水田宗子、尾形明子、岡野幸江、姜尚中、田代親世による白熱のシンポジウム。初恋・記憶・喪失のドラマ「冬のソナタ」から浮かび上がる日韓性差文化、家族、そして社会の変化。
ジェンダー・スタディーズとは、いろいろな学問領域で行われているジェンダー研究の総称です。
社会政策学、政治学、メディア学、コミュニケーション学、英文学、文化人類学……《ジェンダー》が学際的な教育・研究領域となった現在、ジェンダーの視点から個々の研究を再構築する横断的な試み。論考7篇を収載。
男女共同参画社会をめざして。転換期に立つ現代社会をどう変えていくのか。ジェンダーに敏感な視点に立ち、現状のジェンダー・バイアス是正を目的とする、学際的かつ実践的な学問としてのジェンダー学からの考察。
本書は、幅広い論点と斬新な切り口で、司法におけるジェンダー問題を扱っています。
本書は月刊『ヒューマンライツ』に二〇〇三年四月号から二〇〇六年八月号に「リレーエッセイジェンダーの視点から社会を見る」で掲載されたものを中心に「ジェンダー・学び・プロジェクト」の協力を得て編集したものです。
女性の戦争参加は社会の中の男女平等とどう関連しているのか。日本・ドイツ・アメリカの女性雑誌を手掛かりに、第二次世界大戦期の女性の戦争協力とジェンダー平等を考え、殴り返す力を持たない人たちが、生きのびていける社会を展望する。
多分野の専門研究から広義の「ジェンダーと教育」を考察する横断的な試み。従来とは異なる新しい「ジェンダーと教育」の局面が明らかになる。
窓を再定義する60編の論考。
従来のクラシック音楽史が見落としてきた女性たちの豊かな音楽活動の歴史を、その実践がおこなわれた場ーー劇場・公開演奏会・学校・協会・家庭ーーに注目して史料から掘り起こす。女性たちによる音楽の営みを浮かび上がらせる、もう一つのクラシック音楽史。
はじめに 玉川裕子
[劇場]
第1章 ジェンダーの越境者カストラート 梅野りんこ
1 声の高低とジェンダー
2 カストラートとは何か
3 カストラートとオペラ
4 カストラートと女性歌手
5 カストラートとバロック
6 カストラートの衰退と終焉
7 ヨーロッパ社会におけるジェンダー意識の変化
[家庭]
第2章 家庭に鳴り響く音楽 玉川裕子
1 家庭で音楽を奏でる女性たち
2 ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル
3 日曜音楽会
4 改宗ユダヤの一族として
[公開演奏会]
第3章 女性職業音楽家の誕生 玉川裕子
1 十九世紀の女性職業音楽家
2 クララ・ヴィーク=シューマン
3 職業ピアニストとしてのクララ・ヴィーク=シューマン
4 クララ・ヴィーク=シューマンのレパートリー
5 サロンについて
6 公と私のあいだーークララ・ヴィーク=シューマンの場合
7 女性の音楽実践の場ーー十九世紀ドイツ市民社会の場合
[協会]
第4章 開かれた連帯ーー近代イギリスの「女性音楽家協会」 西阪多恵子
1 女性運動のさなかから
2 二十世紀初めのイギリスにおける女性の職業と音楽
3 女性音楽家協会の誕生
4 女性の連帯と男性との協力
5 第一次世界大戦下のSWM
6 音楽する人々のため、女性のため
7 女性の権利
8 その後ーーSWMと男性
コラム クララ・ヴィーク=シューマンに魅せられて 川嶋ひろ子
コラム ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルへの愛 中田真理子
[学校]
第5章 日本の学校教育を支えた洋楽と女性 辻 浩美
1 音楽ーー女性の領域?
2 明治期の音楽教育事情
3 女学校の音楽教育
4 女性作曲家・松島彜の生涯
5 音楽家としての彜の生き方
[家庭]
第6章 女性と音楽のたしなみの日本近代 歌川光一
1 女性と音楽のたしなみの二十世紀
2 音楽のたしなみの実態
3 「家庭」の成立と「洋楽/邦楽」--明治後期から大正期のピアノ・三味線
4 たしなみの行方ーー昭和戦前期のピアノ・長唄
5 女性音楽家と女師匠ーー職業論からみる「洋楽/邦楽」
6 女性の音楽のたしなみと日本の近代化
コラム ガントレット恒の生き方をみるーーキリスト教受容と洋楽受容の側面から 市川啓子
コラム 平和と平等を願う女性作曲家たち 小林 緑
〈女性と音楽〉参考文献案内 市川啓子
あとがき 玉川裕子
第20回大佛次郎論壇賞受賞!
彼女たちはなぜ立ち上がるのか
活発化する保守運動に、ジェンダーの視点から迫る
「家族」「性差」を強調する保守に、その社会的抑圧を経験した女性が、なぜ合流するのか。 本書はその実態に、戦後の保守運動史、現代フェミニズム理論、保守派の言説分析、保守団体へのフィールドワークという四つの視点から迫ってゆく。女性による保守運動に内在するアンビバレンスを明らかにし、ジェンダー論にも新たな視角をもたらす社会学研究の力作。
「保守運動内において、女性参加者たちの独自の主張は必ずしもつねに認知されているわけではなく、他の男性参加者の声が優先され女性たちの声は埋もれてしまいがちである。しかし、これまで論じてきたように、保守運動の参加者のジェンダーに着目するならば保守運動は一枚岩ではないことが分かる。女性たちの保守運動は両義的な存在であり、他の男性中心団体や男性参加者と同じ主張を掲げる一方で、彼らと対立する側面も併せ持っているのである。」(本書より)
本書は、人々が生涯を通していかにジェンダー化されていくのかを明らかにし、社会の中で人々の意識や行動がいかにジェンダーの影響を受けているのかを明らかにすることで、ジェンダーのとらわれから解放される方途を探ろうとするものである。