Disc1
1 : Davis, Colin - Enigma (variationen Ueber Ein Eigen
2 : Thema: Andante
3 : Variation 1: L'istesso Tempo (caroline Alice Elgar
4 : Variation 2: Allegro (hew David Steuart-powell)
5 : Variation 3: Allegretto (richard Baxter Townsend)
6 : Variation 4: Allegro Di Molto (squire Baker Of Has
7 : Variation 5: Moderato (richard Arnold)
8 : Variation 6: Andantino (ysobel)
9 : Variation 7: Presto (troyte)
10 : Variation 8: Allegretto (winifred Norbury)
11 : Variation 9: Adagio (nimrod)
12 : Variation 10: Allegretto (dorabella)
13 : Variation 11: Allegro Di Molto (g. R. Sinclair)
14 : Variation 12: Andante (basil G Nevinson)
15 : Variation 13 (romanza): Moderato
16 : Variation 14 (finale): Allegro
17 : Davis, Colin - Introduktion Und Allegro G-moll/g-d
エルガー生誕150周年アニヴァーサリー・アルバム
巨匠デイヴィスとのエニグマ変奏曲、序奏とアレグロ
昨年12月12日にヘンデル「メサイア」の公演をもってLSO首席指揮者の任を終えた巨匠デイヴィス。新年が明けたばかりの1月初め、ここにまたプレジデントとして手兵と新たなるスタートを切ったデイヴィスが放つ注目の最新アルバムは、今年2007年に生誕150周年を迎える英国の大作曲家エルガーのエニグマ変奏曲。
この顔合わせでは前回のスタジオ盤(65年)以来、じつに40年以上の時を経てのライヴによる再録音となります。
管弦楽法に長けたエルガーが世に送り出し、当時のイギリス管弦楽作品史上最高傑作として英国内にその名を知らしめたエニグマ変奏曲。のちにLSOの初代首席指揮者に就任するハンス・リヒターによって1899年に初演されています。その内容はオリジナルの主題とそれに続く14の性格的な変奏、愛妻アリスに始まり作曲者ゆかりのさまざまな特徴的な人物を描写したのち、フィナーレの最終変奏でエルガー自らに到達するというもの。
流麗でやわらかく、ときにエモーショナルで騒々しくと次々と変転する曲想に対して、いっそう良好な結びつきをみせる当コンビの演奏はさすがに見事なかぎり。哀切な主題に、第5さらにチェロの人懐こい旋律に締めつけられる第12変奏で顕著な弦の濃密な味わい。第4や第7、第11など激しい性格の変奏におけるブラスの迫力も満点。それぞれが印象深い場面に事欠きませんが、全曲の白眉はこれまでに実演のアンコールでもしばしば単独で取り上げられることもあった第9変奏ニムロッド。静かに霧が立ち込めるようにしっとりと開始され、優しさと愁いを帯びた美しさが痛切に迫りまさに絶品です。
そして、どこかあの行進曲「威風堂々」の雰囲気にも似て、あたかも大英帝国の栄光を体現したかのように華麗この上ない作曲家自画像のフィナーレ。大げさな構えとか誇張はなく、つとめて真摯なのはこの指揮者らしく好ましいところ。なお、ここでは任意指定のオルガンは使われていませんが、それでもエルガーに不可欠な重厚な響きは十分に保たれています。
モントゥー、ボールト、ヨッフム、プレヴィン…折に触れておこなった過去の名だたる指揮者との録音実績を辿れば、当作品を演奏することが楽団の歩みとそのまま重なるといっても過言ではないLSO。その意味では、エルガーのアニヴァーサリーに、自らの録音史に新たな一コマを刻むLSO にしても、ほかでもないこの曲でプレジデントの初舞台を踏んだデイヴィスにしても、この“記念づくし”のライヴは偶然とは思えぬなんという運命の巡り合わせでしょうか。
カップリングは同じくエルガーの序奏とアレグロ。書法はさらに洗練されて、バロック時代の様式であるコンチェルト・グロッソをロマン派のイディオムで再現しています。弦楽四重奏と弦楽オケが織り成す複雑な音楽は、スケールも大きく劇性に富み、自由で独創的。
デイヴィスにはバイエルン放送響との録音(93年)もありますが、10年を超える歳月となによりエルガーにゆかりの深いLSOを得たことで説得力は計り知れません。交響曲全集(LSO.0072)やジェロンティアスの夢(LSO.0083、LSO.0583)でもそうでしたが、デイヴィスのもとLSOがエルガーでみせる愛しむような表情にはやはり格別のものがあるというべきでしょう。
サー・エドワード・エルガー:
1エニグマ変奏曲 Op.36
2序奏とアレグロ Op.47
ロンドン交響楽団
サー・コリン・デイヴィス(指揮)
録音時期:1 2007年1月6&7日22005年12月
録音場所:ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンスン
エンジニア:ジョナサン・ストークス
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ケネディ/エルガー:ヴァイオリン協奏曲
【収録情報】
エルガー:
1. 序奏とアレグロ ト長調 op.47
2. ヴァイオリン協奏曲ロ短調 op.61
ナイジェル・ケネディ(ヴァイオリン:2)
ピーター・マニング、ラッセル・ギルバート(ヴァイオリン:2)
ルーセン・ギューンズ(ヴィオラ:2)、アレクサンダー・キャメロン(チェロ:2)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)
録音時期:1983年1月(1)、1984年3月(2)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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歌心あふれるチェロ!
フィリッピーニ/ショパン:チェロ・ソナタ
歌心あふれるロッコ・フィリッピーニのチェロが話題をよんだショパン:チェロ作品集のSACD化です。(ユニバーサルIMS)
【収録情報】
ショパン:
・序奏と華麗なるポロネーズ op.3
・チェロ・ソナタ op.65
・『悪魔のロベール』の主題による協奏的大二重奏曲
ロッコ・フィリッピーニ(チェロ)
ミケーレ・カンパネッラ(ピアノ)
録音時期:2000年頃
録音方式:DSD
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO
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