絵画や楽曲といった芸術作品だけでなく、その周辺に存在する展覧会や上演の記録、表現に用いられる素材や道具、わざや暗黙知の伝承といった様々な資源は伝えられていくのだろうか。芸術は常に変化し更新されていく。芸術のなにを、どのように継承するのかを悩み、新たな創造につながる仕組みをデザインし、未来をともにつくる「クリエイティヴ・アーカイヴ」という概念を考えてみよう。
ことばの美しさとは何か。日本語を読むとはどういうことか。日本人にとって近代とは何だったのか。本書では、読解の実践的なテクニックとならび、日本近代文学が向き合わざるをえなかったこうした問いにまで、作品を引きつつ考察をくりひろげる。巻末には、現代文の読解に不可欠な概念を解説した便利な用語集つき。
ジョン・エリオット・ガーディナー、サイモン・ラトル、パーヴォ・ヤルヴィ、小林研一郎、飯守泰次郎といったベートーヴェンの交響曲演奏に定評のある現役の名指揮者から、朝比奈隆、フランス・ブリュッヘンなど往年の“ベートーヴェン指揮者”たちがその交響曲の魅力とその演奏法などについて語る。併せて、さまざまな指揮者のタクトでベートーヴェンの交響曲を演奏してきた日本のオーケストラ・プレイヤーが演奏の難しさ、その魅力を紹介。また、音楽評論家の皆さんがベートーヴェンの交響曲、協奏曲の魅力、そのスペシャリストと言うべき“ベートーヴェン振り”もご紹介、作品のオーケストレーションなど、細部についても詳細に考察する。
いま注目されている文化と経済の関連について,経済学に基づく一貫した視点で捉えた決定版テキスト。現状や実例の紹介にとどまらず,理論に基づき包括的に解説する。フィールドワークに関する章も用意し,基礎から応用まで結び付けられるように工夫して構成。
序 章 文化経済学とは何か──文化と経済のつながり(後藤和子)
第1章 文化経済学の基礎理論(後藤和子)
第2章 文化のデータ分析(勝浦正樹)
第3章 文化的活動への参加──需要面からみた文化(勝浦正樹)
第4章 文化政策──政府はどのように文化を支援するのか(阪本崇,後藤和子)
第5章 舞台芸術とアーツ・マネジメント(片山泰輔)
第6章 クリエイティブ産業(後藤和子)
第7章 著作権の経済学(後藤和子)
第8章 美術市場(勝浦正樹,後藤和子)
第9章 芸術家と労働──伝統芸能から現代アートまで(八木匡)
第10章 文化と地域経済(澤村明)
第11章 観光と文化(山本史門)
第12章 文化と国際貿易(市川哲郎,勝浦正樹)
第13章 ミュージアムの文化経済学(佐々木亨,林勇貴)
第14章 フィールドワークに出かけよう(佐々木亨,林勇貴)
抒情あふれる高塚芸術を一堂に集成した初期作品集。「高塚省吾作品集」と「高塚省吾パステル画集」からそれぞれ選出した58点に、未掲載作品14点を新たに加えた保存版。
「三絶」として知られる書・詩・画芸術をはじめ、庶民の暮らしぶりから中国哲学までコンパクトにまとめました。神秘の大国、中国の心を読み解く待望の1冊。
圧倒的筆力と、モデルへの愛と厳しさが生み出す、甘美なエロティシズムの世界。洋画界の実力者・広田稔が描く10万枚の女性像から、可憐なヌード、大胆ヌード、退廃的ヌード、バレエ作品など、約100点を掲載!!
1枚のケント紙を切って、折って作る「立体折り紙」。清水寺、金閣寺、銀閣寺、春日大社、法隆寺、興福寺など京都・奈良の観光名所30点の型図と作り方のポイントを収録。お馴染の観光名所を自分の手で形にしてみませんか?すぐに作れるケント紙付き!
多様化するキャラクター受容の現在。現代の日本のキャラクター論は大まかに二つの方向性に分けられるだろう。ひとつは、個々のキャラクターの歴史的系譜や人気の背景などを分析したキャラクター文化論。もうひとつが、キャラクターの商品としての流通形態やメディアでの展開、さらには政府のコンテンツ政策などに注目したキャラクター産業論。本書は前者、キャラクター文化論の立場からみるものである。
「数学」といったら公式や記号だらけで味も素っ気もないものだと思っていませんか? 実は、数学と私たちの生活は意外なところで繋がっています。例えば「5×2」と「2×5」の違い。映画館にペアシートが5つだと5組のカップルが座れます。5人がけの座席が2つだと、1組のカップルは離れ離れに。つまり、かけ算は順番が大切なのです。他にも身近な事例が満載。あなたもきっと数学が好きになる!
「メルヘン街道」からケーニヒスベルク、サンクト・ペテルブルクへと、数学街道を三須照利教授がたどり、メルヘンチックな数学、トポロジーを紹介。
1948年に創刊、2017年に350号で休刊となった研究誌『佛教藝術』の伝統を受け継ぎ、仏教をはじめとするアジアの宗教に関わる絵画、彫刻、工芸、建築などの諸芸術および考古学に関する論文、資料紹介、研究ノート等の第一線の研究成果を掲載する、仏教美術研究・東洋美術研究者必携のシリーズ。【年2回配本】
1948年に創刊、2017年に350号で休刊となった研究誌『佛教藝術』の伝統を受け継ぎ、仏教をはじめとするアジアの宗教に関わる絵画、彫刻、工芸、建築などの諸芸術および考古学に関する論文、資料紹介、研究ノート等の第一線の研究成果を掲載する、仏教美術研究・東洋美術研究者必携のシリーズ。【年2回配本】
雲岡石窟第五窟と民間造像
中国仏教美術における「白馬朱鬣」
日本及び中国の仏教寺院における講堂の機能と仏像安置
内山永久寺伝来東大寺持国天像と興福寺他分蔵四天王像
新出の高岳寺蔵刺繍胎蔵界中台八葉院曼荼羅図
[シンポジウム報告]平城薬師寺をめぐるシンポジウム
民族藝術学会は、1984年4月に発足しました。そこでいう民族芸術学は、既成の学問の枠組みを超え、人類の普遍的な営みとしての芸術現象を考究する学として構想されました。
人類の生みだすアートをめぐっては、これまで、主として西洋とその影響下で成立した事象を芸術学や美術史学が研究の対象とし、それ以外の地域の事象、つまり、非西洋の事象を人類学・民族学が研究対象としてきたといった傾向がみられました。このため、この両者の研究は、久しく別々の道を歩いてきた観があります。ところが、今、この二つの分野は急速に接近しつつあります。
人類学・民族学にとっても芸術学にとっても、問題系を共有するなかで、分野の別を超えた新たな知の領域が開けてきているといってよいでしょう。まさに民族芸術学が必要とされる沃野が広がってきたということができるだろうと思います。
一方で、この「民族芸術」という言葉自体が使われることは、研究者の間ではほぼなくなってきているというのが実情です。民族藝術学会が学会誌『民族藝術』の英語名称として用いてきた“ethno-arts”という用語も、現在では、世界の先住民族の芸術をさす語として一部で用いられるにすぎません。そのようななかで、「民族芸術」という語を用いた途端、「芸術」とは別に「民族芸術」というカテゴリーがあるかのようにうけとられ、逆に既成の枠組みを超えて芸術を縦横に語ることが難しくなるという状況が、今、生まれてきているといえます。
新たな学会誌の名称は、こうした状況を打開するために考案されたものです。また、この名称の変更にあわせて、ここで述べたような「学」としての視座を明瞭に示すために、これまで曖昧なままにおかれてきた学会の英語名称を、“Society for Arts and Anthropology” とすることにいたしました。
民族藝術学会とその学会誌を、既成の学問分野や活動の領域を超え、人類の普遍的な営みとしての芸術現象を立場を異にする研究者やアーティストが共に考究する開かれた場として再創造しよう、というのが、この改革の目的です。
構想より20年、6回の開催を経て、大地の芸術祭が切りひらいた「アートによる地域づくり」は、日本国内のみならず、アジア、ヨーロッパ、アメリカへと多様な広がりを見せている。次世代への継承に向け、新たな段階(フェーズ)に入った大地の芸術祭は、2015年、どのように展開したのか。
渡辺保・木ノ下裕一による木ノ下歌舞伎をめぐる対談、ドラマトゥルクに関するシンポジウム(長島確・滝口健・森山直人・長澤慶太)、前衛の騎手・豊島重之の追悼(八角聡仁・倉石信乃・内野儀の論考)ほかを収載。
舞台芸術の専門誌。特集は「言葉と音楽ーー〈日本語〉を超えて」。観世銕之丞、いとうせいこう、佐々木敦、宮城能鳳、橋本裕介のインタビュー、地点をめぐる座談会のほか、エッセイ、論考など多数収載。