本書は患者さん(子ども)とその保護者を対象として、子どもが歯を磨かないとお口の中がどうなるか、処置や予防法も含め、1ページ全面を使った特大の症例写真を見せながらわかりやすく解説している。子ども編は表表紙から、保護者編は裏表紙から逆に読むユニークな構成になっており、低年齢児には保護者が読んで聞かせることもできる。待合室のわずかな時間でも眺めることができ、むし歯や歯周病予防の動機づけに最適な書籍である。
天然歯の表面には、さまざまな性状があり、それらを表現することは、天然歯のもつ質感を表現するために、もっともたいせつである。表現方法は、各種セラミック材料およびセラミストにより千差万別の築盛方法が考えられるはずである。天然歯の質感を持った、色彩表現・形態表現で大切なことは、天然歯の形態・層の構成を知り、光によりさまざまに変化する天然歯色彩を観察し、熟知することであると考える。
インプラントオーバーデンチャー(IOD)は“すぐに壊れる”“リペアの頻度が高い”というイメージがある。そのため、ランニングコストがかかり、患者にもなかなか満足してもらえないという結果に陥ることがしばしばである。そこで本書では、なぜIODが壊れ、どこが壊れるのか、そしてどうすれば壊れにくいものが作れるのかについて、世界中の最新データを基に、徹底的に検証した。近い未来を見据えた“超高齢社会”必携の書である。
1章 なぜインプラントのオーバーデンチャーは壊れるのか?
1章 1 解剖学的要因
1章 2 生物学的要因
1章 3 補綴的要因
1章 4 力学的要因
2章 インプラントオーバーデンチャーのどこが壊れるのか?
2章 1 インプラント体の壊れるところ
2章 2 アタッチメントの壊れるところ
2章 3 義歯床、対合義歯の壊れるところ
3章 リペアの少ないインプラントオーバーデンチャーとは?
3章 1 患者が満足するインプラントオーバーデンチャーとは?
3章 2 リペアの少ないインプラントオーバーデンチャーの作り方
3章 3 リペアの少ないインプラントオーバーデンチャーのメインテナンス
本書はプラスティックサージェリーの第一人者と目されるOtto Zuhr氏らによって執筆されたペリオとインプラントに関する審美形成外科の専門書である(原書は2012年発行)。特筆すべきは全編にわたり使用されているマイクロスコープによる美しい写真。術式がステップごとにきめ細かく分けられ、その1つ1つをわかりやすい拡大写真で見ることができる。審美のための歯周形成外科を学ぶ際に避けては通れない決定版大著である。
A項 原理
1章 歯周組織の解剖と構造生物学の基本原理
2章 マイクロサージェリー:新たな次元へ
3章 一次治癒:成功の鍵
4章 切開、フラップデザイン、縫合テクニック
5章 歯肉の審美:基準、ガイドライン、診断上の戦略
6章 患者管理
B項 術式
7章 自家移植片の採取
8章 歯肉増生術
9章 歯肉退縮の治療
10章 審美的歯冠長延長術
11章 乳頭再建
12章 抜歯窩の管理
13章 欠損歯の補綴(置換)
C項 合併症
14章 術中出血
15章 フラップの穿孔
16章 術後出血
17章 術後感染
18章 フラップや移植結合組織の壊死
19章 自家ブロック骨および皮質骨板移植に関連した失敗
20章 インプラントの喪失
21章 瘢痕、刺青、過剰軟組織
22章 生物学的幅径の侵害
Tooth Wear(トゥースウェア) を引き起こす酸蝕症・摩耗症・咬耗症・アブフラクションの病因や評価、削らずに付加的な処置で歯の修復を図る“additive restoration”の実際、デジタル機器の活用、矯正・インプラント治療の併用、食事や生活習慣改善・適切な歯磨き・マウスガード装着等による対応など、最新情報に基づく治療法を収載。Tooth Wear患者に対する具体的で実践的な診療システムの構築に役立つ、全歯科医院必携の1冊!
SECTION 1 Tooth Wearの理解
SECTION 2 Tooth Wearの評価と治療
SECTION 3 Tooth Wear治療における予防と長期メインテナンス
質の高いアライナー矯正治療のために、確かな技術とデータに支えられた情報をお届けします。矯正歯科に携わるすべての歯科医師向けに、アライナー矯正歯科を伝える唯一の国際誌JAO英語版の論文を厳選して翻訳・掲載するほか、日本版オリジナルページでは日本の歯科臨床に応じた治療オプションや矯正歯科の学術・技術についてお伝えします。
本書の目的は、う蝕に関する病因論、修飾因子群、リスク評価とその展開、診断と疫学についての最新の知識を提供することにあります。科学的な背景の詳しい内容については、それぞれのトピックの論議が示されていますが、さらに“the state-of-the-art(現在、到達しうる最先端の科学・技術水準)”への遂行のための挿図によるガイドと、それぞれの項目の結論と将来への推奨が述べられてます。
口腔がんは、口腔粘膜がさまざまな刺激を段階的に受けて発症するものであり、「昨日まで正常、今日からがん」というわけではない。つまり、「いつもと違う」という違和感を早期にキャッチし、歯科医師に伝える必要がある。本書では、そのための知識として、代表的な口腔粘膜疾患を白・黒・赤・黄の4色に分類し、写真とともに特徴を解説。さらに、日常診療で無理なく行える観察方法とポイントを伝授。情報を記録できるシートつき。
Part1 口腔粘膜ってなんだっけ?
Part2 色別分類! 口腔粘膜疾患データベース
Part3 口腔粘膜疾患見落とし防止マニュアル
Part4 正確な診断につながる検査のポイント
波の性質がわかる、光の干渉がわかる、ドップラー効果がわかる…センター物理「波動」はコレ一冊で完璧。
あのトムソン・ロイターが、膨大なデータベースからキーワードごとに引用頻度が高い20論文を選出。インパクトファクターを決定している機関としても、その信頼度は非常に高い。本書は、選出された240論文に関連した、世界的に多くの演者および著者が多引用する分類や文献を和訳付のカラーで紹介。どこかの講演会で見た、あるいは前に雑誌で読んだことがあるがどうしても思い出せなかったものを再発見するのに最適な書である。
■重要キーワード12
1. Bone graft
2. GBR
3. Sinus floor elevation
4. Socket preservation
5. Immediate implant placement
6. Immediate functional loading
7. Computer guided surgery
8. Overdenture
9. Implant surface
10. Papilla
11. Platform switching
12. Peri-implantitis
講演や雑誌でよく見る、あの分類および文献
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2009年の『臨床咬合補綴治療』では修復治療をするならば、どのような配慮が必要かを示した。「さわる」(咬合治療・修復治療をする)ならば、である。しかし臨床では「さわらない」(咬合治療まですべきではない)こともある。さわらないで問題が解決するならば、生体への侵襲も少なく、メリットも多い。だが、さわらないことだけがよいとは限らない。では、どんなときに咬合をさわるのか? さわらないのか? どの程度さわるべきか?
第1章 咬合──顎口腔系への影響
第2章 ブラキシズムと咬合
──知覚過敏,咬合痛,歯の摩耗,歯周組織への影響
第3章 歯冠修復治療と咬合
第4章 顎関節症(TMD)と咬合
第5章 咬合感覚異和感・異常(症)と咬合
APPENDIX 付録
付録 認知行動療法のためのシールとパンフレットの使い方
今やコンポジットレジン修復の第一人者ともいえる日本大学歯学部教授の宮崎真至先生による渾身の1冊の改訂版。コンポジットレジン修復の臨床力をアップさせるためのエナメル質接着のサイエンス、象牙質接着のサイエンス、コンポジットレジンのサイエンスと基礎系からの理解と、さらにコンポジットレジン修復の臨床力を向上させる充填テクニック、新マテリアルの解説まで、コンポジットレジン修復のすべてをこの1冊に網羅。
PART1 明日の臨床を向上させるコンポジットレジン修復の着眼点
PART2 コンポジットレジン修復の臨床力を向上させるサイエンス
PART3 コンポジットレジン修復の臨床力を向上させるテクニック
東京医科歯科大学の名物講義と高く評価された著者の講義板書ノートから、臨床研修医や若手歯科医師の補綴臨床において技術的に問題が生じやすい項目を抜き出し解説した臨床指南書。印象採得から義歯修理まで補綴臨床に欠かせない基本をステップで解説するほか、支台歯形成や咬合調整などについては到達ゴールを明確に示すなど、初学者のニーズに応えることができる1冊となっている。
CHAPTER 01 診査
CHAPTER 02 概型印象 CHAPTER 03 研究用模型
CHAPTER 04 築造窩洞形成
CHAPTER 05 築造窩洞の印象
CHAPTER 06 築造窩洞模型の製作
CHAPTER 07 築造体のワックスアップ・埋没
CHAPTER 08 鋳造
CHAPTER 09 築造体の調整・合着
CHAPTER10-1 支台歯形成1
CHAPTER 10-2 支台歯形成2
CHAPTER 11 個歯トレー(レジントレー)
CHAPTER 12-1 印象採得1適切な印象採得を行うための着眼点
CHAPTER 12-2 印象採得2固歯トレー法(レジントレー) CHAPTER 13 咬合採得
CHAPTER 14 仮封法
CHAPTER 15 模型の作製 CHAPTER 16 咬合器装着
CHAPTER 17 ワックスアップ
CHAPTER 18 研磨
CHAPTER 19 試適時のコンタクトポイント調整
CHAPTER 20 咬合調整
CHAPTER 21 仮着
CHAPTER 22 セメント合着
CHAPTER 23 補綴物の除去
CHAPTER 24 根面キャップ
CHAPTER 25 義歯粘膜面の調整 CHAPTER 26 直接法による義歯修理
CHAPTER 27 直接リライニング
本書は歯科技工士学校を卒業して、間もない歯科技工士が、毎日の総義歯製作中に、何かわからないことが生じた際に、仕事の後にわざわざ大きな本で調べなくても、もっと気楽に、どこでも簡単にその要点を調べることができるよう、ポケットにすっぽり収まり、薄い引き出しにも入れておける、大きさと厚みにこだわった。小さな本であるが、その内容は多くの初心者が総義歯作業中に悩む作業工程を選択、編集、解説されている。
第1章 模型の観察と個人トレーの製作
第2章 作業用模型と咬合床の製作
第3章 人工歯の選択と排列・処理
第4章 歯肉形成とロウ義歯への試適
第5章 埋没・重合
第6章 咬合器への再装着
第7章 義歯の研磨と口腔内セット
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