本書は、序章で「性と生殖」について述べたあと、Part1では、「動植物の有性生殖機構に関する概論」と、「動植物共通の雄性配偶子膜融合因子GCS1」について記した。Part2とPart3では、動植物や単細胞生物を門(あるいは亜門や綱)ごとに分類し、それぞれの受精機構について、いわば縦断的にまとめ、Part4では、有性生殖様式と進化、精子活性化と走化性、受精のオルガネラ選択について横断的にまとめている。
「生物とは何か?」というタイトルは,「生命とは何か?」という疑問に対して,さらに一段階ステップアップした疑問として設定した。「生命」と言うとき,すべての生物に共通的な分子的メカニズムを想定している。具体的には,セントラルドグマを中心とした生物共通の一連の反応をイメージしている。これに対して,「生物」は進化の結果,非常に大きな多様性を獲得してきた。最近は生物多様性の保存ということがよく言われるようになったが,どのようにして自然に生物多様性が生まれたかは,まだきちんと科学的に答えられていない。また,ヒトの遺伝子の多様性によって個性や病気のリスクが生まれることはわかっているが,これも科学的に説明がついていない。これらの問題に答えるには,「生命」という共通の分子的メカニズムの上に,ランダムな配列の変異の集積によって,生物という物体が設計できるようになったメカニズムを重ねて考えなければならない。著者は,この問題についての考察と研究のプロセスで,現在の生物科学の常識が実は偏見であったり,見方を変えると不可能と思われたことが可能であったりすることに気付いた。柔らかい物質のユニットは大きい(分子量が大きい)とか,ランダム過程もそれに的を設定すれば秩序が生まれるとか,よく考えてみると当たり前のことばかりである。それほど難しい問題ではない。本書では,一段階ステップアップした生物の理解を,一般の人に紹介するためにまとめた。ついでに言うと,専門家にも,常識を少し変えていただくきっかけになればと願っている。
第1章 ゲノムの不思議
第2章 生物の複雑さ
第3章 生物におけるのりしろの設計
第4章 配列中のシグナルとノイズ
第5章 生物における的のあるランダム過程
第6章 進化で変異は十分試されたか?
第7章 新たなる遺伝子変異の仕組み
第8章 病気とは何か?
第9章 生物科学の体系
★2021年度「日経品質管理文献賞」受賞
【概要】
〜組織の継続的発展のために、多様性と効率性を共に高める生産管理へ!〜
現在顧客に対して製品やサービスを提供する製造業やサービス業などの企業では、組織の継続的発展のために、開発した製品やサービスを顧客に提供する活動だけでなく、顧客価値創造活動が求められています。製品やサービスそのものの新規開発とともに、コストやデリバリーの水準をさらに高めることで顧客要求を満足させるための価値創造も求められています。
従来、相反する多様性と効率性のいずれかを重視する生産方式、あるいはそれらの均衡を図る生産方式と同時に、それぞれの生産方式に対して効果的な計画管理が考えられてきました。また、複雑化した製品の効率的生産を支えるために、生産拠点を連携させる計画管理も考えられてきました。結果として、製品やサービスを提供する生産活動では多様性と効率性のいずれかを重視、あるいは両者を均衡するだけでは十分ではなくなってきています。例えばマスカスタマイゼーションと呼ばれるように、多様性と効率性を共に高める生産管理が求められるようになっています。そのような背景から、多様性と効率性を共に高めることを目的に、基本となる方式を高度化した生産方式とその計画管理が考えられています。本書では,そのように高度化された生産管理について述べています。
最近では、IoT (Internet of Things)・CPS (Cyber-Physical System)・AI (Artificial Intelligence) などのICT (Information and Communication Technology) が急速に進展してきています。そのようなICTの活用で多様性と効率性を更に高めた生産活動が期待されており、そのための生産管理のさらなる進化が求められています。
〜JSQC選書とは〜
「新・質の時代」における新たな品質論を各界に展開し広く啓蒙していくことを目的とし、普及啓蒙活動や推進運動の一つの形態とするシリーズ書籍です。広い層の知識人に対して品質の意味・意義を説くために、興味ある時事をとらえつつ、品質にかかわる基本的概念・方法を説明します。
《本書の特長》
▼生産管理に関する基本的な生産方式とそのための計画管理について、さらに多様性と効率性を共に高める高度化した生産管理についても学べます。
▼本書の最後では、急速に進んでいるICTによる生産管理の発展についても紹介します。
1. はじめに
2. 多様性を重視する個別生産とその計画管理
3. 多様性と効率性の均衡を目指すロット生産とその計画管理
4. 効率性を重視するライン生産とその計画管理
5. 効率的生産を支える生産拠点の連携とその計画管理
6. 多様性と効率性をともに高める生産方式とその計画管理
7. おわりに
本書は、日本の各地で多様な学習者の学びや人権保障のあり方に関心をもつ人々に、多文化教育を多面的に把握してもらうことを意図して書かれている。また、はじめて多文化教育について学ぶ人にも、その広がりと奥行きが伝わるようにと構成されている。
本書では、養殖技術の進捗過程における課題に焦点を絞り、その近況と解決への展望を、筆者が研究材料として取上げたアワビの場合を中心に、養殖生物の育種の素材、育種の技術とその適用に伴う諸特性の変化とその機序、技術適用結果の評価、ならびに養殖の支援技術としての半閉鎖式循環水槽の開発と性能評価などについて、研究・開発の経緯ならびに周辺事情の軌跡を辿ってみる。
「生物多様性」をテーマにしたシリーズの第2巻。
第I部では、陸上植物全体の多様性と系統を概観し、第II部にてコケ・シダ・裸子・被子の各植物群の特色を詳説する。第III部は、化石植物を含めた各植物群の綱レベルでの図版解説と興味深いコラムを掲載した。
分類表や形態用語の解説、生物名・学名・事項の各索引など付録も充実。
第 I 部 陸上植物の多様性
1.陸上植物の出現
2.陸上植物の進化
3.陸上植物の分類体系
4.多様性のパターン
5.熱帯植物の多様性
第 II 部 植物門ごとの多様性
6.コケ植物にみる多様性と系統
7.シダ植物にみる多様性と系統
8.裸子植物にみる多様性と系統
9.被子植物にみる多様性と系統
第 III 部 植物群ごとの特徴 -図版解説とコラムー
1.コケ植物門
2.シダ植物門
3.裸子植物門
4.被子植物門
北海道から沖縄の日本産クモ類、約700種類の生活史や生態環境などを解説。
雌雄、幼虫、網、卵嚢などの多彩な生態写真(約3000枚)を掲載しており、図書室などの参考図書としても最適。
フランス語音韻論研究の成果をまとめた1冊を日本の学習者・語学教師向けにアレンジした日本語版。記述的な視点から,北フランス・南フランス・ベルギー・スイス・アフリカ・海外県と海外領域圏(DROM)・北アメリカで採集されたさまざまなフランス語を音声つきで解説。フランス語の多様性を見渡す最新の書。
すべてのビジネスパーソンに役立つ最新人材活用の決定版。この1冊でダイバーシティを完全網羅。多様性を武器に企業の潜在能力が飛躍的アップ。
ジェンダー差別を生む構造はどのようなところにあるのか、どのような思想の元に成り立っているのかを知り、どのような人もありのままの自分でいられる社会のあり方について考えます。
◇新年のご挨拶 市民生活の向上、地方自治の発展、地域経済の活性化をめざして ●中山 徹
◇直言 社会のデジタル化とスマートシティ ●山田健吾
◇連続企画 「新型コロナ」から日本の社会を考える 第29回 新型コロナと介護 ●伊藤周平
◆特集 ジェンダー差別を超えて多様性の時代へ
文化の多様性とジェンダー平等 ●松岡悦子
東京・国立市 多様な性を尊重するまちづくり ●木山直子
ケア労働者の処遇改善のためには「ジェンダー平等」の社会が不可欠である ●森田 進
労組内での意思決定の場における女性の参画の現状について ●岡上則子清水万由子
シンポジウム 「法整備と SOGI」 に参加して ●編集部: 松川 遥
自治の視点が問われたー区画整理 再開発住民運動集会を終えてー ●遠藤哲人
◆連載
人つながる(22) NPO法人フリースクール「てだのふあ」 〜子どもたちが安心して過ごせる居場所づくり〜 ●山下吉和
検証 津久井やまゆり園事件を人権の視点から考える
第14回 津久井やまゆり園の地元住民としての想い…考え、行動 ●鈴木哲夫
おきなわ定点観測 第10回 日本国憲法の“真価”を私たちに問い続ける沖縄 ●関 耕平
シリーズ 地域発信 耕作放棄地に挑み果樹園の再生を! 第2回 荒れ地を開き安心安全なみかんを育てる ●渡辺卓也
@NEWS ユニチカ跡地住民訴訟と住民自治の展開 ●御代田桜子
BOOK REVIEW
ローカル・ネットワーク
年賀広告
Jつうしん/自治の風/編集後記
表紙写真 大坂 健
スケッチ 芝田英昭
福祉の論理が、福祉政策と援助技術を中心に展開され、ノウハウの学問へと矮小化されつつある。しかし、自殺、うつ病、貧困、犯罪、虐待等の問題は、明らかに社会構造に起因する問題であり、サービス供給の調整で完結するものではない。今日、福祉の論理に求められているのは、独自の深い人間観(優生思想を根源的に批判できる人間観)に立脚し、広く文化・文明を問い、疎外された人と同じ目線に立って生きようとする“主権と人権をまもり高める福祉”の原理論の提起である。
鱗翅類の形態についての専門用語の平易な解説。チョウ・ガの系統や高次分類について多数の線画や写真を伴って詳しく解説する。寄主植物別にガ類の検索ができる。初めて図説された種を多数含む幼虫を中心に、卵、蛹、成虫を含めたカラー写真により図説する。
植物、動物、微生物など多様な生物のはたらきで保たれている地球の生態系。多様性によるめぐみと人間がもたらした危機の現状を紹介。