性別転換生活を選んだが故におこる数々の驚異体験をユーモラスに綴る。性同一性障害がよく分かる本。
当事者が語る「現実」-幼少期のいじめ・普通の結婚ができない・将来への絶望・同じ苦しみを抱えた親友の自死・激痛に悩まされた「胸オペ」・ホルモン注射の副作用。
スーパードクターなんか、いない。医者だって迷う。医者だって悩む。怒ることもあるし、泣きたくなるときもあった。絶望しかけたことだってある。それでも走ってきた。仲間がいたから、走り続けてこられた。十年間走り続けて、周囲の景色はまだ変わらない。それでも、また走りだす。
カミングアウトから40年。還暦を迎えた性同一性障害(FTM)の著者が、日々の出来事を十数年にわたって書き綴ったエッセイ集。自分が自分らしくあるために、これからもありのままの姿で生きていく。
性同一性障害をめぐる論点の白地図を埋める
第1章 総論 性同一性障害
第2章 性別に違和感を抱える人びとは特例法をどう受け止めたのか
第3章 「言いたかったこと」を探る
第4章 性同一性障害を抱える人びとの見解(1)
第5章 性同一性障害を抱える人びとの見解(2)
第6章 「金八」放送以降の知識の広まりは何をもたらしたか
第7章 当事者主権と「間違う権利」
第8章 間違う権利
第9章 創られる「争点」、消される〈争点〉
第10章 性同一性障害特例法の再評価
終章 性同一性障害の何が問題か
性同一性障害者性別取扱特例法制定ならびに改正法成立に貢献した元参議院議員の南野知惠子氏を筆頭に、医療・看護・法律・教育・行政の各領域最先端の執筆陣により、現状と課題および対応について網羅している。専門職者にとっての指南書。
第一部は、“大震災と原発事故”を背景にした上嶋守と79歳で念願を果して女性になった矢矧章子の記録。第二部では医学・法律・子どもの世界・欧米の動向等「性同一性障害」の直面している課題に迫る。男・女を取り戻すドキュメント。
解離性同一性障害をテーマにした「小説」と「随筆」の二部構成です。
この小説の最大の魅力は、長年、著者本人が『解離性同一性障害』という症状を抱えて生きてきたということでしょう。
どんなに優秀なインタビュアーが取材をしたとしても、同じような症状を持つ人たちの苦悩を“完全に”共有できることは不可能です。
しかし、この書籍では著者本人が解離性同一性障害という症状を抱えながら生きていくなかで、培ってきた“生き方”や“人生観”をリアルに感じることが出来ます。
小説部に関しては、解離性同一性障害という悩みを解決したり、それを和らげたりするストーリーではありません。
解離性同一性障害と共存する夏子の“普通の女の子”としての生き方(姿)を見てもらいたいと思います。
複雑に心が揺れる恋愛小説。
解離性同一性障害を抱えながら生きていく夏子の不思議な魅力に引き寄せられていく伊住と、その恋人の亜紀、同僚である玉田の恋愛ストーリーが描かれています。
伊住は夏子との出会いによって「解離性同一性障害」という言葉を知ることになります。
決して、その症状に興味を持ったわけではなく、ひとりの女性として受け入れていく伊住の紳士的な部分と矛盾(葛藤)がリアルに感じられます。
おそらく、読者の皆さまでも「解離性同一性障害」という言葉を初めて耳にする方もいるかと思います。
解離性同一性障害、一般的に知られている言葉としては『多重人格』と言われたら、イメージできる人も多いかもしれません。
一人のなかに複数の人格を持ち、何かしらのキッカケで別人格が現れる(人格交代)症状を持つ人たちが存在します。
随筆部に関しては、解離性同一性障害と共存してきた著者本人がご自身の体験をもとに表現しております。
もちろん、一括りに「解離性同一性障害」と言っても、その症状は様々で、一概にこのような症状だとは言い切れない部分が多くあります。
その点で言えば、著者の経験と全く同じだという人は少ないかもしれません。
しかし、“似たような”体験や悩みを持つ人にとっては「自分だけではない」という安心感を感じていただけると思います。
著者より「幸いにも、この本が、同じような症状と向き合うその人らしいやり方の発見に繋がるヒントに、一つでもなれるとしましたら、私自身の心からの喜びに他なりません」
発達障害を支援するすべてのひとへー精神科医、小児科医がおくる診察室からのメッセージ。
幼い頃から自分の身体に違和感をもっていた著者は,27歳のとき「男性」として生きることをやめ,やがて「女性」として暮らすようになった.今,さまざまな困難を抱える人々の声を聴き,見過ごされがちな問題を可視化するために発言を続ける.誰もが自分らしくのびやかに暮らせる「寛容な社会」を創るための熱いメッセージ.
はじめに──いくつものボーダーを越えて
第1章 「私の戸籍は男性です」──政治家になった
1 顔を見せて訴えなければ
2 手探りの選挙活動
3 変わってゆく街の空気
第2章 私は誰?──性を見つめて
1 仲良しは女の子
2 第二次性徴
3 孤独感と罪悪感の中で
4 サラリーマン時代
5 「もうごまかせない」
第3章 性を移行する──居場所を探して
1 初めて仲間に出会う
2 性を移行する
3 「女性」としての暮らし
4 社会保障制度が使えない
5 司法への絶望
第4章 性別変更に道を拓く──「性同一性障害者特例法」の成立をめぐって
1 議員立法の知らせ
2 国会のルール
3 特例法の成立
4 なお残る課題
第5章 ちいさな声、声にならない声──当事者のニーズを掘り起こす
1 「常識」を疑うことから
2 一万五六〇〇人の「外国人」
3 七〇〇人の「オストメイト」
4 ひとり親家庭の実態
5 要約筆記と手話
6 失語症会話パートナーの養成
7 バラバラの「点字ブロック」
8 政策決定の現場で
第6章 沈黙から発言へ──「変える」方法
1 沈黙は「存在しない」こと
2 自己肯定感をもつ
3 確実に声をとどけるために
4 権利意識の危うさ
5 嫌がらせに負けない方法
第7章 「フツウ」って何だろう──寛容な社会とは
1 ボーダーライン、この恣意的なもの
2 性的少数者のいま
3 「フツウ」って何だろう
あとがき
◆もっと詳しく知りたい人のために
性の違和感に苦しみながらも、保育士の夢に向かって、ひたむきに歩んできた「私」は、家族や友人の深い愛に支えられて「僕」としての本当の人生を手に入れた。諦めない強さを教えてくれる希望に満ちた半生記。第4回幻冬舎・フジテレビ共催感動ノンフィクション大賞大賞受賞作。
山登敬之
発達の道のりは「これでいいのだ!」の連続の続きなのだ!!
「天才バカボン」
摂食障害を越えて
「少女」
「性同一性障害」は二丁目のおかまを救ったか
「DESIRE-情熱ー」
斎藤 環
「中心気質者」にとって「自由」とは何か?
「トランジスタ・ラジオ」
アイドルが“解離”するとき
「失恋記念日」
「無敵」のロックンロール!
「友達なんていらない死ね」
松本俊彦
薬物依存のことを隠さないで
「ステップUP↑」
中年男性のうつ・自殺予防のヒント
「ま、いいや」
だましだまされアルコール依存症
「サヨナラCOLOR」
井上祐紀
あばれはっちゃくの生きづらさ
「タンゴむりすんな!」
こころの安全基地としてのTM NETWORK
「Get Wild」
トラウマを抱える子どもを支えるオト・コトバ
「Something Jobim〜光る道〜」
井原 裕
対象喪失後も人生は続く
「遠野物語」
親不孝息子から母へ
「ANAK(息子)」
北山修を振り返る
「風」
春日武彦
統合失調症に似合うロック、なんてあり得るのか?
「昆虫ロック」
アルファロメオと強迫症状
「ケッペキにいさん」
ストーカーにおける嫌われ者の美学
「逃ガサナイ」
人間ははたして男と女の二つに区分できるのか。身体は男、心は女の人。身体は女、心は男の人をどう考えるべきか。精神科医から性同一性障害と認定された食品販売会社勤務の中堅社員と、その妻と子ども二人がたどった魂の遍歴。文明の狭間を突く純文学作品の感動の物語。男と女の次元でなく、それを越えた存在として生きたい…。
性同一性障害とはいったいどのような事態なのか。当事者と家族への膨大な調査に基づき、心理学、精神医学、生物学などあらゆる角度からその全貌に迫る。性同一性障害を理解するための基本文献。
ウーパールーパーのうーちゃんのはやさしい女の子。いつもガマンします。そんなうーちゃんの中にはたくさんのヒトが住んでいます。解離性同一性障害をわかりやすく解説した絵本です。※解離性障害は人によっては違う症状が出る場合もございます。ここに書かれていることが全てではありません。ご理解・ご了承下さい。