雪どけのはじまった、冬のおわり、その風変わりな男は、アイピング村にあらわれた。あやしいいでたちで、実験道具とおぼしき荷物を大量にはこびこみ、いつも顔は包帯でぐるぐるまき。謎の男は、宿屋で数カ月の間、実験をしている様子だったが、やがて、こつぜんと消えてしまう!?『タイムマシン』『モロー博士の島』等で有名なSF小説の父H・G・ウェルズ。彼の作品の中でも特に小説としての完成度の高い作品。小学上級から。
村上春樹のサリンジャー、ヴォネガット、ブローティガンから柴田元幸のオースター、ミルハウザー、ダイベックへー謎と魅惑に満ちた世界文学空間のただなかにご案内します。
昭和20年9月21日、神戸・三宮駅構内で浮浪児の清太が死んだ。虱だらけの腹巻きの中にあったドロップの缶。その缶を駅員が暗がりに投げると、栄養失調で死んだ四歳の妹、節子の白い骨がころげ、蛍があわただしくとびかったー浮浪児兄妹の餓死までを独自の文体で印象深く描いた『火垂るの墓』、そして『アメリカひじき』の直木賞受賞の二作をはじめ、著者の作家的原点を示す6編。
いい英語はやさしい。ベストセラー『American Pie』の第2弾。「知らなかった日本」に出会える英文エッセイ。
本書は、単語やフレーズを指さしながら会話ができる本です。実際の会話の場面で話し相手に興味を持ってもらうための工夫がいたるところでなされています。言葉の一つ一つは、使うためはもちろん、現地の人たちに“ウケる”ことも考えて選ばれており、イラストも興味をひくために盛り込みました。第1部「指さしシート」は、見たいページがすぐに開けるよう、状況・項目別に分類されています。各単語には、できるだけ実際の英語の発音に近い読みがなを付記。第2部は、対人関係の心得などコミュニケーションをさらに深める内容です。単語集は便利な辞書形式で、第3部にて約4000語(日本語→アメリカ英語)、第4部にて約2000語(アメリカ英語→日本語)を収録しています。\09\第1部 「旅の指さし会話帳」本編(入国する;あいさつ;観光;移動する;食べる;飲物など;買う;楽しむ;トラブル;その他);第2部 アメリカで楽しく会話するために;第3部 日本語→アメリカ英語単語集;第4部 アメリカ英語→日本語単語集
「小春日和のような穏やかな暮らしを一変させた妻の入院、そしてあまりに唐突な末期ガン宣告。それは私にとって、すさまじい木枯らしの日々の始まりでした」。長年連れ添った妻の急逝により茫然自失、自殺を試みついに精神科に入院、ようやく回復するまでの嵐の日々を、元NHKお天気ニュースキャスターが率直に綴る。
アメリカ障害者法の理想と現実のギャップやアメリカ人気質に戸惑いつつ暮らすなかで見てきた、ADAを生み出したアメリカ社会の素地。
あたたかいひ、たまごから999ひきのおたまじゃくしがうまれました。おたまじゃくしはちいさいけど、みんなげんきげんき。おとうさんとおかあさんはうれしそうにいいました。「おおきくなるんだよ。」
中国語がわかると、ちょっと嬉しいことがある。中国で、日本で、中国語をめぐっての会話から、ことばの魅力を軽妙にすくいあげた、相原茂中国語学エッセイ集。
アメリカのお菓子は、国の成り立ち同様、多くの国々、民族からもたらされ、四季折々の大自然の豊かな風土の中で、アメリカ人独特の好みに作り上げられた。ペカンパイ、ブラウニー、パンプキンパイなどなど。大きいだけ、甘いだけがアメリカのお菓子じゃない。自由で創意に満ちた古きよきアメリカのお菓子を、そこで暮らした経験とともに語ったお菓子の文化史。
9.11以降、激しく変貌を続けるアメリカ。その現状を多面的に理解するための基礎知識を気鋭の研究者が易しく解説。文献解題、用語集を含む、社会人、学生に必携の入門書。