【第1特集】問診や診察,採血/尿検査,CTなどで発熱の原因が絞れなかった「重症感のある感染症」を夜間に1人で診なければいけない,そんな不安なときに役立つ内容をまとめました.疑うヒントや他の先生はどんな思考で感染症診療にあたるのかを紹介します.
【第2特集】少子化が進んでいるにもかかわらず,不登校となっている子どもの数は増え続けています.外来で不意に相談されたら皆さんはどんな対応ができますか? 原因となりうる疾患の診かたや,どこまでかかりつけ医で診るべきかなどを解説します.
【第1特集】いつもの発熱診療をすり抜ける重症感染症
■特別座談会
発熱患者を診る際の思考過程(長野広之,谷崎隆太郎,山本舜悟,宮里悠佑)
■総 論
いつもの診察で発熱の原因をどこまで詰められるか?(長野広之)
■見逃したくない感染症リスト
TSS/TSLS(長谷川雄一)
感染性心内膜炎(山本舜悟)
脾機能低下の感染症(花井翔悟)
エントリー不明の菌血症(奥村暢将,伊東直哉)
脳膿瘍(佐藤直行)
リケッチア感染症(宮里悠佑)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(忽那賢志)
レプトスピラ症(谷崎隆太郎)
海外渡航後感染症の診方 ─マラリア,デング熱,腸チフスを中心に─(的野多加志)
糞線虫症(松尾裕央)
悪性外耳道炎(頭蓋底骨髄炎)(武藤義和)
【第2特集】不登校に対して医師ができること
■特別座談会
不登校診療における臨床現場の現実と課題 ─それぞれの立場から─(柳夲嘉時,木村幸嗣,下山弘展,藤原一朗)
■「学校に行けてない」と言われたら
不登校ガイドラインの紹介(松原直己)
起立性調節障害と不登校(藤井智香子)
神経発達症と不登校(島津智之)
精神疾患と不登校(緒方治彦)
連載
えびさんぽ(41)
抗アミロイドβ抗体薬はアルツハイマー病の認知機能を改善しますか?(青島周一)
─ランドマークスタディと路地裏エビデンス
─臨床での使い方
御縁ちゃんが導く誤嚥性肺炎クロニクル(5)
広域抗菌薬使用を防げ!! ラボミ降臨☆(宮上泰樹,近藤慶太)
Dr. Shinのよくわかる即戦力漢方(12)
パニック障害を漢方で支える(橋本進一)
総合診療 POEMs ─診療で使える!旬なオススメ文献─(23)
慢性腎臓病を伴う無症候性高尿酸血症に対して薬物療法を開始するタイミングは?(前田 遥,森川 暢,井上博人)
突撃!! 循環器診療についてショウジ先生に聞いてみた!(8)
「目に見える」治療と「目に見えない」治療 ─その2テッパンのβ遮断薬(山口裕崇,川上将司)
クイズに答えて、感染症対策!
感染症にかかったときの対処法や注意点などをクイズ形式で紹介。問題を解くことで、正しい感染症の知識が身につけられます。2巻は、食中毒を引きおこす腸管出血性大腸菌感染症O157とノロウイルス感染症をテーマに、発症から治るまでの流れを時系列で解説。そのため、実際に感染したときのことをイメージしやすく、感染症を「自分事」として考えられます。マンガやイラストを豊富に掲載! オールカラー・総ルビなので、やさしく感染症対策が学べます。
はじめに
この本の見方
マンガ【プロローグ】食いしんぼうはトラブルのもと?
問題1 走ったら、のどがかわいちゃった! なにを飲もうかな?
問題2 バーベキューの準備をするよ。凍らせていた肉の解凍のしかたは?
問題3 あれ、トングが1つしかないよ! 肉と野菜どちらを先に焼けばいい?
問題4 料理がいっぱい! でも食べちゃダメなものもあるみたい。どれかな?
コラム こんなものは食べちゃダメ!
問題5 さあ、肉を焼こう! どれくらい焼いたらいいかな?
問題6 つぎは貝を焼こう! 焼くときに気をつけることは?
問題7 後片づけをしよう。調理器具の一番よい消毒方法は?
問題 8 おなかがすごく痛い! うんちには血が混じっている。この病気は?
問題9 急に吐きけがして、はげしく吐いちゃった。これって?
問題10 げりや吐きけが止まらない…。こんなときはどうすればいい?
問題11 トイレでうんちや吐いたものを流すときに気をつけることは?
問題12 トイレを消毒するときには、なにを使うといい?
問題13 体から出たウイルスや細菌は、家のなかのどこにいる?
コラム 吐いたものの片づけ方
問題14 寝たいけれど吐きけがある…。そんなとき気をつけることは?
問題15 げりをしているときのおふろの入り方で注意することは?
問題16 吐きけがちょっとおさまってきた! そんなときにまず、やることは?
問題17 症状がおさまった! これで完全に治ったのかな?
コラム 正しい手の洗い方をマスターしよう
マンガ【エピローグ】2人からのサプライズ
コラム 食中毒を引きおこす感染症
好評!これから抗菌薬適正使用に取り組む薬剤師・臨床検査技師・看護師などの医療スタッフ向け入門書の【改訂版】!
新しい抗菌薬・加算の要件の変更など、必要な情報が追加されたアップデート版。
多職種でAST活動に取り組むにあたり必要な情報が詰まっています!
Step1:抗菌薬適正使用の基礎知識について、図表を使って分かりやすく整理しています。
○目次抜粋
・抗菌薬適正使用支援(AS)およびAST
・抗菌薬使用の基本的な考え方
・主な感染症と第一選択薬
・主な原因菌と第一選択薬
・抗菌薬の種類と特徴
Step.2:AST活動で遭遇するギモンにエキスパートが分かりやすく答えます。
○Qの例
・抗菌薬の有効・無効はどの時点でどのように判断する?
・感染症の治療中にも培養検査は必要? 実施するとすればどのタイミング?
・特に注意すべき患者の観察項目は? ASTに伝達すべきなのはどのような場合?
【目次】
step1 抗菌薬適正使用の基礎知識
1 抗菌薬適正使用支援(AS)およびAST
2 ASTの概要
3 抗菌薬使用の基本的な考え方
4 抗菌薬適正使用支援(AS)に関連する項目
5 主な感染症と第一選択薬
6 主な原因菌と第一選択薬
7 抗菌薬の種類と特徴(抗菌薬の基礎知識)
step2 抗菌薬適正使用 実践 Q&A
【特集】
大好評特集「ビギナーのための胸部画像診断」が10年ぶりに登場!COVID-19をはじめとする新たな疾患や特発生肺線維症・過敏性肺炎などのガイドライン改訂にも対応し、呼吸器画像診断のエッセンスが網羅された必携の特集.
●1 胸部画像診断の基礎
Q1 CTにおける肺区域の読み方を教えてください. ● 室田 真希子,佐藤 功
Q2 二次小葉って何ですか? HRCT(TSCT)読影に必要な解剖を教えてください.● 高橋 雅士
ほか 全6問
●2 腫瘤性病変
Q1 肺結節の質的診断について,鑑別のポイントを教えてください. ● 佐藤 嘉尚
Q2 すりガラス型結節をみたら,どうすればいいですか? ● 佐藤 嘉尚
ほか 全7問
●3 感染症
Q1 大葉性(肺胞性)肺炎と気管支肺炎の違いは何ですか? ● 氏田 万寿夫
Q2 どのような所見をみたら結核を疑いますか? ● 氏田 万寿夫
ほか 全6問
●4 びまん性肺疾患
Q1 肺の間質って何ですか? 間質性肺炎って何ですか? ● 澄川 裕充
Q2 特発性肺線維症(IPF)と進行性肺線維症(PPF)について教えてください. ● 澄川 裕充
ほか 全11問
●5 心血管疾患
Q1 肺水腫の病態と画像所見について教えてください. ● 土屋 奈々絵
Q2 肺動脈血栓塞栓症の診断の基本を教えてください. ● 土屋 奈々絵
ほか 全3問
【連載】
すとらびすむす
朝日に匂ふ 山桜花 ● 高瀬 圭
画像のなりたちに迫る -Unveiling the Origins of Images-【新連載】
肺結節のスピキュラ ● 楠本 昌彦
ここが知りたい!
画像診断2024年8月号特集「呼吸器のcommon diseaseにみる非典型的画像所見」
● 宝関 明子,國弘 佳枝 ほか
Picked-up Knowledge from Foreign Journals
心血管系画像診断の最新文献 update ● 加藤 真吾
Case of the Month
Case of January ● 矢嶋 諒,梅岡 成章
THE KEY TO Case of November ● 阿保 斉
読影レポートLesson
頭部編「硬膜肥厚」 ● 河原 愛子,勝部 敬
続General Radiology診断演習
背景疾患を探る ● 林 勇気
コモンな感染症からまれな感染症までをカバーする,感染症治療の世界的バイブル2025年版。
●2025年版のおもな改訂ポイント
1「腎機能障害患者への投与量」大幅改訂+薬剤大幅追加
2「小児の投与量」大幅改訂+薬剤大幅追加
3「妊娠期・授乳期の安全性」大幅改訂+薬剤追加
4「肥満患者への投与量」「CAPD腹膜炎治療の抗菌薬推奨量」改訂
5肺炎、尿路感染症などコモンな感染症について最新のエビデンスに基づく改訂
6寄生虫疾患「トリパノソーマ症」大幅改訂
など。
●本書の特長
・表形式だから,処方例が一目でわかる
・すべて最新のエビデンスに基づいた治療推奨を収載
・重症化リスクをおさえるための知識が身につく
・新興感染症,再興感染症,動物由来感染症から輸入感染症にいたるまで,あらゆる感染症の治療推奨がわかる
表1 抗菌治療の臓器別アプローチ
BONE/BREAST/CNS/EAR/EYE/FOOT/GALLBLADDER/GASTROINTESTINAL/GENITAL TRACT/HAND/HEART/JOINT/KIDNEY, BLADDER/LIVER/LUNG/LYMPH NODE/MOUTH/MUSCLE/PANCREAS/PAROTID GLAND/PERITONEUM, PERITONITIS/PHARYNX/SINUSES, PARANASAL, SKIN, SPLEEN, SYSTEMIC SYNDROMES, VASCULAR/表2 おもな細菌に対して推奨される抗菌薬/表3 免疫力のある患者に推奨される抗菌薬の治療期間/表4 抗菌活性スペクトラム/抗真菌活性スペクトラム/表5 おもな多剤耐性菌に対する治療選択/表6 MRSA感染に対し推奨される処方/表7 抗微生物薬に対する過敏反応と薬物の脱感作/表8 妊娠時のリスクと授乳中の安全性/表9 おもな抗微生物薬の薬理学的特徴/表10 抗菌薬の用量,副作用,長時間または持続静注,吸入,ECMO使用時の用量調整,QTc延長作用/表11 真菌感染症の治療/表12 Mycobacterium感染症の治療/表13 寄生虫感染症の治療/表14 ウイルス感染症の治療/表15 感染予防/表16 小児用量/表17 腎障害のある患者, 肥満患者の用量調整/表18 肝障害時の用量調整/表19 CAPDによる腹膜炎の治療/表20 米国における海外渡航時のワクチン接種推奨/表21 薬剤一覧
本書では、いかにすれば現在流行している性感染症患者を抑え込むことができるかについて述べていきます。感染症の名医として研究・臨床を30年以上にわたって行ってきた著者が近年懸念していることが「日本国内における性感染症の蔓延」です。国立感染症研究所の感染症情報センターによる2018年の統計では梅毒患者は7001人で、8年間前から11倍に増加しています。
特集:今知っておきたい性感染症
責任編集 渡辺 大輔
■CONTENTS
羅針盤
今知っておきたい性感染症/渡辺 大輔
総論
性感染症診療へのいざない/渡辺 大輔
▼Part1.今話題の性感染症(梅毒,エムポックス)
総説1 梅毒 -細菌学・発生動向ー/大西 真
総説2 梅毒の皮膚症状/村瀬 千晶
総説3 梅毒の治療アップデート/石地 尚興
総説4 先天梅毒の臨床と対応/清水 博之
総説5 エムポックス/石金 正裕
case1 スクリーニング検査でみつかった梅毒性肉芽腫/大谷 愛美
▼Part2.コンジローマ,性器ヘルペスアップデート
総説6 尖圭コンジローマの臨床像と治療,鑑別疾患/三石 剛
総説7 爪部Bowen病とHPV/清水 晶
総説8 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンアップデート/川名 敬
総説9 性器ヘルペスアップデート/渡辺 大輔
case2 小児の尖圭コンジローマ/盛岡 拓哉,渡辺 大輔
▼Part3.STIアドバンスドスタディー
総説10 HIV感染症アップデート/横幕 能行
総説11 皮膚科医が知らない性感染症 淋菌性尿道炎,クラミジア性尿道炎,非クラミジア性非淋菌性尿道炎/濱砂 良一
総説12 性感染症の咽頭所見/余田 敬子
column1 性感染症診療の極意/澤村 正之
column2 日本性感染症学会へのお誘い/高橋 聡
【連載】
即答組織診断!(201)/常深 祐一郎
Your Diagnosis?
9月号の出題:櫻井 直樹
7月号の解答:佐藤 俊次,入澤 亮吉,原田 和俊
研修医のための皮膚病理診断Lesson(6)/斎田 俊明
【エッセイ&コラム】
Photo Essay 270「喰い跡」/塚谷 裕一
皮膚のfolklore 3「皮膚幼虫移行症」/岡田 寛文
市場を歩く 219「ニューヨーク ダウンタウン」/金子 健彦
ViDニュース 皮膚科診療のセカンドエフォート 第40回 日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会/安部 正敏
先天性サイトメガロウイルス(cCMV)感染症に関するエビデンスに基づく「診療ガイドライン」と,専門家による「解説・エキスパートオピニオン」で構成.診療ガイドラインでは,胎児期からフォローアップまで包括した20のCQを,解説・エキスパートオピニオンでは,診断やフォローアップのほか2023年3月に世界初の適応拡大承認を受けた症候性cCMVへのバルガンシクロビル治療に関するQ&Aも掲載.cCMV感染症に関わるすべての医療従事者必携の書.
プライマリケアで遭遇しうる梅毒,HIV,淋菌・クラミジアといった9つの代表的な性感染症について,問診から診察,検査,診断,治療,フォローアップ,医療費の目安,専門施設への紹介のタイミング,本人への説明まで,実践的な内容を具体的な症例を提示しながら解説.初めて性感染症の診療を行う医師でも慌てることがないよう,Minimal EssentialsとTimelineも提供.近年増加傾向にある性感染症の慢性化・難治化やさらなる蔓延を防ぐために,プライマリで臨床を行う医師にとって必携の一冊.
●本書は、輸液・静脈栄養の管理不良に伴って起こる「カテーテル関連血流感染症:CRBSI」の予防と対策に特化した実践マニュアルです
●以下は、プロローグより抜粋した著者の本書執筆に対する思いです。
・カテーテル管理とは、維持期間中にも、合併症なく、目的とする期間、カテーテルを使用することで、特に感染対策は徹底して行われなければならない。
・CRBSIは血流感染の要因として非常に重要であるが、感染対策の専門家の方々は、あまりCRBSI予防対策には興味がない、そんな印象を持っている。偏った考え方と言われるかもしれないが。
・また、感染管理認定看護師は、その教育課程で、どこまでCRBSI予防対策について学んでいるのだろう、そんな思いもある。叱られるのは間違いないが。CDCガイドラインについての勉強しかしておられないのではないだろうか。本当に叱られるであろう。
・そんな思いを持って、日本式のCRBSI予防対策を完成させたいと願いながら、この領域で活動している。
・日本集中治療医学会と日本救急医学会は、合同で「日本版敗血症診療ガイドライン2020(J-SSCG2020)」を作成し、2021年2月に正式出版した。
・J-SSCG2020は、多職種が関わる国内外の敗血症診療の現場において、ベッドサイドで役立つガイドラインとして広く活用されることが期待される。
・本特集では、なかでも注目すべきトピックスを取り上げ、ポイントを解説いただく。現時点のエビデンスを整理し、臨床現場で活用していただくとともに、新たな課題をピックアップする機会にしていただければ幸いである。
■ 敗血症診療を知る -J-SSCG2020のポイント
・はじめに
・J-SSCG2020が目指すもの
〔key word〕敗血症、ガイドライン、多職種、GRADE
・Sepsis-3における敗血症の定義と診断
〔key word〕Sepsis-3、日本版敗血症診療ガイドライン、敗血症診断
・感染症の診断
〔key word〕感染、血液培養、培養検体、グラム染色、バイオマーカー
・画像診断・感染源のコントロール
〔key word〕画像診断、感染源の検索、感染源のコントロール、ドレナージ、感染性膵壊死
・抗菌薬療法
〔key word〕敗血症、抗菌薬、適正使用
・初期蘇生・循環作動薬
〔key word〕初期蘇生輸液、血管収縮薬、強心薬、心機能評価
・ステロイド療法・免疫グロブリン療法
〔key word〕劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)、毒素性ショック症候群(TSS)、フルドロコルチゾン
・急性腎障害・血液浄化療法
〔key word〕腎代替療法、開始時期、エンドトキシン吸着療法
・敗血症におけるDIC診断と治療
〔key word〕播種性血管内凝固症候群(DIC)診断基準、血栓性微小血管症(TMA)、アンチトロンビン、リコンビナント・トロンボモデュリン
・PICSとICU-AW
〔key word〕PICS、ICU-AW、早期リハビリテーション、他動関節運動療法、神経筋電気刺激
●TOPICS
生理学
・脳内の硫化水素は正常な呼吸の維持に必須
神経精神医学
・事象関連電位:精神病性障害への臨床応用の可能性
臨床検査医学
・ポイントオブケア検査(POCT)の質保証
●連載
オンラインによる医療者教育
・13.G Suiteを用いた新たなオンライン教育システム「F.MOCE」
〔key word〕F.MOCE、G Suite、遠隔授業、オンライン教育システム、ユーザー本位
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・11.カイコを実験動物として用いた創薬研究
〔key word〕カイコ、創薬、体内動態、感染症、動物愛護
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・5.新型コロナウイルス感染症の臨床像
●フォーラム
子育て中の学会参加
・18.眼科医の視点から
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
豊富で質の高い臨床写真による、最新かつ最良のアトラス。現場で見る皮膚疾患を幅広く網羅・解説!鮮明な写真は患者への説明にも便利。
・ω3不飽和脂肪酸などの脂質は細胞膜の構成成分であり、その組成割合により神経細胞の活動性が変化することから、精神活動への影響が注目された。
・これまで、胎生期のω3摂取量と精神疾患との関連を論じた興味深い研究をはじめ、その発症リスクが高い状態であるアットリスク精神状態(ARMS)などを対象とした多数の報告が行われている。
・本特集では、わが国で精神と脂肪酸組成に関する研究に取り組むエキスパートの先生方に執筆をお願いし、それぞれのお立場から、最新の知見について読みやすくまとめていただく。
■ 精神・神経疾患とω3不飽和脂肪酸
・はじめに
・多価不飽和脂肪酸に着目した統合失調症病態メカニズムの理解と創薬の可能性
〔key word〕脂肪酸、統合失調症、peroxisome proliferator-activated receptor(PPAR)α
・食とメンタルヘルスーーω3不飽和脂肪酸を中心に
〔key word〕メンタルへルス、ω3不飽和脂肪酸、うつ病
・うつ病とω3不飽和脂肪酸
〔key word〕ω3不飽和脂肪酸、うつ病、観察研究、介入研究、メタ解析
・アルツハイマー病による認知症とω3不飽和脂肪酸
〔key word〕アルツハイマー病(AD)、認知機能、認知症の行動・心理症状(BPSD)
・統合失調症と多価不飽和脂肪酸ーー発症リスクの軽減に向けて
〔key word〕ω3不飽和脂肪酸、ω6不飽和脂肪酸、細胞膜リン脂質、精神病、早期介入
・自閉症スペクトラム症における多価不飽和脂肪酸の代謝の役割
〔key word〕自閉症スペクトラム症(ASD、グリホサート、母体免疫活性化、可溶性エポキシド加水分解酵素(sEH)
●TOPICS
輸血学
・へき地・離島における輸血医療
臨床検査医学
・ナノスーツ技術による感染症への診断戦略
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・16.やってみようバイオインフォマティクスーーエンリッチメント解析編
〔key word〕DAVID、gProfiler、エンリッチメント解析
人工臓器の最前線
・4.小児に対する補助人工心臓
〔key word〕小児、重症心不全治療、補助人工心臓
●フォーラム
グローバルヘルスの現場力
・はじめに
感染症で苦しむ人々の声に応えて
・1.結核対策ーー世界戦略構築への現場からの発信
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・20.カサゴ、オコゼ、ゴンズイ --ヒレにある毒棘に刺されると……
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
「インフルエンザ」「O157」「おたふくかぜ」……、
ニュースなどでよく耳にする感染症や、小学校などで流行する身近な感染症がキャラクターとなって登場!
O157の「オーちゃん」が、えほんのなかをいきいきと動いて、病気のうつり方や症状から、予防法・対処法まで、わかりやすく教えてくれます。巻末には、保護者に向けた感染症のくわしい解説や予防法・対処法も収録! 感染症のことが楽しく学べるえほんです。
クイズに答えて、感染症対策!
感染症にかかったときの対処法や注意点などをクイズ形式で紹介。問題を解くことで、正しい感染症の知識が身につけられます。3巻は、皮ふに症状が出る手足口病ととびひ(伝染性膿痂疹)をテーマに、発症から治るまでの流れを時系列で解説。そのため、実際に感染したときのことをイメージしやすく、感染症を「自分事」として考えられます。マンガやイラストを豊富に掲載! オールカラー・総ルビなので、やさしく感染症対策が学べます。
はじめに
この本の見方
マンガ【プロローグ】とつぜんのアクシデント
問題1 手のひらや足のうら、口のなかに水ぶくれが! これって?
問題2 手足口病は、手・足・口以外に症状が出ることも。出やすいのは?
問題3 水ぶくれを早く治したい! どうするといい?
問題4 口のなかの水ぶくれにはウイルスがたくさん! 気をつけることは?
問題5 手足口病にかかった人がトイレの後に気をつけることは?
問題6 おなかがすいたけど口のなかが痛い…。口にしていいものは?
コラム まわりの人が手足口病になったら?
問題7 水ぶくれがおさまった! もう体にウイルスはいない?
問題8 手足口病が完全に治った! これでもうすっかり安心かな?
問題9 虫さされをひっかいたら、水ぶくれができてかゆい! これって?
問題10 黄色ブドウ球菌はどこにひそんでいるのかな?
コラム 黄色ブドウ球菌が引きおこす病気
問題11 とびひの水ぶくれがつぶれちゃった! これからどうなっちゃうの?
コラム とびひを予防するには?
問題12 つぶれた水ぶくれは、いったいどうすればいいの?
問題13 とびひに効く薬にはどんなものがあるのかな?
問題14 とびひにかかったとき、おふろに入ってもいいの?
問題15 水ぶくれがまだ治っていないけれど登校してもいいのかな?
問題16 とびひがようやく治った! もうかかることはないのかな?
マンガ【エピローグ】これからもみんなで
コラム 皮ふに症状があらわれる感染症
はじめに
第1章 先天性サイトメガロウイルス感染症
・ウイルス奇形学
・サイトメガロウイルスにいついて
・先天性CMV感染症
・先天性CMV感染症の実験的研究
第2章 胎生期マウス胚へのMCMV感染とその影響
・全胚培養への感染
・初期胚には感染しない
・胎生中期マウス胚への感染
・胎生後期のマウス脳への感染
第3章MCMVの全身感染における発育期脳の感染感受性
・胎盤感染のモデル
・腹腔内感染による発育段階の感染感受性
第4章 神経幹前駆細胞の感染感受性
・前初期抗原と早期抗原の発現の相違
・神経幹前駆細胞の培養と感染の影響
・大脳スライス培養による解析
第5章前初期(IE)遺伝子発現のトランスジェニック(Tg)マウスにおける発現
・MCMV IE-promoterの(Tg)マウスにおける発現
・脳の発育に伴うMCMV ie-promoter発現の細胞特異性
・MCMV IE-pro-lacZ Tgマウスから胚性幹細胞の樹立
第6章発育期脳へのMCMV感染による神経細胞移動障害とアポトーシス
・胎生後期胚への感染による神経細胞の移動障害
・発育期脳での非感染神経細胞のアポトーシスの誘導
・初代培養神経細胞でのアポトーシスの誘導と感染による抑制
・発育期脳海馬のNMDAリセプターの感染による発現の抑制
第7章 発育期脳へのMCMVの感染による炎症・免疫異常
・脳形成期におけるMCMV感染のマクロファージ/ミクログリアの反応
・感染による脳形成のステムネスの障害
・新生児期脳へのMCMV感染の自然免疫の特徴
第8章 脳に潜伏感染あるいは持続感染しているMCMVの再活性化
・潜伏感染期の大脳スライス培養による再活性化
・MCMVは神経幹細胞で潜伏感染する
・補記:ウイルスの潜伏感染・持続感染と神経細胞の機能変化
第9章 発育期脳におけるMCMV早期遺伝子の神経特異的な発現
・MCMV早期遺伝子e1-promoterのTgにおける神経特異的発現
・組換MCMV感染によるe1-promoterの神経特異性の解析
第10章 総括:何を明らかにしたか
あとがき
回想 私の研究生活