アメフラシ類の化学防御 -Aplysia californicaのインクとオパリン
神尾 道也(東京海洋大学)
4.葉緑体を飼うウミウシたち -盗葉緑体現象の分子的基盤を探る
前田 太郎(慶應義塾大学)
5.ムカデミノウミウシの多様性 -種分化と共生の研究最前線
依藤 実樹子(新潟大学)/溝端 秀彬(東京大学)
6. 見えない閾値が海を変える:クリオネが告げる温暖化・酸性化の連鎖崩壊 -泳ぐ“ウミウシ”, クリオネにも忍び寄る地球温暖化の脅威
山崎 友資(公益財団法人 東洋食品研究所)
◎連載
高校生物・ワクワク宣言!!
立川高校生物部のゆかいな仲間たち -好奇心を形にする探究活動
田中 菜月(東京都立立川高等学校)
実験観察の勘どころ
泥付き野菜で日本各地の細胞性粘菌を調査 -簡易な種株の入手と同定
細野 春宏(放送大学)
植物を集める!!
[第25回]ユリノキ
長田 敏行(東京大学名誉教授・法政大学名誉教授)
日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全
[第15回]富山市ファミリーパーク地内に生息するホクリクサンショウウオの保全および普及啓発活動 -地域と連携した保全活動を目指して
森 大輔/加藤 朋美(富山市ファミリーパーク)
フォトコンテスト
生物科学学会連合「第7回 生きものの“つぶやき ”フォトコンテスト」 -審査結果(5)
「神経多様性 ニューロダイバーシティ」をテーマにした1冊。
「ニューロダイバーシティ」とは、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)など、発達障害を神経や脳の違いによる「個性」や「能力」だとする概念のこと。
日本語では、「脳の多様性」あるいは「神経多様性」などと訳されます。
発達障がいの研究と支援は日々進んでいます。
ピカソ(ADHD)、ゴッホ(アスペルガー症候群)、マイケル・フェルプス(ADHD)、トム・クルーズ(ディスレクシア)は特別な能力の持ち主として有名です。
その特性を知って、社会で活躍する場を作るよう教育現場では改革が進んでいます。