本書では免疫学の歴史をたどりながら免疫というシステムの魅力、不思議さを解説しました。
今まで動物しか感染しなかったウイルスが、突然人に襲いかかる。ウイルスとの闘いの時代がやってきた。
本書は、「生と死が対話する」という構造を持った悲劇の物語である。この物語は「死者」である一人の少年の口から次から次へと語られる。象徴と現実の間で、作者は稀有の想像力を駆使し、叙述の起伏に沿って物語の哲学を構築している。これは単に「エイズ村」の悲劇というだけでなく、中国の大地で生きている八億の農民の共通した戸惑いなのである。1990年代の中国河南省、政府の売血政策で100万人とも言われるHIVの感染者を出した貧農の「エイズ村」を舞台に繰り広げられる、死と狂気と絶望と哄笑の物語。「現代の魯迅」と評される第一級の反体制作家が書下ろし、たちまち15万部を売り切ったスキャンダラスな傑作。
死を目前にした少女が、心の拠り所の「先生」に宛てた一通の遺書。胸がヒリヒリする、儚く、せつない19年の生涯。初めて本気で人を好きになったとき、自分がエイズ感染していると知ったー。援交、親との確執、中絶、エイズ…東京・六本木で開業する医師が見た、少女たちの壮絶な性の実態。
フジテレビアナウンサー佐々木恭子が書き下ろす、HIV/エイズと闘う6人の子どもたちの物語。第46回ローズドールテレビ祭にて「ローズドールチャリティアワード」最優秀賞を受賞。
本書は、本邦で編まれた「分子疫学」の最初の著書である。ウイルスの分子疫学に焦点を絞り、しかも現在学会で問題になっており、また、対策等で社会的ニーズが大きいと思われるウイルスをとりあげ、この新しい研究領域を解説した。
先進国で唯一、10代、20代を中心にHIV感染者が急増する日本。その現状は誰もが感染の危険を持つほどに深刻化している。恋人との同性間性接触によってHIVに感染した著者は、自らの体調の異変からそれに気づき、検査で陽性だと告げられた。その日から、忍び寄る病魔や周囲の偏見といった、過酷な闘いの日々が始まる。第5回新風舎文庫大賞ドキュメンタリー部門賞受賞作。
エイズの最新情報と安全のための全知識。正しい知識があれば恐れたり悩んだりする必要はありません。怖い病気にかからないための具体的な対処法とエイズの最新情報で、あなた自身を守ってください。
エイズという難病をかかえた「危険な時代」を生きる若者たちへ贈る話題の書。
誰がエイズウイルスを見つけたか。その渦中から一人の卓越した科学者ロバート・ギャロ博士が、エイズウイルスをとりまく科学・政治・人間模様を赤裸々に描く。
「死との距離」はどうして生まれたのだろう。HIV感染者との交流と彼らの死を記してきたノンフィクション作家自身の心の変化が豊饒に、克明に描かれている。本書は既成の枠組みを超えた新しいノンフィクション作品。