母と私の間には何があったのかーー。注目の新鋭が親と子の繊細な関係を描く二篇。父の不在。愛犬の死。不妊の疑い。実家の片付け。神社の縁日。そして謎のカセットテープ。離婚した母とその娘との、繊細で緊張感ある関係を丁寧に描き出した表題作。死の淵にいる娘を為すすべもなく見守る父の苦悩を描く第155回芥川賞候補作「短冊流し」を併録。圧倒的描写力と研ぎ澄まされた想像力で紡ぎ出す新鋭の飛翔作二篇。
10万社とも、20万社ともいわれるネットショップ。流行り廃りが通常より3倍は速いこの業界で、4年以上、月商1000万円を売り上げ続ける店舗は0.1%にも満たない。つまり、1000分の1の確率です。これほど移り変わりの激しい世界で、トップ0.1%に残るショップオーナーたちは、なぜ成功することができたのでしょう?楽天市場をはじめとしたネットショップで成功したオーナー5人の軌跡。資金力でも商品力でもなく、スキルでもノウハウでもない。トップ0.1%の条件とはー。
「眠い」「ぐっすり眠りたい」が口ぐせの現代人。24時間化社会を生きていくために、睡眠時間が少なくなってしまうのも現実。でも、睡眠不足が原因で、うつ病や生活習慣病になってしまったら?さらに問題なのは、自覚なき不眠、「かくれ睡眠障害」の人が増加していること。睡眠専門の精神科医が教える睡眠の大切さを考える本。睡眠の質を高めて熟眠する術も学べる一冊。
数百倍の選抜試験を突破して何年も厳しい訓練に耐え、生命の危険と隣り合わせの宇宙空間で高度な任務をこなす宇宙飛行士。知力はもちろん、判断力、リーダーシップ、協調性、忍耐力まで、地球代表スーパーエリートの「仕事力」の伸ばし方を徹底解剖。
夢を見ていることを自覚し、その内容を自在に操れる明晰夢。映画「インセプション」にも登場するこの鮮明な夢を体験した著者が、多くの専門家を訪ね、ヨガを学び、古今東西の文学や芸術を紐解きながら、夢と睡眠のしくみに迫る。夜が待ち遠しくなる科学読本。
一つひとつの分野をガイドラインに沿って学習できる薬物治療学教科書シリーズの1冊
6年制薬学部3〜4年生の2年間で学ぶ薬物治療学教科書シリーズ『病気と薬物療法』の一冊、「精神疾患 神経・筋疾患」の改訂企画。
ガイドラインの改訂として、『てんかん診療ガイドライン』(2018年3月)、『パーキンソン病診療ガイドライン』(2018年5月)が発行されたことにより、神経・筋疾患編「Chapter2 パーキンソン病」「Chapter5 てんかん」を見直すとともに、疾患のよっては新薬が出たものもあるので、それらも含め最新の情報に更新して発行するものです。
なぜ夢を見るのか。なぜ不眠症が増えたのか。なぜ植物には眠りがないのか…。自身の夢を記録しながら睡眠時思考の研究を続ける医師が、様々な「なぜ?」に答える眠りと夢のユニークな解説書。
子どもをあるがままにとらえ,子どもの内面の表そうとするものをたくみにききとり,それに沿った対応を探る.若い両親や小児保健関係者のための決定版育児書の新装復刻版.
第一部 愛すること恐れること
第二部 一般的な問題
第三部 身体と心の関係
「日中眠くてやる気が出ない」「最近ちょっと寝つきが悪い」「睡眠時間は足りているはずなのに、スッキリ起きられない」-日本人の5人に1人は不眠だという報告もある時代、上手に眠って疲れを癒す技術は、現代人の必修科目と言えそうです。ぐっすり眠って気持ちよく目覚め、パフォーマンスを上げるために、質の良い眠りで元気とやる気と集中力を取り戻すために、知っておきたい睡眠パターン改善のコツと夜型生活のリセット法!今日から「眠り」が変わる本!
よく眠ることは、よき生につながる。睡眠をめぐる“脳・こころ・身体・生活”の科学。
なぜ、たっぷり睡眠をとるだけではだめなのでしょう?早寝早起きがなぜだいじなのか、わかりやすく説明します。
誰でも「本物の能力」が身につく!本がいままでの10倍速く読め、最速で大量の情報を記憶できる技術。
これからの認知症診療に不可欠な「包括的」視点を紐解く。高血圧、糖尿病、透析、排尿障害、骨粗鬆症、肺炎・誤嚥性肺炎etc…認知症患者にこんな併存症があるとき、あなたはどう治療しますか?
過労自殺の半数が「直前にうつ」 発症。
コロナ禍の影響で心を病んでしまう「コロナうつ」が世界的に急増など、深刻なうつ状態に対して、専門家ならではの「患者に寄り添った」アドバイス。
現役看護師として勤務していたある日、突然うつに。
薬漬け、引きこもり、更には希死念慮も体験。
現在は「うつ克服専門」のカウンセリングを実施!
目次
第1章 うつ病と「睡眠」について
第2章 うつ病と「食生活」について
第3章 うつ病と「運動」について
第4章 20時間カウンセリングの記録
読者アンケート回答
日本の精神医療が語られるとき、33万人にのぼる入院患者数やその平均在院日数の長さが問題にされることはあっても、320万人の精神疾患患者が日常的に受けている薬物療法の危険性が問題にされることはほとんどない。21世紀に入って100万人にまで激増したうつ病患者と不安障害、不眠症など比較的症状の軽い患者、症状の重い統合失調症患者などに同じような薬が処方されている。しかも普通に、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬、抗精神病薬などの向精神薬が複数種類何錠も出されているのだ。なかでも抗不安薬、睡眠薬として用いられるベンゾジアゼピン系薬剤は、数十年も前から強い精神的・身体的依存性が指摘されているにもかかわらず、日本では世界一多く消費されている。
今から14年以上前、自律神経失調症とパニック障害から心療内科を受診するようになった私は、いくら通院してもいっこうに改善しない症状に疑問をもち、「薬をやめられない体になった」ことを薄々感じながらも、つい3年前まで、自分自身が向精神薬依存症(薬物中毒)になっていたことを自覚することがなかった。おそらく、睡眠薬を含む多くの向精神薬服用患者が、現在もそのような状態に置かれているものと思われる。
本書は、私自身の向精神薬依存と断薬失敗の経験、苦しい離脱症状(禁断症状)と闘いながらも断薬に成功した人々の体験談をはじめとして、製薬業界と精神医学界がつくり出してきた、「薬が患者を生み、症状を悪化させるメカニズム」を明らかにする。それと同時に、断薬をサポートし、薬に頼らない精神医療を行っている数少ない施設も紹介しつつ、日本の薬漬け精神医療を患者=薬害被害者が主体となって変革していく道筋を模索する。
私のような薬害被害者をこれ以上つくり出さないために、向精神薬の危険性と被害の実態を一人でも多くの人に知ってもらいたい。(きたの・けい)