【特集】
「劇場・音楽堂法」の制定と「指針」の告示をめぐる日本音楽芸術マネジメント学会の対応
学生セッション「アートマネジメントを学ぶ学生にとってのインターンシップ」レポート
学生セッションを指導して
【研究論文】
自治体文化行政の総合化の状況に関する考察 文化庁「地方における文化行政の状況」を中心に
「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」制定までの検討段階の検証 専門的人材育成の視点から
公立の劇場・音楽堂等とオーケストラの連携に関する一考察 ミューザ川崎シンフォニーホールと東京交響楽団の事例をもとに
日本における「国立民俗舞踊団」設立に向けた動向 昭和40年代を中心に
【研究ノート】
「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」制定の意義とその特色
劇場・音楽堂と芸術団体の提携に関する調査報告
舞台芸術における制作プロセスのモデル化に関する研究 地域文化施設における分野横断型舞台芸術公演を事例に
音楽イベントにおける文化ボランティアに関する一考察
【現場レポート】
音楽芸術マネジメントの国際的動向 IAMAとFACPの参加報告とその考察
自治体と芸術団体との協働を考える 東京都墨田区と新日本フィルハーモニー交響楽団の音楽指導事業を例として
課題解決型芸術祭いちはらアート×ミックスの全貌。
音楽芸術の振興及び保護に係るマネジメントや政策に関する研究、
音楽芸術に係るアートマネジメント教育に関する研究、
その他広く音楽芸術に関する研究を推進し、
もって音楽文化の発展と普及に寄与することを目的として設立されました。
【特集】
・第6回夏の研究会、第7回冬の研究大会
【研究論文】
・文化政策の「二元構造」とその基礎となる「文化」概念の再構成について [根木昭]
・自治体と芸術団体の協働 教育現場からの声
- 東京都墨田区と新日本フィルハーモニー交響楽団の音楽指導事業を例として ̶ [垣内恵美子]
・オーケストラにおける関係性マネジメント
̶ 戦後日本のオーケストラの展開を振り返って ̶ [近藤宏一]
・今後の地方オーケストラ運営の方向性の検討
̶ 群馬交響楽団を事例として ̶ [ 上村英郷/垣内恵美子]
・地域と連携した合唱フェスティバルの可能性と意義
̶ 21世紀の合唱を考える会 合唱人集団「音楽樹」と
「たざわこ芸術村・劇団わらび座」との協働を通して ̶ [小井塚ななえ/市川恵]
・観劇経験の有無による観劇行動の差異に関する研究
̶「 札幌演劇シーズン2014-夏」を事例に ̶ [ 閔鎭京/福原崇之]
【研究ノート】
・芸術文化の地域間格差をめぐる一考察
̶ 文化的満足度、子どもの体験を手がかりに ̶ [袴田麻祐子]
・札幌交響楽団による北海道内地方公演のこれまでと現在 [佐藤良子]
・演劇実演団体と劇場の定形に関する調査報告 [中川俊宏/上田順]
・「オペラ情報ウェブデータベース」の概要と、その構築の意義について [ 根木昭/石田麻子/吉原潤]
・音楽図書館における専門人材の必要性と育成の課題 [佐々木美緒]
民族藝術学会は、1984年4月に発足しました。そこでいう民族芸術学は、既成の学問の枠組みを超え、人類の普遍的な営みとしての芸術現象を考究する学として構想されました。
人類の生みだすアートをめぐっては、これまで、主として西洋とその影響下で成立した事象を芸術学や美術史学が研究の対象とし、それ以外の地域の事象、つまり、非西洋の事象を人類学・民族学が研究対象としてきたといった傾向がみられました。このため、この両者の研究は、久しく別々の道を歩いてきた観があります。ところが、今、この二つの分野は急速に接近しつつあります。
人類学・民族学にとっても芸術学にとっても、問題系を共有するなかで、分野の別を超えた新たな知の領域が開けてきているといってよいでしょう。まさに民族芸術学が必要とされる沃野が広がってきたということができるだろうと思います。
一方で、この「民族芸術」という言葉自体が使われることは、研究者の間ではほぼなくなってきているというのが実情です。民族藝術学会が学会誌『民族藝術』の英語名称として用いてきた“ethno-arts”という用語も、現在では、世界の先住民族の芸術をさす語として一部で用いられるにすぎません。そのようななかで、「民族芸術」という語を用いた途端、「芸術」とは別に「民族芸術」というカテゴリーがあるかのようにうけとられ、逆に既成の枠組みを超えて芸術を縦横に語ることが難しくなるという状況が、今、生まれてきているといえます。
新たな学会誌の名称は、こうした状況を打開するために考案されたものです。また、この名称の変更にあわせて、ここで述べたような「学」としての視座を明瞭に示すために、これまで曖昧なままにおかれてきた学会の英語名称を、“Society for Arts and Anthropology” とすることにいたしました。
民族藝術学会とその学会誌を、既成の学問分野や活動の領域を超え、人類の普遍的な営みとしての芸術現象を立場を異にする研究者やアーティストが共に考究する開かれた場として再創造しよう、というのが、この改革の目的です。
音楽芸術の振興及び保護に係るマネジメントや政策に関する研究、
音楽芸術に係るアートマネジメント教育に関する研究、
その他広く音楽芸術に関する研究を推進し、
もって音楽文化の発展と普及に寄与することを目的として設立されました。
「音楽芸術マネジメント」第16号の発刊にあたって 石田麻子
【記録】第16回冬の研究大会・第16回夏の研究会
日本音楽芸術マネジメント学会第16回冬の研究大会・第16回夏の研究会の概要
【特集1】追悼 川村恒明先生
川村恒明 日本音楽芸術マネジメント学会初代理事長・会長 ご逝去のお知らせ
JaSMAM会報 vol.0 巻頭言[本文再録]音楽芸術のいっそうの発展のために
川村恒明初代会長の文化行政への貢献 韮澤弘志
「ナマケモノ」 門脇幸惠
【特集2】第16回夏の研究会 講演記録
日本音楽芸術マネジメント学会(JaSMAM)第16回夏の研究会
《音楽祭と地域づくり〜霧島国際音楽祭の事例にみる〜》
【現場レポート】
アウトリーチ活動を初めて行うアーティストの内的変化について
─長久手市文化の家「であーと」出演アーティストへのアンケート調査及びインタビュー調査から─ 生田創
【Book review】
『音楽芸術マネジメント』投稿規程
原石からわずかに精製できる希少な顔料「ラピスラズリ」を基調としし、その世界観は見る人を不思議な世界へと引き込む。
建築家にして、芸術理論家、そして人文主義者。数学、法学、古典学をもきわめた知の巨人。ルネサンスで最も創造力にあふれた人物の全業績を描く。
身体現象を空間と建築との関連で解き明かす、哲学史への画期的寄与。身体が自らの廻りに空間を開くことを現象学的に証明し、建築の形態化する空間が「生きられる空間」であることを証示して、ハイデッガーの存在思想を身体現象に向けて超えていく意欲作。
中国人美人ピアニストの演奏をめぐり二人の音楽評論家がネット上で繰り広げる論争。東洋人にクラシック音楽が理解できるのか。美人ピアニストの演奏を眼を閉じて聴いても感動できるのか。そして、クラシック音楽は最高の芸術なのか。