大阪の心斎橋からほど近い空堀商店街で「ソノガラス工房」を営む道と羽衣子。兄の道はコミュニケーションが苦手で、「みんな」に協調することができない。妹の羽衣子は、何事もそつなくこなせるが、突出した「何か」がなく、自分の個性を見つけられずにいた。正反対の二人は、祖父の遺言で共に工房を継いでからも衝突が絶えなかったが、ある日「ガラスの骨壺が欲しい」という依頼が舞い込みーー。兄妹が過ごした十年間を描く傑作長編。
昭和2(1927)年、松下電器(当時)が初めてアイロンの開発を手がけたときのことである。松下幸之助は若い技術者を呼んで言った。「合理的な設計と量産によって、できるだけ安いアイロンをつくり、その恩恵にだれでもが浴せるようにしたい。(中略)きみひとつ、このアイロンの開発を、ぜひ担当してくれたまえ」。これに対し、アイロンなどの電熱関係に疎かった技術者は、「これは私一人ではとても無理です」と辞退したが、その後の幸之助の言葉は力強く誠意に満ちていた。「いや、できるよ。きみだったら必ずできる」。その「ひと言」で青年の心は動き、それからわずか3カ月後、幸之助の願ったとおりの低価格で、便利なナショナルスーパーアイロンができあがった。
一代で世界的企業を築き上げ、“経営の神様”と呼ばれた松下幸之助だが、成功の陰にはこのような数々の感動的なエピソードがあった。本書には、「役に立たない人はおらん!」「こけたら立たなあかんねん」「伸びる余地はなんぼでもあるよ」「これからは心を入れ替えて出直します」など、部下の心をつかみ、取引先が感激した、幸之助の「ひと言」が満載。人生と仕事に効く139篇のエピソードを紹介している。働く人みんなに贈りたい珠玉の逸話集。
『エピソードで読む松下幸之助』を改題の上、加筆、修正して再編集している。
2021年後半 あなたの運勢
セクハラと長時間労働に苦しむ若林茜音が残業帰りに出会ったのは、不愛想ながらも思いやりに満ちた美形の店主がフクロウと営む「夜喫茶」。訪れるのは、熟年離婚の瀬戸際に立つ夫、離婚した両親との関係に葛藤する女子中学生、婚約者にフラれた青年ら、悩みを抱えて眠れぬ人ばかりーー。
荒んだ客の心に寄り添いつつ、姿を消した恋人を待ち続ける一途な店主と、彼に救われた客たちが紡ぐ、優しさに溢れた恋物語。文庫書き下ろし。
世界中で愛されている『子どもが育つ魔法の言葉』シリーズから、親が大切にしたい31の言葉を集めました。子どもを愛し、成長を喜ぶ、心に響く1冊。
数字に強くなる。論理に強くなる。
意思決定の精度を高めるトレーニング
本書は、意思決定の質を高めるために「数学」を活用することを提案する。数学は、長い歴史の中で磨き上げられてきた「論理的に考えるための道具」だからだ。
意思決定を感覚や直感だけに頼ると、思い込みやバイアスが入り込み、誤った判断をしてしまう。一方、数学的な思考を取り入れれば、情報を正確に整理し、選択肢を客観的に比較できるようになる。
表やグラフで複雑なデータを視覚的に整理する方法からゲーム理論、確率、統計まで、意思決定に直結する数学をやさしく解説。
第1部
第1章 情報を整理する
●分類/表の利用/4種類のグラフ/図解/チェックリスト
第2章 今度こそ、割り算を理解する
●等分除と包含除/割合/単位量あたりの大きさ
第3章 計算(暗算)のテクニックを身につける
●小数と分数の関係/平方数/19×19までの掛け算/近似値の出し方
第4章 数値化の鬼になる
●定量化/有効数字に慣れる/大きな数字の捉え方/フェルミ推定/スケールダウンの妙
第2部
第5章 論理的になる
●定義の確認/必要条件と十分条件/対偶ー論理のすり替えを見抜く/背理法ー不可能を証明する方法
第6章 掛け算的に発想する
●マトリックスの作り方/次元を増やしてイノベーションを生む
第7章 ゲーム理論を知る
●囚人のジレンマ/囚人のジレンマを解消するには/交互進行ゲーム
第3部
第8章 確率を正しく理解する
●知性的に数える/確率ー未来の可能性を数値化する/期待値
第9章 統計の理解と利用
●いろいろな平均/標準偏差/仮説検定
第4部
第10章 具体と抽象
●思考実験/上手な喩えの作り方/帰納と演繹の使い分け/トポロジー的発想
第11章 微分・積分的発想を身につける
●微分/積分/微積分学の基本定理
親の口ぐせ、言葉がけで子どもの「いい性格」を育てる!(仮)
ぼくは、おやつがだ〜いすき。みんなから「くいしんぼうのしろくま」っていわれている。3じのおやつになると、大きな声で「やったー!!」っていっちゃうよ。
ある日、ぼくはおもったんだ。「おやつの中にはいってみたら、どんな感じかな?」想像しただけで、よだれがでちゃう。
プリンの中って、ぷるんぷるんしてやわらかいだろうなぁ。ぼくは、カラメルソースがたっぷりかかったプリンがだーいすき。
ふわふわあったかいホットケーキもいいなぁ。はちみつとバターをのせて、いっしょにたべればほっぺがおちちゃう。
あつい日にぴったり。ひんやりつめたいかきごおり。ぼくは頭からすっぽりはいってたべたいなぁ。きみはどのシロップをかける? ぼくはシロップじゃなくて、れんにゅうだけかけるもんね!
まる〜いあなにすぽっとはいれば、まるでうきわみたい。きみはどのドーナツにはいってみたい?
想像力をかきたてるユーモア絵本!
結婚式に参列した千佳は、帰り道でタクシーの運転手に想いを零す(六月 アマリリス 「おしゃべり」)、資格試験に合格した優里は、喧嘩別れした親友のことを思い出す(三月 クリスマスローズ 「追憶」)、推しのスキャンダルにショックを受けたるりは、あることを思いつきーー(八月 向日葵 「あなただけを見つめる」)。女性たちの揺れ動く心情を、花と花言葉にリンクさせながら、温かく描き出していく二十四篇の連作小説集。
乱暴な子、やさしい子
京都の路地にある怪しげなクリニック「中京こころのびょういん」。今日も飄々としてノリが軽いニケ先生とクールな看護師・千歳さんが、スマホ依存症の小学生、ルッキズムに囚われた女子大生、亡くなった飼い猫を想う母……それぞれの問題に適した“猫”を処方していく。一方、処方された猫を返さないままでいた「予約の患者さん」の鳥井青も悩んでいてーー。可愛らしい猫たちとちょっと切ないストーリーが話題の大人気シリーズ第四弾!
シリーズ累計50万部突破! 世界でいちばんやさしい社会学の入門書。戦争、貨幣、結婚、死などをテーマに社会の成り立ちを平易に解説。
いい顔してる人
人口減少、経済の低迷、貧困の増大……日本経済の未来は暗いことばかりのように思える。
しかし、本書で描く未来は、これとは真逆だ。
●人口は減少するどころか1億4000万まで増える
●リニア新幹線が全国津々浦々を走っている
●電力不足は過去のもの。グリーンエネルギーを無尽蔵に使える
●国民全員に毎月10万円が振り込まれ、貧困が解消される
●リアル経済が活性化し、毎日深夜まで人が行き交う「終わらないバブル」が訪れる
●一人当たりGDPは世界トップレベルにまで回復する
では、こうした未来をどのように実現するのか。本書は未来予測の専門家が、これから日本経済を襲う様々な危機を明らかにするとともに、外国人労働者、個人情報保護、原子力発電所などの論点に大胆に踏み込み、その前提を根本から覆す「魔改造」を説く。
目からウロコが落ち、日本の未来に勇気が湧いてくる一冊。
抱え込まない人、手放せる人(仮)
おそろしくも心惹かれる、江戸のあやかし譚
夫の魂が宿った猫、喋る生首……令和を代表する女性時代作家による名作アンソロジー
「御前」と呼ばれる使い古された“筆”が、ある文字書きとの半生を語る「ぞっこん」(朝井まかて)、急死した父の口入屋を継いだ男が、歳を取らない者たちの存在に気付く「蜆塚」(宮部みゆき)、半年前に亡くなった夫が白猫になって妻のもとに戻ってきた真相が判明する「風来屋の猫」(小松エメル)など、もの悲しくも背筋が凍る短編時代小説六作を収録。
いま大人気の女性時代作家による豪華アンソロジー。
麻田雅文氏(10万部/読売・吉野作造賞『日ソ戦争』著者、成城大学教授)推薦!
「日本降伏の真因は米国の原爆投下か、ソ連参戦か。本書により、“原爆神話”は解体された。終戦史を再考し、通説を覆す新解釈」
米国の原爆は戦争を終わらせたのか?
第二次世界大戦で日本が降伏した要因は何か。
著者は、米国の原爆投下ではなく、ソ連参戦の効果のほうが大きかったと分析。
背景にあったのは、和平に向けてソ連の仲介に頼った日本指導層の過信と誤算だった。
また、米国は戦争の早期終結をめざしたが、二発の核使用は結果的に正当化できない選択だった。
戦後80年、我々は何を教訓とするべきか。
戦争終結研究の第一人者が長年の論争に挑む。
【本書の要点】
●「ポツダム宣言は核使用の口実だった」は誤り
●戦争終結のために原爆投下以外の選択もありえた
●日本は希望的観測から、ソ連の仲介に頼った
●昭和天皇が東郷外相と面会した本当の理由
●日米の真の同盟のため、史実を探求するべき
【目次】
第1章:戦後日米は二発の核兵器使用をどう捉えてきたか
第2章:米国はいかにして核兵器の使用に突き進んだのか
第3章:核外交かコスト最小化か
第4章:日本はいかにして降伏を受け入れたのか
第5章:核要因かソ連要因か
第6章:「妥協的和平」より「根本的解決」を選んだ米国
終章:忍び寄る現代の核の危機
大人気「いちにち」シリーズ第4弾! 擬音とコミカルな絵が笑いを誘う、ユーモア絵本。▼おばけって、こわいな。ぼくもおばけになったら、おばけがこわくなくなるのかな? よし、いちにちおばけになってみよう!▼いちにちからかさおばけ! ザザザザーーーーーッ 雨がふってもへっちゃらだ。▼いちにちくちさけおんな! バクバクバク ケーキもピザもなんでもひとくち。▼いちにちかっぱ! バシャバシャバシャーーー! 泳ぎが得意だから、またまた一等賞。▼いちにちゆきおんな! ヒューーーー かきごおり、めしあがれ。▼いちにちのっぺらぼう! かきかきかき かっこよく顔を描いたらイケメンになれるよ。▼ほかにも、メデゥーサやミイラおとこ、おおかみおとこ、ろくろくびなど、いろいろなおばけになってみた。おばけって意外と楽しいかも?▼おばけが嫌いなお子様でも楽しく読める一冊。