離婚ののち息子を連れて地元に戻ってきた幼なじみの女性と、「結婚」をしないまま新しい「家族」のかたちを探っていく表題作のほか、小説的企みに満ちた「珈琲」をめぐる五つの物語。珈琲にまつわる書き下ろしの自伝的エッセイ「珈琲に呼ばれる人」も収録。
コーヒーの誕生からスターバックスまで、その知られざる暗黒の歴史。
大学を卒業して入社した会社がすぐに倒産し、無職となってしまった名取司が、どこからともなく漂う珈琲の香りに誘われ、古書店『止まり木』に迷い込む。そこには、自らを魔法使いだと名乗る店主・亜門がいた。この魔法使いによると、『止まり木』は、本や人との「縁」を失くした者の前にだけ現れる不思議な古書店らしい。ひょんなことからこの古書店で働くことになった司だが、ある日、亜門の本当の正体を知ることになる。切なくも、ちょっぴり愉快な、本と人で紡がれた心がホッとする物語。
絵里のパパは、コーヒープリンしか作れないケーキ屋だ。そんなパパが、手製の着ぐるみで、パンダやコッコさんの格好をするのが、絵里は恥ずかしくてたまらない。ある日、友だちに、そんなパパの姿を見られて…。だが、病院のボランティアで、子どもたちのはじける笑顔を見た絵里は、パパの着ぐるみにかけた思いと、そのすばらしさに気づいていく。
コーヒー豆は、熱帯や亜熱帯で広く栽培されています。そして世界じゅうに輸出され、コーヒーとして飲まれたり、スイーツなどに使われたりしています。だからコーヒー豆のことを調べると、地球上のさまざまな問題が見えてきます。熱帯林に何度も足を運び、森のようすや、そこに生きる人たちの暮らシを研究してきた著者が、調査や研究のようすを紹介しながらわかりやすく話します。
大好きなコーヒーの香り、一緒にいると楽しくなる仲間たち。ページをめくる度に、笑顔が溢れるイラスト集。
本書は、25年間のセラードコーヒーの歩みと、セラードコーヒーの挑戦とその成果について、季刊「珈琲と文化」誌に連載したものを中心に、一冊にまとめたものです。また、この数年、世界的に、スペシャルティ・コーヒーが注目されていますが、スペシャルティとは何か、セラードコーヒーがそれにいかに対処しているかも記してあります。
ここは、この異世界でただひとつのコーヒーが飲める場所。現代からやってきた元高校ユウが切り盛りする喫茶店だ。迷宮街に歌姫がやってくる。街は観光客でごった返してお祭り騒ぎ。ユウの店にも新規客が増えてきて、てんてこ舞いしていたところ、リナリアが悩みを抱えて来店してきた。なんでも、学院の寮が立ち入り禁止になり宿を探しているらしい。「うちに泊まったら?部屋、空いてるけど」「なっ、なななっなにを…変なことしないわよね?」住み込みアルバイトのリナリアと、仕事も食事も寝るときもいつも一緒の夏休み。ドキドキの同居生活が始まります。
本書は酒類などを嗜好品として一括することはこれら商品が薬物を含んでいることを隠蔽するもの、これら商品の消費にともなう副作用(害)を軽視するものであると主張する。
本書は、「スペシャルティコーヒー」と呼ばれる高品質で風味の素晴らしいコーヒーの中から、好みの1杯を見つけるために必要な情報を凝縮した1冊である。製法や抽出法、テイスティングの基本から、国別のコーヒー生産地の情報まで、幅広く収録している。特に、味を決める重要な要素となる生産地の環境やトレーサビリティー(生産履歴)を重視し、誌面の半分を割いた。本書をきっかけに、世界中で生産されるコーヒーを詳しく知り、コーヒーの新たな味わい方を見つける人が増えることを願ってやまない。
一杯のコーヒーに人生を注ぐ十四人のトップランナーたち。