「庭」にはその国や地域の文化が色濃く反映する。東アジアの庭を、絵画はどう描いたのか。庭に先立つ周囲の建築は、庭とどのような関係を結ぶのか。そこには、作庭家の意図をその文化がどう捉え評価したかという、社会的位置づけがあらわれてくる。中国韓国研究者の視点も交えて、新たな視点で庭という空間を読み解く。
Chapter1 庭園としての都市ー東南アジアの都城理念にみるコスモロジー 大田省一
Chapter2 中国庭園にみられる多様な廊とその役割 高木真人
Chapter3 仇英筆「金谷園・桃李園図」と明代蘇州の庭園雅集文化 植松瑞希
Chapter4 共鳴する庭園と絵画─和歌が介在する風景 井戸美里
Chapter5 描かれた花鳥と庭ーー大徳寺大仙院花鳥図再考 並木誠士
Chapter6 Rivalry for Cultural Supremacy: Construction of Architectural Space and Its Representation in 19th-century Choosn Society Kim Soojin
Chapter7 Zhuozheng yuan and its Owners:The Making, Sharing, and Interchanging of Fame Sylvia W. S. Lee
Chapter8 The Politics of Ideal Landscapes in Joseon Dynasty Korea Cho Kyuhee
小石川後楽園、浜離宮等の名園では、どのような社交が繰り広げられていたか。競って造られた庭園の姿に迫りヨーロッパの宮殿とも比較。解説 尼崎博正
重森三玲との出会いから日本庭園に興味をもった著者は、飛鳥時代から近現代にいたる全国の庭園を撮影行脚するなか、独自の鑑賞の眼を養った。造形の完成度・斬新さで厳選した100庭の紹介と、その思想的背景や特徴的技法にせまる解説を軸に、多様な日本庭園の全体像を的確なアングルで捉えた写真で解き明かす意欲的ガイド。
日本古来の自然を凝縮した美の結晶とも言える日本庭園。四季折々の風景を届けます。
日本庭園は、世界に誇るすぐれた文化である。しかし、それが実際にどういうものであるかは、意外とわかっていない。一般の庭園や自然の景色とは、何が違うのだろうか。一〇の名園を選び、豊富な写真で見どころを案内。ただの池じゃない!ただの石じゃない!日本人が知らない日本庭園の基本原則。
【サイズ】53.5 x 38 cm
【枚数】7 枚
【三大特徴】
・四季折々の日本の庭園風景が楽しめる
・絵柄部分をめくるとスケジュールタイプのカレンダーとメモ欄が出てくる
・絵柄部分をめくると暦や行事の情報が満載
【暦掲載情報】
「令和・平成・昭和」の元号 / 六曜 / 二十四節気 / 雑節 / 行事 / 九星 / 旧暦 / 十干 / 十二支 / 三りんぼう
【撮影地】
表紙 しょうざん 京都 鷹峯
1-2月 平城宮跡歴史公園 東院庭園 奈良
3-4月 平安神宮 京都
5-6月 曼殊院 京都
7-8月 金沢城公園 石川
9-10月 三室戸寺 京都
11-12月 瑞峯院 京都
【商品詳細説明】
厳選した四季折々の美しい日本庭園のカレンダー。
木々や池、石や植物を配置し、様々な自然を表現する日本の情緒ある庭園をお楽しみください。
絵柄部分をめくると書き込みができるメモ欄が現れるユニークなデザインになっています。
また各ページの裏面には日本全国の地図が地域ごとに分かれて印刷されているので、カレンダーを使い終わったあとも楽しめます。
全国の寺院・日本庭園の修復・復元に携わり、2017年11月に逝去した望月敬生氏の仕事を紹介。望月氏が携わった全国57の寺院・庭園を迫力あるオールカラー写真でみせるほか、氏作成の建築図面、鬼瓦など細部装飾のスケッチも満載。建築図面の読み方を説明するコーナーも設け、建築の専門知識がない人にも読みやすい。
寺院などの修復・復元に携わる設計者・施工者・研究者、寺院関係者をはじめ、日本の伝統建築を愛するすべての人に捧げる一冊。
「日本建築と庭園の美は人々を魅了し続ける。望月さんはその謎に迫り、よみがえらせた。」中川 武 氏(早稲田大学名誉教授・明治村館長)
序ーー私の設計姿勢
第一章 望月敬生の仕事
功徳山 早雲禅寺 天嶽院/武陽山 能仁寺/萬吉山 松月院/天羅山 養善院 眞盛寺/大聖山 東朝院 南谷寺/龍河山 宗徳院/龍巌山 自性院/龍渓山 源昌寺/慈眼山 崇徳院/随龍山 境智院 了俒寺/小石川後楽園/照光山 圓長寺/阿久和山 観音寺/六義園/寶王山 少林寺/泰應山 寶琳寺/巨福山 建長寺/天徳山 永祥院 願成寺/自然山 真勝寺/龍華山 長寿院 永安寺/長善山 浄祐寺/小杉山 常圓寺/自得山 静勝寺/寶樹山 常在寺/萬年山 清岸院/龍澤山 満蔵寺/泰平山 最福寺/石龍山 勝平寺/法性山 隨縁寺/玉峰山 龍門寺/最正山 覚林寺/海潮山 妙長寺/吉祥山 西法寺/宝亀山 長寿寺/ルアン・パバーン公立保健学校/報恩山 善養寺/楞厳山 海蔵寺/広澤山 正洞院/貞観園/業平山 南蔵院/新埼玉県仏教会館/鳳臺山 少林寺/祥高山 東禅寺/覺王山 高願寺/高和山 性海寺 福智院/伏見山 正法寺/龍澤山 永昌寺/萬松山 泉岳寺/天照山 良中院 勝願寺/三時知恩寺/大隆山 法福寺/妙法華経山 安国論寺/妙光山 真浄寺/天心山 神勝寺/旧鴇田家住宅/一乗山 究竟院 教安寺/白津山 正法院
第二章 庭と建物は本来一体である
第三章 資料 各寺院図面及びスケッチ/組物三ツ斗比較/絵様等細部意匠参考事例
石灯籠を最初に庭に取り入れた人は?砂紋はどうやって作るの?浄土式庭園が表す二つの世界とは?日本庭園の種類、歴史、鑑賞方法など、知っておきたいポイントをイラストでわかりやすく紹介。「庭」を通して日本の伝統が学べるユニークな絵本です。
光と影がうつろい、鳥がささやく。刻一刻と変化する日本庭園をアーカイヴすることは可能かーー日本庭園を総合的に知覚するために。日本文化研究の新鋭が、現代のテクノロジーを駆使して日本庭園の知られざる側面を明らかにするとともに、その新たな姿を描く。
元来、神社仏閣や日本庭園巡りは年齢層の高い人たちの趣味とされてきましたが、
昨今ではSNSが身近になり幅広い世代が楽しんでいます。
そのなかでも1200年の歴史がある京都はこの町でしか見ることのできない景色がたくさん残っており、
そのひとつである日本庭園には様々な見どころがあります。
忙しい日常から離れて庭園を眺めていると、癒しやインスピレーションが得られるだけでなく、
庭園について知ることは、各時代の歴史や文化、価値観、庭園を造った人の思いを知ることに繋がります。
庭園には歴史、文化、芸術、造園など、すべてが詰まっているのです。
まるで庭園は生きたアートのよう。
季節によっても表情が変わりますし、昨日と今日でも感じ方が全然違うのです。
特に、庭園に配置されている庭石や植物には、美しさだけではない、そこから伝わる仏教思想と、壮大な宇宙観があります。
そんな日常からかけ離れた庭園イメージに触れてみたいと感じる人が多くなっています。
とりわけ、京都の庭園や寺院には、歴史的なストーリーとロマンがあります。
世界各国から多くの観光客が訪れる京都ですが、その中でも京都の庭園にふれると、
皆さんは、ホッという深いため息をつき、大きな感動を抱かれるようです。
多くの人に、そんなすばらしい京都の庭園を堪能してほしい。
本書では京都人庭園デザイナーの烏賀陽氏による、楽しみ方を紹介します。
■はじめにより
日本庭園には、さまざまな「しかけ」が隠されている。
それを読み解き、理解していくと、今まで気が付かなかった美しい景色が見えてくる。
それはまるで、庭に散りばめられた暗号のようだ。
しかけを知ると、日本庭園は美の宝庫であることに気付く。
そして日本人の美意識、知識、文化、技術が詰まった、芸術作品であることが分かる。
たとえば「蓬莱思想」を理解すれば、庭に隠されたしかけが分かる。
単なる石が不老不死の仙人が住む秘境の山になり、白砂が大海の景色に変わる。
鶴島や亀島も生き生きと見えてくる。
日本人にとって「長寿」というものがいかに尊い、おめでたいことであるかが、庭から理解できるのだ。
また庭を作った作り手の意図を知ると、庭はますます面白くなる。
権力者が己の力を誇示するためにわざわざ名石を庭に運ばせたり、自分の庭に川を流すために琵琶湖疏水を引き込んだり……。
そういったエピソードを知ると、庭がとても身近に感じられる。
庭から何とも人間くさい、作り手の想いが伝わる。
それらを知ると、今まで見ていた景色が一変する。
日本庭園の面白さはそこにある。
日英対訳の本文と豊富な写真により、日本庭園の魅力を紹介するビジュアルブック。
日本を代表する第一級の庭園として箱根美術館と桂離宮を紹介。その美と庭師の技を解き明かします。簡潔な解説は、日本文化に興味を持つ外国の方にとどまらず、庭園の鑑賞方法を知りたい日本の読者にもおすすめです。
鞄にすっきり収まるハンディなサイズ(14.2cm×21.0cm、厚さ0.7cm)で旅行や散策のお供に最適。
今や海外からも絶賛されている日本庭園。
自然と調和し、四季折々に移り変わる美しさは、まるで屋外美術館のようで、見飽きることがありません。
雪景色が美しい大原三千院(京都府)、芸術的な雪吊りで有名な兼六園(石川県)など、掲載された写真からは、日常の喧騒を忘れ、こころが洗われるような風情を感じられます。
改めて日本庭園の伝統美に気づく、やすらぎのカレンダーです。
一年の感謝を込めた贈りものや、クリスマスプレゼントにおすすめです。
◆仕様◆
・圧倒的に美しい写真で選ばれています!
・開いた時のサイズ : 縦600×横420mm
・スマホ壁紙12枚付き
・写真上部が丸まらない透明ホルダー付き
・抽選でQUOカードがもらえる!
◆掲載写真◆
【1月】大原三千院/京都府 左京区
【2月】実相院門跡/京都府 左京区
【3月】醍醐寺三宝院/京都府 伏見区
【4月】正法寺/京都府 西京区
【5月】宝泉院/京都府 左京区
【6月】三渓園/神奈川県 横浜市
【7月】蘆山寺/京都府 上京区
【8月】建仁寺/京都府 東山区
【9月】栗林公園/香川県 高松市
【10月】南禅寺天授庵/京都府 左京区
【11月】瑠璃光院/京都府 左京区
【12月】兼六園/石川県 金沢市
【翌年ページ】長谷寺/神奈川県 鎌倉市
◆注意事項◆
法律の改正等により、国民の休日等が変更になる場合があります
販売目的の額装不可/禁無断転載
掲載月と撮影月が異なる月もございますので、ご了承ください
◆QUOカード プレゼントキャンペーン◆
アンケートへご協力いただいた方の中から
抽選でQUOカードをプレゼント!
20,000円分 : 1名様
10,000円分 : 3名様
1,000円分 : 50名様
締切 : 2026年1月25日まで(詳しくは商品をご覧ください)
御所・離宮や公家屋敷と寺社の町京都には歴史的な名庭園が数多く残されており、庶民もまたウナギの寝床と形容される独特の家屋「町屋」に趣向を凝らした庭を工夫してきた。将軍や大名の庭から庶民の園芸までが花開いた江戸や町人の文化が隆盛した大阪とはひと味もふた味も違う、世界遺産の都ならではの庭園の魅力をあますところなく描き出す。上巻は皇室と公家・武家屋敷の庭園を紹介。
はじめに
第1章……植木屋と花屋と石屋
1 京都の植木屋
2 京都の花屋
3 京都の石屋
4 京都の植木屋・花屋・石屋の特徴
第2章……天皇と公家の庭園1
1 内裏の庭園
2 仙洞御所の庭園
3 宮家・公家の庭園
4 御所内の庭園の変遷
第3章……天皇と公家の庭園2
1 天皇の別荘の庭園
2 宮家の別荘の庭園
3 公家の別荘の庭園
4 別荘の庭園の役割
第4章……武家の庭園
1 武家による京都支配
2 二条城の庭園
3 所司代と奉行所の庭園
4 大名屋敷と詩仙堂の庭園
5 武家にとっての庭園
図版一覧
索引
現在、全国各地で盛んに「郷土色」の掘り起しが試みられている。公園と庭園は、誰もがその「土地そのもの」を楽しむことができる、とても身近な地域観光資源。本書でとりあげる300事例以上の自然公園・都市公園・庭園は、どれも緑と水の織りなす美的空間であり、快適空間。地形地質、植生、池水などの自然を素材にし、土地のおもむきである風土性や土地のアイデンティティである地域らしさを表している。北海道のイサム・ノグチのモエレ沼公園や鹿児島の島津光久の仙巌園(磯庭園)を一例にあげても、その土地・風土にこそ誕生した空間であることがよくわかる。公園は、野外・観光レクリエーションの推進、都市環境の保全、美観の創出、防災空間の確保。庭園は、観光・鑑賞・饗宴の場の提供といった機能がある。本書ではこれらの最大の魅力である、地域固有の自然・風景・歴史・文化とのふれあい、楽しみ方を紹介。
第I部 公園・庭園の基礎知識
1.公園・庭園の定義と種類
公園と庭園/公園の種類/地域制公園・営造物公園…土地所有
2.自然公園
自然公園の歴史/自然公園体系/自然公園の風景
3.都市公園
都市公園の歴史/都市公園体系/都市公園の風景
4.・庭園
庭園の歴史/庭園の様式/庭園の風景
5.公園・庭園のいま
自然公園をめぐる動向/都市公園をめぐる動向/庭園をめぐる動向
第II部 都道府県別 公園・庭園とその特色
北海道 /青森県 / 岩手県 / 宮城県 / 秋田県 / 山形県 / 福島県 /茨城県 / 栃木県 / 群馬県 / 埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県 / 新潟県 / 富山県 / 石川県 / 福井県 /山梨県 / 長野県 /岐阜県 / 静岡県 / 愛知県 / 三重県 / 滋賀県 / 京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県 / 和歌山県 /鳥取県 /島根県 / 岡山県 / 広島県 / 山口県 /徳島県 / 香川県 / 愛媛県 / 高知県 / 福岡県 / 佐賀県 / 長崎県 / 熊本県 / 大分県 / 宮崎県 / 鹿児島県 / 沖縄県
巻末付録
付録1 自然公園一覧
付録2 国立公園の概要
付録3 日本の都市公園100選
付録4 日本の歴史公園100選
付録5 国指定遺跡・名勝の庭園一覧
全国の庭園一覧/公園・庭園の参考文献/索引
【本書の特色】
1、グローバル時代にふさわしい「日本庭園」の全容がわかる本。
日本人の自然観、日本庭園の本質・特色・作庭技術と独自性・多様性などをまとめて紹介。
2、造園、建築、土木、環境デザイン、アーティストなどと共用できる。(全頁フルカラー、多数の写真掲載。)
豊富なガーデンデザインのバリエーションを目指した。
3、平和、自然、生物多様性、カーボンニュートラルなど、現代的・世界的課題から未来の環境を考える。
4、日本の歴史・文化を熟知していない人にも、「日本庭園」に内包する“平和”と“自然”が、
混沌とする地球社会のあり方、自然共生社会を目指すグリーン・エコライフへの知恵を提供できるよう英語ネイティブライターの参画を得て合理的・普遍的な解説をしている。
【著者プロフィール】
(しんじいそや 1944年京都市生まれ。農学博士・造園家)
著者は、「日本庭園と農の融合による”みどりのまちづくり”功績」などで
内閣から「みどりの学術賞」を受賞、紫綬褒章受章者で、日本学術会議会員
(環境学委員長)、日本造園学会長、日本都市計画学会長、東京農業大学長、
福井県立大学長など歴任された造園学の泰斗(現、東京農業大学名誉教授)
序 明治神宮の森 - ⽇本⼈の⾃然観と近代⽇本の造園へ
第1章 庭園とは何か - ⼈が⽣きられる理想境
第2章 ⽇本庭園の特質 - ⾃然共⽣の造園思想
第3章 ⽇本庭園の変遷 - 神仏境域から諸国名所に遊ぶ回遊式庭園へ
第4章 ⽇本式庭園の空間・景観構成の⼿法
5原理:囲繞・縮景・借景・樹藝・ 然び
第5章 ⽇本庭園の構成要素と細部技法
「⾃然に順う」・「⾃然に学ぶ」
植栽術、水工法、土の造形、石組・石造物、庭灯籠、庭橋、垣根術、
庭園建築物、園路、敷砂術、風水術、生き物術、芝生術、季節術
第6章 現代に⽣きつづける⽇本庭園:30庭園解説
仏寺・貴族の庭園、大名の回遊式庭園、近現代日米の庭園
用と景の調和・地方色・エコアート
花の流行史5000年!!古代エジプトの睡蓮、インドの蓮、イギリスのカーネーション、17世紀オランダのチューリップとヒアシンス、19世紀フランスのダリアと椿、ナポレオン妃ジョゼフィーヌの庭園のバラ、アジアから導入された菊やアジサイ…古代から20世紀半ばに至る歴史の中に現れる花と庭園を巡る人々のエピソードを、植物学の稀覯本やボタニカル・アート、絵画などの図版400点と共に綴る西洋植物文化史。詳細な訳注付き。
ルネサンス文化の粋を集めた緑の芸術
「全能の神は初めに庭園を造った。それは本当に人間の楽しみの中で最も純粋なものである」フランシス・ベイコンは、「庭園について」という一文をこう始めている。ルネサンス・イタリアにおいて、庭はそれ自体が時代のもっとも繊細な美学の具現化であると同時に、ペトラルカやボッカッチョの抱いた自然観を反映し、占星術の思想によれば植物は地上の星であった。庭は読み解きを必要とする総合芸術だったのである。
歴代の教皇たちやメディチ家ら貴紳たちが、財を蕩尽してつくりあげた庭は、最先端の自然科学・工学技術や博物知識の集積場であり、古代彫刻や同時代アートの屋外展覧スペースであり、強力な政治的メッセージを発するプロパガンダ装置でもあった。ラッファエッロの名を知らしめることになった、ヴァティカン宮殿の「署名の間」の傑作壁画は、部屋から外を眺めたときに生まれる視覚効果を意識して描かれている。室内装飾も庭と同じグランド・デザインの一部であった。
本書では、ヴィッラ・デステに至る数々の名苑奇園を具体的に読み解いていく。狭義の庭園史や美術史の枠におさまらない、領域横断的な視点をもったルネサンス文明史である。
世界中のあらゆる庭園を正しく理解するガイドブック。配置から建造物、植栽材料、構成要素までを、美しい写真や図版とともに解説。
徹底的に庭を見よ!
作庭現場のフィールドワークから、庭の造形を考え、庭師の生態を観察し、庭のなりたちを記述していく、新感覚の庭園論がここに誕生!
庭師であり美学者でもあるというユニークなバックグラウンドを持つ注目の研究者・山内朋樹の待望の初単著。
庭を見るとき、わたしたちはなにを見ているのか?
庭をつくるとき、庭師たちはなにをしているのか?
そもそも、庭のかたちはなぜこうなっているのか?
本書は庭師であり美学研究者でもある山内朋樹が、
京都福知山の観音寺を訪ね、その大聖院庭園作庭工事のフィールドワークをもとに、庭のつくられ方を記録した「令和・作庭記」である。
庭について、石組について、植栽について、空間について、流れについて、部分と全体について……
制作のプロセスを徹底的に観察するとともに、その造形(かたち・構造)の論理を分析し、「制作されるもの」と「制作するもの」の間に起きていることを思考する。ミクロの視点で時間軸を引き伸ばしながら、かたちが生まれるその瞬間を丹念に解読していく、他に類を見ない新しい「制作論」。
本書を読んだ後には、これまで見ていた庭や、木々や、石や、そして景色の見え方が変わって見える!
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千葉雅也氏(哲学者・作家)推薦!
庭の見方をガラリと変えてくれる画期的な庭園論であり、すごく応用の利く本だと思う。「ひとつ石を置き、もうひとつをどう置くか」というのは、絵画の話でもあるし、音楽でも料理でも、会話術でもビジネス術でもあるからだ。
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はじめにーーぼくが庭のフィールドワークに出る理由
第1章 石の求めるところにしたがって〈庭園の詩学1〉
1 ただの石から見られる石へ
2 つくる行為をうながすもの
3 他性の濁流をおさめる
第2章 集団制作の現場から〈庭師の知恵1〉
1 不確かさのなかでともに働く
2 設計図とはなにをしているのか?
第3章 徹底的にかたちを見よ〈庭園の詩学2〉
1 石と石とが結びつくとき
2 意図しないものの蓄積とパターン
3 あってないような庭とありてある庭
第4章 物と者の共同性を縫い上げる〈庭師の知恵2〉
1 バラバラの物をDIYで結びつけよ
2 庭師の知恵と物騒な共存
3 物と踊る技術
第5章 庭をかたちづくるもの〈庭園の詩学3〉
1 造形的達成はどこからやってくる?
2 石をかたづけるときに起こること
3 質的飛躍と作庭の終わり
おわりにーーフィールドワークは終わらない