時は大正。舞台は日本で最も美しい監獄ーー。繊細な数学教師×天真爛漫な印刷工無実の罪で収監された凸凹バディの武器は、頭脳と胆力。監獄は人が作ったものに過ぎない。僕が、この問題を解いてみせる。数学教師の弓削は冤罪で捕まり、日本初の西洋式監獄である奈良監獄に収監されていた。ある日、殺人と放火の罪で無期懲役刑となった印刷工の羽嶋が収監される。羽嶋も自分と同じく冤罪だったことを知った弓削は、彼とともに脱獄をたくらむ。典獄からの嫌がらせ。看守の暴力で亡くなった友人。奈良監獄を作った先輩からの期待。嵐の夜、ついに脱獄を実行するーー。人気BL作家が描く、究極の友情。
身分によってかわることのない恋心や人の死への悲しみ、身分や立場によってことなる悩みや悲しみなどをうたった『万葉集』の歌から、この時代を生きた人びとの息づかいが伝わってきます。「日本のこころと言葉」を楽しみましょう。 (はじめにより)
万葉集の歌を、絵ものがたりと万葉文化の第一人者のわかりやすくたのしい解説で贈る好評シリーズ第2巻。花村えい子氏の叙情ゆたかな絵で読む前半と、歌の意味や背景を、奈良大学の上野誠氏の監修により紹介する後半からなる構成で「日本のこころと言葉」を楽しむ。第2巻では、藤原京から奈良の都への遷都の時代、新しい都をたたえる歌のほか、多くの人に親しまれ重要な役目を果たした佐保川、宴会の食べ物やスポーツ(打毬)などの歌から、当時の人々の暮らしぶりを描く。
絵本 奈良の都へ
奈良の都って、どんなところ?
奈良の都へはどんなふうに遷都したの?
佐保川って、どんな川?
平城京にお寺も移転したの?
奈良の都をほめたたえる歌
都びとはどんなものを食べていたの?
平城京では、貴族や役人たちはどんな遊びをしていたの?
地方の役人は、奈良の都から派遣されたの?
資料編
歌さくいん・さくいん
注目の研究者たちが、奈良時代と平安時代を並列させ比較しながら、最新の研究成果から浮かび上がってきたこの時代の実像を一般向けに伝える。国家のどこに権力があったのか、地方支配は誰がどうしていたのか、唐風文化から国風文化へという流れは本当か? 受領は本当に悪吏だったのか? 藤原道長が摂政だったのは1年だけ?--等々、これまでの一般的理解へのアンチテーゼを織り交ぜながら、新しい歴史像・国家像を打ち立てる。
奈良の平城、春日、葛城、山辺の道、泊瀬、忍阪、飛鳥エリアでよまれた歌と道と歴史をめぐる本。名所旧跡という「点」のみを辿るのではなく、本書ではそこに到るまでの道中にも注目しています。
奈良のあちこちを歩いている、万葉研究者の村田教授が、道すがらの楽しさを万葉歌を混ぜ込みながら書き綴っているので、読み応え抜群です。実際に歩いていただくのはもちろんですが、奈良に行くのが難しい方、万葉集に明るくない方でも、読み物としてお楽しみいただけます。
・はじめに
・もくじ
●宮と京を経て、異境の入り口・奈良山まで
Route1 平城
●高山、若草山…高みから一望し、また野遊びもする
Route2 春日
●古につづく道をひたすら登り、ひたすら降る
Route3 葛城
●おさんぽひとやすみ 二上山
●今日はどのルート?何度歩いても楽しみがある
Route4 山辺の道
●ちょっと豆知識 古代の色名
●積み重なる時間を歩き、「泊瀬の檜原」を思う
Route5 泊瀬
●万葉の気配ただよう、静かなる伝承の地
忍阪
●おさんぽひとやすみ 宇陀
●ゆったり、のんびり 想像力をたずさえて
Route7 飛鳥
●自転車での欲張りコース でも眼差しはおだやかに
Route8 飛鳥(自転車)
●おさんぽひとやすみ 吉野
・おわりに
一度は訪ねたい世界遺産、伝統の町並みと文化、太古のロマンに触れる古道、大自然に包まれた郊外探索。楽しみいっぱいの厳選エリア紹介。
東大寺や春日大社など有名な観光地があり、多くの人でにぎわう奈良公園には、野生の鹿が約1300頭もくらしています。なぜ、これほど多くの鹿がいるようになったのでしょうか? その歴史は平安時代までさかのぼりますーー。
この本では、奈良の鹿の歴史や、あまり知られていない鹿の生態、人間との共生を目指して活動する「奈良の鹿愛護会」の活躍などを紹介します。修学旅行の事前学習や、調べ学習にも最適です。
もくじ
はじめに〜奈良で育って〜
コラム 鹿せんべい
第1章 鹿は神さまの使い⁈
その昔、奈良は日本の中心だった
奈良公園の鹿は野生動物
茨城県の鹿島神宮からやってきた
鹿をころすと死刑?
コラム 奈良の人は早起き?
第2章 鹿と人との共生をねがって
「奈良の鹿愛護会」のこと
鹿苑にいる鹿たちのこと
コラム めったに見られない緑の車
第3章 秋、鹿の角きり
全速力でにげ回る鹿
鹿の角は人間のツメと同じ
ケガをふせぐため
コラム オス鹿の角の変化
第4章 冬、鹿寄せ
明治時代からつづく行事
幻想的な光景に感動
小さな異変も見のがさない
コラム 道路をわたる鹿
第5章 鹿のフンから教わる自然界のふしぎ
鹿のフンはどこへいく?
鹿苑でも行われているフンの再利用
コラム 鹿たちの知恵
第6章 初夏、子鹿が生まれる!
見学者に大人気の子鹿
安心して出産できるように
コラム 鹿の天敵は?
おわりに ~これからもずっと~
奈良の鹿となかよくなるための七カ条
日々、宝物の保存と修理に携わる宮内庁正倉院事務所の研究者をはじめ、東大寺・奈良国立博物館ゆかりの国内外の研究者が、正倉院宝物の様々な面を報告・討論する第2弾。今回は2008〜2010年の正倉院学術シンポジウム「正倉院研究の現在」「皇室と正倉院宝物」「正倉院宝物はどこで作られたか」の3テーマを収録。
日本有数の観光地。奈良公園と春日奥山、仏像めぐり。御朱印というものがあるのを知っていますか?それはたった5分、お坊さんに書いてもらいお寺の由来、小話などの説明も聞ける、ありがたいものなのです。御朱印の読み解き方や歴史、意味の解説はもちろん、お寺の名物やGOODSも紹介。奈良ツウになれる1冊です!
本誌には以下の内容が収録されています。
御朱印とはーー 平安時代に諸国の霊場を巡礼する時、有り難い経文を浄書写経したのもをお寺に納めて、自分や家族の無事息災を祈願した証しとして、お寺の宝印(朱印)を戴いて巡礼したことが始まり。「納経印」とも言われている。御朱印をいただいた朱印帳は、自分の命が尽きた時、お棺のなかに入れてもらうものです。
巡礼という観光の原点から始まった御朱印。このまさに元祖スタンプラリーである古寺めぐりを通して、お寺の歴史、御朱印の正しい頂き方、そしてその解説と各寺のちょっとしたウンチクネタまで。これこそまさに「地球の歩き方」ならではの旅の提案。鎌倉、京都に続き、古都奈良で御朱印を中心にした古寺周りを紹介しています。
【基礎知識】
御朱印の正しい頂き方
【特集1】
法隆寺地域&古都奈良の世界遺産
有名な7寺+1社を一挙紹介
【特集2】
エリア別お寺案内
中心部、市内、ほか国宝所有の寺
※コラムをはさんで38寺+1社を紹介
【お寺観光ポイント】
奈良で見つけたお寺グッズ
門前名物/グルメ情報
【御朱印こぼれ話】
御朱印コレクター/御朱印帳あれこれ/御朱印グッズ
【関西圏のご朱印めぐり】
まだまだあるぞ! 遷都1300年の歴史!
予告なく一部内容が変更される可能性もあります。予めご了承ください。
古墳を空からみると、山・平野・川・海などの地形と道、港などの人文要素と古墳の関係が見えてくる。
奈良編では、纒向・柳本・大和古墳群、佐紀古墳群、馬見古墳群、飛鳥の古墳など、奈良盆地の主要古墳を空撮。
古墳時代の幕開けを飛ぶ
纒向遺跡/纒向石塚古墳/ホケノ山古墳/箸墓古墳/茅原大墓古墳/黒塚古墳/柳本古墳群/櫛山古墳/行燈山古墳/渋谷向山古墳/西殿塚古墳/東殿塚古墳/西山塚古墳/中山大塚古墳/ヒエ塚古墳/波多子塚古墳/下池山古墳/桜井茶臼山古墳/メスリ山古墳/コラム 黒塚古墳と私
佐紀古墳群ほかを飛ぶ
佐紀古墳群/佐紀御陵山古墳/佐紀石塚山古墳/佐紀高塚古墳/五社神古墳/市庭古墳/コナベ古墳/ヒシャゲ古墳/ウワナベ古墳/宝来山古墳/鶯塚古墳/杉山古墳/藤ノ木古墳/コラム 藤ノ木古墳の金銅製馬具
馬見古墳群、葛城を飛ぶ
島の山古墳/川合大塚山古墳/倉塚古墳/乙女山古墳/佐味田宝塚古墳/巣山古墳/ナガレ山古墳/新木山古墳/三吉石塚古墳/築山古墳/新山古墳/狐井城山古墳/室宮山古墳/掖上鑵子塚古墳/屋敷山古墳/市尾墓山古墳/コラム 埴輪の動物園
飛鳥を飛ぶ
桝山古墳/梅山古墳/新沢千塚古墳群/新沢千塚126号墳/五条野丸山古墳/都塚古墳/石舞台古墳/小山田古墳/野口王墓古墳/五條猫塚古墳/近内鑵子塚古墳/大谷古墳
天皇をはじめとする権力者は、造形の受容と再生産を繰り返し、権力や統率力の継承を試みた。7世紀の仏教美術を「古典」と捉えつつ、従来の時代区分を越えて鎌倉時代までを視野に、天皇と古代仏教美術の関係を探る。
総説 古典としての仏教美術…増記隆介/正倉院から蓮華王院宝蔵へー古代天皇をめぐる絵画世界…増記隆介/はじめにー文治元年八月二十八日、大仏開眼/後白河法皇と正倉院/聖武天皇と正倉院宝物の形成/正倉院宝物の平安時代/藤原道長と正倉院宝物/平安時代後期における天平絵画/白河・鳥羽院政と仏画の時代/蓮華王院宝蔵と後白河院政期の絵画/おわりにー建久三年三月某日)/平安時代における造像と天皇…皿井 舞(はじめにー新京楽 平安楽土 万年春/平安時代前期における官営工房と造寺所/御願寺造営の種々相/摂関期における造仏システム/院政期の造仏/おわりにー新たな様式の興隆と京都)/鎌倉時代の院政と宗教美術…佐々木守俊(後白河法皇の戦後/後鳥羽院政と宗教美術/承久の乱後の展開/亀山上皇の祈りと美術/両統迭立と宗教美術)/おわりに/天皇家略系図
当時の人々は『古事記』『日本書紀』を実際にはどのように発音していたのか?
八つの母音があったとされる古代日本語、そのすべてを解明する。
これであなたも奈良時代語が話せる!!
第1編 問題の所在ーあなたも、奈良時代語が発音できる!
1 奈良時代には、八つの母音があった
2 八つの母音は、どんな音だったのか
3 議論は、なぜ、複雑化したのか
4 八母音探求のさまざまな手がかり
第2編 上代語探求は、なんの役に立つか?-語源の探求などに役立つ
1 古代音韻による語源探求
第3編 探求の基礎ー森博達氏の「二重母音説」と安本の「拗音説」との対比
1 言語学の基礎知識
2 『日本書紀』についての文献学の基礎知識
第4編 『日本書紀』の万葉仮名ー解読の重要な鍵、藤堂明保編『学研漢和大辞典』
1 『日本書紀』中国人執筆部分歌謡仮名づかいの問題点
2 『日本書紀』の万葉仮名を調べる
第5編 『古事記』の万葉仮名ー表記に見られる規則性と法則性
1 『古事記』の「モ」
2 『古事記』の「ア行のオ」について
3 『古事記』の「ワ行のヲ」について
4 『古事記』の「ホ」「ボ」について
5 『古事記』の「メ」「へ」について
6 『古事記』の「太安万侶仮名づかい」の長所・短所
[資料編] 『日本書紀』の全調査データ
あとがき
ぬれぎぬを着せられた会社員の乳首がマフィアと大富豪に愛玩されるーー。