私はどのように死ねばよいのか? 七十歳を過ぎた稀代の思想家が、自らのこととして死と向き合った。欧米の「生命尊重主義」では、とてもじゃないが穏やかに死ねない。ヒントは古からの日本人の死生観にあるにちがいない。自然信仰を探り、日本仏教の「死と生」の関係を見る。西洋とは全く違う「死にかた」を知った時、私たちは少しばかり安心して旅立てる。
馬という字からはタテガミをなびかせ走るウマの姿が見えてくる。しかし犬からイヌを、象からゾウの姿を想像することは難しい。漢字がもつ四千年の歴史は、捨象と洗練と普及の歴史である。
本書ではそうした漢字の変遷が一目でわかる字形表を用いることで、祭祀や農耕など中国社会の変化の軌跡をたどる。字形の多様さから古代の人々の営為を読み取れば、私たちの社会の成り立ちも自ずと浮かび上がってくるだろう。
学問は現実に対してますます力を失い、衰退に拍車がかかっている。「知の芸能化」や「専門主義化」を克服するにはどうすべきか。その処方箋として、普遍性の追求と同時に「故郷」を持つことの大切さを、自身の研究体験を紹介しながら提言する。
目次:第1章 淡墨表現とは?第2章 淡墨表現のテクニック 第3章 淡墨作品を書く 第4章 さまざまな淡墨表現 第5章 淡墨表現の豆知識
「特集」に佐伯啓思「日本人とは何なのか」、松岡正剛「日本の中のデーモンとゴースト」、
前田英樹「われらの土地に名のあること」、黒鉄ヒロシ「類を見ない不思議の国」、
與那覇潤「﹁お母さま﹂としての天皇」などの渾身の傑作論考、そして一般論考でも、
論者の本領が遺憾なく発揮され、最終号10号にふさわしい内容になりました。
全方位人文誌『ひらく』は佐伯啓思 監修者。内外の社会の激動に晒されながらも、
人間の精神と心の真奥に迫るテーマ設定で「現代文明」というものの本質を
考えた、その精髄には常に「保守の精神」が横たわっています。
世の中に流布している漢字の字源説の中にも、実は誤りが少なくない。それでは、「正しい」字源とは何なのか。どうすればそこに到達できるのだろうか。『説文解字』から白川静・藤堂明保まで、従来の字源研究を批判的に継承しながら、近年整理されつつある資料の活用と、科学的な方法論によって得られた最先端の成果を平易に紹介する。漢字の原点に関心を持つすべての人に送る新世代の入門書。
脳腫瘍や脳血管障害、外傷、変性疾患、認知症、感染症、代謝性疾患、先天性疾患など脳神経内科・外科領域の疾患を臨床での遭遇頻度によって3段階に分類して掲載しています。
初めに紙面とWeb動画に掲載した症例情報と画像所見から診断名を想像して、実力を試してみましょう。
その後、疾患の疫学的な知識や画像診断のポイント、治療法と本文を読み進めることで、研修医レベルから専門医レベルまで段階を追って学習できます。
アメリカの金融破錠は、自由と民主主義の名の下に個人の飽くなき欲望を肯定し、グローバル化を強引に主導してきたアメリカ的価値の破錠でもあった。それに追随し、経済だけでなく政治、人心のあらゆる局面で崩壊の危機に瀕する日本。もはやアメリカとの決別なくして再生はありえない。今こそ、「私」ではなく「義」を、「覇権」ではなく「和」を是とする日本的価値を、精神の核に据え直すときなのだ。今日の危機に早くから警告を発してきた思想家があらためて問う「保守」という生き方。
アメリカに代表される大衆化した現代社会ーーその本質と問題点に鋭い批判の目を向ける。京都大学の「現代文明論」講義・完結編。
不良少年は優等生少女から目が離せなかった。彼女の マズそうな弁当に。クラス一の美少女・朝比奈亜梨沙がある日作ってきたマズそうな弁当に、高校生・牧誠也は一目惚れした。「朝比奈さんの弁当が食べたいから付き合ってほしい」──。徐々に交流を深めていった亜梨沙と誠也たち。けれど、どこか昏い影が日常に落ちているようで。そんな中、亜梨沙にアメリカ行きの話が持ちかけられて──。
切なくて、苦くて、愛しくて、美しい。青春物語、第二巻。
四年生で学習する漢字200文字を、「生き物や植物に関係する部首の漢字」など部首の種類別に分類しました。一つ一つの文字の象形文字から現在の形までの変化を示し、「どうしてこんな形しているんだろう?」に答えます。
❶戦火が収まりを見せないロシアのウクライナ侵攻。
「ひらく」は、テレビやマスコミに氾濫しているロシア軍の戦略やプーチン政権内部の表層的な解説とは一味違います。
ロシア人の心の奥底に迫り、文明論・文化論から「ロシアの本質」を感じていただくために、「3つの論文とインタビュー」を揃えました。
若手の女性研究家で注目されている浜由樹子さん。
2024年で引退することを表明した日本を代表する指揮者である井上道義さん。
いずれもロシア人の本質に迫る素晴らしい内容です。
❷《保守の精神》は、佐伯啓思と大澤真幸が縦横に語る、痛みと懐かしさに包まれた対話篇で始まります。「保守の心」を巡る、誰もが納得する日本文化論です。
他に、日本古典の大家・三浦佑之。
アメリカ保守思想に通暁する会田弘継。切れ味鋭い論説が人気の中野剛志など、今を生きる内外の保守思想のあり方を、分かりやすく読み解きます。
❸本目の特集は、「ロシア帝国の美術」。
ロシア美術研究の第一人者、籾山昌夫さんによる、おそらく初の本格的なロシア美術史論考のお目見えであると自負します。
大地と宗教に裏打ちされたロシア人の美意識と、ロシア絵画の美しさの本質に迫ります。
この他、一般論考には面白く楽しい作品を並べてあります。
・片岡義男さんの「僕の戦後」は、昭和史の傑作。
・荒川洋治さんの「初期の『新世界』」は、芥川賞論として読める優れた文学論です。
・広井良典さんの「『火の鳥』2022」は、画期的な日本文化論の野心作。
・吉岡 洋さんの「美学のアップデート」は、いつもながらエスプリ溢れる語り口に惹き込まれます。
・イザベラ・ディオニシオさんの「日本文学の恋模様」は、日本文学を愛してやまない研究家による軽妙なエッセイ。イタリア女性にいにしえの日本人男女の恋はどう映るのでしょう。太鼓判の一編です。
西洋古典学研究の一歩がここにある
専門的な思考へと導く論集
<名無し>はあなたの隣にいるーー。
「朝日新聞デジタル」大反響連載、待望の書籍化!
全米で急拡大し日本でも広がりつつある「Qアノン」。
その黒幕“Q”とは何者なのか?
朝日新聞記者が約1年をかけて関係者に取材を重ね、知られざる姿に迫り、
陰謀論が蝕む社会を浮き彫りした衝撃のルポ!
プロローグ
第1章 生まれる
第2章 信じる
第3章 追う
第4章 悔いる
第5章 闘う
第6章 広がる
終章 再び、追う
エピローグ