ルールはいつも、マジョリティのもの。決められてばかりは、もうゴメン!見せかけの「権利」を与え、シタリ顔の温情を施すーそんなお仕着せの平等は真っ平。理解を求めるだけの“よい子の婦人運動”と訣別する、叛逆とアートの痛快フェミニズム講座!
生誕200年、初めてわがくにで初訳刊行。わかりにくい原文が日本語ですらすらよめる!
1845年、アメリカで出版されたマーガレット・フラーの代表的な著作、
神話や文学作品を引用しながら、今なおアメリカの女たちの困難を語りつつ、理想の希求を基調とし、希望の証拠を挙げていく。
掲げられた理想を現実の真実にすることを希ったフラーの夢は、これからも継承されなければならない。
私たちはテクノロジーと不可分なポストヒューマンな時代を生きている。
テクノロジーは私たちの身体の内奥に入り込み、「人間」の存在を根底から揺さぶっている。
「人間」の再定義が求められている時代に、私たちはいかに身体とフェミニズムを思考すべきか。待望のポストヒューマン・スタディーズ入門書。
既存の政治党派をのりこえ、批判的抵抗運動の中枢にあるイギリス・フェミニズムの思想と活動を生き生きと伝える。
女のままでは仏になれない。女性を切り捨てて、男だけの世界を築いてきた仏教のゆがみを厳しく糾弾。
ポスト構造主義とフェミニズム理論を横断的に架橋し、理性=男性中心的な文化制度の中で誤読されてきたアメリカ女性作家の作品を蘇生させる。男性支配に馴れ親しんだ〈女性〉の裏切りを超えて、近代/ポストモダンの対立を揚棄する試み。
近世の公娼制度、戦時下の従軍慰安婦、現代アジア諸国への性侵略を生み出してきたものはなにか。家庭内離婚、セクシュアル・ハラスメント、若者の恋愛恐怖症から母子相姦、連続幼女殺人まで、愛と性を欠落させた日本の性風土の歴史的構造を究明する。
比類なき美しさが愛でられ、女性の理想タイプと讃えられるヒッチコックのヒロインたち-。彼女たちは「男の欲望」によって、スクリーンにピン留めされた蠱惑的存在なのか。初期から最晩年までのヒッチコック映画に構造化された「欲望」の眼差しを、フェミニズムの視点から解読した独創性溢れる書物。
山田詠美、林真理子、森遥子、吉本ばなな、荻野アンナ、柴門ふみ、ヒラリー・クリントン、ジャンヌ・モローらの、「女を磨く」選び抜かれた150フレーズ。
「名作」の深層にひそむ罠、戦略、可能性。島崎藤村、太宰治、金子光晴ら男性作家の文学テクストに対峙しつつ、フェミニズム批評の成熟へむけて女性たちのことばを精緻に織り上げる。
現代人にとっては、あまりにも当たり前のことになってしまった避妊。それはいつ、なぜ、どのようにしてはじまったのでしょう。生殖をコントロールするのが「正しい」ことになってゆく過程で、私たちはなにを失い、なにを得たのでしょう。これは、産む、産まないをめぐる熱い闘いについての「歴史」であると同時に、「いま」の私たちの位置についても考えるための本です。
フェミニズムという新しい視点で私たちの生活を見つめなおすために、女性をめぐる「現在」に焦点をあてて理論と実践の両面からわかりやすく解説する。
英国の著名な男性神学者・聖職者11人によって初めて纒められた、教会内における女性差別を巡る“公的な償い”の書。
現代思想家を総動員し、啓蒙主義の二項対置的思考の全面的な批判考察のうえに、女性性の再定義をめざす理論構築に挑戦。
本書は、現代の最も重要な社会革命のひとつであるアメリカ・フェミニズム運動の鮮烈な記録である。人間的誠実と政治的策略、情熱と野望、勇気と裏切りに満ちた叙事詩的ドラマであり、フェミニズム革命の内幕が-男性中心社会の過酷な迫害に耐えて革命を成し遂げた女性たちやその犠牲になった女性たちの生きざまを通して-赤裸々に描かれている。ベティ・フリーダン、グローリア・スタイネム、ジャーメイン・グリーア、ケイト・ミレットらの思想や活動にスポットが当てられ、1960〜70年代に起きた驚異的な事件の数々が迫真のリアリティをもって展開されている。