「劉律師、今日は中国の訴訟手続きについてご説明いただき、たいへん参考になりました」「でも那珂さん、本当の裁判になったら規則どおりにはいきませんよ。各地方の裁判官の裁量でずいぶん変わりますから」「あなたは弁護士として裁判官が法律にそぐわない処理をするときには、当然反対するわけでしょう」「状況によりますね」「状況?」「力関係ですよ。中国では何事も政治力で決定されるのです。理屈に合わないと思うかもしれませんが、これが現実です」戦略なき中国投資ブームの果てに。“巨大市場”に長年携わった元興銀マンが描く迫真の経済小説。
交渉の仕方から強制執行まで不良債権回収のためのノウ・ハウ満載。
取引にはトラブルが付き物であるが、それを解決するためには、まず当事者の誠意に基づく話合いによるべきことは言うまでもない。しかし、定められたルールに従わざるを得ないことも生ずる。このトラブル解決の主要ルールは、金融取引では契約の付帯条項として約定されているのが通常であるが、それで足りないときは、関連する法律(判例法を含む)の定めに添うことになる。そこで、金融取引上のトラブルを整理するにあたり、これらのルールを遂行するための法務が生ずる。本書は、断片的ではあるが、これらの法務について、できるだけ現場の実務に即して解説したものである。
本書では、確実に債権回収を図っていくことを前提として、取引先の倒産の兆候をどうやってキャッチしていくか、という点も含めて、債権回収全般にわたる法律知識と具体的手続について書式や図解をまじえて実践的に解説した。
本書は、実際に発生した取引事故で、著者が何らかの形で関与したケースを簡潔にまとめて紹介し、それぞれの取引ごとに、取引ルートや事実関係、事故原因の背景、反省点と今後の予防策等を、読者の方々が「ビジネス商事」の営業担当者になり代わって考え、理解する一助になるよう編集した。
深刻な不況下、激増する自己破産や多重債務者を生む一因として、露骨な高金利や非情な取立てを糾弾される金融業界。しかしその真実の陰で、一部の大手サラ金を除き、信販会社ほか多くの企業は巨額の不良債権を抱え、現場の社員は歪んだ企業論理と壮絶な多重債務者との板挟みに陥っている。一体何が彼らを狂わせるのか。知られざる債権回収の真実を“現場の視点”から照らし出す。
本書は、取引先倒産の危険をいち早く察知する方法から始まり、すばやく債権を回収する方法、取引先倒産という最悪の事態の対処のしかたまで、債権回収に関する法律知識をすべて網羅している。しかも、その内容はきわめて実践的であり、弁護士に依頼せずに、自ら債権回収を行なえるものとなっている。
任意回収から倒産手続までのすべてを網羅。執行妨害対策を中心とした実務の処方箋。頻度の高いトラブル事例140余をピックアップ。
より早く、より多く、より費用をかけずに、より確実に完全回収するには?実務にすぐに使えるシート類を満載!与信管理規程の作り方まで完全網羅。
債権回収の現場で有力な武器になるテクニック。
本書では、基本的な申立書類の書き方はもちろん、支払督促を活用できる典型的なケースを取り上げ、書類作成上のポイントや書き方のサンプルを豊富に掲載し、それぞれにアドバイスを加えた。債務者から督促異議の申立てがあったような場合における手続きについてもフォローしている。
交渉の仕方から強制執行まで。債権回収の手段と手続きが分かる。催告・支払督促・民事調停・訴え提起前の和解・訴訟・強制執行。不良債権回収のためのノウ・ハウ満載。
本書は、融資債権の管理を第1編、回収を第2編として1冊で全体を理解することができるように、とくに欠かすことのできない法律知識に焦点をあてて、書式例や判例を示しながらわかりやすくまとめたものである。
これからの金融機関の役職員は、本部・営業店を問わず、すべて「債権回収」のノウハウを体得しておかなければならない時代を迎えた。最も大切なことは、できるだけ早い段階で倒産を予知することである。債権回収には難解な法律問題が絡むので、簡潔に要点を理解できるよう重要119項目を1〜3頁でまとめた。
本書は、資金繰りと債権回収の方法を具体的に解説したものである。はじめに、中小法人のための政府系金融機関を簡単に紹介したうえで、中小法人が利用すべき制度融資と信用保証制度を、個別的・具体的に解説した。次いで、支払督促を中心に、債権回収のポイントを解説した。この中では、支払督促、民事調停、少額訴訟など、簡易裁判所で行なわれ、誰でも簡単にできる債権回収方法についても触れている。
最も信頼のおける金融実務の定本。本人確認法、金融商品販売法、改正担保執行法制、新破産法、個人情報保護法、不動産登記法、商法等、金融実務に関連ある立法・法改正に万全対応!投信、保険、M&A、再生、PB等、多様化する業務に完全対応。
債権回収を行う場合の不可欠の前提である「権利とは何か」から導入して、手形・小切手債権は一般の債権とはどのように違うのか、そして権利の違いによる取扱いを時効の項で改めて再認識させ、そしてその権利をもとにして担保、保証、債権回収という順に解説した。債権回収作業に必須の知識である強制執行、仮差押え、担保権の実行、物上代位、債権譲渡、相続、詐害行為取消権などの法律的事項はもちろん、契約の締結に加えて信用調査、税務問題、債権回収に伴う犯罪にまで網羅し、新破産法についても一章設けた。このほか、平成16年に改正された包括根保証の禁止に関する改正や動産・債権譲渡登記制度、前年に改正された担保・執行法に関する重要な法律の改正も取り入れている。企業の業務担当者の実務手引として、また研修や法科大学院などの教材のひとつとしておすすめする。
本書は、債権管理について「与信管理」を入り口と位置づけ、契約管理や履行確認を中心とする狭義の「債権管理」から、次の段階である保証と担保の「債権管理」へと続き、さらに、出口と位置づけられる、緊急時の破綻等の保全措置や回収を中心とする「債権回収」までの「広義の債権管理」の全貌を俯瞰したうえで、担当者が、各段階においてどのような順序で何をなすべきか、そして緊急時には何ができるか、を多くの図を駆使してまとめたものである。
高い技術力を誇る中小企業、三〇〇年以上続く老舗旅館、地域を支える病院…債権回収から企業再生へ、RCCの闘いは続く。
実体法が手続法の不備をあらわにする。手続法が実体法の無力を明らかにする。両者の関係を、債権管理・回収の段階を通じて解き明かしていく。本書は、債権管理・回収に関する法律問題に実体法と手続法、理論と実務、立体的視角をもって言及する。