参勤交代の陰供として旅する若武者。その正体は、藩主の末娘、茜であった。男装して柳生新陰流を遣う茜は刺客に襲われた父の窮地を救うが、江戸入り後は奔放な言動で家老の塩谷隼人を困らせている。ある日、慎重な隼人に業を煮やした茜は、刺客を討つべく藩邸を無断で抜け出す。隼人が守りに徹してきた理由はただ一つ。人を斬ったことのない若者に無茶をさせたくなかったからだった…。
なぜ原発周辺の活断層は見過ごされてきたのか。今後は誰が、どうやって活断層の危険性を評価すべきか。原発建設における審査体制の不備や科学の誤用を厳しく指摘してきた著者が、原子力規制委員会でのこれまでの議論を紹介しつつ、問題点を検証する。科学の限界も考慮し、これからいかに判断すべきなのかを考える。
自然を理解するにはさまざまな解釈があり得る。その解釈には、その時々の社会や政治の情勢、さまざまな集団相互の権力や利害などの要素が絡むこともある。きわめて少人数の関係者により、熟議も経ずして、発電所敷地内のマイナーな破砕帯が、一方的に活断層と認定されている。横暴な話の進め方であり、暴走を超えた行為である。
日ごよみ一月一日〜十二月三十一日。九星別年運・月運・毎日運。冠婚葬祭の心得、ほか。
いま、ヒップホップの「リアル」とは何か。移民の血を受け継ぐアメリカのラップ、生きるために移民を強いられたアフリカやアジアのラップ、そして非移民者たちのことばである日本のラップ…。国境も経済も軽々と超えて五大陸に伝播し再生産されてきたラップが描く世界の「断層」を熱く追う。
弾き方のわからなくなった古代の楽器にたとえられる西行の和歌。古今東西の詩歌・文学に通暁する著者が、深い敬慕の念をもって奏でる西行讃歌。
かた苦しいドレスが嫌いで、男装で気ままに暮らしてきた村の地主の娘クリスティーナも結婚をしなければいけない年頃になり、両親から口うるさく叱られるようになった。そんな折、王子の結婚相手を探す舞踏会が国中の娘を集めて開かれるという知らせがくる。父親に無理やり連れて行かれたクリスティーナだったが、ガツガツとごちそうを頬張っているところに現れたのは美貌の王子さまで…。
苛酷事故は能登で起こっていたかもしれないー原発の心臓部で次々と起こる事故。臨界事故は8年間も隠ぺい。住民と科学者の調査で活断層の決定的証拠も!原発問題に30年向き合ってきた経験から、原発のない日本をどう実現するかを提言。
弟になりすまし王城に留学したアンジェラ。滞在早々、オレ様王子ウィルに女と見抜かれ、身体検査を!「締めつけないでと胸が訴えてるぞ。ほら、ここだ」荒々しい指先で男装をほどかれ、敏感な乳首を転がされてー。男姿のまま捧げた純潔、浴室の触れ合い、二人きりの遠出。胸ときめく日々に、どんどんウィルへの想いが膨らみ、彼もアンジェラなしではいられないと告げて…。
東北大震災以降、各地域で起こりうる地震が詳しく検討されている。なかでも危惧されるのが首都直下地震だ。さし迫った東京湾北部地震では、首都圏に重大被害をもたらし1万人が死亡するという。しかしそういった被害想定はどれくらい信憑性があるか?地震のシナリオのそれぞれはどうか?最新想定と活断層。
周りの反対をおし切って芸能の仕事を選んだとんでもない息子、本職をほったらかし、趣味が高じて芸能史に名をのこした人…今まで、ベールに包まれていたような日本音楽家たちの、人間臭い泣き、笑い、苦悩。ガイド役は箏曲家。日本音楽史には「おもしろい」人たちがたくさん。
『リボンの騎士』から『ベルサイユのばら』…『少女革命ウテナ』まで。ヒロインをキー・コンセプトにした画期的なジェンダー論の試み。“男装の少女”を切り口にした卓抜な現代少女マンガ論。第3回女性史学賞受賞作。ゼロ年代の『桜蘭高校ホスト部』と『放課後保健室』を増補。