プライマリケアで遭遇しうる梅毒,HIV,淋菌・クラミジアといった9つの代表的な性感染症について,問診から診察,検査,診断,治療,フォローアップ,医療費の目安,専門施設への紹介のタイミング,本人への説明まで,実践的な内容を具体的な症例を提示しながら解説.初めて性感染症の診療を行う医師でも慌てることがないよう,Minimal EssentialsとTimelineも提供.近年増加傾向にある性感染症の慢性化・難治化やさらなる蔓延を防ぐために,プライマリで臨床を行う医師にとって必携の一冊.
大腿骨近位部骨折の診断と治療法、リハビリテーション、合併症の管理について学び、患者のADL、QOL向上を目指す
●本号は前半で大腿骨近位部骨折の診断と分類、大腿骨頚部骨折や大腿骨転子部・転子下骨折の手術とリハビリテーション治療、合併症について、後半では合併症対策や、さらに踏み込んだリハビリテーション治療について解説している。
●最新の診断と治療法、そしてリハビリテーション治療時に必要な合併症の管理について学べるだけでなく、さらに地域連携パス、二次骨折予防継続管理料といった地域との連携について知識を深めることができる1冊。
【目次】
巻頭カラー 大腿骨近位部骨折の診断と分類up-to-date
第1章 「大腿骨頚部骨折の手術とリハビリテーション治療、合併症」
大腿骨頚部骨折の骨接合術とリハビリテーション治療、注意すべき合併症
大腿骨頚部骨折の人工骨頭置換術とリハビリテーション治療、注意すべき合併症
第2章 「大腿骨転子部・転子下骨折の手術とリハビリテーション治療、合併症」
大腿骨転子部骨折の手術とリハビリテーション治療
大腿骨転子部骨折のリハビリテーション治療時に注意すべき合併症
大腿骨転子下骨折の手術とリハビリテーション治療、合併症
第3章 「特殊な大腿骨近位部骨折の手術とリハビリテーション治療、合併症」
インプラント周囲骨折の手術とリハビリテーション治療、合併症
非定型大腿骨骨折の手術とリハビリテーション治療、合併症
大腿骨近位部転移性骨腫瘍(切迫・病的骨折)の手術とリハビリテーション治療、合併症
第4章 「大腿骨近位部骨折における合併症対策」
大腿骨近位部骨折術後感染への対策
大腿骨近位部骨折における深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症への対策
第5章 「大腿骨近位部骨折に関するリハビリテーション治療」
大腿骨近位部骨折の生命予後と機能予後に影響を与える因子
大腿骨近位部骨折のリハビリテーション治療と地域連携パス
回復期病棟における大腿骨近位部骨折患者のリハビリテーション時のリスク
回復期病棟における骨粗鬆症治療と地域連携(二次性骨折予防継続管理料)
・「数理工学」は、太平洋戦争後の混乱のなかで創発した、わが国独自の応用数学分野である。
・数理工学は目立ちにくい反面、さまざまなシステムの解析や最適化、制御、予測などに本質的に重要な役割を果たしていることから、実世界の諸現象の理解や、諸問題の解決を目指すうえで世の中の関心が高まりつつある。
・本特集では、健康や医療に関連するさまざまな問題を対象に、数理工学的アプローチが切り拓く地平を展望するとともに、具体的な活用例を紹介することで、その現状と将来を概観することを目的としている。
■健康と医療を革新する数理工学ーー数学を医学に活かす!
・はじめに
・非線形ダイナミクスのデータ駆動モデリング
〔key word〕数理モデリング、非線形ダイナミクス、データ駆動
・動的ネットワークバイオマーカーによる未病状態検出手法の概説
〔key word〕動的ネットワークバイオマーカー(DNB)、未病状態検出、超早期診断
・数理科学に基づく臨床試験デザインの最適化
〔key word〕臨床試験、シミュレーション、数理モデル、ドラッグリポジショニング(DR)、prf(potency reduction factor)
・リザバー計算を用いた健康・医療データのパターン認識
〔key word〕機械学習、時系列データ、疾病分類、疾病予兆検知
・未病研究と数理工学
〔key word〕未病、数理工学、予防、早期介入、ムーンショット研究
・人流データ分析と、介入を考慮した感染症数理モデル
〔key word〕人流、感染症数理モデル、介入
・情報統合により構築された疾患の数理モデルの紹介
〔key word〕数理モデル、情報統合、前立腺癌、緑内障、慢性骨髄性白血病(CML)
・エッジAIを実現する超低消費電力アナログインメモリ計算機
〔key word〕エッジAI、インメモリ計算(IMC)、アナログ計算
●TOPICS 細胞生物学
・生きた細胞内での小胞動態の可視化による2種類の小胞融合様式の発見
●TOPICS 脳神経外科学
・放射線壊死:診断と治療の最前線
●連載 細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(24)(最終回)
・iPS細胞由来の再生心筋細胞移植による重症心不全治療法の開発
〔key word〕再生医療、心不全、心筋細胞移植、iPS細胞
●連載 ケースから学ぶ臨床倫理推論(15)
・人工透析の中止
〔key word〕透析終了、事前指示、アドバンス・ケア・プランニング、保存的腎臓療法(CKM)
●連載 イチから学び直す医療統計(7)
・推定:信頼区間とは
〔key word〕推定、点推定、区間推定、信頼区間
●連載 司法精神医学への招待ーー精神医学と法律の接点(10)
・成年後見制度における精神鑑定の実際と意義
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・2020年にはじめて報告されたVEXAS症候群。加齢に伴い造血幹細胞に生じるUBA1遺伝子の後天的変異に起因する中高年男性の疾患で、炎症性疾患と血液疾患の両側面をあわせ持つことが特徴である。
・診断基準や標準治療法は確立の途上にある。また、臨床症状が極めて多彩で、複数の診療科での対応を要する場合も少なくない。臨床上の課題は多いが、国内ではAMEDや厚生労働省研究班による支援のもと基礎研究と診断基盤整備が進展し、国際的にも診療ガイドライン策定や治療薬開発への機運が高まっている。
・本特集では、疫学、病態、臨床症状、遺伝子検査、治療法の最新知見を解説する。診療の一助となる、VEXAS症候群診療の最前線がここに凝縮。
■知っておきたいVEXAS症候群ーー早期診断と治療
・はじめに
・VEXAS症候群の病態
〔key word〕後天性体細胞変異、自己炎症症候群、ユビキチン化、小胞体ストレス応答(UPR)、プログラム細胞死
・VEXAS症候群の遺伝学ーー現在の視点
〔key word〕VEXAS症候群、UBA1遺伝子、体細胞モザイク、自己炎症性疾患、遺伝学的検査
・VEXAS症候群の疫学とレジストリ研究
〔key word〕VEXAS症候群、疫学、レジストリ研究
・VEXAS症候群の皮膚症状
〔key word〕皮膚症状、好中球性皮膚症、血管炎、再発性多発軟骨炎(RP)、皮膚病理
・VEXAS症候群の呼吸器病変と鑑別
〔key word〕胸部陰影、副腎皮質ステロイド、感染症
・VEXAS症候群における免疫不全と感染症リスク
〔key word〕VEXAS症候群、免疫不全、感染症、細胞死
・VEXAS症候群の血管病変と関節病変
〔key word〕VEXAS症候群、血管炎、関節炎
・VEXAS症候群と鑑別すべき疾患
〔key word〕VEXAS症候群、関連疾患、鑑別疾患、UBA1遺伝子バリアント
●TOPICS 癌・腫瘍学
・原発不明がんに対する治療の最新の話題
●TOPICS 脳神経外科学
・外科治療が適応となる認知症ーー特発性正常圧水頭症に対するシャント手術
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(30)
・自然免疫応答における自己・非自己RNAの認識
〔key word〕ウイルス、自然免疫応答、cGAS-STING経路、RIG-I様受容体(RLR)
●連載 細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(16)
・歯根膜由来間葉系幹細胞シートを用いた歯周組織の再生
〔key word〕歯周組織再生、細胞シート、間葉系細胞
●連載 ケースから学ぶ臨床倫理推論(7)
・自殺企図患者
〔key word〕治療拒否、質的無益性、一貫性の検討
●FORUM 病院建築への誘いーー医療者と病院建築のかかわりを考える
・特別編ーー建築からみる周産期母子医療施設
●連載 司法精神医学への招待ーー精神医学と法律の接点(2)
・法的処遇の分岐点における精神科医の関わり
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・現在、リハビリテーション医学は、疾病や外傷で低下した身体的・精神的機能を回復させ障害を克服するという従来の解釈の上に立ち、“活動を育む医学”として、人の営みの基本である“活動”の賦活化を図っている。
・特に、高齢者や慢性疾患を抱える患者に対して地域社会全体で支える仕組みが求められ、リハビリテーション専門職だけでなく、一般の介護従事者や家族もリハビリテーション医療に関与する機会が増えている。
・本特集は、「治療技術の進化」「疾患別リハビリテーション医療の進化」「領域の拡大」の大項目に分け、それぞれの項目における最新のリハビリテーション医学・医療の動向や技術革新を紹介するとともに、今後の展望についてわかりやすく解説する。
■第1土曜特集 大変革期のリハビリテーション治療と拡大する守備範囲
・はじめに
●治療技術の進化
・リハビリテーション医学におけるバーチャルリアリティとメタバースの応用
〔key word〕メタバース、アバター、バーチャル、プロテウス効果、アバターワーク
・ニューロモジュレーションとリハビリテーション医療の融合
〔key word〕ニューロモジュレーション、非侵襲的脳刺激法、ブレインマシンインターフェース(BMI)
・ウェアラブル技術が切り開くリハビリテーション医療の未来
〔key word〕ウェアラブルデバイス、リハビリテーション医療、リアルワールドデータ、個別最適化
・ビッグデータが切り開くリハビリテーション医療の展望
〔key word〕科学的介護情報システム(LIFE)、レセプトデータ、臨床疫学、生活期リハビリテーション手法の標準コード
・外傷性脳損傷に対する幹細胞治療
〔key word〕外傷性脳損傷、再生医療、細胞治療
・脊髄損傷の再生医療ーー幹細胞治療
〔key word〕脊髄再生医療、細胞移植治療、リハビリテーション治療
●疾患別リハビリテーション治療の進化
・脳卒中リハビリテーション治療最前線
〔key word〕脳卒中、リハビリテーション治療、急性期リハビリテーション治療、生活期リハビリテーション治療、脳卒中治療ガイドライン
・COVID-19感染後のブレインフォグに対するrTMS治療
〔key word〕ブレインフォグ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)、脳血流
・誤嚥性肺炎に対するリハビリテーション治療の進化
〔key word〕誤嚥性肺炎、リハビリテーション治療、呼吸筋のサルコペニア
・関節疾患に対するリハビリテーション治療の進化
〔key word〕ロボット支援リハビリテーション(RAR)、人工股関節全置換術(THA)、大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)、鼠径部痛症候群
・スポーツ領域におけるリハビリテーション医療の進化ーーACL損傷予防の歴史・現状・展望
〔key word〕スポーツ傷害、傷害予防、リハビリテーション医療、前十字靭帯(ACL)
・骨転移に対するリハビリテーション治療の進化
〔key word〕骨転移、転移性骨腫瘍、リハビリテーション治療
●領域の拡大
・ICUにおける超早期リハビリテーション医療
〔key word〕集中治療後症候群(PICS)、ICU獲得性筋力低下(ICU-AW)、早期離床、早期リハビリテーション治療、せん妄
・術前リハビリテーション医療のエビデンスと展望
〔key word〕運動療法、合併症、栄養管理、抗炎症効果
・回復期リハビリテーション病棟の未来ーー地域包括ケアシステムでの役割
〔key word〕回復期リハビリテーション病棟、新たな地域医療構想、亜急性期医療、高度なチーム医療、地域包括ケア
・精神疾患に対するリハビリテーション医療の新たな領域ーー精神科理学療法への期待
〔key word〕精神医療、リハビリテーション治療、精神科理学療法、精神療養病棟
・神経発達症に対するリハビリテーション医療
〔key word〕神経発達症(NDDs)、早期スクリーニング、ニューロダイバーシティ
・誰一人取り残さないリハビリテーション医療の実現のためにーーアクセシビリティの課題と展望
〔key word〕アクセシビリティ、QOL(生活の質)、well-being
・高齢者への地域リハビリテーションにおける新たな側面ーーポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチの連携
〔key word〕地域リハビリテーション、国際生活機能分類(ICF)モデル、住民主体フレイル予防、ポピュレーションアプローチ、ハイリスクアプローチ
・認知症予防の考え方と実践
〔key word〕認知症、予防、リスク因子、磁気刺激
・障害者に対する就労支援ーー医療福祉連携
〔key word〕障害者、就労支援、両立支援、障害福祉サービス、職業準備性ピラミッド
・災害リハビリテーション医療ーーJRAT
〔key word〕日本災害リハビリテーション支援協会(JRAT)、地域JRAT、地域リハビリテーション
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・日本集中治療医学会と日本救急医学会は、合同で「日本版敗血症診療ガイドライン2020(J-SSCG2020)」を作成し、2021年2月に正式出版した。
・J-SSCG2020は、多職種が関わる国内外の敗血症診療の現場において、ベッドサイドで役立つガイドラインとして広く活用されることが期待される。
・本特集では、なかでも注目すべきトピックスを取り上げ、ポイントを解説いただく。現時点のエビデンスを整理し、臨床現場で活用していただくとともに、新たな課題をピックアップする機会にしていただければ幸いである。
■ 敗血症診療を知る -J-SSCG2020のポイント
・はじめに
・J-SSCG2020が目指すもの
〔key word〕敗血症、ガイドライン、多職種、GRADE
・Sepsis-3における敗血症の定義と診断
〔key word〕Sepsis-3、日本版敗血症診療ガイドライン、敗血症診断
・感染症の診断
〔key word〕感染、血液培養、培養検体、グラム染色、バイオマーカー
・画像診断・感染源のコントロール
〔key word〕画像診断、感染源の検索、感染源のコントロール、ドレナージ、感染性膵壊死
・抗菌薬療法
〔key word〕敗血症、抗菌薬、適正使用
・初期蘇生・循環作動薬
〔key word〕初期蘇生輸液、血管収縮薬、強心薬、心機能評価
・ステロイド療法・免疫グロブリン療法
〔key word〕劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)、毒素性ショック症候群(TSS)、フルドロコルチゾン
・急性腎障害・血液浄化療法
〔key word〕腎代替療法、開始時期、エンドトキシン吸着療法
・敗血症におけるDIC診断と治療
〔key word〕播種性血管内凝固症候群(DIC)診断基準、血栓性微小血管症(TMA)、アンチトロンビン、リコンビナント・トロンボモデュリン
・PICSとICU-AW
〔key word〕PICS、ICU-AW、早期リハビリテーション、他動関節運動療法、神経筋電気刺激
●TOPICS
生理学
・脳内の硫化水素は正常な呼吸の維持に必須
神経精神医学
・事象関連電位:精神病性障害への臨床応用の可能性
臨床検査医学
・ポイントオブケア検査(POCT)の質保証
●連載
オンラインによる医療者教育
・13.G Suiteを用いた新たなオンライン教育システム「F.MOCE」
〔key word〕F.MOCE、G Suite、遠隔授業、オンライン教育システム、ユーザー本位
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・11.カイコを実験動物として用いた創薬研究
〔key word〕カイコ、創薬、体内動態、感染症、動物愛護
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・5.新型コロナウイルス感染症の臨床像
●フォーラム
子育て中の学会参加
・18.眼科医の視点から
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
先天性サイトメガロウイルス(cCMV)感染症に関するエビデンスに基づく「診療ガイドライン」と,専門家による「解説・エキスパートオピニオン」で構成.診療ガイドラインでは,胎児期からフォローアップまで包括した20のCQを,解説・エキスパートオピニオンでは,診断やフォローアップのほか2023年3月に世界初の適応拡大承認を受けた症候性cCMVへのバルガンシクロビル治療に関するQ&Aも掲載.cCMV感染症に関わるすべての医療従事者必携の書.
・2008年に発見された好酸球細胞外トラップ(EETs)。生きた好酸球からのミトコンドリアDNA放出や、強い刺激による非アポトーシス細胞死(EETosis)を伴うトラップ形成など、多様なメカニズムが報告されている。
・EETs・EETosisの研究は、好中球細胞外トラップ(NETs)ほど進んでいないものの、各疾患における役割や臨床的意義の解明に向けて、国内の研究者が大きく貢献している。
・本特集では、EETs・EETosisに関する知見と、各疾患における重要性を第一線の専門家が解説する。この謎多き現象について今後の展望を考える一助となることを期待する。
■好酸球細胞外トラップと疾患ーー“エフェクター細胞”の新しい視点
・はじめに
・好酸球の細胞死と細胞外トラップ総論
〔key word〕好酸球、ETosis、細胞外トラップ(ETs)
・好酸球細胞外トラップと慢性重症アレルギー性角結膜炎
〔key word〕アトピー性角結膜炎(AKC)、春季カタル(VKC)、好酸球由来顆粒、シャルコー・ライデン結晶、ガレクチンー10(Gal-10)
・好酸球性中耳炎ーーこれまでとこれから
〔key word〕好酸球性中耳炎、難聴、2型炎症、好酸球細胞外トラップ(EETs)
・慢性副鼻腔炎における好酸球の役割
〔key word〕慢性副鼻腔炎、好酸球、細胞外トラップ(ETs)、ガレクチンー10(Gal-10)
・好酸球性唾液管炎(線維素性唾液管炎)--疾患概念と新たに明らかになった機序、そして今後の展望
〔key word〕好酸球性唾液管炎(線維素性唾液管炎)、アレルギー性耳下腺炎、ペリオスチン、Th2型炎症性疾患
・好酸球性多発血管炎性肉芽腫症ーー好酸球細胞外トラップと免疫血栓
〔key word〕好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)、好酸球細胞外トラップ(EETs)、免疫血栓
・喘息と好酸球性炎症
〔key word〕気管支喘息、好酸球性炎症、ガレクチンー10(Gal-10)、EETosis
・ETosis/EETsの視点から考えるアレルギー性気管支肺アスペルギルス症/真菌症の病態と治療
〔key word〕好酸球、粘液栓、ETosis、細胞外トラップ
・水疱性類天疱瘡における好酸球特異タンパク質 ガレクチンー10の役割
〔key word〕水疱性類天疱瘡(BP)、ガレクチンー10(G10)、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)
●TOPICS 薬理学・毒性学
・臨床試験におけるプラセボ・ノセボ効果
●TOPICS 神経内科学
・免疫グロブリン製剤の使用量増加の真相を探る
●連載 臨床医のための微生物学講座(26)
・牛海綿状脳症(BSE)--無視できるリスクまでの道のり
〔key word〕牛海綿状脳症(BSE)、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)、プリオン、人獣共通感染症
●連載 緩和医療のアップデート(21)
・認知機能障害を抱える虚弱高齢者とケアパートナーに対する緩和ケアの実践
〔key word〕認知症、認知機能障害、トータルペイン
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(13)
・遺伝性炎症性疾患から紐解く自己タンパク過剰蓄積を感知する分子機構の解明ーー免疫プロテアソーム機能異常によりもたらされる自己炎症性疾患の病態解明に向けて
〔key word〕免疫プロテアソーム、JASL、中條ー西村症候群、プロテアソーム関連自己炎症症候群(PRAAS)、自己炎症、脂肪萎縮
●FORUM 書評
・『倫理コンサルテーションハンドブック 第2版』
●FORUM 戦争と医学・医療 (2)
・永年の侵略や戦禍に翻弄されたアフガニスタンの現状と対策
●FORUM 数理で理解する発がん(16)
・モランモデル
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・ω3不飽和脂肪酸などの脂質は細胞膜の構成成分であり、その組成割合により神経細胞の活動性が変化することから、精神活動への影響が注目された。
・これまで、胎生期のω3摂取量と精神疾患との関連を論じた興味深い研究をはじめ、その発症リスクが高い状態であるアットリスク精神状態(ARMS)などを対象とした多数の報告が行われている。
・本特集では、わが国で精神と脂肪酸組成に関する研究に取り組むエキスパートの先生方に執筆をお願いし、それぞれのお立場から、最新の知見について読みやすくまとめていただく。
■ 精神・神経疾患とω3不飽和脂肪酸
・はじめに
・多価不飽和脂肪酸に着目した統合失調症病態メカニズムの理解と創薬の可能性
〔key word〕脂肪酸、統合失調症、peroxisome proliferator-activated receptor(PPAR)α
・食とメンタルヘルスーーω3不飽和脂肪酸を中心に
〔key word〕メンタルへルス、ω3不飽和脂肪酸、うつ病
・うつ病とω3不飽和脂肪酸
〔key word〕ω3不飽和脂肪酸、うつ病、観察研究、介入研究、メタ解析
・アルツハイマー病による認知症とω3不飽和脂肪酸
〔key word〕アルツハイマー病(AD)、認知機能、認知症の行動・心理症状(BPSD)
・統合失調症と多価不飽和脂肪酸ーー発症リスクの軽減に向けて
〔key word〕ω3不飽和脂肪酸、ω6不飽和脂肪酸、細胞膜リン脂質、精神病、早期介入
・自閉症スペクトラム症における多価不飽和脂肪酸の代謝の役割
〔key word〕自閉症スペクトラム症(ASD、グリホサート、母体免疫活性化、可溶性エポキシド加水分解酵素(sEH)
●TOPICS
輸血学
・へき地・離島における輸血医療
臨床検査医学
・ナノスーツ技術による感染症への診断戦略
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・16.やってみようバイオインフォマティクスーーエンリッチメント解析編
〔key word〕DAVID、gProfiler、エンリッチメント解析
人工臓器の最前線
・4.小児に対する補助人工心臓
〔key word〕小児、重症心不全治療、補助人工心臓
●フォーラム
グローバルヘルスの現場力
・はじめに
感染症で苦しむ人々の声に応えて
・1.結核対策ーー世界戦略構築への現場からの発信
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・20.カサゴ、オコゼ、ゴンズイ --ヒレにある毒棘に刺されると……
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・がん領域でゲノム診療が導入されるようになって、血液腫瘍疾患でも導入されることになってきた。血液疾患におけるゲノム検査の指針やガイドラインも日本血液学会ウェブサイトにも掲載された。
・WHOによる疾患分類が、形態学や病理学から、免疫染色や遺伝子情報、さらには標的遺伝子の情報を基盤とする分類に移行してきて、治療法の選択にそのまま生かせるものになっているともいえる。
・リンパ腫の診断、病態研究、研究技術の進歩から得られる情報などを基に、検査法や治療法の選択における変化や、今後あるべき姿について、第一線の病理医やゲノム研究者、リンパ腫専門医が執筆する。
■第1土曜特集 リンパ腫ーー病態研究と診療の最新知見
・はじめに
●診断の進歩
・リンパ腫診療における診断と病理診断まで
〔key word〕リンパ節腫大、生検検体処理、画像診断
・大規模ゲノム解析を通じたリンパ腫の遺伝要因の評価
〔key word〕ゲノム解析、遺伝要因、生殖細胞系列バリアント、病的バリアント
・リンパ腫における病理診断の進歩
〔key word〕悪性リンパ腫、病理診断、肉眼診断、顕微鏡診断、科学的診断
・シングルセル解析からみえてくる悪性リンパ腫最新の知見
〔key word〕悪性リンパ腫、シングルセル解析、遺伝子発現解析、シングルセルマルチオミクス解析、空間オミクス解析
・リンパ腫におけるctDNAの有用性と限界
〔key word〕循環腫瘍DNA(ctDNA)、リキッドバイオプシー、無細胞遊離DNA(cfDNA)
・造血器腫瘍ゲノム検査ガイドライン
〔key word〕がんゲノム医療、がんゲノムプロファイリング(CGP)検査、がんゲノム医療中核拠点病院、がんゲノム情報管理センター(C-CAT)、Fast-track対象遺伝子異常、患者申出療養制度を活用した臨床試験(BELIEVE試験、PARTNER試験)
・リンパ腫エキスパートパネルのあり方とシミュレーション
〔key word〕エキスパートパネル、遺伝子パネル検査、個別化医療、悪性リンパ腫
●臨床の話題
・DLBCLに対する二重特異性抗体療法
〔key word〕二重特異性抗体(BsAb)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、免疫療法
・びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するCAR-T細胞療法
〔key word〕キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、バイオマーカー
・濾胞性リンパ腫(FL)における新薬
〔key word〕濾胞性リンパ腫(FL)、二重特異性抗体、キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法
・マントル細胞リンパ腫(MCL)における新規治療
〔key word〕マントル細胞リンパ腫(MCL)、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬、イブルチニブ
・末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)の新規治療とその展望
〔key word〕末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)、ブレンツキシマブ ベドチン(BV)、CD30、CCR4、新薬
・サイトカイン放出症候群(CRS)と神経毒性(ICANS)のマネジメント
〔key word〕悪性リンパ腫、サイトカイン放出症候群(CRS)、神経毒性、キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞
・免疫不全および免疫調節異常関連リンパ増殖性疾患
〔key word〕免疫不全、免疫調節異常、リンパ増殖性疾患(LPDs)、エプスタイン・バールウイルス(EBV)、メトトレキサート関連LPDs(MTX-LPDs)
・リンパ腫領域における腫瘍循環器マネージメント
〔key word〕リンパ腫、腫瘍循環器学(Onco-Cardiology)、がん治療関連心機能障害(CTRCD)、アントラサイクリン系抗がん薬、
・高齢者DLBCLに対する治療戦略ーーGeriatric assessmentを用いたフレイル評価を中心に
〔key word〕びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、高齢者、フレイル、高齢者機能評価(GA)、Geriatric 8(G8)
・慢性GVHDにおける新薬
〔key word〕慢性移植片対宿主病(GVHD)、分子標的治療、NIHコンセンサス会議
・COVID-19下の悪性リンパ腫治療
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、悪性リンパ腫、造血器腫瘍、化学療法
・リンパ腫治療における医療技術評価(HTA)
〔key word〕費用対効果、医療技術評価(HTA)、増分費用効果比(ICER)、質調整生存年(QALY)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
こんな症例に出会ったら、あなたは対応できますか?
現場で苦戦するかもしれない、少し変わった症例を紹介!
●本書は、救急医学の主要な疾患・病態を体系的にまとめたものではなく、執筆陣の実際の経験を中心に症例を紹介している。
●異物除去、骨折、動物咬傷からヘビの鑑別まで、外来診療で遭遇したら戸惑うかもしれない、少し珍しい症例への対応方法を解説した1冊。
【目次】
節足動物による刺咬傷─虫に刺された! ムカデに刺された! 節足動物の刺咬傷の対処法
動物に咬まれた! 犬、猫、ヒト、ハムスター─よくある咬傷からまれな合併症まで
トゲが刺さった!─対応と合併症
海でのトラブル─毒と棘
指輪が抜けない!─軽いトラブルから重症絞扼例まで
耳に虫、鼻にビー玉─取り出し方のいろいろ
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは?─新型コロナウイルス感染症や熱中症に紛れている危険な感染症を見逃すな!
お腹が痛い!─それって前皮神経絞扼症候群(ACNES)!?……だけじゃない腹壁痛の鑑別
ギンナン中毒:身近な食べ物で中毒を起こすことがあるってご存じですか?─ギンナン、フキノトウ、タケノコ、ワラビ、ナツメグ
ヘビ咬傷のあれこれ:鑑別編1─マムシとアオダイショウ
ヘビ咬傷のあれこれ:鑑別編2─ヤマカガシ、シマヘビ、ジムグリ
ヘビ咬傷のあれこれ:治療編─マムシ咬傷を中心に
手指切創や裂創に神経損傷・腱損傷が隠れていませんか?─神経損傷・腱損傷を見逃すな
その発赤、壊死性筋膜炎では?─軽微な皮膚の発赤が生死を分ける!?
皮下異物、筋肉内異物診療の実際─異物迷入をどうするか?
切迫骨折という言葉を知っていますか?─見落とせない四肢転移性骨腫瘍による切迫骨折
胸骨骨折:保存治療後偽関節
見逃してはいけない腰背部痛─転移性脊椎腫瘍の診断から治療
肋骨骨折とこわーい気胸と血胸
クイズに答えて、感染症対策!
感染症にかかったときの対処法や注意点などをクイズ形式で紹介。問題を解くことで、正しい感染症の知識が身につけられます。3巻は、皮ふに症状が出る手足口病ととびひ(伝染性膿痂疹)をテーマに、発症から治るまでの流れを時系列で解説。そのため、実際に感染したときのことをイメージしやすく、感染症を「自分事」として考えられます。マンガやイラストを豊富に掲載! オールカラー・総ルビなので、やさしく感染症対策が学べます。
はじめに
この本の見方
マンガ【プロローグ】とつぜんのアクシデント
問題1 手のひらや足のうら、口のなかに水ぶくれが! これって?
問題2 手足口病は、手・足・口以外に症状が出ることも。出やすいのは?
問題3 水ぶくれを早く治したい! どうするといい?
問題4 口のなかの水ぶくれにはウイルスがたくさん! 気をつけることは?
問題5 手足口病にかかった人がトイレの後に気をつけることは?
問題6 おなかがすいたけど口のなかが痛い…。口にしていいものは?
コラム まわりの人が手足口病になったら?
問題7 水ぶくれがおさまった! もう体にウイルスはいない?
問題8 手足口病が完全に治った! これでもうすっかり安心かな?
問題9 虫さされをひっかいたら、水ぶくれができてかゆい! これって?
問題10 黄色ブドウ球菌はどこにひそんでいるのかな?
コラム 黄色ブドウ球菌が引きおこす病気
問題11 とびひの水ぶくれがつぶれちゃった! これからどうなっちゃうの?
コラム とびひを予防するには?
問題12 つぶれた水ぶくれは、いったいどうすればいいの?
問題13 とびひに効く薬にはどんなものがあるのかな?
問題14 とびひにかかったとき、おふろに入ってもいいの?
問題15 水ぶくれがまだ治っていないけれど登校してもいいのかな?
問題16 とびひがようやく治った! もうかかることはないのかな?
マンガ【エピローグ】これからもみんなで
コラム 皮ふに症状があらわれる感染症
・一細胞解析に象徴される新しいオミクス技術が、大規模ヒトゲノム配列との統合を経て生命現象の解釈を可能にしつつある。ゲノム個別化医療・創薬の重要性は広く一般認識されるに至った。
・遺伝統計学も古典的な遺伝ー形質関連解析から脱皮し、分子細胞生物学、情報学、数理科学、疫学、臨床医学と自在に組み手を行う、さながら総合格闘技のような学問へと進化した。
・情報伝達技術の世界規模の普及は、サイエンスの変革も急速に加速した。ヒトゲノム研究をめぐる状況は特に著しい。本特集が新時代に立ち向かう若い研究者の一助になれば幸いである。
■第5土曜特集 遺伝統計学の新潮流ーー新規創薬・個別化医療への挑戦
・はじめに
●遺伝統計学の理論と実践
・遺伝統計学の基礎理論
〔key word〕遺伝統計学、集団遺伝学、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、メンデルランダム化解析(MR)
・Polygenic risk scoreとゲノム個別化医療
〔key word〕個別化医療、ゲノム、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、一塩基多型(SNP)
・ヒトオミクスデータと深層学習
〔key word〕深層学習モデル、Transformer、Attention機構、Enformer
・シングルセル時代のシステム生物学ーーシングルセルマルチオミクスによる遺伝子制御ネットワークの推定
〔key word〕システム生物学、遺伝子制御ネットワーク、シングルセルマルチオミクス
・ロングリードシークエンス技術と難病ゲノム解析
〔key word〕ロングリードシークエンス(LRS)、構造多型(SV)、リピート伸長変異、Pacific Biosciences(PacBio【○R】)、Oxford Nanopore Technologies(ONT)
・ロングリードシークエンス技術と集団ゲノム解析
〔key word〕ロングリードシークエンス、構造多型(SV)、基準ゲノム配列、Telomere-to-Telomere(T2T)アセンブリ、パンゲノム
・アジアにおけるゲノム医学研究ーーGenomeAsia 100K Project
〔key word〕アジア人、ゲノム医学、遺伝的多様性、集団遺伝学
・琉球諸島の人々における集団ゲノム解析
〔key word〕琉球諸島、集団遺伝学、ゲノム、遺伝的多様性、集団形成過程
・縄文人由来変異が解き明かす縄文人と渡来人の混血過程
〔key word〕縄文人由来変異、ancestry marker index(AMI)、Jomon allele score(JAS)、集団平均ポリジェニックスコア(PA_PS)
・便中ヒトゲノム情報からの個人情報の再構築
〔key word〕腸内微生物叢、メタゲノムショットガンシークエンシング、ヒトゲノム由来配列、個人情報
●遺伝統計学と疾患オミクス研究
・眼科疾患における大規模ゲノム解析
〔key word〕眼科形質、多因子疾患、多遺伝子リスクスコア(PRS)、遺伝性網膜ジストロフィ(IRD)、遺伝子治療
・アルツハイマー病ゲノム解析の現状
〔key word〕アルツハイマー病(AD)、APOE遺伝子、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、レアバリアント、ポリジェニックリスクスコア(PRS)
・整形外科疾患で最も注目される変形性関節症の大規模ゲノム解析
〔key word〕変形性関節症(OA)、大規模ゲノム解析、ゲノムワイド関連研究(GWAS)、シングルセルRNA解析(scRNA-seq)
・痛風・高尿酸血症の大規模ゲノム解析
〔key word〕尿酸値、尿酸輸送体、ゲノムワイド関連解析(GWAS)メタアナリシス、遺伝率、機能解析
・原発性アルドステロン症の遺伝的背景と高血圧への寄与
〔key word〕原発性アルドステロン症、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、高血圧、Wnt/β-カテニン経路
・希少難治性疾患・間質性膀胱炎の遺伝的背景
〔key word〕間質性膀胱炎(IC)、ハンナ型IC(HIC)、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、HLA遺伝子
・中枢神経胚細胞腫の多層的オミクス解析
〔key word〕胚細胞腫、ゲノム解析、メチル化解析、ジャーミノーマ、ノンジャーミノーマ
・炎症性皮膚疾患における単層および多層的オミクス解析
〔key word〕アトピー性皮膚炎(AD)、乾癬、ゲノム解析、マイクロバイオーム解析、多層的オミクス解析
・自己免疫疾患の多層的オミクス解析
〔key word〕ゲノム、エピゲノム、RNA-seq、eQTL解析、B細胞受容体
・ゲノム解析による発がんメカニズムの探索
〔key word〕クローン進化、系統樹解析、発がん
・がん種・人種横断的なゲノムワイド関連解析
〔key word〕ゲノムワイド関連解析(GWAS)、遺伝的相関、乳がん、前立腺がん
●遺伝統計学とシングルセル解析
・シングルセルRNAシーケンスーー宿主と病原体の複雑な相互作用を明らかにする
〔key word〕感染症、細菌、シングルセルRNAシーケンス(scRNA-seq)、サルモネラ菌
・シングルセルレベルの空間トランスクリプトーム解析の新潮流
〔key word〕空間トランスクリプトーム解析、シングルセル解像度、シーケンス、イメージング
・1細胞解像度の細胞アイデンティティの定量とシミュレーション
〔key word〕モデリング、シミュレーション、遺伝子制御ネットワーク
・循環器疾患におけるシングルセル解析研究の実際
〔key word〕循環器疾患、シングルセル解析、分子病態
・がん領域におけるシングルセル解析
〔key word〕腫瘍微小環境、がん免疫療法、がん細胞、T細胞、シングルセルシークエンス
・リウマチ・膠原病疾患におけるシングルセル解析
〔key word〕シングルセル解析、関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎(AAV)
・新型コロナウイルス感染症におけるシングルセル解析
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、シングルセル解析、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、expression quantitative trait locus(eQTL)、
・自然免疫応答の遺伝的多様性を単一細胞分解能で理解する
〔key word〕シングルセル、ガウス過程、発現量・量的形質座位(eQTL)、自然免疫、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・脂肪組織のシングルセル解析はインスリン抵抗性の概念をどうアップデートするか
〔key word〕snRNA-seq(single nucleus RNA-seq)、脂肪細胞・脂肪前駆細胞の多様性、核ライブラリの特性、統合シークエンス解析
・Human Cell Atlasプロジェクトの軌跡と今後の展望
〔key word〕Human Cell Atlas(HCA)、バイオロジカルネットワーク、データエコシステム
●遺伝統計学とゲノム創薬
・大規模オミクス解析時代のゲノム創薬
〔key word〕ゲノム創薬、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、オミクス解析、薬剤転用
・人工知能を活用した創薬研究
〔key word〕創薬、人工知能(AI)、低分子医薬品、中分子医薬品
・製薬業界におけるゲノム創薬の活用
〔key word〕ゲノム創薬、臨床試験の成功確率向上、バイオバンク、eQTL(expression quantitative trait locus)、pQTL(protein quantitative trait locus)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
豊富で質の高い臨床写真による、最新かつ最良のアトラス。現場で見る皮膚疾患を幅広く網羅・解説!鮮明な写真は患者への説明にも便利。
「インフルエンザ」「O157」「おたふくかぜ」……、
ニュースなどでよく耳にする感染症や、小学校などで流行する身近な感染症がキャラクターとなって登場!
O157の「オーちゃん」が、えほんのなかをいきいきと動いて、病気のうつり方や症状から、予防法・対処法まで、わかりやすく教えてくれます。巻末には、保護者に向けた感染症のくわしい解説や予防法・対処法も収録! 感染症のことが楽しく学べるえほんです。
・神経経済学は“ヒトの脳が価値を評価する仕組み”を問う学問である。日本ではまだまだなじみの低いニューロエコノミクス(神経経済学)であるが、2000年初頭のアメリカで産声を上げた。
・われわれヒトの脳は意識的に、または無意識的に物事の良しあしを判断して行動を決めることを繰り返すので、ほぼすべての日常行動が神経経済学の研究対象である。
・現在、価値観を生み出す脳の仕組みの理解が徐々に進みつつある。その知見を心の病の理解へ適用する臨床的な試みや、福祉政策の立案にいかそうとする公共的な試みもあり、研究が今後も発展していくものと考えられる。
■ニューロエコノミクス(神経経済学)とは何か?--ヒトの価値観が生まれる脳の仕組みの理解とその先の未来
・はじめに
・神経科学的手法を用いた幸福度測定への批判的検討
〔key word〕幸福度測定、スティグリッツレポート、幸福の経済学
・社会科学における実証研究の展開ーー行動経済学を例として
〔key word〕行動経済学、実験社会科学、ニューロエコノミクス
・計算論的アプローチによる強迫症のメカニズム解明
〔key word〕強迫症、計算論モデル、計算論的精神医学、強化学習、セロトニン
・精神医学と神経経済学ーー計算論的精神医学
〔key word〕精神医学、神経経済学、意思決定
・意思決定の神経基盤解明のための行動課題の開発
〔key word〕強化学習、行動課題、パラメータ推定、精神疾患
・ヒト神経経済学ーー他者との駆け引きを支える脳の仕組み
〔key word〕ゲーム理論、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)、経頭蓋磁気刺激法(TMS)、数理モデル、社会神経科学
・単一行動の神経経済学ーーサルの神経・分子基盤
〔key word〕意欲、報酬価値、サル、ドーパミン、セロトニン
・霊長類の行動進化と神経経済学ーー線条体とドパミンの多元的価値表現
〔key word〕線条体、ドパミン、報酬予測誤差、蛍光ドパミンバイオセンサー、マカクザル
・科学の方法的哲学と潜在能力アプローチ
〔key word〕潜在能力アプローチ、外出機能、利用能力、グループ
・脳機能イメージングによる効用の個人間比較と再分配政策への応用
〔key word〕効用、制度設計、再分配、政策評価、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)
●TOPICS 病理学
・中皮腫瘍病理診断のパラダイムシフト
●連載 臨床医のための微生物学講座(8)
・腸球菌
〔key word〕腸球菌、院内感染症、バンコマイシン耐性、VRE、伝達性プラスミド
●連載 緩和医療のアップデート(3)
・がん疼痛治療ーーこの30年余で何が変わったか?
〔key word〕オピオイド鎮痛薬、非オピオイド鎮痛薬、鎮痛補助薬、放射線治療、骨転移
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(9)
・死亡診断1
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。