雪女に襲われて一人が死亡、一人が意識不明に!?現場の夜泣峠周辺を調べる京都府警は、資産家・波多野家の悲劇に辿りついた。当主とその娘・耿子の相次ぐ事故死ー?噂では、雪女の正体は耿子というが…。果たして、掘り起こした耿子の棺は空っぽだった!容疑者が殺され、その容疑者がまたも殺されていく怪事件。
毎日何回でもテレビ、ラジオなどによる天気図や天気予報を簡単に利用できる現代では、天気図をきちんと見ることができ、その解説をよく理解できることが必要である。本書は、難しい理論は抜きにして、天気という現象をよく知ることができるようにと心がけ、やさしく解説してある。
婚約者を捨てて上京した明美と利行は、同棲生活を始めて二年。だが今では、二人の関係はすっかり冷却しきっていた。利行は、彼女が何をやっても、怒りもしなければ嫉妬することもなかった。そして、それにはワケがあったのである-。愛と欲望の接点を詩情豊かに描く女の愛と男の恋情。オリジナル・セレクト作品集。
日本ではじめて自治体にオンブズマン制度がしかれてからあしかけ十年になる。オンブズマンには一般オンブズマンと特殊オンブズマンがあり、本書では、もっぱら自治体の現実にそくして、それがどうつくられ、どう運営され、また制度化に当ってはどういう問題があるかなどという具体的問題について、実践者や実践にくわしい人間が執筆している。
黄尾高校に事務所を置くS黄尾探偵団。そのメンバーの一人である新田善美は、若くして結婚した妻に逃げられた過去を持っている。いつものように保健室に集まった探偵団のメンバーに、母親に勧められた見合いが嫌だと善美が嘆いていると、そこへS県警の唐沢順也がやってきた。最近首都圏を中心に起きている昏睡強盗に関する捜査の依頼らしい。だがどうも善美の様子がおかしくて。
温暖化の要因は自然現象なのか、人為的な影響なのか…。地球は温暖化しても破局はしない。破綻するのは化石燃料に依存した現代社会のライフスタイルだ。先端の気候科学でどこまで解明されているか。
桜井「女学」の集大成!現代女性の心理、行動、欲望、願望、嗜好がおもしろいほどよくわかる。
白い雪を深紅に染めて、城崎温泉の橋の上に浴衣姿の男女が倒れていた。男は死亡、女は重傷。第三者が介入した形跡のない「屋外の密室」で倒れていた女は、じつは男としては生きられぬ若い青年だった。奇妙な現場に残された謎の文字「TANGO」を追って、志垣警部は愛憎うずまく日本海へと旅に出た。
本書は、計量士の資格を取得しようとする方々のために、最も能率的な勉強ができるよう、この国家試験に精通した専門家の方々が執筆。専門科目あるいは共通科目ごとにまとめてある。
ある寒い夕暮のこと、ふたりの木こりがひどい吹雪にあいました。ふたりはとりあえず、渡し守の小屋に逃げこんで、入り口の戸をしっかり締め、頭からみのをかぶってごろりと横になりました。いつとはなしに眠りこんだ顔に雪があたって、驚いた若い方の男が目をさますと、締めたはずの入り口の戸があいていて、白装束の女が、年老いた方の男の上にかがみこんで、白い息を吹きかけています。と、きゅうに、その女がふりむいて若者の方に身をかがめてきました。見れば女の目は、ぞっとするほど怖ろしい。だが顔は、ひじょうに美しい…。日本の伝説・奇談に魅せられた小泉八雲の傑作物語。伊勢英子が絵本化。
本書は、身の回りの気象・気候(小気候)を調べるための最新の方法について、著者たちの経験にもとづいて紹介するものである。単純な解説にとどまらず、その観測値からどのようなことが読み出せるかなど、実際の観測値をもとにした具体的な実例を示した。気象観測機器の入手方法や、関連資材の加工方法に関する解説も行っている。気象庁関係のデータについては、観測網の解説と共に、刊行されている資料(電子資料も含む)の解説やその入手方法などを詳しく紹介し、気象庁以外で気象観測を行っている機関の気象観測についての情報にも多くのページを割いている。歴史時代の気候復元を行う際の調査手法についても触れた。
わたしはおまえがきにいったで、きょうのところはなにもせん。だが、たったいまみたことを、ちらっとでもひとにはなすと、おまえのいのちはないとおもえ。やくそくしたずらに。
徳島県南部の平和な山村を震撼させた血生臭い事件と凄まじい女の怨念。一つの集落を壊滅させたのは女の驚異的な霊的エネルギーだったのか?碑文によれば、明治25年7月25日、一大音響と共に山腹が崩壊し、田畑や人家ともども尊い36名の人命が一挙に失われたと記録されている。土地の古老たちの話によると、この大崩落の原因は悲惨なお富親子の死に由来するものである。しかも、お富が最後に残した呪いの言葉とその中で予告されていた時期、そのスケールの大きさ等についてあまりにも正確であったことから、この地の人々はその原因についてこれを確信し、代々言い知れぬ恐怖を覚えながら語り継がれていると言われている。
本書は、地表面に近い大気の科学・気象学について述べたものである。新しい諸問題への応用は、基本的なことがらが理解できて可能となるので、個々の内容は詳しく説明し、取り上げる項目数は少なめにした。また、調査・観測計画をたてる際に定量的な見積もりができるように、理論的な考察の部分では最低限の数式と、諸パラメータの数値・実験式も示した。文中に〔参考〕とした部分は、やや専門的な詳細を知りたい読者のために設けたものである。