「私、結婚することになりました」思わぬ言葉に、グリシーヌは呆然と親友の顔を見つめたー。北大路男爵家の令嬢、花火のもとに届いた父からの手紙。そこには、彼女に結婚を命じる言葉が記されていた。相手は、女嫌いで知られるマールブランシュ家の嫡男、フィリップ。そんな男のもとに親友を嫁がせるわけにはいかないと、グリシーヌは反対するのだが…(『北大路花火編』より)。欧州の華都、巴里を魔の存在より護り戦う巴里華撃団。華々しく活躍する少女たちの、知られざる過去を描くシリーズ第2弾。北大路花火編、ロベリア編を収録し、堂々登場。
「私は、叔父上を婿にむかえる!」フランスの大貴族、ブルーメール公爵家の幼い一人娘グリシーヌが結婚を誓った相手。それは叔父のリシャールだった。花を育てるのが上手な、優しい笑みを持つ叔父に、グリシーヌの心は惹かれてゆく。だが、少女の憧れたリシャールは、欧州大戦の戦地へ出征してしまうー(『グリシーヌ編』)。フランスの都、巴里。この美しい街を魔の存在から護るべく戦う巴里華撃団・花組。戦いにステージに、華麗に活躍する乙女たちの笑みに隠された物語が、いま明かされる!あかほりさとるが重厚な筆致で描く、ファン待望の『巴里華撃団』外伝。グリシーヌ編、コクリコ編を収録し、満を持してついに登場。