本書は、アメリカにおける文化施設を含んだ複合用途開発(MXD)の事例集である。事例は10の都市における12のプロジェクトから成り、いずれも1984年以降に完成(予定)のものである。
高校時代、同級生との一途で幼かった恋。都会の喧噪を身にまとった学生時代。就職、恋愛、結婚、そして離婚。いま私は30歳をすぎて、17歳の少年に出会った(「花の寝床」)。TV局リポーターで男性優位社会に傷ついている私は、フリー記者の高崎と関係を深めたが、不妊のはずの高崎との間で何故か妊娠したようだ…(「幸福な妊婦」)。19歳の誕生日、突如知らされた父母の離婚話。車の事故で怪我をした真知子は、入院先で60歳をすぎた画家・池上潤吉と知り合い、淡い恋心をつのらせてゆく(「オールド・ボーイ」)。他に「防波堤」「行き場」の計5編を収録。
東京・新橋界隈-サラリーマンやOL、食通でいっぱい!“おいしいと評判のお店”の秘訣は心あたたまる“人情ドラマ”だった。“お店”と“お客”の交流に市井のドラマを描く名作。
同じマンションに住む高校生の彼を誘ったのは、私だった…。離婚歴のある女性と少年とのはかない恋をせつなく描いた表題作ほか、男社会で生きにくさを感じている女性アナと中年記者との性と妊娠をめぐる不思議な関係、女友だちへの愛に目ざめて悩むOL、女子学生が老画家によせるひたむきな純愛と別れ、など、さまざまな愛のかたちを美しく激しく描く恋愛小説集。
「どっちの料理ショー」で、毎回登場する『おいしい応援団』。その味の名店の中から、選び抜かれた43個の極上丼。滴る肉汁、半熟卵のとろとろ、サックリした歯ごたえ、驚くほどの深いコク…舌も腹も、そして心も満足する品揃え。さあ、至福の時へ誘いましょう。
「辰巳屋」は、店主の喜平が厨房を仕切り、息子の嫁・秀子が、おかみとして暖簾を守る老舗の鰻屋。息子の道介は、鰻を焼く匂いを嫌って家業を継がず、揚げ句の果て外に子供までつくってしまった。その子も早18歳。ある日、秀子は道介に息子の将来を相談され、喜平に弟子入りさせようとするが…。(表題作)美味い料理に人情あり。心あたたまる隠し味。全9編収録。
理想の寝床に必要なものは?人が眠る場所、いわば「寝床」に光をあて、心地よい生活のための睡眠環境についていろいろな角度から考える。
あくびがでたりこっくりしたりおひるねうたたねどこがいいーどこがいちばんおきにいり?だれでもみんなおきにいりのねむるところがあるよね。しあわせなきもちでねむりにつけるベッドタイムストーリー。
鍛えぬいた緩急自在の語り口により、古典落語の洗練の極致を示した桂文楽の不朽の名人芸を6枚シリーズに収録。昭和29年に芸術祭賞を受けた「素人鰻」は、一点一画もゆるがせない入念な演出で、士族夫婦をはじめ登場人物を絶妙に描き、職人の酔いっぷりなど、まさに名人芸。十八番の「富久」「愛宕山」では、目いっぱい激しい仕草を織りまぜ演じる高座姿を思い浮かべるファンも多いだろう。