苦情を言う「お客の心理」を知れ。1600件の経験に学ぶ「トラブル早期解決法」。学校、医療、性同一性障害への対処。
人が外傷と自己の存在との闘いのなかで表す病、解離性障害…そしてトラウマ、虐待、自傷、倒錯、絶望。ひとりの精神分析臨床家がこころの真実に挑んだ。
女として生まれたものの心は男…!性同一性障害をものともせず、友情、恋愛、セックス…。さまざまな葛藤もろとも青春を疾走中!19歳の感動ノンフィクション。
セクシュアル・マイノリティとは、同性愛、両性愛、性同一性障害など、典型的なセクシュアリティとは異なるセクシュアリティのあり方を示す人々のことをいう。セクシュアリティのありようが少数派であるがゆえに、偏見にさらされ、生きづらさを抱えることも多いため、セクシュアル・マイノリティの人たちの心理的支援へのニーズは、顕在化しにくいが多大にある。人口の数%程度を占めるといわれる彼・彼女らに、臨床の場においてもそうとは知らずに出会う可能性、もしくは出会っている可能性は大きい。多様なセクシュアリティを示す人々を理解し、受け止め、支えるための1冊。
性同一性障害、性的マイノリティ、LGBTの基礎知識。家庭、学校での子どもへの対応は?文部科学省の見解は?かつては子どもだったすべての親と先生に知ってほしい。
DV防止などの社会活動に取り組む弁護士でもある著者が、その実体験を交えて、自己回復までの道のりと、社会全体の取り組みをわかりやすい内容で説明し、レイプなどの性暴力被害者が示す典型的な解離反応に関しても深い示唆を与えてくれる。トラウマのサバイバー、支援者、性暴力や虐待問題に関心を持つすべての人の心に届く本であり、生きづらさを覚える万人のための応援歌となる一冊でもある。
著者オルガ・トゥルヒーヨは、品位と勇気をもって生きるとはどういうことか、その本当の意味を私たちに再認識させてくれる。家族によって加えられた残酷で不幸な性的虐待にもかかわらず、オルガが生きのびてきた物語は読むものすべての心を打つものであり、我々すべてを励ましてくれるものである。
ーーロザリンド・ワイズマン(作家)
読者の方々へ
謝辞
はじめに
第一部 生き抜くための忘却
第二部 暗闇から見えてきたこと
第三部 開かれたドア
第四部 逃げないことを学ぶ
おわりに
解説 立命館大学教授 村本邦子
訳者あとがき
精神分析と愛着理論の再統合という理論的背景をもち、トラウマ治療への応用など汎用性の高い注目のアプローチを極めて平易に解説。
第1部 メンタライゼーションとは何か
第1章 メンタライゼーションとは
第2章 メンタライゼーションとの出会い
第3章 なぜメンタライゼーションか──個人的体験
第2部 メンタライゼーションに基づく治療とは何か
第4章 境界パーソナリティ障害から解離性同一性障害へ──愛着外傷という社会問題への処方箋
第5章 母思う,ゆえに我あり
第6章 こころの原始的モード
第7章 よそ者的自己(1)──その定義と誕生の経緯
第8章 よそ者的自己(2)──内なる攻撃者
第3部 メンタライゼーションに基づく治療の実際
第9章 治療者の基本姿勢とメンタライゼーションの不均衡への挑戦
第10章 介入の手順
第11章 未来に向けた転移の利用とよそ者的自己
第12章 非効果的なメンタライジング
第13章 メンタライゼーションの意義と価値
補 章 新型コロナウイルス時代のメンタライゼーション
かつては「多重人格障害」と呼ばれた病は,誤解を招く用語であるとして現在の世界的な診断基準では診断名として「解離性同一性障害」(略称:DID)と呼ばれていますが,その性質からいまだに非常に多くの誤解を持たれがちであると言えるでしょう。本書は,解離性同一性障害の豊富な臨床経験をもつ著者らが,当事者やご家族のために,主人格や人格交代などの専門用語を使いながらも,事例を交え,時には脳のメカニズムにも触れながらわかりやすく解説しています。解離性障害の患者さんにこれから出会う方々や,これからどのように治療していこうかと思案されている治療者の方々にも役に立つでしょう。
十五歳の少女が「不適切な女性」という理由で精神病院に収容された。そこで彼女が受けた治療とは、化粧や髪のカールのしかた、女らしい服装や身のこなし等々の女らしくなるための矯正だった-。本来ならありふれた高校生活を送るべき貴重な青春期を、3つの精神病院で“真性の”精神病患者に囲まれて過ごすことになった、ひとりの少女の苦悩と成長を鮮烈に描く、秀逸のノンフィクション。「性同一性障害」をめぐる問題提起の書。
性別転換生活を選んだが故におこる数々の驚異体験をユーモラスに綴る。性同一性障害がよく分かる本。
なぜ倫理委員会は性の転換手術を認めたのか?その経過を委員長自らが明かしながら性とは何か、社会はどうあるべきかを考える。
性同一性障害に悩む患者と接する泌尿器科医が、自身のホームページに寄せられた彼らの苦悩の実態や、性同一性障害の治療の実態をまとめた本。
女と呼ばれた男が、ついに女子更衣室にサヨナラを告げた。性同一性障害、33年の七転八倒、規格外人生発見までのエトセトラ感動記。
性同一性障害者の願いで戸籍上の性を変更することを認める特例法が、2004年から施行された。これにより性別変更ができた人がいる反面、未成年の子どもがいないこと、性別適合手術の有無など、同法の定める性別変更の要件を満たせず、未だ苦しんでいる人もいる。
本書は、精神科医や弁護士などの専門家と当事者が「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」をやさしく解説、具体的な戸籍の性別変更手続き、戸籍変更後の問題、そして同法の問題点などをQ&Aで答える。 増補改訂版では、2008年、2013年の特例法改正を踏まえ内容を刷新し、最新情報も加えた。
性の違和感に苦しみながらも、保育士の夢に向かって、ひたむきに歩んできた「私」は、家族や友人の深い愛に支えられて「僕」としての本当の人生を手に入れた。諦めない強さを教えてくれる希望に満ちた半生記。第4回幻冬舎・フジテレビ共催感動ノンフィクション大賞大賞受賞作。
性同一性障害とはいったいどのような事態なのか。当事者と家族への膨大な調査に基づき、心理学、精神医学、生物学などあらゆる角度からその全貌に迫る。性同一性障害を理解するための基本文献。