芸術創造の長い歴史のうえで芸術の保護者たるパトロンの果たした役割は大きい。富と権力を誇るルネッサンスの王侯貴族や教会、新興の近代市民階級、コレクターや画商、現代の政府・企業。彼らは芸術のあり方にどんな影響を与えたのか?美術館や展覧会が登場した意味とは?社会的・経済的担い手とのかかわりに光をあてるユニークな美術史。
ジョン・ラスキン(1819 -1900)19 世紀イギリス・ヴィクトリア時代を代表する思想家、美術評論家。
当時イギリスでは産業革命の絶頂期を迎え、それに伴い新しい社会問題が生まれていた。工業化による公害、技術革新による失業者の急激な増加。功利主義を推し進めた結果、生まれたものは環境破壊と貧富の差、人間性の欠落であった。
ラスキンが教示するのは、芸術とは人間が労働の中に見出す喜びの表現だということである。だが、労働は分断された。人間は単なる切れ端に分けられた。ラスキン去って1世紀、その状況は今日も変わらない。美がいま一度、実り多き労働の自然でかつ不可欠の随伴物となるために、国家と国民はなにをなすべきか。
全ての生産活動と社会活動に人間性を取り戻すヒントとなる名著を新訳で刊行。
序 芸術による労働の聖化
新訳版の発刊にあたって
再版のまえがき
初版の訳者まえがき
凡例
序文
第一講 芸術の発見と適用
発見
適用
第二講 芸術の蓄積と分配
蓄積
分配
補遺
一、父権
二、公的扶助を受ける権利
三、能力訓練学校
四、社会の嗜好
五、新需要の創出
六、文学の経済論
七、国家の水先案内人
八、絹と紫
世界最高峰の美術史家5名がアートの流れを時系列で詳説した〈アートの教科書〉待望の日本語版。
英語圏を中心に絶大な影響力を誇る「オクトーバー派」。その中心メンバーである、ハル・フォスター、ロザリンド・E・クラウス、イヴーアラン・ボワ、ベンジャミン・H・D・ブークロー、デイヴィッド・ジョーズリットが書き下ろした渾身の美術史。
世界各国で反響を呼んだ大著 “ART SINCE 1900” の全訳。
ピカソ、マティス、デュシャン、ポロック、ウォーホル、具体美術協会、草間彌生、デイミアン・ハースト、アイ・ウェイウェイなどの芸術家・グループ、
キュビズム、バウハウス、抽象表現主義、ミニマリズムなどの運動・動向、
モダニズム、ポストモダニズム、カルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアリズムなどの思潮・思想を
800を超える作品図版とともに取り上げながら明快に論じる。
グローバルな視点、ユニークな論点、最先端の理論、そして歴史的な網羅性。
20世紀から現在までのアートを知るための必要なすべてを備えた決定的な名著。
【本書の構成】
5つのイントロダクション
130の年代順項目(1900年から現在まで)
41のコラム
2つの座談会
用語集・参考文献・索引
画家、デザイナー、建築家、作家、音楽家……時代とジャンルを超えたアーティストの家250軒!
アーティストが自分自身のためにデザインした家。そこは、生活の場であり、技術や思想が反映された芸術作品であり、インスピレーションを与えてくれる場所でもあります。本書では、歴史上の人物から現役のアーティストまで、世界的クリエイターたちの自宅を紹介。美しいインテリアの中に込められたストーリーを紐解くと同時に、アーティストの知られざる一面も見えてきます。
〈収録アーティスト〉
【アート】
レオナルド・ダ・ヴィンチ
ポール・セザンヌ
クロー・ド・モネ
パブロ・ピカソ
フランシス・ベーコン
ルネ・マグリット
サルバドール・ダリ
ラファエロ
ルーベンス
フリーダ・カーロ
マルク・シャガール
ジョアン・ミロ
サイ・トゥオンブリー
ジャクソン・ポロック
ウィリアム・モリス
河井寛次郎
イサム・ノグチ
ドナルド・ジャッド
【建築・デザイン】
ル・コルビュジエ
チャールズ&レイ・イームズ
テレンス・コンラン
ザハ・ハディド
坂茂
オットー・ワーグナー
フランク・ロイド・ライト
オスカー・ニーマイヤー
ヘリット・リートフェルト
アルヴァ・アアルト
フランク・ゲーリー
【ファッション】
ガブリエル・シャネル
クリスチャン・ディオール
ユベール・ド・ジバンシィ
イヴ・サンローラン
ジョルジオ・アルマーニ
マーク・ジェイコブス
アレキサンダー・マックイーン
【文学】
アガサ・クリスティ
アーネスト・ヘミングウェイ
ヴァージニア・ウルフ
マーク・トゥエイン
ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ
ヴィクトル・ユーゴ
チャールズ・ディケンズ
エミリー・ブロンテ
ジャン・コクトー
ジャン・ジャック・ルソー
ヘンリック・イプセン
【音楽・映画】
ルイ・アームストロング
ジミ・ヘンドリックス
フランク・シナトラ
デヴィッド・ボウイ
エルヴィス・プレスリー
ジュゼッペ・ヴェルディ
ピョートル・チャイコフスキー
ジャコモ・プッチーニ
フランツ・リスト
チャーリー・チャップリン
他
幅広い読者を持つ代表的な芸術総合雑誌
ドゥルーズは芸術との格闘によって哲学を構築した。ドゥルーズの哲学における概念の創造に、芸術はいかにして重要な役割を果たしてきたのか。初期から最晩年まで取り組み続けた芸術をめぐる思考の変化とともに、その概念の生成の過程を明らかにする。
平安朝から鎌倉時代にかけて制作された阿弥陀来迎図・六道図・十界図などの浄土教美術の優品。これらの作品を、『往生要集』の思想や迎講・仏名会等の宗教行事と関連させ来迎芸術の真実に迫った名著。解説=山折哲雄・須藤弘敏
〈目次〉
来迎芸術ー五色の糸をたぐって
来迎芸術論
十界図考
地獄絵
浄土教の思潮と絵画ー恵心・法然・親鸞の芸術観
解説 山折哲雄
大串純夫論文目録
解説「来迎芸術論」以後 須藤弘敏
来迎芸術ー五色の糸をたぐって
来迎芸術論
十界図考
地獄絵
浄土教の思潮と絵画ー恵心・法然・親鸞の芸術観
解説 山折哲雄
大串純夫論文目録
解説「来迎芸術論」以後 須藤弘敏
芸術とは「眼に見えたもの」の再現ではなく「知っていること」から創られる。絵画や彫刻にせよ建築や都市にせよ、優れた独自の表現が確立された時、そこには、かつてなかった精神的価値に裏打ちされた空間認識が根ざしているに違いない。原始時代の洞窟壁画、ギリシアの神殿と彫刻、ゴシック建築、ルネサンスの理想都市、鉄とコンクリートと工業化から現れた世紀末芸術、20世紀に花開く抽象芸術……。自己と対象との関係において際立った表現様式が持つ文化史的・精神的背景を解き明かす、圧倒的な芸術論。西洋美術の碩学の隠れた名著。解説 三浦 篤
原始空間の特質
ギリシャ人の空間意識
イタリア美術の空間意識
ゴシック空間の象徴性
ルネッサンスの理想都市
新しい技術と空間的可能性
世紀末芸術の空間意識
キュビスムの空間意識
抽象的空間の成立ーー抒情と幾何学
あとがき
解説 三浦篤
第165回芥川賞候補作
ある日、夫が風呂に入らなくなったことに気づいた衣津実。夫は水が臭くて体につくと痒くなると言い、入浴を拒み続ける。彼女はペットボトルの水で体をすすぐように命じるが、そのうち夫は雨が降ると外に出て濡れて帰ってくるように。そんなとき、夫の体臭が職場で話題になっていると義母から聞かされ、「夫婦の問題」だと責められる。夫は退職し、これを機に二人は、夫がこのところ川を求めて足繁く通っていた彼女の郷里に移住する。川で水浴びをするのが夫の日課となった。豪雨の日、河川増水の警報を聞いた衣津実は、夫の姿を探すがーー。
【著者略歴】
高瀬隼子(たかせ・じゅんこ)
1988年愛媛県生まれ。東京都在住。立命館大学文学部卒業。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞。2020年に同作でデビュー。2022年『おいしいごはんが食べられますように』で第167回芥川賞、2024年『いい子のあくび』で第74回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
己を削って努力を続けるアーティストを漢方薬で支えたい。
身体機能の極限に挑むアーティストの身体、痛み、精神的苦悩に
医療チームもあらゆる手立てで援護します。
本書では、西洋医学にプラスαの漢方薬を加えてアーティストを支える漢方薬を伝授します。
アーティスト自身が本書で主治医に相談する、薬局で漢方薬を入手して対応することもできる
わかりやすい記載も魅力。Amazon3冠を獲得した『フローチャート整形外科漢方薬』の第二弾!
精神科医、田中伸一郎先生も加わりパワーアップした最新刊。
〈「アートは難しい、わからん」から「わからない。だから興味がわく」へ。〉
〈アートはわからない!と思っている人にこそ触れてほしい「対話型鑑賞」。〉
1980年代後半ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発された対話型の美術鑑賞法(VTC)は、その後派生したVisualThinking Strategies(VTS)をふくめ、日本では「対話型鑑賞」として徐々に広まりました。近年、この鑑賞法は美術鑑賞のみならず教育現場や医療、サイエンスの分野でも評価され、さらにビジネス界にも普及しつつあります。本書は各分野の専門家が対話型鑑賞の現状を把握し、問題や課題を浮き彫りにした上で、対話型鑑賞の可能性を見つめ直す一冊です。
※2022年夏に開催されたフォーラム「対話型鑑賞のこれまでとこれから」をもとに書籍化。
ゴッホの農夫の靴やギリシアの神殿など具体的な芸術作品の分析を通して、後期ハイデッガーを予示する新たな真理観、存在論が展開される最重要作品の新訳。ガダマーの解説付き。
私は2019年から現在まで、某大学で毎年数回の講義を担当させてもらっている。美術家としての私がその時々に考えたこと、伝えたかったことをお話しするのだが、これまでの議論を振りかえってみると、「生き延びる」というテーマに関連した内容が意外に多かった。(「はじめに」より)セルフポートレイト作品で知られ、「私」の意味を追求してきた美術家が、「生き延びるとは何か」というテーマに取り組んだ人生論ノート。
「芸術とは生きること」と言った太郎の人生は、まさに波乱万丈。権威、常識そして自分自身と闘いぬいた男の物語。
目次より
【第I部 創造と想像】
第1章 対談芸術と科学の邂逅 対談:千住博×酒井邦嘉
第2章 ベートーヴェンはなぜすごいのか 曽我大介
第3章 マンダラ:視覚化された最高真理ーそして芸術への傾斜ー 正木晃
第4章 理学・工学・アート・デザインとウェルビーイング 前野隆司
【第2部 人と生物】
第5章 「温故知新」の普遍性 〜能と論語とbeyondAI 〜 安田登
第6章 歩行について:界例からのライヴ・アート(生の芸術)考 外山紀久子
第7章 科学論の中の美と芸術ー近代日本の見た「実在」 岡本拓司
第8章 科学と芸術をめぐる近代のパラドックスーゲーテ自然科学における形態学と菌類生物の〈ポリネーション〉/試論 前田富士男
第9章 生命を主体とする哲学ー南方熊楠とユクスキュル 松居竜五
第10章 四次元の芸術ー南方熊楠と鈴木大拙からはじまる 安藤礼二
【第3部 都市と自然】
第11章 都市・まち・建築の熱環境の可視化 梅干野晁
第12章 科学と芸術をつなぐ多孔性モデルー生態学的都市論から見た世界 田中純)
第13章 庭園芸術が問う技術時代の総合 後藤文子
第14章 人間と自然の関係の文化「庭」の今 岡田憲久
2016年「障害者差別解消法」の施行により、文化施設全般に障害のある人への合理的配慮の提供が義務付けられたが、多くの施設では未だ対応がすすんでいない。2020年のオリンピック・パラリンピック開催により、現場の問題意識は高まっているものの具体的な規定や指針の不在が課題となっている。本書は、この現状に応えるべく、舞台鑑賞のバリアフリー化に先駆的に取り組んできた著者が、基本的な考え方から障害ごとのスタッフの対応の詳細まで、必須知識をコンパクトにまとめた初めての入門書である。障害者への「配慮」を考えることを通じて空間・サービスの意味を問い直す奥行きある内容となっている。
何のための芸術か?──メニングハウスの問いは、ダーウィンの進化論美学へと行き着いた。近代的制度としての芸術および芸術家が生まれるはるか以前、太古の昔に人間の技芸はいかなる機能を担っていたのか。ダーウィンが性淘汰を理論化した大著『人間の由来』の精読を通じて、美の感覚についての進化論的仮説とカントらが論じた哲学的美学を架橋する。著者による全面的な改訂がほどこされた決定版。
序 説
人間の技芸の進化の転用説
第一章 競争的な求愛と美的判断/選り好み──ダーウィンの技芸モデル
一 「美の感覚」──美的長所と美的判断についてのダーウィンの全般的な仮定
二 ダーウィンの視覚美学──身体「装飾」の理論から人間の視覚芸術へ
二・一 人間の外観の第一装飾としての裸出した肌
二・二 人間の自己彩色、自己装飾、自己形成(変形)の技芸
二・三 見えないものを見る──裸出した肌から美的想像へ
三 ダーウィンの音楽と修辞の理論
三・一 性的「歌手」としての鳥類、哺乳類、人間
三・二 音楽に喚起された感情についてのダーウィンの理論
三・三 言語、修辞、文学における性的原始音楽の遺産
四 クジャク/鳴禽類と人間の芸術家──比較の功績と限界
第二章 社会的な協力と結束の推進者としての芸術
一 高コストで競争的な信号としての芸術、そして「マザリーズ」仮説
二 選好された同盟相手に「求愛する」高コストな実践としての芸術的な複合媒体パフォーマンス
三 集団内の協力/結束を推進するものとしての共同音楽制作と複合媒体パフォーマンス
四 技芸の競争的効果と協力的効果の複合的混合
第三章 個体系統的自己形成(自己変形)としての技芸との取り組み
第四章 人間の技芸の進化の転用モデル──「美の感覚」、遊戯行動、テクノロジー、そしてシンボル認知が力を合わせるとき
一 美の感覚
二 性的求愛、遊戯、そして技芸
三 テクノロジーと技芸
四 シンボル認知/言語と芸術
四・一 ここと今を超越する──想像力と物語性
四・二 曖昧性と不確定性への寛容と適性
四・三 欺瞞と自己妄想のリスクとポテンシャル
五 相互作用する四つの転用適用
訳 注
訳者あとがき
書 誌
文芸批評をのりこえる「作品科学」の誕生。「内的読解」と「外的読解」の不毛なアンチノミーを克服し「文学場」の生成と構造を活写。
芸術はどこへ向かっていくのか。激しい時代の変化に晒される芸術、そして美意識。その時代だからこそ、美術史家、経済学者、哲学者、比較文学者、動物行動学者、音楽学者、そして画家、陶芸家、版画家、指揮者、演奏家、能楽師も加え、これからの時代の芸術とは何かを考える。京都府立文化芸術会館で行われ全国から観衆を集めた講座。激しい討論、パネルディスカッションの記録。連続九回講座の白熱の議論をいまここに再現する。
はしがき
■第1講
激動の一九世紀、二〇世紀、そして(高階秀爾)
市場社会における芸能・芸術の評価(猪木武徳)
鼎 談(高階秀爾・猪木武徳・國分功一郎)
■第2講
美に想う──地中海から(青柳正規)
今問いかけるアートのチカラArt in Hospital(山本容子)
対 談(青柳正規・山本容子)
■第3講
ヒト以外の美意識──ゴリラから学ぶ(山極壽一)
美の不純性、そして批評について──哲学は美を捉えているか?(國分功一郎)
対 談(山極壽一・國分功一郎)
■第4講
音楽は何処へ──一九世紀から振り返る二一世紀(岡田暁生)
■第5講
言語の彼方へ 打ち震え揺さぶるアート(樂吉左衞門)
僕はなんでこんな作品を作っているか(会田 誠)
鼎 談(樂吉左衞門・会田 誠・高階秀爾)
■第6講
演奏家から──今まで言わなかったこと(井上道義/聞き手 通崎睦美)
僕から見える日本の美術界の状況(会田 誠)
鼎 談(井上道義・会田 誠・通崎睦美)
■第7講
芸術の評価軸とジャンルの拡散(高階秀爾)
フィールドワークの美学とリテラシー(山極壽一)
鼎 談(高階秀爾・山極壽一・岡田暁生)
■第8講
あらためて詩歌の森へ その1(芳賀 徹)
あらためて詩歌の森へ その2(芳賀 徹)
「能」とは「能役者」とは(片山九郎右衛門)
■第9講
パネルディスカッション1(猪木武徳・岡田暁生・國分功一郎・高階秀爾・山極壽一・山本容子/進行 通崎睦美)
パネルディスカッション2(猪木武徳・岡田暁生・國分功一郎・高階秀爾・山極壽一・山本容子/進行 通崎睦美)
あとがき
ミケランジェロは、イタリア・ルネサンスのもっとも重要な芸術家の1人と考えられています。孤独を好み、休むことなく仕事をした彼は、彫刻家であり、画家であり、建築家であり、そして詩人でした。多くの才能をもったミケランジェロの世界にようこそ!
《ダヴィデ像》や《最後の審判》など作品説明も充実。
小学生低学年から。