雑誌「小児科臨床」で好評の連載を書籍化。小児科専門医を目指す人のために、「小児科医の到達目標」25分野をふまえた、わかりやすい144の例題と解説をQ&A方式で掲載。
1.小児保健
2.成長・発達
3.栄養
4.水・電解質
5.新生児
6.先天異常・遺伝
7.先天代謝異常・代謝性疾患
8.内分泌
9.生体防御・免疫
10.膠原病・リウマチ性疾患
11.アレルギー
12.感染症
13.呼吸器
14.消化器
15.循環器
16.血液
17.腫瘍
18.腎・泌尿器
19.生殖器
20.神経・筋
21.精神・行動・心身医学
22.救急
23.思春期
24.地域総合小児医療
25.関連領域
索 引
2020年に世界を駆けめぐった新型コロナウィルス禍は、我が国にも大きな影響を与えた。医療現場はその最も大きな影響を受けた場所と言っても過言ではない。陽性反応者やその家族だけでなく医療従事者にまで差別が及ぶ。病院を辞める医師や看護師も多く生まれている。また、新型コロナ患者の治療に取り組んだ結果として赤字を余儀なくされ病院の経営に深刻なダメージを負う。
これは新型コロナ禍を引き金として、我が国の医療制度の脆弱さを炙り出されたといえる。これまで、我が国の医療制度・医事法は、真に国民・市民の命と健康を守るものであったといえるであろうか。患者の権利保障と医療従事者の権利保障という視点が欠けている医療制度・医事法が、コロナ禍をめぐる危機的状況の背景の一つとして挙げることができるのではないであろうか。コロナ禍は我が国の医療制度の脆弱性の延長線上に存するものではないであろうか。
患者と医療従事者の権利保障を基軸に据え、我が国の医療制度の脆弱性の原因を検討し、既存の関係法規の概説にとどまることなく、医療制度・医事法の改革の道筋を提示する。
Prologue 新型コロナウイルス禍で露呈した患者の人権なき医療の脆弱性 (岡田行雄)
Chapter.1 日本におけるこれまでの感染症対策 (内山真由美)
Chapter.2 新型コロナウイルス禍におけるルールのあり方ーー「濃厚接触者」を例にして (岡本洋一)
Chapter.3 新型コロナウイルス禍からみる「医療を受ける権利」(大場史朗)
Chapter.4 新型コロナウイルス禍に考える精神科医療のあり方(内山真由美)
Chapter.5 新型コロナウイルス禍で顕在化した医療費抑制政策の問題点と医師の労働問題 (櫻庭 総)
Chapter.6 新型コロナウイルス禍を契機として専門家と国の関係を考える (大薮志保子)
Chapter.7 医師(医療従事者)の養成システムを見つめ直す (森尾 亮)
Chapter.8 新型コロナウイルス禍で露呈した地方発の医療崩壊を乗り越えるには (岡田行雄)
Epilogue 新型コロナウイルス禍の克服に向けて (岡田行雄)
Column1 特措法と感染症法の改正
Column2 COVID-19と業務妨害罪
Column3 一斉休校、外出自粛、休業要請
Column4 介護崩壊を防ぐことは医療崩壊を防ぐこと
Column5 コロナ禍におけるマスメディアの報道
Column6 強制入院と人権擁護システム
ネズミ類研究の最前線ーー多様性や進化研究のモデル動物として注目されるアカネズミをはじめ,琉球列島のケナガネズミやトゲネズミ,人間とのかかわりが深いハツカネズミ,ネズミ類が媒介する人獣共通感染症など,気鋭の研究者たちが多様で興味深い研究内容を紹介する.
はじめに(本川雅治)
序 章 日本のネズミ(本川雅治)
I 進化
第1章 日本のネズミの起源(佐藤 淳)
第2章 日本のネズミ化石(西岡佑一郎)
第3章 アカネズミの形態変異(新宅勇太)
第4章 アカネズミの集団史と進化(友澤森彦)
II 生態・生活史
第5章 アカネズミの採餌行動(島田卓哉)
第6章 アカネズミの社会行動(坂本信介)
第7章 実験動物としてのアカネズミ(越本知大)
第8章 琉球列島のネズミ類(城ヶ原貴通)
III ヒトとネズミ
第9章 ハツカネズミの歴史(鈴木 仁)
第10章 ネズミ類が媒介する感染症(新井 智)
終 章 これからのネズミ研究(本川雅治)
【脳神経疾患の病態生理・検査・治療・看護ケアを完全解説!】
脳神経看護の6症状(意識障害、頭痛等)、18疾患(脳卒中、脳腫瘍、認知症等)、及び手術、リハビリテーション、緩和ケア等を関連図で詳細に解説。
メカニズム、アセスメント方法、患者教育の内容等、病棟でも地域でも重宝する内容が満載です。
ガイドラインの内容など最新情報をアップデートした改訂版です。
【関連図・本文のオールカラー化+最新ガイドラインに準拠】
関連図、イラストなどはすべて見やすいオールカラー!
関連図は基本的な病態生理から検査、治療、看護ケアまで書かれており、看護計画を立てるとき、症状や疾患について調べるときに最適です。
また、脳卒中治療ガイドライン脳卒中治療ガイドライン、認知症疾患診療ガイドライン、パーキンソン病診療ガイドラインなど最新ガイドラインに準じて解説しました。
【改訂版は脳卒中・認知症をパワーアップ!】
脳卒中・認知症について、それぞれ原因疾患別に関連図を用いて詳細に解説しました。
急性期・回復期・生活期のリハビリテーションや、緩和ケアについても収載しており、病棟から地域まで、あらゆる場面で活用できる内容となっています。
【主な目次】
1意識障害
2頭痛
3けいれん
4脳卒中の摂食嚥下障害
5頭蓋内圧亢進
6高次脳機能障害
7脳卒中(脳血管疾患)
7-A 脳梗塞
7-B 脳出血(脳内出血)
7-C くも膜下出血
8脳腫瘍
9頭蓋骨骨折
10急性硬膜外血腫・急性硬膜下血腫
11慢性硬膜下血腫
12髄膜炎
13ギラン・バレー症候群
14顔面神経麻痺
15パーキンソン病
16重症筋無力症
17筋萎縮性側索硬化症(ALS)
18てんかん
19認知症
19-A アルツハイマー型認知症
19-B 血管性認知症
19-C レビー小体型認知症
20水頭症
21開頭手術療法における周術期
22脳卒中のリハビリテーション
23脳神経疾患のケアマネジメント
24脳卒中再発予防のための患者教育
25脳神経疾患の緩和ケア
【編集】
百田武司 (日本赤十字広島看護大学)
森山美知子 (広島大学大学院医系科学研究科)
1意識障害/2頭痛/3けいれん/4脳卒中の摂食嚥下障害/5頭蓋内圧亢進/6脳血管疾患(脳卒中) 6-Aクモ膜下出血 6-B脳出血 6-C脳梗塞/7脳腫瘍/8頭蓋骨骨折/9急性硬膜外血腫・急性硬膜下血腫/10慢性硬膜下血腫/11髄膜炎/12ギランーバレー症候群/13顔面神経麻痺/14パーキンソン病/15重症筋無力症/16筋萎縮性側索硬化症/17てんかん/18認知症[アルツハイマー型認知症,血管性認知症,レビー小体型認知症]/19水頭症/20開頭手術療法における周術期の看護/21脳神経障害のリハビリテーションなど
頭部外傷、くも膜下出血、てんかん重積、脳症等を対象とした神経集中治療の現場で実際にあった、様々な経過をたどった16の症例を収載した症例集。治療の際の診断に至るまでの思考過程を詳述し、基本の手法から特徴的手法まで幅広く解説。検査データや画像とともに、初診時から退院までの経過と診療の流れを疑似体験できる。救急・集中治療・神経内科・脳神経外科など神経集中治療に携わる医師の日々の診療に役立つ。
本書は『医学生が小児科の総合試験、そして国家試験に合格するためのノウハウを勉強できる』というコンセプトで作成された参考書です。
総合診療専門医シリーズ最終巻(第5巻).病院に勤務する総合診療医が,病院内,地域内など大小様々な組織内でうまく働くためのノウハウが詰まった1冊.もちろん総合診療専門医取得を目指している病院研修中の専攻医にも役立つ内容となっている.既刊の「診療の仕方」をまとめた第1巻,「ポートフォリオ」を扱う第2巻,「研修の受け方」を取り上げた第3巻と併せて活用したい.
この鑑別で合っているのか…?そんな不安の手助けに!著者の豊富な臨床経験から導かれた肺炎診療のコツをまとめています!困ったときの一冊!
主要目次:1.社会・集団と健康(健康と疾病の概念/保健統計/疫学) 2.疾病の予防(疾病の予防とは/感染症とその予防/生活習慣病とその予防/母子保健/労働衛生) 3.栄養と健康(栄養/食品機能と食品衛生/食中毒と食品汚染) 4.化学物質・放射線の生体への影響(化学物質の毒性/化学物質の安全性評価と適正使用/化学物質による発がん/放射線の生体への影響) 5.生活環境と健康(地球環境と生態系/環境保全と法的規制/水環境/大気環境/室内環境/廃棄物)
調理された食品を摂取する時,私たちはそれが安全であることを前提として口にする.食に直接関わる栄養士・管理栄養士は「食中毒の原因になるリスクがある」という視点を持つことが求められる.そのためにも食品衛生学を学び,食の安全に対してリテラシーを持つことは極めて重要である.本書では,初学者でも食品衛生法を基本とする食品安全を保障するルール(法律)について分かりやすく理解しやすいよう,最初にアウトラインを示し,さらに食品に関わる個別リスク因子を学んだ後に食品安全を保障するルールと各リスクが対応するような構成としている.また,高校で化学や生物といった「理系教科」を学んでこなかった学生の理解を高めより関心を持てるよう付録として「食品衛生を学ぶための微生物学と化学」を収録している.さらに,管理栄養士国家試験の応用問題を想定して「これまでに起こった食中毒事例に学ぶ」も付録として収載した.これらの食中毒事例は,衛生管理手法を変えるきっかけとなったものであり,栄養士・管理栄養士として覚えておくべき事例をまとめた.さらに管理栄養士国家試験「新ガイドライン」で20問から30問に増えた応用問題対策としても利用できる.
第1章 私たちの食生活と食品衛生/第2章 食品の安全性を保障する仕組み/第3章 食品の変質と腐敗,汚染/第4章 食品による食中毒を引き起こす微生物と毒素の特徴/第5章 食品による感染症と寄生虫症,人畜共通感染症/第6章 食品添加物/第7章 食品の安全性を保障する具体的な仕組み:食品表示と規格基準/第8章 食品の安全性を担保するこれからの仕組み/第9章(付録) これまでに起こった食中毒事例から学ぶ/第10章(付録) 食品衛生を学ぶための微生物学と化学
薬の作用と体の変化/薬の効き方
近年、企業が従業員の健康管理を経営的な視点で実践し業績の向上へ結びつける「健康経営」という経営手法が注目されています。
しかし、新型コロナウイルス感染症の流行は、個人の行動様式や企業での働き方を変容させ、さらに「従業員の健康」と「企業の業績」の双方に直接影響を与えうることから、今後は健康経営の在り方も見直しを迫られると考えられます。
「ポストコロナ」における社会の変化を踏まえた上で、改めて健康経営について、具体的な対策と考察を展開し、求められる企業と医師の関係にも言及します。
第一章 健康経営とは
第二章 健康経営の具体的対策1 感染症
第三章 健康経営の具体的対策2 生活習慣病
第四章 健康経営の具体的対策3 メンタルヘルス
第五章 ポストコロナの企業─医師関係
一般外来にくる発熱患者と感染症。抗菌薬に手を伸ばすまえに、自信を持って診たてるには…外来で必要な12の抗菌薬。どんなときに使うのか…現場本位の臨床センスで解き明かす。
慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)および、その類縁疾患であるEBウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症(EBV-HLH)、種痘様水疱症リンパ増殖異常症(HV-LPD)、重症蚊刺アレルギー(SMBA)の4疾患からなる診療ガイドライン。2016年の初版発行以降、2022-2023年にはWHOリンパ腫分類が改訂され定義も新たになり、疾患名を国際的な診断名と合致させるため刷新。本疾患群の新知見が詰まった1冊です。
目 次
改訂にあたって
序文(2016年版)
◆ガイドラインサマリー
◆診療アルゴリズム
慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)
EBウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症(EBV?HLH)
種痘様水疱症リンパ増殖異常症(HV?LPD)
重症蚊刺アレルギー(SMBA)
◆略語一覧
第1章本ガイドラインについて
1.作成組織
2.本ガイドラインについて
第2章疾患の基本的特徴
1.慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)
2.EBウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症(EBV?HLH)
3.種痘様水疱症リンパ増殖異常症(HV?LPD)
4.重症蚊刺アレルギー(SMBA)
5.慢性活動性EBウイルス病とその類縁疾患の病理
6.慢性活動性EBウイルス病とその類縁疾患の位置づけとWHO分類との関係
第3章クリニカルクエスチョン(CQ)に対する推奨と解説
1.慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)
CQ1 CAEBVの診断や病態評価のために行う定量PCRに用いる検体として,
全血と血清(血漿)のどちらが推奨されるか?
CQ2 CAEBVに薬物療法は推奨されるか?
CQ3 CAEBVに造血幹細胞移植は推奨されるか?
CQ4 全身症状や臓器病変のない時期のCAEBVに,薬物療法・造血幹細胞移植
などの治療介入は必要か?
2.EBウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症(EBV?HLH)
CQ5 EBV?HLHの診断に行う定量PCRに用いる検体として,全血と血清(血漿)のどちらが推奨されるか?
CQ6 初感染EBV?HLHの治療開始基準として推奨されるものはあるか?
CQ7 初感染EBV?HLHにどのような薬物療法が推奨されるか?
CQ8 治療抵抗性のEBV?HLHに造血幹細胞移植は推奨されるか?
3.種痘様水疱症リンパ増殖異常症(HV?LPD)
CQ9 種痘様水疱症リンパ増殖異常症の診断に,どのような検体・手法を用い
EBVゲノムを検出することが推奨されるか?
CQ10 遮光は種痘様水疱症リンパ増殖異常症の予後の改善に有用か?
CQ11 ステロイド外用は種痘様水疱症リンパ増殖異常症の予後の改善に有用か?
CQ12 臓器病変のない種痘様水疱症リンパ増殖異常症に,薬物療法・造血幹細胞
移植などの治療介入は必要か?
4.重症蚊刺アレルギー(SMBA)
CQ13 重症蚊刺アレルギーの診断に,どのような検体・手法を用いEBVゲノムを
検出することが推奨されるか?
CQ14 重症蚊刺アレルギーでは,蚊刺を避けることが予後の改善に有用か?
CQ15 重症蚊刺アレルギーにステロイド内服は推奨されるか?
CQ16 臓器病変のない重症蚊刺アレルギーに薬物療法・造血幹細胞移植などの
治療介入は必要か?
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