刻一刻と破滅へと近づく惑星マサラ。自ら身を投げ出してこの星を守ろうとするカラワンギに導かれ、スーリヤは、その分身のもとに辿り着いた。が、スパイだったアレクセイの裏切りで、分身もろとも重傷を負ってしまう。同じ頃、マサラに向かう船の中には、銀髪の男の姿があった。妻・ウィーヴの暴走を止めるため、O2が動いたのだ。犠牲の神は救えるのか。異色ファンタジー、癒しに満ちた究極のクライマックス。
『アジアン・ジャパニーズ』の著者が、旅の途中で出会った「アジアの若者たち」を通して、自らの旅の始まりと旅の行方を描いた待望の新作。新世代のアジア紀行。インド・ネパールのゲストハウスで出会った日本人青年、日本行きを願うネパール人青年との再会、ヴェトナムの少年との約束など。何かを探し、そして何かを見つける旅。
学界に大きな波紋を巻き起こした『古事記成立考』から20年、さまざまな批判への明快な解答と新しい論考を加え、ふたたび『古事記』成立の謎を世に問う。
本書は、大学3、4年次の学生を主な対象に、数値計算法の最も基本的な方法を厳選して、数値計算法への導入を行うことを目的としている。説明は極力平易になるように努め、数学的厳密性よりは解法のもとになる考え方、使用上の注意に力点を置いている。
敗色歴然たる昭和二十年、「戦果なき出撃は希望せず」と真情を吐露し、あえて特攻志願を拒否した飛行四千時間をこえるベテラン機長ー予科練一期生としての矜持をいだき、苛烈な航空決戦を戦いぬいた九六陸攻・一式陸攻機長が、紅顔無垢なる若きパイロットたちを偲んで、初めて綴った感動のノンフィクション。
言葉は正確なばかりが能じゃないちょっとした大人のコツが決め手です。相手を怒らせずに真意を伝える極意から、完璧に知性を光らせる敬語の使い方まで、好かれる“言い方”の実践集。
代表的日本人の心と足跡を識り、その崇高な道を学ぼうという青年に贈る書。
本書の第1部は、連続時間経済システムの最適制御を扱う。そして第2部以降は離散時間経済システムの最適制御の方法と応用を論じる。まず、第2部は、ベルマンのダイナミック・プログラミングの離散時間系の解法と、それの動的消費計画への適用を展開し、第3部では離散型最大原理を用いて最適な投資と貯蓄の動学解が求められる。そして第4部は離散型動学ゲームによる最適非協調解法と、その2国間・3国間非協調政策の形成への適用を詳説する。最後に第5部は、状態空間形に関する諸問題、動的産業連関モデルのシステム論者の諸解法、および的確に最新情報を最適政策へ繰り入れる方法、の経済システム制御理論の基礎的問題をまとめている。
住居は、時代の社会的条件と、人々の生活要求と意識の変化に応じて、型を生み変容してきた。日本の住まいは第二次世界大戦以降大きな変化を遂げ、今日多様な住居が存在する。現代住居の底流をなす日本の住生活の文化と、住居を変動させる力とは何かを解読する。住居計画学グループによる共同研究の集成。
セキセイインコは、鳥類のオウム目インコ科に分類される。オウムとインコのよびかたはあいまいだ。一般に、羽の色が白や黒などで、頭にかんむり状の羽のあるものをオウムとよび、羽の色が赤、緑、黄色、青などカラフルなものをインコとよぶことが多い。たとえば、オカメインコはオウム科、ミヤマオウムやフクロウオウムはインコ科だ。本書では、セキセイインコという1種類について、くわしく紹介する。子どもからおとなまで。
数学における今世紀最大の成果のひとつといわれる「ポントリャーギンの最大値原理」のエッセンスを簡潔明瞭に説く。また巻末には晩年に学術雑誌に書かれた「小自伝」を収めた。