人間の脳機能が他の動物とどのような点が、どのように違うかを生物進化論をふまえ、現代の生理学研究成果に基づいて克明に説明している。脳を構成するニューロン(神経細胞)、ニューロン間を連接するシナプス等の生理学用語を医学部講義レベルで紹介し、高次脳機能の理解を深めた上で、生涯にわたる学習の必用性を説き、老化対策にもふれ、脳の未知なる点が奈辺にあるかを指摘している。
あなたは寝すぎる!人間の睡眠時間は3時間で十分。寝る時間を快適にへらし、余暇を読書、レジャーにまわせば、人生を2倍楽しむことができる。
高齢者の示す多様な生物学的・医学的な現象に関する多数の課題の中から、今回は、特に脳と神経系に焦点を当てて、学術的な立場からエイジングをわかりやすく解説した。
本書は、脳神経研究の最前線を紹介するために編まれたもので、昨年発行された「ブレインサイエンス1」に続くものである。
本書は、一種の育児書であるが、一般の育児書のように、一般的育児のあり方についてふれることよりは、むしろ、育児の病理面を探りながら、本来、乳幼児の成長と発達にとって基本的に必要な“子育てのあり方”を臨床的に追究したものである。
1日を、今までの3倍に活用できる短時間睡眠法の秘密。夜更しをしながらも、朝寝坊のできない現代人にとっての“福音の書”が登場した。集中力・記憶力を高め、心と体を強化する、ビジネスマン・受験生の必読書。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中の呼吸停止の反復により睡眠障害、精神機能の低下、各種の循環器系障害を招来し、ひいては突然死の原因疾患の1つとも考えられている。本書は、最近にわかに注目を浴びている本症につして、全国各施設で行なわれた臨床治験-精神科、神経内科、呼吸器内科-に解説を加え、わかりやすくまとめた。病因別特徴と治療の2部にわけ、それぞれに総論を付け、各編の中の不可欠の項目を補い、現時点でし触れるべきすべての事項を網羅した。
本書では、幼児期を中心に児童期、青春期など人間の各発達段階における対人関係の重要性が説かれ、母親役や仲間、社会の歪んだ関係がいかに病因になりうるかが、懇切に示される。なぜ幼児は「おやゆびしゃぶり」をするのか?同性から異性へと関心の移る思春期の心身の変化はどのようなものか?われわれが日頃体験し、出会う場面についても、サリヴァンは明確に答えてくれる。青春期の社会化やその失敗を重くみる点など、フロイトと比べてみるのも、また対人関係のみならず、マイノリティへの関心など、R.D.レインの本と読み併せてみても興味深い。現代の主流の生物学的精神医学への批判の書でもある。
科学万能の時代に,科学としての進化論に誤りがあれば,それは断乎正すべきである。新鋭の著者が畢生の仕事として、論理一貫した「進化論」を以て、これ迄の突然変異と自然選択の合同原理の矛盾を一つ一つ克明に論破してゆく。