学徒出陣の戦中派による昭和史。戦争体験者が忘れてはならない暗黒の時代を新しい世代に語りつぐ。40数年たった今でも忘れることはできない悪夢。今、昭和の一断面を生々しく物語る。
自然の猛威、追撃する軍隊、人喰いの風習を持つ原住民。上流階級の女たちは、諍いを繰り返しながらも、ジャングルで生き残る方法を逞しく学んでいく。一方、ネクサスのオーストラリア支社長スコットは、彼女らの無事をあくまで信じ、執拗な捜索を続行。それを知る筈もない女たちは、決死の脱出行を決意したー。南国のパラダイスでのサバイバルを描く、超大型エンターテイメント。
トムは、友だちのディマーをつれて、バンクーバーの祖父母のところへ遊びにきている。市内のガスタウンはむかし、貧民街だったところで、いまも麻薬密売人がいるとの噂がたえない。トムの探偵熱がムクムクと頭をもたげる。家出少年のようなふりをして、ガスタウンにもぐりこもうとしたトムはたちまち事件にまきこまれるー。
アンドロメダ星雲の惑星ヒストリーには、ネアンデルタール人から現代の太陽系帝国の軍人まで、ありとあらゆる年代の地球人が集められていた。特殊なエネルギー・フィールドに包まれたこの惑星の住人は永遠の若さを与えられているのだ。だが、そのフィールドが突如消失してしまった。真相を解きあかすべく、ただちにスナイダー少尉がヒストリーに派遣されたが!?
本書は、新聞、解説書等でビッグバンの目玉として大きく取り上げられていることについて、現在の取引の実態、金融実務の面から検証を試みたものである。
“悪夢”を録画するビデオレコーダーで録画された恐怖の映像は、深夜の恐怖劇、奇妙なショート・ドラマ、ふしぎな時代劇。再生は何回でも自由ですから、お好きな時間にじっくりお楽しみ下さい。
西洋では、神と人の関係の合わせ鏡として猿が捉えられ、猿は〈悪魔〉〈堕落した人間〉のイコンとなっていた。なまめかしく「ポーズ」をとり、「人間の顔をもつ獣」として図像化された猿たちは、人びとに悪夢を送りつづける。
「すごく忙しいの。会社を出るのは毎晩七時過ぎよ」ステファニーが疲れた顔でこぼした。同僚のジェシーは、ちらりと意味ありげに彼女を見て言った。「いつも社長が送っていくんですってね」ステファニーはどきっとし、必死に心の乱れを隠そうとした。ジェシーが笑って言葉を継いだ。「ロマンチックね、社長が秘書に恋をするなんて」「いやだ、勝手な想像されちゃ困るわ」「でも普通は、残業したからってだれも送ってくれないわよ」ステファニーは黙った。あの事件のせいで、社長との間柄は…。
あるパーティの夜パーシファの後見人マーカス・ストーンヒルが心臓発作で急死する。彼はパーシファの亡き母の愛人だったが、彼女にとってもかけがえのない理想の男性だった。マーカスの親類から追い出され、途方に暮れたパーシファの前にただ一度会っただけのメキシコの大領主ドン・ディアブロが現れ、自分はパーシファの夫になる男だという。それがマーカスの遺志だと知った以上、彼女には逆らうことができず、ともにメキシコに来るが、美しい花々に囲まれて岩山にそびえる館は、パーシファには牢獄に等しく、夫に対しては憎しみがつのるばかりだった。
それは、夏のある昼下がりのことだった。メレディスはプリーリの木陰で、葉ずれの音に身をまかせるように、静寂の中にまどろんでいた。ふと人の気配がして、目を開ける間もなく影が顔にかかり、そして…やさしく唇が奪われた。ああ、やっとこの人は私のもとに帰ってきた。幸せに酔いながらメレディスは、慎み深く、やがて熱い情熱に翻弄されて彼の口づけにこたえた。「マイケル、あなたなのね?」彼女はささやいて目を開けた。じっと見つめるブロンドの男性は…マイケルではなかった。
膝の上で食事を口に運んでもらい、着替えさせてもらって素肌を重ねて濃密な愛撫で親愛の情を確かめ、その証として紅い痕を体に刻んでもらうー。幼い頃に両親を亡くし、親戚である柊慈と暮らす一希は、彼の深い愛情に浸り切っていた。だが柊慈の親友で暴力団若頭補佐の功に、無自覚ながら恋心を抱き始める。そんな時、柊慈が功を庇って負傷し、誘拐されてしまい…。
化け物に追いかけまわされる僕と、カルト集団と行動を共にすることになった名探偵。二人が巻き起こす謎が謎を呼ぶ物語。
マレーネ・ディートリッヒ、マリリン・モンロー、そしてマドンナ…。SEX、ドラッグ、暗殺。今、明かされる隠蔽され続けた膨大なスキャンダル!ジョゼフからJFK、そしてJFKジュニアまでケネディ家3代にわたる男たちの「真実の姿」。
大富豪ワイマンは、莫大な資金を投じて、完全コンピュータ制御の外洋ヨットを完成させた。性能を誇示してビジネスに役立てるつもりだ。厳冬のベーリング海を越える世界一過酷なレースに出場した艇の勝利は、確実と思われたがー襲いかかる大波、閉鎖空間で高まる緊張、コンピュータの不審な動き、そしてもうひとつの敵の影が…。息をもつがせぬ波乱万丈の海洋冒険サスペンス。