本書は、フェミニズムや女性学といった男女平等をめざす運動と研究の歴史を踏まえて、「ジェンダー」「ジェンダーフリー」「男女共同参画」「フェミニズム」を積極的に擁護する立場で書かれています。各質問に簡潔に答えていくQ&A形式を中心としています。
いったい誰のための男女共同参画社会なのか?セイフティーネットとして機能してきた主婦は本当に無用の長物か?子どもを不要とする社会的風潮はなぜ作り上げられたのか?少子化対策がなぜ子どもを増やすことでなく労働力確保に擦り替えられたのか?誤読から始まった「ジェンダー・フリー」が男女共同参画の名の下に君臨してしまっている今日、問題は山積している。本来、男女共同参画社会とは女性が安心して子どもを生み育てながら仕事を行える社会、男性も仕事だけでなく、家庭生活において家事・育児を行う社会ではなかったのか。少子化をさらに促進させ「女・女格差」を広げ、「一億総働きバチ社会」をつくる行政主導のフェミニズムに基づく「男女共同参画社会」の矛盾点をいま明らかにする。
産学官連携をリードする福井大学の取り組みを基に、都市・地方間格差のない、また男女がともに自らの能力に応じて活躍できる豊かな社会は、実は個人の些細な気づき、そして気づきの連鎖により実現することを、豊富なデータとケーススタディで説いたキャリア・アントレプレナーシップ論。話題のクラウドファンディングから、家計の遣り繰りやリケジョ・腐女子文化まで、幅広いトピックを扱ったユニークな一冊。
津波ですべてを失った女性が手にした一本の口紅。それは、生きる力を蘇らせるひとすじの光となった。被災女性が被災女性を支援する1年の記録。被災地での女性視点の支援活動、平時の男女共同参画の必要性を訴える好著。
被災女性による被災女性のための支援記録ーーはじめに
第1章 草の根グループの女たちが動く
みやぎジョネットの誕生ーースタートはDV被害者支援から やはたえつこ
お見舞い訪問からせんたくネットへーー被災女性の声をあと押しする 宗片恵美子
第2章 登米市・男女共同参画の取り組みを支援に拡げる
「えがおねっと」の活動ーー南三陸町・被災女性への支援 須藤明美
男女共同参画推進条例をいかした被災者支援が成功した理由 浅野富美枝
第3章 セクシュアルマイノリティと若者世代は
セクシュアルマイノリティの避難生活ーー「個人」として尊重される社会へ 内田有美
大震災で見つめ直した学生生活ーー出身地・山元町での被災を力に 山田優貴
新しい支援の二つの動きーーセクシュアルマイノリティとガールズ世代を対象に 浅野富美枝
第4章 被災地の報道・行政現場の女たち
震災を伝え続ける地元紙・河北新報 佐藤理絵
被災自治体職員の声なき声 伊藤利花
終章 被災者支援と男女共同参画ーー噴出した多面的な問題 浅野富美枝
被災女性による被災女性のための支援記録ーーはじめに
第1章 草の根グループの女たちが動く
みやぎジョネットの誕生ーースタートはDV被害者支援から やはたえつこ
お見舞い訪問からせんたくネットへーー被災女性の声をあと押しする 宗片恵美子
第2章 登米市・男女共同参画の取り組みを支援に拡げる
「えがおねっと」の活動ーー南三陸町・被災女性への支援 須藤明美
男女共同参画推進条例をいかした被災者支援が成功した理由 浅野富美枝
第3章 セクシュアルマイノリティと若者世代は
セクシュアルマイノリティの避難生活ーー「個人」として尊重される社会へ 内田有美
大震災で見つめ直した学生生活ーー出身地・山元町での被災を力に 山田優貴
新しい支援の二つの動きーーセクシュアルマイノリティとガールズ世代を対象に 浅野富美枝
第4章 被災地の報道・行政現場の女たち
震災を伝え続ける地元紙・河北新報 佐藤理絵
被災自治体職員の声なき声 伊藤利花
終章 被災者支援と男女共同参画ーー噴出した多面的な問題 浅野富美枝
日本は今、働き方改革や女性活躍、男性の育児参加など、多くの課題に挑戦している。焦点を当てる角度や呼称は様々でも、職業生活と個人や家庭生活の調和をめざす基礎となる枠組がワーク・ライフ・バランスである。本書は、その概念や分析視角を考察した上で、主要各国の施策の特徴を析出し、日本における実態を検証する。多方面から取り上げる視点と事例から、未来志向的な働きやすい職場環境とは何かを探る。
長時間労働をやめて家庭生活との両立へ。「男は仕事、女は家庭」の固定観念を脱して、人権尊重の理念に深く根ざした真の男女平等の達成をめざす。
マンガ、アニメ、ゲーム、ケータイ、ネット、ポップス、ファッションなどの面から現代の日本と海外の若者像を浮き彫りにする。
地域再生の担い手として注目される女性リーダー。しかし彼女らが地域の意思決定の場に現れることは、ほとんどない。その背景にはどんな問題が潜んでいるのか?フィールドワークで出会った女性たちのナマの声をもとに探る。
女性の社会進出が進む今日、男女雇用機会均等法や育児・介護休業法など、男女が共に働く法環境の整備は進んできました。しかし、依然として、「男はこうあるべきだ」「女はこうあるべきだ」といったジェンダーによる役割分担意識は根強く、職場における男女の賃金格差、昇進差別、セクシュアル・ハラスメントなど、問題は山積している。また、ワークシェアリングやディーセント・ワークといった新たな論点も浮かび上がってきた。さらに、一見平等に見える労働法制においても、そのモデルとなるのは男性労働者であり、女性の視点が欠けているという指摘もなされている。本書はこれら「女性と労働」に関するあらゆる問題を専門家の立場から分かりやすく解説したものである。