質的研究の地平を切り拓きつつある研究者たちが自身の研究を事例として手法や手続き、研究に臨む姿勢などを紹介・解説。
進化し続けるNANDA/NOC/NIC/リンケージをフル活用し、電子カルテに組み込む際のHOW TO USEを徹底解説。13領域すべてにわたる事例を網羅した決定版。収載事例77件(改訂39事例+新規38事例)。
女性ホルモンの基礎知識、女性のがん・検診、セクシュアリティ、外来でよく診る身体症状、精神症状に加え、診断の決め手となる画像、月経や妊娠に影響を及ぼす薬剤、漢方薬、サプリメントなどの付録付。性差の視点を入れながら、総合的に女性を診るためのガイドブック。
「おれ/あたし/ぼく」などの自称詞から「〜ぜ/よ/だ」の文末詞まで、日本語には性が刻まれている。一見、自然な言葉づかいに思える「女/男ことば」が、性についての規範と結びついてきたことを歴史的に示し、ファッション誌のコピーや翻訳小説の文体などにも、性の刻印が時代変化に即して捺されていることを、明らかにする。「乱れ」を批判される若者たちなどの“ずれた言語行為”に、多様な自分らしさを表現するための創造的な試みを見いだし、開かれた日本語の伝統づくりへの道筋を示す、野心的日本語論。
宮廷物語では、だれとだれがどんなセックスをするかは、重大事。それは色恋ではなく権力の物語だからだ。
勝小吉、福沢諭吉、新島襄、堺利彦、木下尚江、山川均、神近市子、鳩山春子、相馬黒光…、また大正・昭和の企業人たちの「自叙伝」から新しい人間形成史を構築する、画期的成果。
リプロダクティブ&セクシュアル・ライツの視点から「ピル・避妊・性」をめぐる考え方を深める本。
買売春の是非論を超えて「人間と性」の本質をラジカルに模索する。
知識が必ずしも予防行動につながらない現実の中で若年世代を中心に急増・蔓延するSTD。性感染症は防げる?防げない!?これからの性教育への問題提起。
総論 表象から人種の社会的リアリティを考える 竹沢泰子
1 人種とジェンダー・セクシュアリティ・階級の交錯
1 アメリカ合衆国における「人種混交」幻想
--セクシュアリティがつくる「人種」 貴堂嘉之
2 「哀れなカッフィ」とは何者か?
--黒い肌のチャーティスト 小関隆
3 もう一つの「ネルソンの死」
--黒人と女性はなぜ描き加えられたのか? 井野瀬久美惠
2 「見えない人種」の表象
4 虚ろな表情の「北方人」
--「地と土」の画家たちによせて 藤原辰史
5 「顔が変わる」
--朝鮮植民地支配と民族識別 李昇
6 〈見えない人種〉の徴表
--映画『橋のない川』をめぐって 黒川みどり
3 科学言説の中の人種
7 混血と適応能力
--日本における人種研究 一九三〇-一九七〇年代 坂野徹
8 ヒトゲノム研究における人種・エスニシティ概念 加藤和人
4 21世紀を歩み出した対抗表象
9 「黒人」から「アフロ系子孫」へ
--チャベス政権下ベネズエラにおける民族創生と表象戦略 石橋純
10 ポスト多文化主義における人種とアイデンティティ
--アジア系アメリカ人アーティストたちの新しい模索 竹沢泰子
11 人種表象としての「黒人身体能力」
--現代アメリカ社会におけるその意義・役割と変容をめぐって 川島浩平
あとがき
索引(事項・人名)
性を超える女たち。超現実主義との出会い。そして訣別。若く、美しい才能が精神の自由を求め、芸術家として自立するまでの様々な道程を、時代精神と共に描く。
本書の中心主題は、ヒューマン・セクシュアリティは生物学的ルーツに強く結びついているという事である。脳とホルモンとの間にある生物学的機序を調べてみなければ、性的感情や性行動、男女の違い、あるいはゲイとストレートの違いを理解することはできないだろう。さらに、われわれのセクシュアリティを現状のように発展させてきた進化の力も理解する必要があるだろう。本書ではこれらの研究に関する事例について述べている。