“でき”のいいおねえちゃんと、ふつうのぼく。ことの始まりは、おねえちゃんの拾ってきたネコだった…。おどおどしているネコとぼくの出会いをえがいた「ぼくのネコにはウサギのしっぽ」のほか、身近な動物との、心が温かくなる3つのお話。
ぼくたちの スーパースター、マダーニくんは いつも はだし。
ときどき おもうんだ。「もし、マダーニくんが ちゃんと した サッカーシューズを はいたら、どんな すごい プレーを するかな」って。
だいじな しあいの まえの ひ 「かいものに いってくる」 と、いう マダーニくん。
「あしたこそ、マダーニくんが あたらしい シューズで てきを けちらしてくれる」と おもったのに、しあいに あらわれると、なんと いつもどおり はだし⁉
ーーマダーニ少年の想いと、なかまたちのあたたかなまなざしが胸を打つ絵本です。
世界の子どもたちに取材した絵本シリーズ第1巻のテーマは「学校」です。世界にはさまざまな学校があります。でも、どの学校の子どもたちも、友だちといっしょに目を輝かせ、いろんな知識や知恵を学んでいるのは同じです。
1970年代、誰もが経験した「昭和の青春」を青春文学の巨匠がみずみずしく描く。
神保町、下北沢を舞台に、ジャズ、酒、文学、そしてタンメンにあけくれた時代のはかない恋と別れを、著者ならではの胸に迫るスイートビターな筆致で感動的に描く。
アウトサイダー文学の決定版、破滅派よりついに発刊!!
破滅派の創設メンバーにして、福井の眠れる天才、怒りの子供部屋おじさん、のっぴきならないロスジェネ、孤高の反出生主義者……。
ほろほろ落花生の人生と文学のすべてが詰まった全集が破滅派より発刊!
詩・散文・小説・ノンフィクション・書簡・年表のほか、高橋文樹によるノンフィクション「クロニック・ペイン」「コール・ミー」も同時収録。当事者が言葉にできなかった忌まわしい男性による性被害の記憶、そして、謎の病気による就職氷河期での転落を記す。
◼️巻頭詩
きれいな断面 ー5
◼️序文
ほろほろと生まれ変わる(高橋文樹) ー15
◼️東大仏文時代 1998-2003
ぱるんちょ祭り [小説] ー24
『田園交響楽』研究 [評論] ー50
◼️東京でストラグル 2003-2010
Re:現代文 [テスト問題] ー88
Re:現代文解答例 [テスト解答] ー112
ていうかさ [小説] ー132
対話篇 [小説] ー136
救出 [小説] ー148
だるま落とす [小説] ー152
クロニック・ペイン(高橋文樹) [ノンフィクション] ー158
◼️福井永蟄居 2010-
ぱるんちょ巡礼記 [詩] ー186
ふたり [小説] ー248
ゆすらうめ鉱 [詩] ー254
時計 [小説] ー260
リバレイト [散文] ー266
ざくろ [エセー] ー270
幸福の回収 [小説] ー280
コール・ミー(高橋文樹) [ノンフィクション] ー286
◼️反出生主義 2013-
犯人 [小説] ー310
布告 [箴言集] ー322
最後の文学者 [インタビュー] ー360
◼️イノセントほろほろ 1990-1991
90m走 [作文] ー400
地球ファミリー [作文] ー402
雪とぼく [作文] ー404
五年生の思い出 [作文] ー406
◼️付録
書簡ほか ー410
略年譜 ー476
◼巻末詩
オプンティア ー494
ぼくはしゅん、しょうがく2ねんせい。
なつやすみのじゆうけんきゅうは、ぼくのいぬのチャコにきめた。
だって、チャコがかわいかったから。チャコも、わたしをしらべてほしいってかおをしていたから……
*
「愛があふれていて素晴らしい!」「最後で涙が!」などとSNSで大反響を呼び(Twitterで約11.8万いいね)、各ウェブメディアやTV等でもとりあげられた小学2年生(7歳)の男の子しゅんくんの、「ぼくの犬はどうしてこんなにかわいいのか」を探る夏休みの自由研究から生まれた絵本です。
シニア犬をいたわり愛する気持ちが胸を打つ、愛情あふれる作品で、犬を飼っている人はもちろん、これからペットを飼いたいと考えている方にもぜひ読んでほしい1冊です。
ミルクの家にあかちゃんのネコがもらわれてきました。家族はあかちゃんネコに夢中になってミルクはおいてけぼり。悲しくなって、かいねこをやめると家出したミルクは……。
「50メートル向こうで、ぜってー笑おう」異なる思いを抱えて、それでも一緒に、前を向く。目指すのは、8秒台。一度も出したことのない、とんでもないタイム。いとうみくが描く、爽やかな青春ストーリー!
2歳と5歳の息子を連れて、家族4人、キャンピングカーで世界一周!
TBSテレビ「世界くらべてみたら」にもシリーズ出演した、雲野ファミリーの5年間・50ヶ国・12万kmにわたる壮大な旅の記録です。
時にはジャングルで、スラム街で、砂漠の真ん中でーー。
普通の旅行では味わえない、現地のリアルな暮らしに溶け込んだ唯一無二の体験。
見て、触れて、世界に対するあらゆる偏見がほどけていく瞬間。
臨場感抜群の文章とフルカラーの写真で、世界の広大さを感じながら、世界にぐっと近づく一冊です。
机の上では学べないことを、地球そのものが教えてくれる。
「世界が学校だった」家族が旅中に得た数々の感動、そしてかけがえのない出会いの先に待ち受けていた奇跡とはーー?
読めばきっと、あなたも世界を見てみたくなる。子どもと過ごすかけがえのない今が、もっと愛おしくなる。そして、やってみたいことを踏み出す勇気が湧いてくる。愛と感動、学びにあふれた、壮大な世界旅をお届けします。
クロは、ぼくのだいじないぬ。おとうさんがこどものときにひろってきたから、いま20さい。いぬの20さいって、にんげんだと100さいぐらいなんだ。なかよしのたっちゃんがクロのこときたないっていうけど、そんなことないよ。としをとっただけなんだ。さんぽにもいきたがらないほどよわっていたクロが、あるひ…。
2023年10月刊
ぼくのラッパだよ! ぼくの電話だよ!
男の子と女の子、可愛いキャラクターが取り合いしているのは、小さな落花生。いろんな物にたとえながら遊んでいるうちに、とうとう、ゾウに踏みつけられて……。
カラフルで、楽しいデザインが印象的な本書。シンプルながら勢いのあるキャラクターで、2歳ごろの小さい子どもから親しみが持てる内容です。
イギリスでは既にシリーズ第二弾も刊行予定となっている人気の作品です。
イットは預かった荷物を届ける配達人。同伴する少女イソラと愛車のダットサンに乗り込み、旅を続けている。彼らが出会う、どこか奇妙な街や人々とは……? ちょっと不思議なロードノベル。
野尻清彦(のちの大佛次郎)は学生の身でありながら、一目ぼれした
女優の原田酉子と結婚することに…だが愛する妻は清彦が大好きな猫が苦手で!?
どんな時代も猫を愛し続けた文豪の恋と苦悩と歓喜の物語完結!
「ぼくはスーパーヒーローだ」と胸をはるアイザックはアスペルガー症候群という発達障害をもつ男の子。記憶力はいいし、言葉も達者、トランポリンも得意です。でも、友だちにあいさつするのをわすれてしまったり、人にヘンなことを言ってしまったり、ちょっと変わったところがあります。そんなアイザックに、まわりの人たちはどうしてあげたでしょう。-アスペルガー症候群を持つ子どもをどう理解し、どう対応したらいいのか、そんなことを教えてくれる絵本です。
「ぼくはどこから生まれたの?」という子どもたちの問いにわかりやすくこたえた、幼児むけの性教育の絵本。
短い文章とシンプルな絵で、3歳頃から親子で読める、性教育のロングセラー絵本です。お子様の性別を問わずご利用いただける内容です。
おじいちゃんやおばあちゃんにかわいがられて育ったこと、おかあさんのお腹の中からうまれてきたこと、おとうさん、おかあさんが愛し合ってうまれてきたなど、出産・性交や、受精卵など、科学的な知識だけでなく、祖父母や両親からかけがえのない命を受け継いだ、たったひとりだけの大切な存在であることを伝えます。
プライベートゾーンや自分の体と心を守ることの大切さを描いた姉妹本『わたしのはなし』とともに、ぜひあわせてお読み下さい。
秋葉原にやってきた女甲冑騎士さんたちの前に現れたのはかつての盟友・不朽の騎士! 古のオタクである彼は変わりゆく秋葉原を嘆くが…!? さらに「ぼく」の新しい上司・輝きの騎士は女甲冑騎士さんに強火の感情を抱いており、激突することに!! 新たな騎士が続々参戦し、ますます盛りあがる前代未聞のアーバンファンタジー第2巻!
「エデン」は芸術家などが集まり、様々な店を出している集落。遼は唯一の家族である祖父を亡くし、「エデン」に遺された雑貨店に越してきた。持っていた機械人形を店に飾ると、持ち主だという少女が現れ…?
小学6年生の桂太は、近所の駄菓子屋兼将棋クラブで毎日の対局にいそしむ将棋大好き少年!
プロ棋士を目指し、その駄菓子屋さんの常連客・芹沢五段に弟子入りを志願する。
「小学生の将棋大会で優勝すること」
それが弟子入りの条件だと言われ、桂太の新たなチャレンジが始まった!
意気揚々と小学生将棋大会に出場するも、なんと2回戦で敗退。
緊張のあまり実力を発揮できないという、気持ちの弱さを露呈し落ち込む桂太…。
そんな折、ネットの将棋ゲームで、不思議な少年と対局する。
名前はミツといい、なんとも古臭い言葉遣いをする。
そのとき、不思議な光に包まれた桂太の目の前に、着物姿のミツ(=細川光千代)が現れる!
桂太はどうやら戦国時代の大坂城にタイムスリップしたようだった!
将棋の腕を見こまれた桂太は、驚く間もなく、大坂城に入城していた徳川家康と対局することに!!!
戦国時代での真剣勝負を勝ち抜き、桂太はプロ棋士へと歩んで行けるのか…!!?
将棋×戦国武将の新たなバトル物語がいよいよ開幕!!
自然とともにある人間の生を、力強く、温かく、美しく描く。
子どもと一緒に自然・生命・環境を考えるのに最適の絵本!
新緑の季節、風にそよぐ木々の梢や、陽をあびて輝く若葉を眺めていると、つらいこと、いやなこともいっとき忘れます。酸素をつくり、生態系を整備してくれる植物のなかでも、人間にとって樹木は別格の存在です。この世をささえる「世界樹」や、旧約聖書の「生命の樹」などのイメージにあらわなとおり、樹木は古来、世界の中心をなす軸、あるいは永続的な力強い生命力の象徴として、人類の畏怖と尊崇の対象となってきました。
あらゆる生物を生かし、人間の心の拠り所ともなってくれる木々を、わたしたちはどうあつかってきたでしょう。じぶんたちの都合で植えつけ、伐りたおし、利用するばかりでした。それでも木々はーー空や風、川や海や大地もーー、なんの見返りももとめず、傷つけられても文句も言わず、今日もわたしたちにふんだんな恵みをあたえてくれます。
エコがだいじだとだれもが言います。世界各地で大勢の人々が環境保全活動に尽力しています。けれど、人間が自然を客体として庇護しようと考えるかぎり、保全活動は開発や産業などべつの活動とぶつかり、妥協や後退を余儀なくされるでしょう。
だから、木になってみましょう。わたしは木であり、木はわたしであり、わたしのなかに木があり、木のなかにわたしがいる。わたしたちはみな強靱な生命力をもつ木のように、根・幹・枝・葉・花・実を内なる自然として有し、自然界のすべての存在と永遠につながっているのだ、と考えてみるのです。なんどでもくりかえし、「わたしのなかの木」が花を咲かせ、実をなすまで、そして「自然をまもろう」と言う必要がなくなる日まで。
本書はこのコンセプトを、『まちがいなんて ないよ』の著者が、今回も力強く美しい絵と詩的な文章でいきいきと描いた傑作絵本です。お子さん・生徒さんとともにひもとき、人間と自然のかかわりやエコをとらえなおすきっかけともしていただければ幸いです。(しまづ・やよい)