私たちは日常生活において様々な夢をみるが、夢は将来の出来事を予示するとか、あるいは心や身体のありかたと密接に結びつくものであるとか理解されることが多い。その点は昔の時代においても同様であった。2世紀初め〜3世紀末に活躍したエペソスのアルテミドロスの手になる『夢判断の書』など、夢の予兆に関する類書が現存する。このよう書物が存在したのは、夢について知りたいという人々の願望があったからであろう。本書はヨーロッパ古代における夢概念について、西洋古典学を主軸に、文学、哲学、歴史、医学、宗教、美術など隣接する学問領域にわたって、相互に有機的な連関を保ちながら、統合的に分析した成果をまとめたものである。
「ポピュリズム」「ニヒリズム」に象徴される近代の危機を乗り越えられる思想はあるのか。
「グローバリズム」と対峙するアフターコロナの価値観とはなにか。
西洋近代の限界を縦横無尽に論じ、日本思想の可能性を探る。
「当代随一の思想家」による「近代論」の集大成であり、「知の巨人」が新境地を開拓する主著。
トランプに象徴されるポピュリズム現象。
しかしこれは今に始まったことではない。すでに1930年代のナチス台頭から始まっていたことだ。
その原動力となったのは「ニヒリズム」。何も信じられない事態に絶望し、疲れきったため、その時々の状況に身を任せ、流れるように生きるという態度である。
これが後にユダヤ人大虐殺の「ホロコースト」につながっていった。
現在、先進各国を覆い尽くしているのも、こうした「近代の病」であるニヒリズムである。
近代のこのような虚妄≒ニヒリズムを乗り越えることは可能なのか。
その可能性として日本思想、とりわけ西田幾多郎「無の思想」などに象徴される京都学派に再び光を当てつつ、西洋近代思想と比較分析。
その現代的価値を問い直す。
序論 新型コロナウイルスと現代文明
1章 フェイクの時代の民主主義
2章 「歴史の終わり」と「歴史の危機」
3章 「西洋の没落」に始まる現代
4章 ハイデガーの問いと西洋文化の帰結
5章 「ニヒリズムの時代」としての近代
6章 科学技術に翻弄される現代文明
7章 暴走する「グローバル資本主義」--経済学の責任
8章 「無の思想」と西田哲学
9章 日本思想の可能性
ラテン語の基本である単語の活用、変化がわかりやすい!文法を中心に、基礎からわかりやすく解説。語彙の習得にも最適!
脳神経画像と病理を対比させ、臨床経過をつぶさに辿ることができる究極のアトラス。著者が保有する、京都大学亀山コレクションなどの膨大かつ貴重な症例(掲載画像は2000点以上)を収録しました。その多様な画像所見から思わず「そうだったのか!」と膝を打って、脳神経疾患の病変・病態の理解を深めることができます。特に注目すべき症例については「そうだったのか! Case」としてまとめました。また、神経疾患の診療に役立つ有用な情報をMemoとして随所に掲載しています。
臨床神経学、神経病理学、脳・脊髄の画像診断に携わる脳神経内科医・神経放射線科医、そして、病院のCPC担当者や脳神経内科専門医試験を受験する方々など、必携の書籍です。
日本を代表する碩学が日本の思想史を知る上で欠かせない夏目漱石、森鷗外、宮沢賢治、三浦梅園、西田幾多郎、太宰治を語る。その人物の思想史の中での位置とは何か。そして西欧思想との葛藤のなかで、いかに超克しようとしたのか。何より現代を生きるわれわれにとって、その思想はいかなる意味を持つのかを探る。未来を担う高校生に届ける教養講座。
はしがき
第1章 西洋の模倣を脱し、主体の確立をーー夏目漱石に学ぶ(佐伯啓思)
1 漱石の思想形成
2 漱石が抱いた課題意識
3 漱石の哲学
4 漱石から学ぶに当たって、その視座
第2章 日本の個人主義ーー森鷗外に学ぶ(高橋義人)
1 不可解な個人主義
2 利己的個人主義と利他的個人主義
3 空車(むなぐるま)の個人主義
4 「無」の領域へ降りていこう
5 晩年の鷗外
第3章 「本当の幸い」を問うことーー宮沢賢治に学ぶ(田島正樹)
1 賢治の家庭環境と創作活動の起源
2 賢治作品における形而上学的「鉄道」の旅
3 「本当の神様」は、何処に
4 賢治の信仰
5 信仰の「優劣」を論じること
第4章 日本と世界を救う自然哲学ーー三浦梅園に学ぶ(小川晴久)
1 天地の人・三浦梅園とその人物像
2 梅園の生涯とその業績
3 命題から見る梅園の思想
4 次代の人間像を探る「天人の合」の実践
5 補論『玄語図』
第5章 「無」と日本思想の連関ーー西田幾多郎に学ぶ(佐伯啓思)
1 西洋化の時代に生きた西田と漱石の生涯
2 「西田哲学」誕生の背後にあるもの
3 西洋哲学の不十分性に挑む西田
4 「純粋経験」の概念を編み出した西田
5 「西田哲学」から、日本のあり方を展望する
6 日本人のための「西田哲学」
7 グローバル競争の中で「西田哲学」を考える
第6章 友情と革命的暴力ーー太宰治と夏目漱石に学ぶ(田島正樹)
1 『走れメロス』における「友情」を論じる
2 『坊ちゃん』における「友情」を論じる
3 補論『斜陽』における「恋と革命」
人名・事項索引
五年生で学習する漢字185文字を、「生き物や植物に関係する部首の漢字」など部首の種類別に分類しました。一つ一つの文字の象形文字から現在の形までの変化を示し、「どうしてこんな形しているんだろう?」に答えます。
女優として活躍する日比美思、待望の1st写真集。
▼日比美思コメント
この仕事を始めてもうすぐ15年が経ちます。
大事な節目に、念願だった写真集をつくることができました。
新しい目標を見つけたり、またいつか写真集をつくりたいとも思ったりして(気が早いですかね)、撮影しながらとても意味のある大事な時間を過ごせました。
絶対良いものになっているはず!勿論、気合いは十分。と、言いつつ、、初めての写真集なので。どうかお手柔らかに。
PROFILE
11歳(2009年)に「天才てれびくんMAX」オーディションに合格し、ダンスヴォーカルグループ「Dream5」のメインボーカルとしてデビュー。「ようかい体操第一」が大ヒットし、2014年には 「輝く!日本レコード大賞」「紅白歌合戦」に出場した。2016年グループ活動が終了後、女優として本格的に活動を開始。
主な出演作品は「さくらの親子丼2」(19/THK)、「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」(19/NTV)、「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」(22/YTV・NTV)、映画「町田くんの世界」(19/監督:石井裕也)、舞台「点滅する女」(23/演出:山西竜也)、「蒲田行進曲」(24/演出:こぐれ修)など。
格差拡大、雇用不安、デフレ、グローバリズムの停滞……。「構造改革」以降、実感なき好景気と乱高下する日本経済。過剰な貨幣発行がもたらす問題、「複雑な”経済現象”」と「理論重視の”経済学”」の乖離など、現代資本主義が直面する困難を徹底的に検証。
アダム・スミスから金融理論、リーマンショックからアベノミクスまで、経済学の限界と誤謬を提示する。
内容抜粋
「経済学」がひとつの思想でありイデオロギーであるとすれば、今日の支配的な経済学の考え方とは異なった「経済」についての見方はできないか。「稀少な資源の配分をめぐる科学」というような経済学の典型的な思考方法ではない、別の思考様式はないのか、ということだ。---学術文庫版「はじめに」より
目次
学術文庫版「はじめに」
第1章 失われた二〇年ーー構造改革はなぜ失敗したのか
学術文庫付論
第2章 グローバル資本主義の危機ーーリーマン・ショックからEU危機へ
学術文庫付論
第3章 変容する資本主義ーーリスクを管理できない金融経済
第4章 「経済学」の犯罪ーーグローバル危機をもたらした市場中心主義
第5章 アダム・スミスを再考するーー市場主義の源流にあるもの
第6章 「国力」をめぐる経済学の争いーー金融グローバリズムをめぐって
第7章 ケインズ経済学の真の意味ーー「貨幣」の経済学へ向けて
第8章 「貨幣」という過剰なるものーー「稀少性」の経済から「過剰性」の経済へ
第9章 「脱成長主義」へ向けてーー現代文明の転換の試み
あとがきーーひとつの回想
学術文庫版あとがき
2012年刊行、講談社現代新書『経済学の犯罪』を改題、
大幅加筆修正したものです
学術文庫版「はじめに」
第1章 失われた二〇年ーー構造改革はなぜ失敗したのか
学術文庫付論
第2章 グローバル資本主義の危機ーーリーマン・ショックからEU危機へ
学術文庫付論
第3章 変容する資本主義ーーリスクを管理できない金融経済
第4章 「経済学」の犯罪ーーグローバル危機をもたらした市場中心主義
第5章 アダム・スミスを再考するーー市場主義の源流にあるもの
第6章 「国力」をめぐる経済学の争いーー金融グローバリズムをめぐって
第7章 ケインズ経済学の真の意味ーー「貨幣」の経済学へ向けて
第8章 「貨幣」という過剰なるものーー「稀少性」の経済から「過剰性」の経済へ
第9章 「脱成長主義」へ向けてーー現代文明の転換の試み
あとがきーーひとつの回想
学術文庫版あとがき
何に命をかけるか。この問いに答える事が、生きるという事であり、この問いに答える事が、人生である。
ベルリンで同性の恋人を殺した陳天宏は、刑期を終えて台湾の永靖に戻って来る。折しも中元節を迎えていた故郷では、死者の霊も舞い戻る。天宏の六人の姉と兄、両親や近隣の住民。生者と死者が台湾現代史と共に生の苦悩を語る、台湾文学賞、金鼎賞受賞の長篇
◆地域防災力向上についての貴重な考察◆
地区防災計画づくりには,未知なる災害に備えるだけでなく,地域コミュニティを活性化させる面も重要となる。本書は,このような考え方を背景に,2013 年の「災害対策基本法」の改正で導入された「地区防災計画制度」に焦点をあてる。法律学,社会学,行政学の広範な視座から,真に役立つ,効果的な防災理論の構築を目指す。
不良少年は優等生少女から目が離せなかった。彼女の マズそうな弁当に。クラス一の美少女・朝比奈亜梨沙がある日作ってきたマズそうな弁当に、高校生・牧誠也は一目惚れした。「朝比奈さんの弁当が食べたいから付き合ってほしい」──。ようやく気持ちが通じ合ったかに見えた二人。けれど、無情にも亜梨沙の渡米の期日が迫る──。
切なくて、苦くて、愛しくて、美しい。青春物語、完結。
●金融政策は2%目標にこだわらず柔軟に。財政は一気に健全化は目指さず
金利は今後、日本でもこれまでの政策を転換し、2%を超える局面が出てくるだろう。ただ、引き続き日本の潜在成長力の低さより、急激なインフレは起こらない模様。これまでの政策で、ひたすら「2%」にこだわることに意味があったのか。今後は供給構造の変化に着目し、他国の動きもみながら柔軟に対応することが必要になる。
財政は、ブランシャールのDynamic Debt Sustainability Analysisを支持する。「政府の資金調達コスト<名目経済成長率」が維持できればある程度の財政赤字は保てると思うが、感染症や大規模災害に備え、赤字の削減はある程度は行っておくのがよいだろう。
このように、まだ日本でも対応策は残されていると思われるが、一方で緩和余地+財政赤字余地は限りなく少ない。そういった中で、日本は欧州型のように比較優位分野に決め打ちをする産業構造にかえていく必要がある。日本は完全雇用に近い状態が続くと今後も想像されるが、日本の成長力を保つには、その中身が大事だ。ゾンビ企業を排し、リスキリングを柔軟に行ったうえで、産業構造を見直していくことが求められる。
著者の神津氏は、日銀出身で、リコーの経済社会研究所で所長も務めた人物。マクロ分析には定評がある人物のひとり。
第1章 再論・バブル崩壊以後の日本経済
第2章 あるべきマクロ安定化政策の姿
第3章 日本の金融政策をどう考えるか(1)──マクロ経済環境との関係
第4章 日本の金融政策をどう考えるか(2)──運営上の論点
第5章 日本の財政政策をどう考えるか
第6章 誤謬なきこれからの日本経済のイメージ
本書は、社会における人びとの「社会的協力」とは何かについての原理的考え、近代的協力の限界という現実を認識し、近代的協力を乗り超える方法を考察する。近代になって、社会的協力の在り方が大転換したといわれている。市場モデルや政府モデルなどの近代的協力がなぜ大規模に生成し、そして限界を見せるようになったのか、そしていかに近代的協力の限界を乗り超えるのかについて、具体的な事例を見ながら理解を深めていく。
1.社会的協力はなぜ必要とされるのか 2.協力にはどのような類型があるのだろうか 3.協力関係のフォーマル化とインフォーマル化 4.近代的な協力と支配モデル 5.協力の交換モデルと「囚人のジレンマ」問題 6.影響力と協力の互酬モデル 7.近代的協力モデルと大規模化組織の発展 8.近代的協力組織の限界とジレンマ 9.エージェンシー化と協力活動 10.協力の多様化問題と「組織立った複雑性」 11.ダウンサイジングと近代的協力の変容 12.リーダーシップの協力関係と「信頼」 13.社会関係資本とインフォーマルな協力関係 14.支援とケアでの協力活動 15.協力のネットワーク形成とミンツバーグ問題
資本主義の駆動力は何なのか。ゆたかさの果て、新たなフロンティアはどこに求められるのか。差異・距離が生み出す人間の「欲望」の観点から、エンドレスな拡張運動の文明論的、歴史的な意味を探る。(講談社現代新書)
豊かさの果てには何があるのか?
本書は冷戦期の終焉時に書かれた。
冷戦の終わりとは「資本主義の勝利」を意味するものであった。
社会主義という資本主義の「歯止め」がなくなったあと、資本主義はどこにいくのか?
こうした問題意識から「欲望」をキーワードに、
資本主義の文明論的・歴史的な意味を探る本書は生まれた。
本書が書かれてから、20余年、
幾度のバブル崩壊を経ながらも、
さらに拡張を続けようとするグローバル資本主義。
しかし昨今の不安定な動きを見ていると、
いま人類のやるべきことは、この拡張運動を延命させることではなく、
運動に歯止めをかけるなんらかの仕組みをつくることではないか?
本書はそのためのヒントを示し、
いま私たちが生きる世界を考える重要な視点を与える一冊。
●資本主義という拡張運動
過剰の処理としての資本主義
「欲望」についての考察
●「外」へ向かう資本主義
産業革命とは何だったのか
●「内」へ向かう資本主義
20世紀アメリカが生みだした資本主義
●ナルシシズムの資本主義
モノの意味の変容
欲望のフロンティアのゆきづまり
●消費資本主義の病理
「ネオフィリア」の資本主義
「私のことを、絶対に好きにならないで」
優等生な朝比奈さんと世間的には不良な誠也は、日本とアメリカという遠距離ながら交流を続け、さらに仲を深めていた。一方、誠也の後輩である結衣は大好きな先輩が幸せに向かう姿を喜びながらも、彼の幸せと自身の想いの板挟みにあっていた。そこには、過去に結衣が誠也と交わした、ある約束も関わっておりーー三者
三様の『今』と『過去』が絡み合い、歪で美しい青春を紡ぎだす。
「私のことを、絶対に好きにならないで」
不器用な彼らの贈る学園青春物語第二幕、開演。