今,日本の女性たちは,どのような生活と人生を送っているのだろうか。家庭で,学校で,職場で,ライフステージの各段階で,女であることにより直面する問題や葛藤を具体的に描き出す。初版刊行から20年,女性学のパイオニアによる入門書,待望の新版化。
プロローグ 女性学の誕生と発展
1 女と男を分けるもの──幼児期における性役割の形成
2 女子と男子の学校生活──教育のなかでのジェンダー形成
3 働く女たち──職場における性差別
4 性と恋愛──セクシュアル・ポリティクス
5 結婚の夢と現実──カップル社会のなかで
6 母になるということ──産むことと育てること
7 変わる女の一生──人生90年時代
エピローグ いま,女性たちは
かつて出産は試練と危険を意味していた。17、18世紀南フランスの豊富な事例を中心に、医療化される以前の出産のあり方と変容の過程を探る。
なぜかイライラしている、
まわりの言うことを聞き入れない、
相談にのったのにどこか不機嫌…。
そんな人、職場にいませんか?
しかし、それには筋の通った理由も対応術もあるのです。
本書では特に「女性社員とどう接していいかわからない」
という悩みにこたえるべく、女性独自の心理を知ることで、
会話や仕事をスムーズに進める方法を明らかにしていきます。
女性が活躍する職場で人間関係に悩む人、必携の1冊。
序章 タイプ別女性社員の対処法
1章 女性と男性は何が違うのか?
2章 女性とうまく接する土台作り
3章 女性とうまく向き合う会話術
4章 心から女性社員を動かすテクニック
目的に応じて筋力強化したい部位や筋のトレーニングができるように、またその筋名もすぐわかるように、正確なカラーイラストで図示。
ろう女性学に初めて接する人に向けた入門的ガイドブック!!
「ろう者学(デフスタディーズ)」の視点にたち「女性学」の知見も織り混ぜながら、過去から現在に至るまでの聴覚障害のある女性が歩んできた人生、そして彼女たちを取り巻く社会のありようを概観し、インクルーシブな共生社会を展望する。
まえがき
第1章 女性学 × ろう者学 = ろう女性学
1 障害のある女性 小林洋子
2 ろう者学(Deaf Studies) 大杉豊
3 ろう女性学(Deaf Women’s Studies) 小林洋子
第2章 ろう難聴女性 × 歴史
1 ろう婦人活動ーー闘病生活を経てろうあ運動の世界へ 及川リウ
2 ろう女性史講演会(手話言語による自分史語り)から 長野留美子
2-1 きこえる祖母、きこえない母、そしてきこえない私ーー昭和時代から現在までのろう女性の暮らしを語る 岩田恵子
2-2 女性パワーはすごいのです!--ろうあ運動と子育て、夫婦二人三脚で歩んできた 大槻芳子
2-3 NHKドキュメンタリー「歳月」に出演してーー取材を受けたいきさつ・時代の背景を語る 藤田孝子
3 聴覚障害関連新聞の掲載記事から 長野留美子・大杉豊・小林洋子
第3章 ろう難聴女性 × ライフキャリア
1 はじめに 小林洋子
2 ろう難聴女性グループ「Lifestyles of Deaf Women」を立ち上げて 長野留美子
3 テレワークと子育ての両立、地域活動を通して 窪田祥子
4 私らしくありのままに生きたいーー日本からドイツ、そしてフランスへ。2つの国境を越えて 塚本夏子LESSIRE
5 発達障害のある息子たち、発達障害のないきょうだい児両方の育児を通して見えてきたもの 松本茉莉
6 女性部活動から学んだ事 唯藤節子
7 自分が住む地域にきこえないママのための集まり「デフママの会」を立ち上げて 那須善子
8 ろうの女性研究者として 中野聡子
9 発達障害のある子どもを育てながら、自分らしいキャリアを築いていくために 橋爪由利
10 手話で学ぶ環境を守り続ける 榧陽子
11 音のある世界と音のない世界をつなぐ 松森果林
12 きこえない人に優しい医療現場を目指して、薬剤師の立場から 早瀬久美
13 盲ろう女性として 福田暁子
14 ろう者と女性とアートが交差するところに 管野奈津美
15 ろう女性とLGBTQ+(セクシュアルマイノリティ) 山本芙由美
第4章 ろう難聴女性 × 手話言語によるダイアローグ
1 デフコミュニティの第一線で活躍するろう難聴女性たち
岩田恵子・榧陽子・唯藤節子・中野聡子・那須善子・小林洋子・長野留美子・管野奈津美
2 現役大学生、大学卒業後まもないろう難聴女性たち
加藤優・管野奈津美・駒崎早李・中原夕夏・平井望・小林洋子・長野留美子・大杉豊・門脇翠
第5章 ろう難聴女性 × ジェンダー統計
1 国際的な障害統計ーー障害者ジェンダー統計整備に向けて 吉田仁美
2 ろう難聴女性とジェンダー統計ーーエンパワメントにつなげていくために 小林洋子
あとがき
ジャズミュージシャンのジェンダー分析
フランスのジャズ界での長期にわたるエスノグラフィー調査によって、女性ミュージシャンの置かれた状況を構造的に紐解いていく。歌手という「女の仕事」と、器楽奏者という「男の仕事」に携わる女性たちは、それぞれどのような困難に直面しているのか。ジャズ界だけでなく、他のアート業界にも当てはまるような分析的視座を提供する、アート・職業・ジェンダーが切り結ぶ社会学。
「元始、女性は太陽であった」。
これは、明治の終わり頃に創刊された雑誌『青鞜』創刊号の冒頭を飾った、平塚らいてうによる有名な発刊の辞の題名である。家庭や庇護者からの単なる独立を目ざすのではなく、女性の「個」としての「真の自由解放」を高らかにうたったこの文章が綴られてから100年あまり。しかし今なお、多くの女性は「太陽」としての真生の姿を復活させているとは言いがたい。
女性の社会進出が進む一方で、根強く変わっていない何かが足かせとなり、女性はありのままの自由な状態では生きづらくなっているのではないか。「ジェンダーギャップ指数」が主要先進国の中で最下位という日本の現状が、そのことを如実に物語っているだろう。
著者は、ユング派のセラピストとして多くの女性たちの悩みに接する中で、女性が本当にその人らしく、自分自身を肯定して生きるためにはどうしたらいいかを長年考え続けてきた。
そして、深層心理学の視点から、男性とは違う女性の本質、女性の尊厳を支えるものとして、女性のもつスピリチュアリティに注目するようになった。
女性が自らの抱える「生きづらさ」や、自身の生き方への違和感を乗り越えて本来の自分を取り戻してゆくためには、従来の心理学ではなく、女性ならではの視点から説かれた新たな心理学が必要である。
本書は、そうした「女性そのもの」「女性なるもの」について深く考察し、問いかけ追い求め続けた著者の思索の旅の成果であり、その集大成である。
はじめに
序章 わたしのユング心理学
第1章 女性であることとスピリチュアリティ
1 心と身体とスピリチュアリティ
2 女性的なスピリチュアリティと心理療法
──ユング派の観点から
第2章 心の内の男性と女性
1 男性の心の深層──「内なる女性」との不幸な関係
2 女性的な時──女性の知恵の回復
第3章 不足と充満──食をめぐって
1 食の病と女性のたましい
2 時を止めたい少女たち
第4章 聖女か魔女か
1 癒しの象徴としてのマリア
2 魔女と心の闇──ヒステリーを通して見えるもの
3 「母なるもの」のゆくえ
第5章 芸術が教えてくれるもの
1 映画『ユリイカ』とヌミノースということ
2 画家フリーダ・カーロの作品が語る心の軌跡
3 メキシコにフリーダ・カーロを訪ねて
第6章 こころの探求としての心理療法
1 夢と「内なる自分」との関係
2 ユングのヴィジョン・セミナーが問いかけるもの
終章 女性がありのままの自分を生きるということ
初出一覧
おわりに
本書は、女性が生まれ、育ち、育て、老いてゆく中で、さまざまな時期によって立ち現われる女性特有の心身の変化と、その背後にあるこころの課題や葛藤を、生涯を通じた発達の視点から捉えている。そこに必要な発達援助や心理臨床のアプローチについて、臨床心理学や発達心理学、精神医学などの立場から考え、多くの事例をもとに説いた。
女性リーダーはどのように成長し、活躍することができるのか。変貌を遂げる女性リーダー像を、キャリア心理学の観点から読み解く。
また本書では、女性のリーダーシップに関する重要文献を分かりやすく丁寧に解説。研究の蓄積を紐解きながら、女性リーダーのメタファーや女性の昇進意欲を促進・疎外する要因を分析することで、今日を生きる女性のより良いキャリア育成を考える。
2025年は、北京での第4回世界女性会議から30年を迎えました。北京行動綱領が採択されてからのこの30年の達成された成果と課題を俯瞰的観点から論じる。
第1章 北京宣言・行動綱領から見た国際協力
第2章 女性の生涯に亘る「教育・訓練」の継続的な学習の仕組み
第3章 女性と健康
第4章 DOHaD概念に基づく生殖年齢女性とその次世代の健康
第5章 女性のキャリア追求と子育て両立可能な制度への改革
第6章 子どもを産み・育てることの意思決定に関する研究
第7章 家族法の進展と残された課題
第8章 「女性とメディア」をめぐる進展と課題
レオナルド・ダ・ヴィンチの宇宙照応の美しく微笑む女性の姿に、ティツィアーノの描く聖俗二態の誘うかのような女性の姿に、カラヴァッジョの描く虚ろでマネキンのような女性の姿に、アルテミジアの描く表情豊かに裸体を誇示する女性の姿に、そしてカッリエーラの描く彩り細やかな女性の姿に、ルネサンスからバロック、そして18世紀ヴェネツィアへ、これらの芸術家が創造した華麗なる女性表象を解剖し、それらの創造の秘跡を探検する!
女性特有の生理学と解剖学に基づき、わかりやすく、整理解説されたテキストの決定版。
女性の「生命と人権」および「性と生殖に関する健康と権利」を尊重した看護を実践できる人材の育成を目的とした新しい母性看護学テキスト。ライフステージ各期の健康課題に対して、女性生涯の健康を支えるための知識を提供する。
「世界を変えた天文学者」といえば、誰を思い浮かべるでしょうか。コペルニクス、ガリレオ、ケプラー、それともハッブル?みな男性ですね。地球から天体までの距離の測定を可能にする法則を発見したのも、現在も使われる恒星の分類法を確立したのも、太陽大気組成は水素とヘリウムが主体であると指摘したのも、数多くの彗星や小惑星を発見したのも、そしてパルサーを発見したのも、実は、すべて女性なのです!男性優位の研究環境の中、宇宙を愛し、研究を深め、天文学の発展に寄与した女性天文学者たちの業績とその生涯。
夫である頼朝を将軍に出世させ、自らも政治を取り仕切った北条政子。成功をめざす現代女性の“幸福への道”を語る。
科学の詩人・佐治博士とその主治医で男性医学の第一人者・堀江教授が、たがいの人生を語りながら、宇宙と人体の響きあいや現代医学の真実から、自信喪失した男性の新しい生き方など、みんなが元気になるヒントを探る。
ウィスコンシン大学マディソン校の科学・工学分野女性リーダーシップ研究所(WISELI)が、ジェンダーに関する偏見を中心とした「無意識のバイアス」を克服するべく、スタッフ採用ワークショップのため開発したテキストの翻訳書。
ご挨拶
WISELIから日本の仲間たちへのご挨拶
このワークショップについて
背景
ワークショップデザインの要素
ワークショップの成果
ワークショップの前提条件
トレーナーのスキル
参加者の募集
ジェンダーとリーダーシップについての潜在連合テスト(IAT)
ワークショップの準備と運営
女性の退職状況を示す組織のデータ
ワークショップの構成要素
受講前の基準値を測る潜在連合テスト(IAT)
イントロダクション
モジュール1:習慣としての潜在的バイアス
モジュール2:職場における潜在的バイアスの特定
モジュール3:潜在的バイアスの影響を減らす戦略
行動へのコミットメントに向けた活動
スライドと発表者用講演ノート
イントロダクション
モジュール1:習慣としての潜在的バイアス 無意図的なバイアスの根源を理解する
モジュール2:職場における潜在的バイアスの特定
モジュール3:潜在的バイアスによる影響を減らす戦略
よくある質問と難しい議論の例
参考文献一覧
付録A:参加者用資料
付録B:プレゼンター用資料
訳者あとがき